菅首相が「年収400万円以下は全額還付」と言い出したが…

菅首相が、消費税増税への批判にたいして、「低所得層にはかかった消費税を全額還付する方式もある」と答えたそうだ。

わざわざ還付しなければいけないのなら、初めから増税しなければいいのだ。年収400万円以下となれば、還付対象世帯は半数近くになる。それだけの世帯について、所得と支出を把握して、還付の手続きをとる――いったい、どれだけの手間と経費がかかるだろうか。還付を受けるための申告手続きも膨大なものになるだろう。

広く徴税しておきながら、あとで半数の世帯に還付する――こんな税制は、制度設計から根本的に間違っているのだと思う。

消費税上げで首相「年収2百〜4百万以下還付」:読売新聞
菅首相:消費増税の還付対象 世帯別で半数近くに:毎日新聞

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“法人税減税は究極のバラマキだ”

『日経ヴェリタス』6月27日号に、京都大学の中野剛志氏が、「法人税減税は究極のバラマキ」という論評記事を書かれています。

中野氏は、法人税減税はデフレ不況下では「むしろ有害」「法人部門の貯蓄を殖やすだけで、経済全体の需要を縮小させる」と厳しく批判しています。

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「毎日」でも菅内閣支持率が急落

今朝の「毎日新聞」に載った世論調査でも、菅内閣の支持率は52%で、政権発足直後66%から3週間弱で14ポイントも低下。

消費税増税についても、「賛成47%、反対50%」と、「毎日」のこの間の世論調査では、はじめて反対が賛成を上回った。NHK世論調査とともに、注目すべき世論動向といえる。

毎日新聞世論調査:菅内閣支持率52% 1カ月たたず急落:毎日新聞
毎日新聞世論調査:参院選後の連立「民主単独政権」30%:毎日新聞

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NHK世論調査 消費税率引き上げ「反対」38%が「賛成」27%を上回る

NHKの世論調査では、菅内閣の支持率は48%ですが、注目されるのは不支持率が6ポイントも伸びたこと。

さらに注目されるのは、消費税率の引き上げについて賛否を問うたのにたいし、賛成27%、反対38%、「どちらともいえない」31%と、反対が賛成を上回ったことです。この間のさまざまなメディアの調査で、反対が賛成を上回ったのは初めてです。

NHK世調 内閣支持率48% NHKニュース

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民主党の公約、消費税含む税制改革・法人税下げ

「強い経済、強い財政、強い社会保障」をかかげる菅民主党の政権公約。2020年までの財政再建をかかげる一方で、法人税の引き下げを明記。となると、「強い財政」は消費税増税によるほかないことになる。

しかし、「基礎的財政収支」を黒字にするためには、今年度予算で約22兆円の財源が必要。「事業仕分け」をいろいろやったとしても、それで生まれる財源は限られている。これを全部消費税でまかなうとすれば、10%近い税率引き上げが必要になる。さらに、これに法人税引き下げ分が加わるのだから、消費税率15%!!は必至。

法人税の実効税率を引き下げよ、というのは、日本経団連など財界の強い要求。「強い財政」といいながら、財界言いなり。国民に負担を押しつける「強さ」だけでは困ったもんだ。

消費税含む税制改革・法人税下げ…民主公約:読売新聞
民主参院選公約、法人税下げ明記:日本経済新聞

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富山・朝日町長選で共産党町議が初当選

富山県朝日町の町長選で、日本共産党町議の脇四計夫さんが「朝日町を明るくする会」から無所属で立候補し、みごと初当選しました。相手は、7選をめざした現職町長。おめでとうございま?す (^_^)V

朝日町は、太平洋戦争末期に起こされた治安維持法事件「横浜事件」の“舞台“となった町 ((細川嘉六氏や雑誌『改造』の編集者らが、富山県泊町(現在・朝日町)の旅館「紋左」に宿泊した写真が、共産党再建の謀議をおこなった証拠とされた。))です。

朝日町長選 脇氏が初当選:KNB NEWS
富山県朝日町に共産系の町長誕生 現職の7選阻む:朝日新聞

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沖縄市長選 東門市長が再選

本日投票の沖縄市長選挙で、現職で共産党、社民党、沖縄社大党が推す東門みつこ候補が再選を果たしました。おめでとうございます。ヽ(^o^)/

沖縄市選挙管理委員会のホームページで開票結果が出ていました。

東門みつこ     23,013 当選
キヤン満      21,546
エス真吉       4,459

投票率は51.03%。

北教組副委員長ら4人、政治資金規正法違反容疑で逮捕される

北海道教職員組合の副委員長ら4人が、民主党・小林千代美衆議院議員に違法献金をしたとして、政治資金規正法違反容疑で逮捕されました。

NHKのニュースによれば、「北教組からの資金提供は去年の衆議院選挙を前に小林議員の陣営の要請で行われた」とのこと。だとすれば、問題は北教組の側で終わらないでしょう。

北教組副委員長ら4人を逮捕 : NHKニュース

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おめでとうございます 名護市長選、稲嶺氏当選確実に!!

米軍普天間基地の移設問題で注目された沖縄・名護市の市長選挙で、基地移設反対の稲嶺進氏(与党=民主・社民・国民=と共産党などが推薦)の当選が確実となりました。

おめでとうございます。あらためて、基地移設反対の住民意志が明確にされたことになります。稲嶺氏を推薦した与党のみなさんの責任はいよいよ大ということです。

辺野古へ移設反対の新顔・稲嶺氏が当選確実 名護市長選 : 朝日新聞
名護市長選、移設反対候補が当選確実 : TBS News-i

追記。得票数が分かりました。
稲嶺氏17,950票にたいして、現職の島袋氏は16,362票。約1,600票の差でした。

名護市長に稲嶺氏、普天間合意の実現困難に : 読売新聞

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民主・社民・国民新の政権合意

民主党、社民党、国民新党の政権合意が取り結ばれた。その全文が朝日新聞に載っていたので、資料として貼り付けておく。

民主・社民・国民新3党連立合意の全文 – 朝日新聞

今日、共産党の講演会で志位和夫委員長が言っていたが、もともとは財界の肝いりで、自民党政治の枠組みのなかでの「二大政党による政権交代」をめざして発足した民主党だけれど、今回の総選挙では、財界仕込の政策・公約とともに、財界の意向とは矛盾する政策・公約を掲げた(だからこそ「過渡的」 ((「過渡的」というのは、「その状態が最終的、完成された形態・状態ではない」という意味。自民党政治の枠内での「政権交代」なのか、新しい方向への一歩になるのか自体も「過渡的」だし、新しい方向への一歩になったとしても、日本の政治の抜本的な方向変換になるかどうかも「過渡的」だから、そういう意味で「過渡的」政権という見方は非常に重要だと思う。))政権なわけだ)。そこを分析的にとらえ、国民の利益にかなうものについては前向きにその実現を促し、逆に、国民の利益を損なうものについてはきっぱり反対する。この「建設的野党」の立場が重要になるというわけだ。そういう視覚で、この政権合意を見ると、どうなるのか。研究はこれから。

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総選挙の結果について(2)

民主党圧勝の選挙結果を受けてのマスメディアの世論調査。

どれもだいたい似たような結果を示している。すなわち、民主党が勝ったことは「よかった」、民主党政権には「期待する」、しかし、民主党のかかげる政策については「心配だ」、というもの。ここらあたりに、今回の民主党圧勝を生み出した国民世論が反映しているように思われる。

民主新政権に「期待する」74% 朝日新聞世論調査 : 朝日新聞
民主圧勝「よかった」68%…読売調査1 : 読売新聞
自民「政権奪還できる」66%…読売調査2 : 読売新聞
「故人献金、納得できぬ」73%…読売調査3 : 読売新聞
「衆院選結果」2009年9月緊急電話全国世論調査 : 読売新聞
「新首相」に期待が71% 政権交代「よかった」は49% : 東京新聞

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“党首討論は志位和夫の8分間が圧巻”

ちょっと古くなりましたが、17日におこなわれた日本記者クラブの党首討論会について、ブログ「世に倦む日日」で、「各党討論は志位和夫の8分間が圧巻だった」との評価が書かれていました。

世に倦む日日 6党党首討論 – 志位和夫のエクセレンス、福島瑞穂のプログレス

僕も党首討論を見ましたが、志位さんはそうはいってもやっぱり麻生首相と論戦すると思っていたので、8分間をまるまる鳩山民主党代表との論戦に費やしたのは、正直驚きました。

しかし、終わってみれば、志位さんの選択は正解だったと思います。

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桜咲く!! 小金井市議選で日本共産党4現職が全員当選

東京都小金井市議会議員選挙の結果が出ました。日本共産党の4人の候補は全員が再選を果たしました。おめでとうございます。ヽ(^o^)/

まだ開票率は100%になっていませんが、23時現在の開票結果は以下のとおりです。日本共産党の現職・森戸よう子候補は1,925票(最終的には1,928票)を獲得して、みごと6選をはたしました。

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解散はいつ? 現在の局面をどう考えるべきか

麻生首相は解散・総選挙を「当面見送った」とメディアでは報じられていますが、はたして「当面」ってどれぐらいなんでしょう?

昨日は、同じことをNHKの記者が質問して、首相に「当面という言葉のNHKの定義が分からない」とはぐらかされていましたが、ともかく、昨日の記者会見では、麻生首相は「解散を見送った」という言葉を一言も発しなかった――この点を見逃すべきではないと思います。その意味では、公明党の太田代表が語っていたように、「30日あるいは31日の解散はない」というのが、一番厳密な解釈でしょう。

しかし、現下の経済危機に「解散よりも景気対策を」という世論も、まったくもってごもっとも。確かに、「北海道新聞」社説が指摘するように、3代にわたって国民の審判をへない内閣が続くというのは道理のないことで、解散先送りは明らかに「逃げ」です。とはいえ、「3代も国民の審判を受けていないのだから、ただちに解散すべし」というだけでは、景気不安の前には迫力不足をいなめません。

それでは、いまの局面をどう考え、何を訴えたらよいのでしょうか?

首相、解散は当面せず 公明も了承(NIKKEI NET)
社説:麻生首相 それでも解散を求める(北海道新聞)
麻生首相:解散戦略コロコロ 与党翻弄の揚げ句、先送り(毎日新聞)

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読売世論調査:「解散・総選挙より景気対策」7割

読売新聞の世論調査。内閣支持率よりも、ドラスティックに変化していたのは、解散・総選挙の時期。

例えば、同じ読売新聞の9月8日の世論調査では、解散・総選挙について「できるだけ早く行う」41.9%、「年内に行う」26.1%、合わせて68%が年内の解散・総選挙を望んでいた。ところが、今回の世論調査では、「今すぐ」と「年末・年始」合わせても37%。「今は衆院選より景気対策を優先するのがよい」70%という回答は、なかなか重いものがあるかも知れない。

内閣支持率微減し46%「選挙より景気対策」7割…読売調査(読売新聞)

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沖縄県議選 自公過半数割れ 共産3→5に

注目の沖縄県議選の結果です。新聞休刊日なので、インターネットからはりつけておきます。

自民・公明など与党は過半数割れ。共産党は3から5へ2議席増。糸満市(定数2)で玉城ノブ子さん(元)が返り咲き、浦添市(定数4)でも西銘純恵氏(新)が当選しました。

沖縄県議選:与党、過半数割れ…高齢者医療で反発か(毎日新聞)

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京都市長選、中村和雄候補あと一歩951票差に迫る

機能投票だった京都市長選挙、自民・公明・民主(府連)・社民(府連)の4党相乗りの門川候補が当選したが、共産党推薦の中村和雄氏が951票差まで迫って、大健闘をみせた。

京都市長に門川氏 951票差 中村氏振り切る(京都新聞)

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