原発再稼働「反対」59%、将来ゼロに「賛成」77%

朝日新聞の世論調査が発表された。原発問題については、先日、他のメディアの世論調査についてこのブログに記事を書いたが、やはりそれと共通する結論が出ている。

すなわち、「原子力発電を段階的に減らし、将来は、やめることに賛成ですか。反対ですか」の質問に、「賛成」77%、「反対」14%だという。現在、すべての原発が停まっているのだが、原発の再稼働については「賛成」28%にたいして「反対」59%と、これも過半数を超えている。

原発再稼働「反対」59% 朝日新聞世論調査:朝日新聞デジタル
世論調査―質問と回答(3月15、16日実施):朝日新聞デジタル

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福島第1原発事故>ベント後に高い放射線が計測されていた

福島第1原発の事故で、水素爆発が起こる前に、原発から5.6kmの地点で1時間あたり4.6ミリシーベルトという高い放射線量を計測していたことが明らかになったという。原因はその前に実施したベントとみられ、水を通すから放射性物質は取り除かれるはずだという設計がそのようには機能しなかった可能性が出てきた。

ベント装置の設置は、福島第1原発の事故をうけて、原子力規制委員会がつくった新しい規制基準で、過酷事故対策の1つとして義務づけられている。しかし、ベントによって放射性物質が大量に放出されるのであれば、周辺住民にとっては重大問題だ。

なぜこのデータがこれまで明らかにされてこなかったのかという疑問は残るが、事故当日、いったい何が起こっていたのか、徹底的に解明してもらいたい。

原発事故 克明な放射線量データ判明 NHKニュース

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原発ゼロの世論は明らか

東日本大震災から3年が経とうとしている。震災直後におきた東京電力福島第1原発事故は、いまだに「収束」に向かうメドも立っておらず、連日危機的な状況が続いている。そんななか、いくつかのメディアが原発の不安や政策についての世論調査をおこなった。

質問の仕方はさまざまであるが、しかし、回答は共通している。それは、「直ちに」か「将来的に」かは別として、原発はなくすべきだ、減らしていくべきだという明確な世論だ。

NHKの調査では、「原発はどうすべきか」の質問に、「増やすべきだ」1%、「現状維持すべき」22%、「減らすべき」46%、「すべて廃止すべき」30%で、「すべて廃止すべき」は2年前の調査よりも10ポイント増えたそうだ。増やすべきだを含めた「現状維持」派は23%なのにたいし、「減らすべき」「廃止すべき」は合わせて76%である。

共同通信の世論調査では、安倍政権の再稼働方針について「賛成」39.8%、「反対」53.6%、今後の原子力発電の比率をどうすべきかとの問に、「即時ゼロ」10.7%、「段階的に減らし、将来はゼロにする」58.2%、「段階的に減らすが、一定の比率は維持する」25.5%、「震災前の比率にする」2.6%、「震災前の比率より増やす」0.5%という結果が出ている。「即時ゼロ」と「将来はゼロ」を合わせると68.9%にのぼり、ともかく原子力発電を将来にわたって続けると答えた人は28.6%だ。

読売新聞の調査でも、「今後、国内の原子力発電の割合をどうするのがよいか」との問いに、「震災前より増やす」3%、「震災前と同じくらい」19%、「震災前より減らす」47%、「すべてなくす」26%で、やはり「減らす」「なくす」を合わせると73%にのぼり、「増やす」「同じくらい」合わせた21%を大きく上回っている。

どの調査でも、世論の7割かそれ以上が「原発は減らす・なくす」と答えており、世論はまったく明白だといえる。次は、これに政治が答える番ではないか。それが民主主義の政治というものだ。

原発「減らすべき」「全廃」80%近くに NHKニュース
東京新聞:震災復興「進まず」77% 「原発ゼロ」69% 全国面接世論調査
読売新聞:世論調査「東日本大震災3年」

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宇都宮候補「次点」の意味は?

「毎日新聞」3月1日付

「毎日新聞」3月1日付朝刊の「メディア時評」欄で、京都大学の王寺賢太准教授が「都知事選『宇都宮氏次点』の意味は」という論評を書かれている。

メディア各紙は、都知事選の当選者が決まったあとも、舛添→細川→宇都宮の各候補者の順で報道していた。宇都宮氏が細川氏に勝つはずがないというメディアの「決めつけ」、そして「候補者一本化」をあおったメディアの姿勢がそのまま紙面作りに出てしまったわけだ。

しかし、そもそも宇都宮さんが95万票を獲得して、次点になったことにはどういう意味があるのか。ただ、両首相に勝って溜飲を下げたなどというせこい話でないことは明らかだが、これまで論壇やメディアでそのことを論じたものはほとんどなかった。

しかし王寺氏は、それを正面から取り上げ、次のような点を指摘されている。

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こんどはニューヨークタイムズ紙が

米ニューヨークタイムズ紙が、安倍首相の「私が憲法解釈を決める」発言にたいして、厳しく批判する社説を掲載している。憲法9条の条文を引きながら、「安倍首相は、他のナショナリストのように、憲法の条文によって示された平和主義を拒絶している」と指摘するなど、かなり厳しい批判だ。

War, Peace and the Law – NYTimes.com

 社説は、「安倍首相は、改正手続きよりも彼自身の再解釈を通じて憲法の基本の変更に恐ろしいほど接近している」と指摘。「安倍首相は、憲法が日本領土内での守備的役割しか許していないにもかかわらず、日本軍を攻撃的に、日本の領土外で同盟国と共同作戦ができるようにする法律を通そうとしている」と述べて、安倍首相が国会で、「最高責任者は私だ。政府の答弁に私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と述べたことについても「これは立憲主義についての誤った見地である」、憲法改正をもくろむのは自由だが、そのプロセスが面倒で不人気だからといって「彼が法の支配を否定することには道理がない」と批判している。最後には、「もし安倍首相が彼の見解を国に押しつけ続けるなら、これまで憲法の平和条項についての態度表明を控えてきた最高裁こそが彼の解釈を拒否し、政治指導者は誰も個人的な意思で憲法を書き換えることはできないことを明確にすべきだろう」とも述べている。

欧米諸国が安倍首相に向けるまなざしは厳しい。

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フィナンシャルタイムズ紙がまたまた安倍首相批判

英フィナンシャル・タイムズ紙が、こんどは「待望した安倍首相を今は悔やむ米政府」と題する記事を掲載した。日本経済新聞電子版で訳戴されているので、それを紹介しよう。

[FT]待望した安倍首相を今は悔やむ米政府 – 日本経済新聞電子版

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新宿駅西口で宇都宮けんじさんの演説を聞いてきました!

新宿駅西口街頭演説(1)

新宿駅西口街頭演説(2)

都知事選も中盤戦。今日は、新宿駅西口で開かれた宇都宮けんじ候補の街頭演説会に参加してきました。公示日第一声でもずいぶんと人が集まっていましたが、今日はそれ以上に集まり、さらに通りかかった人が足を止めて、演説を聞く姿もたくさん見られました。

宇都宮けんじさんは、「人はたかが借金ぐらいで死ぬ必要はない!」とサラ金、ヤミ金被害者の救済にとりくんだことやオウム真理教被害者、派遣切りにあった若者たちの支援にとりくんだことなど、自分の半生をふり返るように語って、石原・猪瀬都政を変えようと訴えられおられました。聞いていて、こちらまで胸が熱くなるほど。本当にすばらしい候補者です。

宇都宮さん自身、1年前の都知事選挙と比べて、「今回は手応えがある」「誰が先頭を走っているかは分かりませんが、背中が見えてきました」「東京から日本を変えていきましょう!」と力強く訴えておられました。

あと1週間、なんとしても宇都宮けんじさんを押し上げたいと思います。

新宿駅西口街頭演説(3)

小田急ハルク前の2階デッキも、3重、4重の人垣ができていました。すごい!

フィナンシャルタイムズ紙が安倍発言を批判

安倍首相の、ダボス会議での日中関係は「1914年の英独関係に似ている」発言が国際社会で大きな反響を呼んでいることを、今朝の日本経済新聞は詳しく紹介している。そのなかで取り上げられた英フィナンシャルタイムズ紙の記事はこちら↓。

End drift to war in the East China Sea : FT.com

見出しは「東シナ海における戦争への漂流を終わらせよ」。サブ見出しは「東京と北京は手遅れになる前に言葉を和らげなければならない」というもの。

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私も宇都宮けんじさんを応援します

いよいよ明後日から、東京都知事選挙が始まります。

私は、東京を住みやすい街、希望の街に変えてほしいから、弁護士の宇都宮けんじさんを応援します。宇都宮けんじさんが都知事になれば、安倍首相の「暴走」にも痛撃をあたえることになるでしょう。東京から、「脱原発」に一歩踏み出せば、日本の未来は大きく変わることは間違いありません。

ぜひ、宇都宮けんじさんとはどんな人か、どんな政策をかかげているか、どんな人たちがどんな思いで応援しているか、知ってください。

こちら↓は、宇都宮けんじさんを応援する「希望のまち東京をつくる会」のホームページです。
私たちは宇都宮けんじを応援します。|希望のまち東京をつくる会

そしてこちら↓が「希望のまち東京をつくる会」のブログです。
新着情報ブログ|宇都宮けんじさんと希望のまち東京を作ろう!!

ぜひご覧ください。

口開けない日本の空気はとても危うい

「朝日新聞」で、元サッカー日本代表の岡田武史氏が、中国での監督生活についてインタビューを受けている。

そのなかで岡田氏は、いまの日本には「口を開けなくなる空気」があって「草の根で多くの人が感じていても、世の中のムードと違うことを言えない」雰囲気がある、それは「とても危うい」と語っている。日中関係や現在の国内政治の動きについて、的確で興味深い話だ。

異才面談:2)元サッカー日本代表監督・岡田武史さん リアルな中国知って考えた(有料会員限定)

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問われているのは過去の戦争に対する日本の態度

今日の毎日新聞に、中国の程永華駐日大使が安倍首相の靖国参拝にかんして寄せた論文が載っている。

「毎日新聞」2013年12月30日付

「毎日新聞」2013年12月30日付

大使は、「中国は一貫して日本の軍国主義者と日本人民を区別し、戦犯と一般兵士を区別して考えている」「戦争の責任は一握りの軍国主義者が負うべきだ」として、「我々は一般市民が自らの親族を弔うことに異議はない」と述べるとともに、同時に「日本の指導者の参拝は侵略戦争の性格と責任に対する認識にかかわるもので、中国は絶対に受け入れることはできない」と指摘している。

さらに、靖国神社が、現在も「侵略戦争を躍起になって美化し、歪曲し、現在の国際世論とは全く相いれない間違った歴史観を宣揚している」と述べて、「日本の指導者がこうした場所で『英霊』を参拝し、侵略戦争を発動した当時の元凶に対し、『平和』『不戦』を言っても、被害国の人民は受け入れられないし、国際社会も信じないだろう」と指摘する。

こうして問題は、日本が過去の戦争にたいしてどういう態度を取るのか、侵略戦争だったという反省にたってのぞむのか、それとも「自衛のための戦争」「アジア解放のための正義の戦争」と美化するのか、その点についての日本政府の立場と認識にあることが分かりやすく丁寧に指摘されている。

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秘密保護法反対12・6デモ行進に参加しました

12・6日比谷野音集会デモ

昨夜は、秘密保護法案が強行採決されるというので、日比谷野外音楽堂で大規模な抗議集会が開かれ、そのあと国会までのでも行進が行なわれました。

しかし、僕は予定があり、集会には参加できず。で、前回の集会のときは参加者が多くて、デモに出発したのが午後9時過ぎだったので、こんども用件が終わってからでも十分デモ行進には間に合うだろうとふんで、国会周辺に向かいました。9時半頃に国会近くの霞ヶ関交差点に到着しても、予想通りまだまだデモ行進は続いていて、僕も無事デモ隊列に合流することができました。^^;

集会・デモの参加者は1万5000人と前回1万人をさらに上回っただけでなく、国会前ではたくさんの人が「強行採決やめろ」「秘密保護法は廃案に」と抗議行動をしていました。国会議員面会所での請願・要請行動を終えたときは、またもや夜10時を過ぎていました。

結局、数を頼んだ自民、公明与党によって、法案は成立させられてしまいましたが、大きく広がった反対世論を力に、こんどは秘密保護法の廃止、そのための国政転換をめざして新しいたたかいのスタートです!

秘密保護法案を許すな! 11・21反対集会に行ってきました!

STOP!「秘密保護法」反対集会@日比谷野音

日比谷野外音楽堂で開かれたSTOP!「秘密保護法」反対集会に参加してきました。といっても会場に着いてみたら、野音の中はすでに満員で、ゲートが閉められていて、中には入れませんでした。長い間、いろんな集会でこの会場に来ていますが、こんなことは初めてです。(写真はツイッターで拾ったものです)

そして、そのあとデモ行進に出発するのがまた大変。中にいる本隊と合流したいと思って、出口でまっていたのですが、これがなかなか出てこない! 結局、1時間半待ってようやく合流し、9時にデモに出発。衆議院→参議院と回って、デモが終わったのは10時を回っておりました。^^;

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小泉元首相の「原発ゼロ」論

26日付の毎日新聞「風知草」に、編集委員の山田孝男氏が書いたコラムが話題になっている。原発メーカーやゼネコン幹部とドイツ、フィンランドを訪問した小泉純一郎元首相が、あらためて「原発ゼロ」の政治的決断が必要だと語ったというのだ。

風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男 – 毎日新聞

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志位委員長と「カクサン部」がウォールストリートジャーナルに登場!!

参議院選挙もいよいよ明日が投票日ですが、米ウォールストリートジャーナル紙が、昨日、今日と相次いで、日本共産党を取り上げています。昨日は、志位委員長を取材した記事。そして、今日は、なんと!日本共産党「カクサン部」です。^^;

ということで、まずこれが、昨日の志位和夫委員長を取材した記事。都議会議員選挙で、民主党を抜いて第3党に躍進したことに注目しています。

Ahead of Election, Japan Communist Leader Rails Against Abenomics – Japan Real Time – WSJ

ほいでもって、こっちが「カクサン部」を取材した記事。

Japan Communists Campaign With Cakes, Costumes – Japan Real Time – WSJ

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財界後押しで自民と民主が裏取引

朝日新聞(京都版)7月15日付

朝日新聞(京都版)7月15日付

朝日新聞京都版7月15日付に載っていた記事が、ネットで話題になっています。「攻勢共産に保守包囲網」「京都財界危機感、民主後押し」という記事です。

共産党・倉林明子京都選挙区候補と民主党の候補者が2議席目を激しく争っているというので、共産党落としのために、財界の後押しで、公明党=学会票を自民党から民主党へ移動させているというのです。

それを裏付けるように、今日の「京都新聞」では、京都選挙区の情勢として、自民党候補が推薦を受けているはずの公明票の5割の支持にとどまって、民主候補に公明支持層の「一定の支持」が広がっていると報道しています。

自民安定、民・共競る 参院選京都・終盤情勢 : 京都新聞

全国的には、自民・公明連合の安倍政権との対決をうたう民主党が、財界の肝いりで、自民・公明から票をわけてもらう――。こんな事態がすすんでいる訳です。そんなことをすれば、安倍政権と対決する立場がなくなると思うのですが、全国の民主党支持者はこの事態をどう受けとめるのでしょうか。

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共産党が注目を集めてます!

「日刊スポーツ」2013年7月8日付

「日刊スポーツ」2013年7月8日付

参議院選挙で、日本共産党に注目が集まっています。まずこれ↑は、7月8日付「日刊スポーツ」に載った志位委員長のインタビュー。「政治も猫も音楽も志位委員長つぶやきで 共産党変わるらC」という記事。

さらに、こっち↓は、11日付の「スポーツ報知」。

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