今度の参院選で民主党は「消費税をあげない」という公約を掲げて、有権者の支持を集めました。しかし、将来にわたって消費税を上げないと言っている訳ではないことを、小沢代表自身が認めています。
この点も、民主党がどう対応していくのか、注意して見ていかなくてはなりません。
今度の参院選で民主党は「消費税をあげない」という公約を掲げて、有権者の支持を集めました。しかし、将来にわたって消費税を上げないと言っている訳ではないことを、小沢代表自身が認めています。
この点も、民主党がどう対応していくのか、注意して見ていかなくてはなりません。
昨日付「毎日新聞」朝刊の鳥越俊太郎氏のコメント。
辞任会見で領収書のスクラップを手に「公開はしない」と話す赤城農相=東京都千代田区の農水省で1日午後2時、木葉健二撮影(毎日新聞)
事実上更迭された赤城徳彦前農水大臣。記者会見で、領収証を貼り付けたスクラップ帳を見せたものの、あくまで領収証の公表は拒否。
じゃあ、いったい何のためにスクラップ帳をもちだしたの? 安倍首相も分かってないけど、この人も分かってないなぁ…
財界は、参院選での安倍自民・公明政権の歴史的大敗をどう見ているのか。日本経団連御手洗冨士夫会長、経済同友会桜井正光代表幹事、日本商工会議所山口信夫会頭のコメントを眺めてみました。
記者会見における御手洗会長発言要旨 (2007-07-30):日本経団連
第21回参議院選挙の結果について:経済同友会
参議院議員選挙結果について(2007/07/29):日本商工会議所
政府税調の香西泰(こうざい・ゆたか=写真)会長が、消費税論議について、参院選の結果にもかかわらず、「従来の方針どおりすすめる」との考えを表明。
民主党が「消費税は引き上げない」という公約を掲げたのがどこまで本心なのかという問題はあっても、その民主党がこれだけ多くの国民の支持を受けたのだから、有権者の消費税増税反対という意思は明確。安倍内閣の続投そのものが国民から批判されているときに、その一諮問機関にすぎない政府税調が選挙前の議論をそのまま継続するというのは許されません。
米下院の従軍慰安婦決議について、地方紙の社説を調べてみました。
「北海道新聞」は、「慰安婦問題は重大な人権侵害問題だ。それなのに日本は心から反省も謝罪もしていない……そう見られても仕方のないような政治家の言動が絶えない」、「慰安婦問題を日米間の政治問題に矮小(わいしょう)化して見てはいけない」と指摘。「中日新聞」は、「後世に裁かれるべき歴史の暗部であったことに異論はないはずだ。時代のせいにはできない」として、歴史に学ぶことの大切さを強調している。「河北新報」は、「河野談話」を否定するような言動を念頭に置きつつ、これを「現在と未来に生かすこと」を求めている。
社説:米慰安婦決議*可決されたのはなぜか(北海道新聞)
社説:従軍慰安婦決議 歴史は学べ何度でも(中日新聞)
社説:「慰安婦決議」可決/政府は未来に向けた対応を(河北新報)
社説[慰安婦問題決議]よそ事とは思えない(沖縄タイムス)
「東京新聞」7月30日付夕刊での鎌田慧氏のコメント。自民党の敗因は「年金問題」ではなく、庶民の生活などには無関心な安倍首相が裸の王様になってしまったからだと指摘。同時に、民主党にたいする投票のなかには、民主党が主張するような集団的自衛権の行使や改憲にたいする批判票もあるのだぞと釘を刺されています。
安倍政権、自民・公明連合の歴史的大敗で、参議院第1党になった民主党。「二大政党制」への流れが強まったとする論評もあるが、何はともあれ、民主党という政党がどういう政党なのか、その実態をよく研究することが必要だ。
本質的には、自民党に代わる「もう1つの保守政党」といって間違いないのだけれど、他方で、市民運動家や障害者、在日韓国人(といっても選挙に立候補している以上、日本国籍を取得している訳だけれども)などが立候補できる、あるいは立候補してみようと思う政党だったりもする。今回当選した議員、とくに新人議員たちがどんな政治的な立場、出自なのかも、きちんと確認しなければいけない。
さらに、今年4月の統一地方選挙を経て、地方政治に占める民主党の役割がどうなったのか、そしてその民主党の地方議員たちが今度の参院選ではどんなふうに動いたのか、そういう民主党の基礎組織の実態も調べてみる必要があるだろう。
なんにせよ、民主党に向けられている国民の期待が、はたしてこれからどうなっていくのか。そのことを正しく見極めるためには、いま民主党研究が切実に求められていることは間違いない。
安倍政権、自民・公明連合が歴史的な大敗を喫した参議院選挙。有権者は何を選択したか、新聞メディアの報道記事や論者の主張から、いろいろ拾ってみたい。
1つ目は、日経新聞30日付夕刊にのった街の声。
米下院本会議で、従軍慰安婦問題で日本政府に謝罪を求める決議が可決されました。
メディアはこの問題をもっぱら日米関係への影響という視点ばかりで論じていますが、そういう論評自体が、実は、従軍慰安婦問題そのものから眼をそらすもの。問題に真正面から向き合った論評を求めたい。
慰安婦決議を初採択=日本に謝罪要求、安倍政権に打撃?米下院(時事通信)
米下院、本会議で慰安婦決議を可決(NIKKEI NET)
午後6時から新宿西口でひらかれた日本共産党の街頭演説会を聞いてきました。JR新宿駅西口の前から小田急ハルクへ行く歩道橋の2階テラスまでびっしりと人垣ができていました。演説会が始まる前から、参議院東京選挙区候補の田村智子さんや志位委員長が到着する度に、大きな拍手がわいて、盛り上がっていました。
赤城農水相の事務所費問題。あらたに、「つくば政策研究会」なる団体が事務所を退去したにもかかわらず、7年間で1,215万円も事務所費が計上され続けていたことが明らかに。
赤城農水相は、「初めて知った」と言っていますが、共産党の「しんぶん赤旗」は、「同研究会の会計責任者は、赤城氏の中核的政治団体である資金管理団体『徳友会』の会計責任者」、事務担当者の女性は「『自民党茨城県第1選挙区支部』の事務担当者」であると指摘。これじゃあ、「知らなかった」ではすまないですね。
東京新聞:農相また事務所費疑惑 関連政治団体 退去後も1215万円計上(東京新聞)
赤城農水相の事務所費疑惑 「知らなかった」と言うが 議員当初から深い関与(しんぶん赤旗)
沖縄県うるま市で、米軍装甲車が無断で校庭に入り込み、方向転換していったという事件が発生。同じ日、宜野座村でも、村の直販センターに米軍装甲車が5台乗りつけていったという事件も起きていました。
誰だって、他人ん家に勝手に車を乗り入れてはダメなことは分かっているはず。米軍は、沖縄全体を占領地か何かのように思っているのでしょうか。
米車両、学校・直売所侵入 校内で方向転換 うるま・沖縄高等養護(沖縄タイムス)
知事、装甲車侵入に抗議/米軍に再発防止求める(沖縄タイムス)
社説[米軍装甲車侵入]実に傍若無人な行為だ(沖縄タイムス)
地位協定違反の可能性 米軍装甲車侵入(琉球新報)
松岡前農水相の事務所費問題について、山本拓農水副大臣が「本人に聞いたが、芸者の花代に使ったという話だった」と発言。あとで「適切じゃなかった」と撤回しましたが、そのさいも「ウソをついた覚えはない」と発言が事実であることを確認しています。また、もともと「今日は新聞記者がいるか知らないが」と言っており、決して「つい口が滑った」発言でないことは確実です。
今度は、塩崎恭久官房長官に事務所経費疑惑が発覚。共産党の志位委員長が記者会見して指摘。塩崎長官は、3つの事務所を合算して、「適正に処理している」と反論していますが、その証拠は? 領収証を示して証明していただきたいものです。
麻生外相が、富山県高岡市での講演で、「7万8000円と1万6000円はどっちが高いか。アルツハイマーの人でも分かる」とか、高齢の参加者を前に、年金問題について「の問題は30年後の話。今払っているやつが心配するのは分かるが、おたくらは関係ないんだ」と発言。
これが暴言だということは誰だって分かります。分からないのは、麻生さんだけ。しかも、年金問題が高齢者に関係ないというのは、暴言どころか真っ赤なウソ、ペテンです。
今週の「安倍内閣メールマガジン」(第38号)。「年金とアルバイトで生活している」という男性が、「収入が去年と同じなのに住民税が倍以上になったのはなぜだ?」という質問に、自民党の大野松茂・総務副大臣が回答しています。
しかし、この回答、要するに、税金の制度が変わったから税額が変わりました、といってるだけ。質問者が聞きたいのは、“年金とアルバイトで何とか暮らしているような人間から、どうして、前年の倍以上の住民税をとるのか?”ということのはずです。それには、まったく答えていません。
まあ、ひいき目にみても「木で鼻をくくった」ような回答。国民の怒りを理解しようという気持ちもなければ、能力もないという証明でしかありません。
今日の「朝日新聞」29面には、「気がつけば…『無年金』」と題して、この年金受給のための最低加入期間の問題が取上げられています。
現在、日本の国民年金は、最低25年以上保険料を払い続けなければ、年金を受け取ることができません。もし1カ月でも足りなければ、24年11カ月払った保険料がまるまる「掛け捨て」になってしまいます。これこそ「消える年金」です。
この問題、日本共産党が参院選の公約として、最低加入期間を10年に短縮すると提案したことから、にわかに注目を集め、重要な争点になりつつあります。
昨日の「毎日新聞」夕刊2面、「オバサン3人言いたい放題 ダマされないわよ」と銘うって「特集ワイド」で、ジャーナリストの江川紹子さん、放送作家の山田美保子さん、作家の石川結貴さんの3人が登場。
参院選の争点について、「安倍晋三首相は学力向上とか道徳教育強化とか教育改革を掲げているけど、子供の居場所の家族が雇用や介護で苦しんでいる現状が分かっていないから、主張が的外れ」(石川)、「安倍さんのやり方は、議会制民主主義の否定だと思うけど、それを強いリーダーシップと受け止めるのか、その手法についての選択だと思う」(江川)など、なかなか厳しいご意見をずばずば展開されています。
そのなかで、山田美保子さんがこんな発言を。
山田 選挙戦も中盤だけど、私、今は共産党の志位和夫委員長に目を奪われてるの。
石川 ははは、極端ですね。
山田 ほんとにだまされやすいの。だって、確かな野党って、欲しくないですか。
そうです。「確かな野党」は必要です。「共産党?」って思う人も、一度だまされたと思って、いかがでしょうか? (^_^;)