TBS系列のJNN世論調査で、安倍晋三官房長官の靖国参拝について、「支持しない」が49%を占め、「支持する」41%を上回りました。また「参拝したかしないか言わない」という安倍氏の態度については54%が「支持しない」と回答。また、次期首相は参拝を「やめるべき」が55%で、「続けるべき」31%を大きく上回りました。
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湯澤前宮司が、遊就館の展示「多少の変更はありうる」と発言
TBSのインタビューで、靖国神社の前宮司・湯澤貞氏が、A級戦犯の「分祀」はありえないとしつつも、遊就館の展示について、「多少の誇張も」「行き過ぎという意見も」と認めるとともに、「多少の展示の変更はあり得る」と発言しました。
「あの戦争は正しかった」とする靖国史観派はますます追いつめられてきた、ということですなぁ。
26万分の2000
26万というのは、被爆者健康手帳をもつ人の数。ところが、そのうち政府が原爆症と認め、医療特別手当の支給を受けているのは約2000人、わずか0.8%に過ぎません。
先日、原爆症認定集団訴訟で広島地裁が原告全員を認定すべしとする判決を下しましたが、それがなぜ重要なのか、この数字を見てあらためて痛感しました。認定裁判では、政府は、9回も敗北を重ねています。被爆者はすでに高齢になっています。控訴などせず、早く認定基準を見直してほしいと思います。
東条元首相が「靖国合祀は原則戦死」と通達していた
はげしく学び はげしく遊ぶで紹介されていた「西日本新聞」の記事。靖国神社に合祀するのは「戦役勤務に直接起因」して死亡した軍人・軍属に限るとする通達を、東条英機陸軍大臣(当時、首相兼任)が通達していたことを記録した資料が見つかったとのこと。資料を入手したのは、『アジア太平洋戦争』の著者でもある山中亘氏。
この基準を絶対視する必要はまったくないのだけれど、この基準に照らせば、当の東条元首相は合祀の対象にならないことは明らか。これも靖国派の1つの矛盾だと言える。
自民党中川政調会長、「分祀」のための国家管理?
靖国神社からの「A級戦犯」の「分祀」問題で、自民党・中川政調会長が、非宗教法人化の法案提出も検討課題になるとの見通しを示す。
前々から書いているように、「A級戦犯」の「分祀」で問題が解決するわけではなく、まして靖国神社を「非宗教法人化」して“国営”の「靖国社」などにすれば、ますます「あの戦争は正義の戦争だった」とする戦争史観にたいする日本政府の態度が直接に問われることになるのですが、それでもこんな議論が現われるところに、「靖国派」が置かれた矛盾が反映していると言えるのではないでしょうか。
広島地裁、41人全員を原爆症と認定
原爆症の認定を求めていた原爆症認定訴訟で、4日、広島地裁が、原告41人全員を原爆症と認定する原告全面勝訴の判決。
国がこれまで認定の基準としてきたDS86について、判決は機械的な適用でなく「一応の参考資料」とすべきとし、急性症状などを綜合的に考慮し、被爆者の実態に即した認定を要求しています。
41人全員の原爆症認定 広島地裁(中国新聞)
涙ながら「勝った」 原爆症原告(中国新聞)
41人全員認定、判決の持つ意味は(TBS News-i)
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「安倍官房長官、4月靖国参拝」は自らリーク?
安倍官房長官が4月に靖国神社に参拝していたという事実が明らかになり、ニュースでも大きく取り上げられました。このニュース自体も問題ですが、さらに、このニュースは安倍官房長官側がわざとリークした可能性があるとの指摘が出てきています。
小泉首相、8・15参拝の予告か…?
今週の小泉メルマガで、小泉首相が「戦没者の慰霊」と題して書いています。こんなストレートなタイトルは、初めてでは?
で、つらつら読むと、 続きを読む
石破・前防衛庁長官の言うことがまともに聞こえる…
『論座』8月号(朝日新聞社)にのった石破茂・前防衛庁長官のインタビューを、遅ればせながら読んでみました。全く立場は異なりますが、それでも、読んでみると、けっこう“まとも”なことを言っています。たとえば日中戦争について。
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靖国神社と国のつながり
1961年に、靖国神社の遊就館が復活したさい、「BC級戦犯」として処刑された人たちの遺書などの収集を、厚生省が依頼していた事実が明らかに。
国主導の「靖国合祀」を裏づける資料見つかる
戦後、戦没者の「靖国神社合祀」を、国が主導してすすめようとしていたことを裏づける資料が見つかったと「朝日」が報道。
これもA級戦犯「合祀」の矛盾の現われ
A級戦犯として処刑された広田弘毅元首相の遺族が、「靖国神社への合祀に合意した覚えはない」との立場を表明。
A級戦犯についての受け止めがけっして一様でないことの証拠。靖国派の破綻を示すものです。
朝日新聞の世論調査でも
朝日新聞の世論調査でも、次期首相の靖国参拝に「反対」が60%を占め、「賛成」の20%を大きく上回りました。また、小泉首相が9月末までの任期中に参拝することについても「賛成」29%に対し「反対」57%にのぼっています。
ずっしり負担増
日曜日の朝日新聞が「負担増 実感の夏」と題して、ここ数年間の負担増をまとめて紹介しています。そこに掲載された「負担増カレンダー」を紹介します。
リストは2008年までですが、「負担増はカレンダーにある08年で終わるわけではない」(同記事)。あらためて小泉政権の増税路線のひどさが分かります。
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次期首相の靖国参拝「反対」54%
毎日新聞の世論調査。次期首相の靖国参拝の是非について、賛成33%に対し反対54%で過半数を占めています。
自民党や社会党右派にCIA秘密資金
米国務省が刊行した外交史料集で、CIAが、50年代から60年代半ばにかけて、自民党有力者や社会党右派に秘密資金を提供していたことが明らかに。
さて、自民党のみなさんは、この事実の公表にどう答えるのでしょう?
富田メモについての各紙社説
A級戦犯の靖国合祀問題に関連した昭和天皇の発言メモについて、今日、主要全国紙が一斉に社説で取り上げています。
昭和天皇の「大御心を体して」と言わんばかりの書きっぷりには賛成しませんが、小泉首相は靖国参拝を考え直せという主張では共通しています。
そんななかで、突出しているのが産経新聞の社説。メモには「A級が合祀され、その上、松岡、白取までもが」と、はっきりA級戦犯が合祀されたことへの批判が書かれているにもかかわらず、「メモだけでは、昭和天皇が14人全員のA級戦犯合祀に不快感を示していたとまでは読み取れない」といって、首相の靖国参拝を求めているのは、負け惜しみにしても、そうとう苦しい。
あのアーミテージ氏が「靖国史観」を批判
産経新聞が、小泉首相の靖国参拝問題で、アーミテージ全米国務副長官のインタビューを掲載。
アーミテージ氏の立場は、中国を敵視して、首相の靖国参拝問題での中国の抗議を、不当な内政干渉であるかのように述べて、中国の圧力に屈するべきではないとするものです。しかし、興味深いのは、そういうアーミテージ氏にしても、靖国神社の遊就館の展示については「米国人や中国人の感情を傷つける」と批判。「そこにある記述があまりに不適切なことは日本側でも再考されるべきだ」と主張していることです。
先の戦争を「自衛の戦争」「アジア解放のための戦争」とする靖国史観は、あのアーミテージ氏の目から見ても、「不適切」「再考されるべき」ものだということです。
昭和天皇、A級戦犯合祀に不快感
電車の中でも目立ってましたが、今日の「日経新聞」の1面トップ。
昭和天皇が、靖国神社へのA級戦犯合祀を不快感を示していたという元宮内庁長官のメモが明らかになったというニュース。
自衛隊、ムサンナ州評議会議長らに感謝状を要請
イラクから撤退を開始した陸上自衛隊ですが、撤退発表の2日前に、地元ムサンナ州評議会議長らに書簡を送り、自衛隊宛に感謝状を送るように求めていたことが明らかに。
あ〜あ、情けない…