国会の敷地内に侵入して自殺を図った自衛隊員。5月13日に、建造物侵入などの容疑で逮捕されましたが、案の定、福田首相宛の抗議文が押収されました。
それにしても、現職自衛隊員が複数の右翼団体に出入りしていたというのは、絶対にあってはならないこと。厳重な調査が求められます。
国会議事堂で腹刺した自衛官逮捕 建造物侵入などの容疑(朝日新聞)
国会で自殺未遂男を再逮捕 福田政権への抗議文押収(東京新聞)
国会の敷地内に侵入して自殺を図った自衛隊員。5月13日に、建造物侵入などの容疑で逮捕されましたが、案の定、福田首相宛の抗議文が押収されました。
それにしても、現職自衛隊員が複数の右翼団体に出入りしていたというのは、絶対にあってはならないこと。厳重な調査が求められます。
国会議事堂で腹刺した自衛官逮捕 建造物侵入などの容疑(朝日新聞)
国会で自殺未遂男を再逮捕 福田政権への抗議文押収(東京新聞)
「しんぶん赤旗」のスクープ。航空自衛隊の研究誌が、自衛隊裁判所の導入の必要性を検討した論文を掲載。執筆者は、防衛庁(当時)事務官で、航空自衛隊から業務派遣されて中央大学大学院に入学、研修中に執筆したもの。軍事技術、軍事機密などにかかわる問題は「一般裁判所では困難で、軍事知識が蓄積可能な専門裁判所が必要」としている。
イラクに派遣された航空自衛隊が武装した米兵を輸送しているのは憲法違反だとした名古屋高裁の判決を読んでみました。
判決は、↓自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の会のホームページに掲載されています。
自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の会/控訴審で違憲判決が出ました
同判決については、「判決主文の結論を導くのに関係のない傍論だ」という議論がありますが、判決を読むと、傍論どころか、判決主文を導くための本論として、イラクに派遣された自衛隊の活動が合憲か違憲かを論じていることが分かります。
不謹慎なタイトルで申し訳ありません。でも、きっとたくさんの人が、そう考えたに違いありません。
鹿児島の事件は、もしかすると統合失調症の可能性もあります。また、セクハラにせよ下着泥棒にせよ、別に自衛隊だからという問題ではありません。それでも、憲法違反だと言われても幕僚長が「そんなの関係ねぇ」というような組織なんだから、きっと一連の事件でも同じように言ってるに違いない、と思ってしまうのです。
運転手刺殺、自衛官を逮捕 容疑の19歳陸士、鹿児島(東京新聞)
タクシー運転手殺害容疑、19歳自衛官逮捕…鹿児島・姶良(読売新聞)
自衛官2人、集団強姦未遂容疑で逮捕 熊本県警(朝日新聞)
下着盗:防衛事務官、容疑で逮捕――善通寺署/香川(毎日新聞)
社会リポート/自衛隊 性犯罪多発/買春・セクハラ 幹部も/懲戒処分 2日に1件
防衛省/依然多いセクハラ/「地位高い上司から」増(しんぶん赤旗)
イラク派兵航空自衛隊の活動を「憲法違反」とした17日の名古屋高裁判決について、閣僚、自衛隊幹部、自民党国会議員の暴言が相次いでいます。高村外相は「暇ができたら読む」、航空自衛隊のトップ田母神俊雄航空幕僚長は「そんなの関係ねぇ」。自民党の中山成彬・元文科相は「最後っ屁」よばわり。
こんなお粗末な発言しかできないのも、「武装した兵士を運ぶのは武力行使と一体化しているから、イラク特措法にも憲法にも反する」という指摘に反論不可能だから。しかし、それにしても発言者の“お里が知れる”お寒い発言ばかりです。
違憲判断「暇できたら読む」=原告にも矛先?高村外相(時事通信)
自衛隊イラク派遣:輸送違憲 空幕長「関係ねえ」 会見で「隊員の心境代弁」(毎日新聞)
自衛隊員の自殺が非常に高い割合で起きていて、防衛省も頭を悩ませているというニュース。
14日には、元航空自衛隊三等空曹の遺族が、「自殺したのはいじめが原因」として、国と先輩自衛隊員を相手取って損害賠償の裁判を起こした。また、先月には、漁船衝突事件を起こしたイージス艦「あたご」の当直士官が自殺未遂をしたが、これも自衛隊内で厳しい詰問にあったことが原因とみられている(ありていにいえば、「お前がちゃんと報告していれば、こんな騒ぎにならなかったんだ」といじめられた訳だ)。
ほかにも、訓練中に逃亡した隊員もいた。自衛隊の内部はいったいどうなっているのだろうか?
自衛官の自殺、後絶たず・他省庁公務員の2倍(日経新聞)
海自自衛官の自殺23人 07年度過去最多(北海道新聞)
空自浜松基地のいじめ自殺:「原因はいじめ」 遺族が地裁支部に損賠提訴(毎日新聞)
詰問で精神不安定か 「あたご」当直海士長自殺未遂(MSN産経ニュース)
自衛隊のイラク派遣の差し止めを求めていた裁判で、名古屋高裁が、一部違憲とする判決を下しました。ヽ(^o^)/
少なくとも、戦闘地域であるバグダッドに米兵を輸送するのは武力行使と一体であり、イラク特措法にも違反し、憲法第9条第1項に違反する、ということです。
「空自イラク派遣は憲法9条に違反」 名古屋高裁判断(朝日新聞)
イラクでの空自活動 違憲判断(NHKニュース)
空自イラク輸送活動、名古屋高裁が「憲法違反含む」と指摘(読売新聞)
イラク自衛隊:米兵輸送は違憲 差し止め却下 名古屋高裁(毎日新聞)
衝突時に当直をしていた「あたご」の海士長が自殺をはかっていた。
「あたご」衝突時の当直海士長、自殺図る(読売新聞)
「あたご」乗員が自殺未遂=衝突事故時の当直、刃物で手首切る?海自(時事通信)
防衛省が、イージス艦「あたご」の衝突事件の中間報告書を発表。
見張りが艦橋の外ではなく艦橋内でおこなわれていたこと、CICの当直体制は、ほんらい7人だったのに3?4人しかおらず、そのためレーダーの1台はまったく監視されていなかったこと、など明らかに。また、当直員の1人は、赤色灯を見ておきながら、当直士官に報告していなかった。事件直後に元艦長が「監視員は見たものをそのまま愚直に報告するようにしつけられている」と指摘していたが、それが守られていなかったことが明らかになったわけだ。
「緑色灯を見た」という証言が確認されなかったというが、実は、「12分前に確認した」という発言も確認されていない。要するに、事件直後の防衛省の発表はいったい何だったのか? ということだ。
今日の「しんぶん赤旗」に、海上自衛隊の元護衛艦艦長が登場し、イージス艦の衝突事故について、「本来、1分間あったらかじ取りで回避できる」、「後進はぶつかったという前提のもとにおこなう動作」と証言しています。
これまで、マスコミなどでも、「1分では衝突回避は不可能」というのが暗黙の前提になっていましたが、もしこの元艦長の証言が事実なら、「2分前に確認。1分前に回避行動をとった」という発表が、最初から実際に起こったことと違っていた可能性が出てきます。元艦長が最後に指摘している通り、事実の精査が必要です。
ところで、同事件について、自民党の大前繁雄衆議院議員(兵庫7区)が地元の会合で「漁船側に重大な過失がある」と発言。避けなかった漁船が悪いと言わんばかりのこの態度、「そこのけそこのけ自衛隊が通る」は海の上だけではなさそうです。
「しんぶん赤旗」の記事は、インターネットに流れていないので、直接、打ちこんでおきます。(^_^;)
事故直後に航海長を極秘裏に呼び出しての事情聴取。そのとき航海長が時系列で整理したメモや船舶の位置関係を示すメモをつくっていたにもかかわらず、当日、海保庁に示されたメモは、2分前以前の情報をカットしたものだった。
これって、「情報操作」ですよね?
イージス艦事故:あたご航海長がメモ…漁船航路位置示す(毎日新聞)
航海長の自筆メモ、省内に留め置く(TBS News-i)
イージス艦事故:航海長聴取内容、「2分前」以前提供せず(毎日新聞)
「清徳丸を認識せず」 航海長メモで説明(MSN産経ニュース)
「石破大臣が呼び出し指示」幹部証言(TBS News-i)
さて、今日の防衛省…ですが、もうボロボロ。読売新聞の報道によれば、事故直後の航海長の事情聴取で、レーダーでは清徳丸を探知していなかったことを認めていた! ところが、そのあとで防衛省が発表したのは、「2分前に発見」という情報だけで、「レーダーでは探知していなかった」ことは伏せられていた。
一般論においても、個別論においても、こういうものを「情報隠蔽」というのだということを申し上げなければならないと思います。(←石破大臣風に読め)
大臣室、謎の1時間 防衛相・次官、説明食い違い(朝日新聞)
「清徳丸」をレーダー探知せず…イージス艦航海長が供述(読売新聞)
防衛省の言い分が次々に覆った。まず、航海長を呼び出す際に「怪我人に付き添わせる」としていた点は、負傷者がいたのは事実だが、航海長は別のヘリで防衛省に直行していたことが判明。
次に、防衛事務次官は航海長からの事情聴取について「内容を覚えていない」「記録は存在しない」としていたが、メモは作られていた。
こうなってくると、いまの防衛大臣、防衛事務次官のもとで、事故の真相究明と原因追及が果たしてできるのか? という根本的な問題を考えざるをえなくなる。
事故当時、救助作業で負傷、1人入院 あたご乗組員(朝日新聞)
イージス艦事故当日 事前連絡なく3機のヘリを使用(MSN産経ニュース)
航海長事情聴取のメモ、防衛次官が存在認める(読売新聞)
イージス艦事故:海保「けが人移送」も否定 虚偽上塗りか(毎日新聞)
イージス艦事故:次官説明、虚偽の疑い強まる(毎日新聞)
イージス艦事故:航海長聴取は石破防衛相の意向で自室に(毎日新聞)
防衛事務次官が、事件直後の航海長からの事情聴取について、「内容を覚えていない」と発言。
しかし、わざわざ海保庁に隠して航海長をヘリで呼びつけておいて、何を聞いたか覚えていないなどということはありえない。やっぱり、この場で何か“悪い”ことをしたからに違いない。
すでに21日に流れていたニュースだが、インターネットで何度検索しても見つからず、ここには紹介しなかったが、海上保安庁は、21日の段階で、防衛省がイージス艦の乗組員から事情聴取することを禁止。これは当たり前の話で、トラックが交通事故を起こしたときに、警察の捜査の前に運転手が会社と相談していたら、誰だっておかしいと思う。
他方で、防衛省は、通常であれば当直は何人なのか、当直はいつ交代するのか、海上に船を発見したときには見張りから艦橋にどのように伝達するのか、そういうごく基本的なことはさっぱり公表してこなかった。
今朝のNHKでも、元艦長という人物が、「午前3時に、このあたりを通るのであれば、艦長は起きているものだ」「監視員が船を発見したときに、“避けていくだろう”などと判断を下すことはありえない。そのまま愚直に報告するようにしつけられている」と話していた。そういう基本的な事実は隠蔽したまま、「2分前に緑色灯を確認した」などという自分に都合のいいことだけ発表してきたのだ。
イージス艦衝突事故で、防衛省が、「ヘリでけが人を運ぶ」といって、航海長を防衛省に呼び寄せていたことが判明。しかも、大臣室で、防衛相、防衛事務次官、統合幕僚長、海上幕僚のTOP4で事情聴取。ここで、「2分前に緑色灯を確認。1分後に回避行動をとったが、衝突してしまった」というシナリオをつくりあげた可能性も考えられる。
イージス艦衝突事故で、清徳丸に気づいたのが12分前だったことが石破防衛相に報告されたのが19日夜だったことが判明。にもかかわらず、防衛省は「2分前」との説明を続けていた。また、事故6時間後に、当直士官をやっていた航海長を、あたごからヘリで防衛省に呼びつけていたことも明らかに。
「情報が断片的だったので確認していた」というけれど、自分に都合の悪い情報の公表を遅らせたことは間違いない。
防衛相「12分前」当夜把握 公表は翌日夕 海自艦事故(朝日新聞)
イージス艦衝突、「12分前視認」当日把握 防衛相 20時間公表せず(中日新聞)
事故6時間後、航海長ヘリで呼ぶ=聴取人物、海保に報告せず?イージス艦衝突で防衛省(時事通信)
衝突1分後に救助を開始したという話が、事件直後に一部で伝えられたが、実際には「総員配置」の指示を出したのであって、実際にボートを下ろして救助活動を開始したのは14分後だった。これが時間がかかったものなのかどうか、私には分からないが、通報はもっと早くできたことだけは間違いない。
イージス艦衝突事故。事故当時、操船の責任者であった当直士官が漁船団に気づいていたことが判明。いよいよ、衝突回避のために何もしなかった自衛艦に事故の責任があることが明瞭に。
また、防衛省の調査で12分前に漁船の赤色灯を確認したとされる乗組員が、海上保安庁の事情聴取にたいして「はっきり覚えていない」と証言していたことも判明。それなら、12分前にという証言は何だったのか? 「はっきり覚えていない」という証言を、防衛省が特定の筋書きに合わせて歪めたのか。それとも、当初の証言を海保庁にたいしては翻そうとしているのか、なかなか深刻な問題かも知れない。
イージス艦 当直責任者も船団把握、回避指示せず(朝日新聞)
見張り役 はっきり覚えてない(NHKニュース)
漁船団突入は常識外 海自内部からも「あたご」批判(中日新聞)