米軍再編 審議官級協議始まる

米軍の世界的再編にともなう在日米軍基地再編問題で、審議官級協議が始まる。在日米軍基地の負担軽減というけれども、実態は基地強化。沖縄の米海兵隊のグアム移転経費の日本負担もある。しかも最終報告書では、地球的規模での同盟強化が謳われ、自衛隊の米軍との一体化がさらにすすめられようとしている。

在日米軍再編最終報告書 戦略論と二本立て 地球規模で同盟強化(産経新聞)
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ラムズフェルドに怒られた自民党代表団

沖縄・米軍普天間基地の移転問題で、自民党の議員団がラム図フェルト米国防長官に「修正」を提案したところ、「もはや待ったなしの段階だ」「日本の責任で地元を説得せよ」と一喝されたことが明らかに。

国内では“論客”でならす石破氏、はてさて、こわ??いラムズフェルド氏にどう反論してゆくのですか?

米国防長官 修正提案に不快感(NHKニュース)
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米軍、マリアナ諸島に自衛隊と共同訓練できる施設を整備する構え

米軍が、沖縄の海兵隊のグアムへの移転に関連して、マリアナ諸島に訓練施設を整備し、自衛隊と共同訓練をやる構想を進めているとのニュース。

確かに今も、沖縄で自衛隊と米海兵隊の訓練はやられてますが、海外の米軍施設で日常的に共同訓練をやるとなると話は別。しかも、訓練の相手は、米軍の海外侵攻作戦の先頭をきる海兵隊。自衛隊にも、海兵隊と同様の侵攻作戦をやらせようという計画はまっぴらご免です。

米 海兵隊移転で新訓練施設(NHKニュース)
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横須賀米兵、女性殺害を認める

神奈川県横須賀市で3日に発見された女性殺害事件で、キティーホーク乗組員の米兵(複数)が、米軍の取り調べに殺害を認める供述をおこなっていることが明らかに。

小泉首相は、米軍に規律保持を求めたそうですが、規律保持を求める前に、まず犯人の引き渡しを要求するのが日本の総理大臣のつとめでは?

横須賀の女性殺害、米兵が犯行認める供述(朝日新聞)
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ひき逃げしても、公務中ならいいのか?

米軍の女性兵士が、22日、八王子市内で小学生3人をはねたまま逃走。30分後に逮捕されたが、「公務中」だったということで、日米地位協定にもとづき即日釈放されていた、という事件。

公務中っていったって、別に戦闘中だったわけじゃない。なのに、なぜ特別ルールを適用しなければならないのか?

女性米兵がひき逃げ、逮捕も「公務中」で即日釈放(読売新聞)
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軍事機密法の制定狙い?

米軍再編にともない、自衛隊と米軍との一体化が一段と進むことになりそうですが、それにともない、米軍が、軍事情報が日本側から漏洩することを危惧。「軍事情報に関する一般的保全協定」(GSOMIA)を締結し、日本側に国内法整備を求める可能性が出てきました。

入り口は、米軍情報の機密保持で、したがって米軍の機密情報に触れる人間しか対象にならないかのような格好をとるかも知れませんが、実際には、何が米軍の機密情報か分からない以上、自衛隊にかんする情報でも、何でもかんでも機密とされる危険性大。協定を口実に、国内法として軍事機密保護法が制定されることになるかも…。

秘密保全協定締結を検討 米軍再編で政府方針(共同通信)
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米軍再編はやっぱり「強化」だった 米大使館部長が証言

在日米軍基地の再編について、日本政府は「負担軽減」と言っているが、実際は基地強化ではないかと指摘してきましたが、米大使館の安全保障部長がそれを裏付ける発言。

米軍再編 目的は「抑止力向上」 米大使館部長が強調(琉球新報)
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沖縄米軍のやりたい放題

本土では報道されない沖縄の米軍基地の実態。

1つは、ロシア製輸送機アントノフが普天間飛行場に飛来したというニュース。海兵隊のヘリCH53Dの機体交換のためらしいのですが、アントノフは、世界最大の輸送機で、3000メートルの滑走路が必要とされています。それが、全長2800メートルしかない普天間飛行場に着陸したということで、地元の宜野湾市は、米軍に抗議。

もう1つは、同じく普天間飛行場で、11月になって、深夜に離着陸するヘリや飛行機が急増しているというニュース。一晩で39回とか最高100デシベルの騒音とか、本当にむちゃくちゃな状況。「午後10時から午前6時までの飛行禁止」のルールも守られていないようです。

世界最大輸送機が飛来/「アントノフ」普天間に初(沖縄タイムス)
普天間夜間飛行 9倍に急増 「住宅地まるで訓練場」(琉球新報)
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米軍基地再編、鹿児島県知事も反対を表明

在日米軍基地の再編問題で、伊藤祐一郎・鹿児島県知事は、米軍普天間基地の空中給油機を海上自衛隊・鹿屋基地に移駐させる案に反対を表明。山下栄・鹿屋市長も、額賀防衛長官にあらためて反対を表明しました。

納得できない?鹿児島知事 米軍再編で額賀長官に(中国新聞)
米空中給油機移転、鹿児島・鹿屋市長が改めて「反対」(読売新聞)
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日米首脳会談についての社説

日米首脳会談について、地方紙の社説を眺めてみました。

日本の主体性が見えぬ(北海道新聞)
沖縄を捨て石にするな 基地負担軽減の欺瞞(沖縄タイムス)
首相は外交戦略示し得たか(河北新報)
アジア安定に役立つのか 日米同盟強化(西日本新聞)
緊密ぶり誇示には懸念(中国新聞)
同盟強化は打ち出の小づちか(愛媛新聞)
対等な関係といえるのか(東奥日報)
安保と軍事だけの同盟強化は危うい(南日本新聞)
首相に重い説明責任(高知新聞)
同盟に依存しすぎる心配も(福島民友)
同盟強化の先に何がある(神戸新聞)
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米軍基地再編に特別の「推進法」を準備

在日米軍基地再編のため、政府は、特別の「推進法」を作るらしい。内容は、1つには総額で1兆円を超えるといわれている移転・基地整備の経費への財政支援。米海兵隊のグアム移転だけでも4000億円かかると言われているが、日本政府が海外の米軍施設のためにお金を出すなどというシステムは存在しない(そもそも、そういう義務は安保条約にも地位協定にもない。もっと正確に言えば、地位協定では、日本国内の経費だって、アメリカ政府が負担することになっている)。そこで、そのための根拠となる法律が必要と言うこと。また、財政上も、総額1兆円を超える額を、防衛予算とは別枠で確保することがねらい。アメリカは2012年までの完了を求めており、7年間で1兆円とすると、1年あたり1500億円。現在の「思いやり予算」の3分の2に近い額である。
さらに、沖縄の普天間基地のキャンプ・シュワブ沿岸への移設に関連して、予定水域の使用権限を知事から国に移す特別措置も盛り込まれるらしい。県知事が、使用権限をたてに「反対」でがんばることがないように、早手回しに、権限を取り上げてしまおうという話。

この法律ができれば、7年間にわたる1兆円もの予算があらかじめ確保されてしまうことになる。

在日米軍再編、財政支援へ「推進法」・政府提出へ(NIKKEI NET)
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これじゃ、まるっきりの基地強化

「毎日新聞」13日付が、「シュワブ沿岸に軍港 日米検討」と報道。

沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に建設するとされた新施設の北側を軍港にするということらしい。もともと普天間飛行場のヘリ部隊の代替施設とされていたのが、滑走路は1800メートルへ延長。それに軍港もつけりゃあ、もう立派な、いつでも出撃OKの最新鋭基地じゃないですか!
「負担軽減」の名目で、新基地を増強するなんて、卑怯ですよ。

米軍再編:シュワブ沿岸に軍港 日米検討、地元の反発必至(毎日新聞)
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小泉さんは、いったいどこの国の首相なのか?

在日米軍基地の再編で、神奈川だけでなく、地元では強い反対運動が起こっていますが、小泉首相は、「日本全体の利益考え、やむを得ないと思ってもらえるよう努力する」という態度です。

「努力する」と言っていますが、早い話が、「日本全体の利益のためだから、文句を言うな」ということ。彼は、いったいどこの国の首相なんでしょう?

米軍再編・かながわ:小泉首相、事実上のゼロ回答――全国知事会議/神奈川(毎日新聞)
「沖縄の負担やむなし」 首相、安保維持を強調(琉球新報)
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地元で、米軍キャンプ座間への統合作戦司令部移転反対の集会開かれる

米軍のキャンプ座間への統合作戦司令部移転に反対する集会が、地元の神奈川県座間市と相模原市で開かれました。

「声を上げなければ」 キャンプ座間、人間の鎖に3千人(朝日新聞)
基地の強化反対など訴える/相模原で市民集会(神奈川新聞)
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やっぱり沖縄米軍基地の統合・強化では?

米軍基地再編問題について、本土のマスメディアでも、要するに沖縄県北部への米軍基地・施設の統合ではないかとする論評が出始めました。琉球新報は、1800m滑走路は米海兵隊の次期主力機MV22オスプレイの配備を念頭においたものと指摘。一気に沖縄海兵隊基地の強化が進むことになります。

米軍再編、沖縄の4施設を統合(読売新聞)
中南部基地を北部集約 オスプレイ配備も 普天間移設(琉球新報)

他方で、日経は、政府が特別措置法をつくって、公有水面の使用権限を知事から取り上げる計画だと報道。有無を言わせず新基地建設を進めようということなのだろうが、地元無視もはなはだしい。

米軍普天間基地移設へ特措法検討・水面利用、国に権限(日経新聞)
「強権的なやり方」県幹部憤る 埋め立て特措法(琉球新報)
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結局また沖縄に負担押しつけ

日米が普天間基地の移設先をキャンプ・シュワブ沿岸部とすることで合意。

もともと辺野古沖への移設は、<1>軍民共用、<2>使用期限15年という条件で、沖縄県や名護市が認めたもの。しかし、基地内移設で、この両条件とも事実上棚上げになっています。また、地元負担を軽減するということで、SACOでは海上施設の全長1500メートル、滑走路1300メートルとされていたのですが、新しい移設案では、米軍の要望をいれて滑走路1800メートルに延長されています(日本政府側が、米軍に足下を見られたわけ)。

結局、辺野古沖移設を決めたときの地元の要望は、今回、まるっきり無視されたことになります。「普天間移設」などと言っておきながら、またぞろ基地の負担を沖縄に押しつけて、ほっかむりしようというやり方に、悲しくなってくるのは僕だけでしょうか?

沿岸部で合意 米、浅瀬案を断念 普天間移設(琉球新報)
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