発売になったばかりの大谷禎之介編著『21世紀とマルクス―資本システム批判の方法と理論』(桜井書店)を、読み始めています。
本書は、大谷禎之介氏の法政大学退職(2005年3月)記念の論文集ですが、『資本論』の理解にもかかわるいくつかの論文もあって、なかなか面白く読み始めています。
発売になったばかりの大谷禎之介編著『21世紀とマルクス―資本システム批判の方法と理論』(桜井書店)を、読み始めています。
本書は、大谷禎之介氏の法政大学退職(2005年3月)記念の論文集ですが、『資本論』の理解にもかかわるいくつかの論文もあって、なかなか面白く読み始めています。
岩波書店の発行するPR誌『図書』の臨時号で、「岩波文庫 私の三冊」という特集を組んでいます。岩波文庫の中で、これはという3冊を紹介してほしいというアンケートに232人の方が回答を寄せています。
いろいろな人がマルクス、エンゲルスの本を上げていますが、そんななかでちょっと異色だったのは、ソフトイーサ株式会社社長の原哲哉氏。「私の三冊」の1つに、『資本論』をあげて、こんなふうに書かれています。
1848?49年のドイツ革命について、通史的に読める本というのを探してみたのですが、これが意外にありません。良知先生の本もあるけれど、革命の経過についてとりあえずつかむ、というには不向き。
ということで、林健太郎『ドイツ革命 1948・49年』を読んでみました。
『週刊東洋経済』2月24日号が、「貧困の罠」ということで、54ページの特集を組んでいます。
これまでも、貧困と格差の問題では、『週刊東洋経済』はもちろん、『週刊エコノミスト』や『週刊ダイヤモンド』でも特集が組まれてきましたが、今回の特徴は、いまの貧困は、たまたまそのとき貧乏だったということではなく、一度貧困にはまり込むと、実は、なかなかそこから抜け出せなくなるという問題を、「貧困の罠」という角度から追いかけていること。
1965年から1967年にかけて刊行された中央公論版『日本の歴史』は、昨年、中公文庫の新装版で再刊されましたが、こんどその「別巻」が出版されました。中身は何かというと、最初に『日本の歴史』が刊行されたときに挟み込まれていた「付録」に掲載されていた各巻執筆者と著名人との対談集です。
宇野派第2世代の代表的人物の1人伊藤誠氏(東大名誉教授)の『「資本論」を読む』(講談社学術文庫)が、昨年12月刊に刊行されました。文庫本ですが、書き下ろしの新著です。
で、ぱらぱらとめくっていてビックリしたのは、巻末の参考文献の中に、共産党の不破哲三氏の『「資本論」全三部を読む』(全7冊、新日本出版社、2003?2004年刊)が上がっていたことです。
リクルート社の発行する無料情報誌『R25』。何気なく、今週号(No.130、2007.02.15付)を手にとって見たら、表紙に「マルクス資本論」の文字。
何?! と思ってめくってみると、「高度資本主義の現代から、『資本論』著者・マルクスへの手紙」と題して、『資本論』が取り上げられていました。曰く――
本屋で、ジェラール・デュメニル、ドミニック・レヴィ『マルクス経済学と現代資本主義』(こぶし書房)という本をぱらぱら見ていたら、36ページに、アメリカの「利潤率の歴史的動向」として、こんなグラフが出ていました。
↑クリックするとでかくなります。
誰か、このグラフの説明をしていただけないでしょうか。そもそもアメリカについて、このグラフは実証されているのでしょうか。それから、これと同じようなことが、アメリカ以外の国でも検証されるのかどうかも教えてください。
駅を出ると小雨が降っていたので、雨宿りをかねて駅前の本屋に。すると、なにやら怪しげな本が…。『世界一簡単なマルクス経済学の本』。帯を見ると、「3時間で見るマルクス経済学の基礎が身につく超入門本!」
うむむ…、同じ著者&イラストで、『落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本』『落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本』が出ているのは知っていたけど、この手の本は中身がマユツバなことが多いので、とりあえず買ってきて、ぱらぱらと読んでみました。
そうしたら、短いので、細かいところはいろいろ省略されているけれども、中身はちゃんとした解説になっています。へんてこりんなマルクス解釈など登場せず、むしろ真っ当なマルクス理解だと思いました。(^_^;)
それより面白いと思ったのは、実は、「はじめに」の部分。木暮さんは、こんなふうに書いています。
岩波新書の「シリーズ日本近現代史」の2冊目。牧原憲夫氏の『民権と憲法』を読み終えました。
1877年の西南戦争終結から、1889年の「大日本帝国憲法」発布までの時期が対象になっています。牧原氏が「あとがき」に書かれているように、この時代は、どんな工夫をしてみても、自由民権運動が高揚しながら、結局、敗北し、帝国憲法体制ができあがるという「大きなストーリー」は動かしようがありません。しかし、牧原氏は、民権派と政府の対抗という図式に、「民衆」という「独自の存在」を加え、「三極の対抗」としてこの時代を描き、民権派が「国権」にからめとられていく側面を民権運動の敗北というふうに一面的に見ず、民権派の複雑な諸側面を分かりやすく描くことに成功していると思いました。
昨年の話になりますが、エンゲルスの『フォイエルバッハ論』を使った「科学的社会主義研究講座」が連続5回で開かれました。研究講座の内容そのものは、いずれ講義をした御本人が公表されることでしょうから、ここでは、その中で僕がなるほどこれは大事だと思ったことに限って、メモします。
実質賃金率決定メカニズムについて(続き)。
実質賃金率はいかに決定されるか。
いま、1968年に出版された鎌田武治『古典経済学と初期社会主義』(未来社)という本を読んでいます。
浜林正夫先生の新著『ナショナリズムと民主主義』を早速読み終えました。
本書は、イギリス(正確にはブリテン)史にそって、ナショナリズム(同じ国家に帰属しているという意識)がどのように成立、展開してきたかをたどったものです。
「維新史を書き直す意欲作」という宣伝文句。もちろん、この間の資料発掘や研究によって明らかになった新事実をもりこんだ最新の通史という意味で、僕自身、いろいろ勉強にもなったし、なるほど考えなおさないといけないなと思ったところもたくさんあります。
エンゲルスの『自然弁証法』を読み直している関係で、ヘーゲルの『自然哲学』(長谷川宏訳)を読んでいます。
以下ノート。