南京大学で、南京虐殺事件の学術シンポが開かれました。どんな議論がおこなわれたのか、中国の研究状況がどうなっているのか、ぜひ詳しく知りたいものです。
南京虐殺:来月70年 中国、客観的な研究重視 異なる主張、党も容認(毎日新聞)
南京大虐殺めぐり日中研究者がシンポ(朝日新聞)
南京大学で、南京虐殺事件の学術シンポが開かれました。どんな議論がおこなわれたのか、中国の研究状況がどうなっているのか、ぜひ詳しく知りたいものです。
南京虐殺:来月70年 中国、客観的な研究重視 異なる主張、党も容認(毎日新聞)
南京大虐殺めぐり日中研究者がシンポ(朝日新聞)
読売新聞が、日中韓3国で共同世論調査を実施。ただし、日本と韓国は個別面接調査だが、中国はインターネット調査。
日曜日(9/2)の「毎日新聞」の書評欄で、伊東光晴氏が関志雄『中国を動かす経済学者たち』の書評を書かれていましたが、なかなか的確な書評だと思いました。
で、この書評で、伊東光晴氏は、「理解できない」「わからない」を連発されています。たとえば
新宿K’s cinemaで、張藝謀(チャン・イーモー)監督の初監督作品「紅いコーリャン」(1987年)を見てきました。もう20年も前の作品、空いてるだろうと高をくくっていたら、84席しかない映画館で受付番号74番…。ほんといっぱいのお客さんでした。(今年10本目)
映画については、あらためて説明の必要もないかも知れませんが、いちおう…。
1920年代の中国。貧しい農民の家に育った18歳のチアウル(コン・リー)は、ロバ1頭と引き換えに、親子ほど年の離れた男の許へ嫁ぐことに。嫁入りの日、チアウルの乗った輿がコーリャン畑の中で襲われるが、ユイ(チアン・ウェン)がとっさにチアウルを助ける。これが2人の劇的な出会いとなる。
チアウルは、嫁いだ直後に夫は行方不明となり、住み込みの羅漢などの協力をえて酒造りを続ける。そこにユイが現われ、2人の間に子どもが生まれる。しかし子どもが9歳になったとき、村に日本軍が現われる…。
映画は、冒頭のシーンから、すでに「紅」の色が鮮やか。さらに、輿に乗ったコーン・リーの艶めかしいこと。(^_^;)
今日は「映画の日」ですが、実は、昨日、中国映画「長江哀歌(エレジー)」を日比谷のシャンテシネで見てきました。久しぶりの映画でした。(今年9本目)
舞台は、中国の長江・三峡ダムでやがて水没してゆく街・奉節(フォンジェ)。そこに、16年前に別れた妻と娘を訪ねて、山西省から1人の男韓三明(ハン・サンミン)がやってくる。しかし、16年前に教えてもらった住所はすでに川の底。男は、仕方なく奉節の街で解体作業で働きながら妻と娘を捜すことに…。他方、沈紅(シェン・ホン)は、三峡の工場に働きに来て2年間も音信不通になっている夫を探しに、やはり山西省からやってきた。しかし勤めているはずの工場にはすでに夫の姿はない…。
日中両国でおこなわれた共同世論調査で、中国の対日感情が大きく改善したことが明らかに。「この1年間に日本に対する印象が良くなったか」との質問に、50.5%が「良くなった」と回答(「非常に良くなった」「やや良くなった」を含む)。昨年の32.8%から大幅に改善しました。
しかし問題は、それに見合ったように日本側の対中感情が改善していないこと。さて、どうする?
備忘録です。1つ目は、中国で、労働者の解雇を制限する「労働契約法」が成立したというニュース。もう1つは、中国共産党員が増えたという話。
戦時中の強制連行の補償を求めた裁判で、最高裁が、「1972年の日中共同声明で、個人の損害賠償請求権を含め、戦争の遂行中に生じたすべての請求権が放棄された」として、中国人元労働者たちの請求を棄却する判決。
日中歴史共同研究の第2回会合が東京で開かれ(19、20日)、共同研究のテーマとして、「古代・中近世史」3部6テーマ、「近現代史」3部9テーマで合意。
日中歴史共同研究、来年6月に報告書 反論含め両論併記(朝日新聞)
「南京虐殺」「靖国」など対象に…日中の歴史共同研究(読売新聞)
日中歴史共同研究:「南京大虐殺」などテーマに来年報告書(毎日新聞)
日中歴史共同研究、来年8月に報告書公表(NIKKEI NET)
中日歴史共同研究・第2回会合、具体的テーマで合意(人民網日文版)
関東軍が、中国人捕虜を強制労働させたときに賃金を本人に渡さないことなどを定めていたことを示す文書が発見されました。捕虜を強制労働させるのは、「ハーグ陸戦法規」違反。日中戦争中の中国人捕虜を軍が直接連行して強制労働させていたことを示す貴重な資料です。
「さらば、わが愛/覇王別姫」「北京ヴァイオリン」などの映画で有名な陳凱歌(チェン・カイコー)監督の自伝。1990年に刊行されたものの復刊です。
日中歴史共同研究の初会合が終わりました。半年に1度、中国と日本で交互に開く、2008年6月の第4回全体会が最後というスケジュールで、どこまで「歴史認識のギャップが埋まる」のか心配ではありますが、侵略戦争の問題についても、率直かつ真摯な議論を望みたいと思います。
日中共同歴史研究初会合終わる 日中戦争の解釈が焦点(朝日新聞)
「歴史が政治の重荷」回避を=北岡座長が記者会見?日中共同研究(時事通信)
今後の検討課題めぐり意見調整 日中歴史研究の初会合が終了(共同通信)
安倍首相の訪中で合意された日中歴史共同研究の初会合が26日、北京で開かれました。日程は2日間。何がどう議論されるのか、注目したいと思います。
日中歴史共同研究:相互理解へ向けようやく一歩(毎日新聞)
「戦争責任」など焦点に 日中歴史共同研究が初会合 (東京新聞)
歴史認識での対立緩和へ、日中研究委が北京で初会合(読売新聞)
日中歴史共同研究が初会合 「戦争責任」など焦点に(産経新聞)
「日中歴史共同研究」の会合が北京で始まる(日テレNEWS24)
日中で委員会を設けて歴史共同研究をすすめるという合意。今月26日に初会合が開かれるということですが、はたしてどうなるんでしょうか。
やる前から「失敗するに決まっている」と決めつけて冷笑するつもりはありませんが、しかし、中国の「反日教育」の内容をあれこれ問い質したり、中国共産党の国内政策の誤りを槍玉に挙げて、日本の侵略戦争にたいする批判との“相討ち”をねらうといったようなやり方では、共通の理解をつくりあげてゆくことにならないのは明白です。
いま、『蒋介石秘録』(サンケイ新聞社編、初版1975年刊、改訂特装版1985年刊)を読んでいます。別に、産経新聞や蒋介石の肩を持つつもりなどありません。また本書は、蒋介石の日記や回想、台湾政府の公文書や国民党の公式記録に「準拠」しつつも、あくまで書いたのはサンケイ新聞です。だから、全体の基調になっているのは反共史観だし、そこここに、侵略正当化につながる日本側の注がつけられています。
しかしそれでも、たとえば日本が中国に突きつけた「21カ条要求」について、蒋介石の日記や中国政府の公式資料が引用されているので、当時、中国側がこれをどう受け止めたか、ある意味で生々しく伝わってきます。歴史を具体的に理解するためには、そういう“実感”がけっこう大切なのです。そういう目で読んでみると、全体を貫く反共史観の中に、いろいろ面白いところが登場します。
参考までに、そのくだりを紹介しておきます。これは、蒋介石が当時書いた文章です(同書、上、294?296ページ)。
かねがね、私(蒋介石)がいうように日寇(日本という侵略者)が示した21カ条の精神は、各種の不平等条約を集大成したものであった。……およそ中国の政治、法律、軍事、警察、賦税、交通、鉱産、塩業、宗教、教育など、立国のために必要とするところの文化、国防、経済の要素は、精神面においても、事実面においても、すでに列強との間に結ばれた不平等条約で、失われ、分割されつくしてきた。21カ条は、これら列強が共有している特権を、日本帝国主義者の手に集中させ、それを独占し、壟断しようとするものである。……21カ条は、悪辣、苛酷の最たるものである。それは日本の帝国主義者の中国に対する侵略政策をさらに一歩進めた。日本は中国の分割政策から独占政策に変えたのである。
……
すべてこれは日寇が中国全土を占領し、属国化し、奴隷化しようとしたものであった。
中国で開かれたサミットに、アフリカ48カ国の首脳が参加。日本のマスコミ各紙は、サミットの開催の事実を報じるのみ。その中で、昨日の読売新聞が、「中国 アフリカ取り込み 発展戦略が前進」という論評記事を載せている。
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おまつり本番でヘロヘロモードのなか、電車の行き帰りでルル・ワン『睡蓮の教室』(新潮社)を読んでいます。
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