ハリソン・フォード主演で、米軍のファルージャ攻撃を映画化するという話で、英ガーディアン紙の記事の邦訳です。
記事によれば、原作はまだ書き上がっていない(!)ということで、ほとんど“やらせ”みたいなニュースです。
ハリウッドが映画化:Falluja, April 2004 – the book
この記事は、些事暴論:英ガーディアン紙の報道 から教えていただきました。ありがとうございます。m(_’_)m
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ハリソン・フォード主演で、米軍のファルージャ攻撃を映画化するという話で、英ガーディアン紙の記事の邦訳です。
記事によれば、原作はまだ書き上がっていない(!)ということで、ほとんど“やらせ”みたいなニュースです。
ハリウッドが映画化:Falluja, April 2004 – the book
この記事は、些事暴論:英ガーディアン紙の報道 から教えていただきました。ありがとうございます。m(_’_)m
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ジャーナリスト志葉玲さんのシバレイのblog 新イラク取材日記:ファルージャ総攻撃犠牲者の画像が、米軍によるファルージャ総攻撃の犠牲者の写真を掲載したELECTRONIC.IRAQ.NETを紹介しています。
→写真はこちらIraq Diaries: Fallujah Pictures
写真は正直言って、相当むごたらしいものもあります。ですが、それが米軍の掃蕩作戦の実態だと言うことです。
「朝日」世論調査(18、19日実施)によると、自衛隊のイラク派遣延長について「反対」58%で、「賛成」31%を大きく上回りました。また、小泉首相が説明責任を「果たしている」は15%しかなく、「果たしていない」は76%に達しました。
●イラク派遣延長に…
賛成 | 反対 |
---|---|
31% | 58% |
●小泉首相は説明責任を…
果たしている | 果たしていない | その他・答えない | |
---|---|---|---|
全 体 | 15% | 76% | 9% |
派遣延長賛成 | 32% | 60% | 8% |
派遣延長反対 | 6% | 88% | 6% |
ユニバーサル・ピクチャーズ(※)が、ハリソン・フォード主演で、イラク・ファルージャ攻撃をテーマにした映画をつくると発表。※「東京新聞」の時事電だと、パラマウント・ピクチャーズになってるんですが…。
原作はファルージャ作戦を取材した記者ビング・ウェストの『ノー・トゥルー・グローリー』(来年5月発売予定)。記者といっても、この人物は米海兵隊出身の元国防総省高官で、ユーゴスラビア攻撃を題材にした軍事小説『猟犬たちの山脈』という著書もある人物。彼と現在も海兵隊に所属している息子のオーウェンが共同して脚本化にあたるということで、「国威発揚」映画となることは間違いありません。
なお、映画のテーマとなるファルージャ作戦というのは、今年3月のファルージャ攻撃のことのようです。
アメリカABCテレビとワシントン・ポスト紙の世論調査で、イラク戦争について「戦う価値がなかった」という回答が56%に。ブッシュ大統領のイラク政策に「不満」も57%にのぼりました。
今日の東京新聞、谷政幸・論説委員の「政理整頓」。「改憲案より撤収案だね」と題して、曰く、
――物書きの立場からすると、活字になった小泉首相の「自衛隊が活動する地域は非戦闘地域」という発言はいただけない。東京新聞でこういう記事を書いたら、読者に分からんと、書き直しを命じられる。小泉流の修辞法の典型だ。
――「国益」の名前で自衛官600人が「予断を許さぬ」イラクにさらに1年。撤収のメドも曖昧では、派遣隊員やその家族が気の毒だ。政治が思考ストップなら、自衛官は自衛せよ。撤収マニュアルに遺漏はないか精査を。改憲案づくりに手を貸す暇などないのだ。
小泉首相のちゃらんぽらん「派遣延長」決定だけでなく、自衛隊幹部の改憲案づくりへも厳しい御批判。なかなか、ピリッと効いたコメントです。
NHKの世論調査で、小泉首相の靖国神社参拝を是とする意見(「続けた方がよい」46%)が否とする意見(「やめた方がよい」38%)を上回る結果が出ました。
しかし、記事をよく読むと、質問のなかで「小泉総理大臣が『これまで参拝してきたのは、心ならずも戦禍に倒れた人たちへの慰霊の気持ちと不戦の誓いを新たにするためだ』と述べたことについてどう考えるか」と言っており、ほとんど誘導尋問。これじゃあ「理解できる」と答える人が多くなるのは当たり前です。
同じ世論調査で、自衛隊のイラク派遣1年延長について「賛成」28%、「反対」62%。また、小泉首相が説明責任をはたしたかどうかでは「果たした」21%、「果たしていない」71%という結果が出ています。
ラムズフェルド米国防長官が、激励のつもりでクウェートの米軍基地を訪問し、兵士2000人との直接対話にのぞんだところ、「兵士がなぜごみ捨て場で、さびついた金属や被弾済みの強化ガラスをあさり、車両に取り付けなくてはいけないのか」「州兵は正規兵より悪い装備を渡されている」「駐留任期の延長をいつまで続けるのか」など次々に苦情をあびたそうです。
これも、米軍のイラク駐留の泥沼化の反映と言うことができるでしょう。
自衛隊機が、武装した米兵1200人を輸送していたことが判明しました。
武装した兵士の前線への配備は、どうみたって戦闘作戦の一環。それを自衛隊機でやったということは、自衛隊が米軍の軍事作戦行動の一環に組み込まれていると言うことです。
イラク・サマワの地元ムサンナ州の警察本部長が、「治安情勢を知りたいなら、治安の実務責任者から話を聞くべきではないか」と、大野防衛庁長官と自民、公明の幹事長のサマワ訪問を批判。
つまりは、「あんたら、何しにきたの?」ということです。(^^;)
ピンポンパ?ン! 本日のサマワ方面の「治安」予報です。本日のサマワは、「治安安定」、ただし時々砲撃があるでしょう。(^^;)
サマワ滞在5時間半、自衛隊の車両で市内をちょろっと見て回っただけで、「治安は安定している」と言ってみても、余震と余震の間に現地入りして「地震は起きてない」というようなもの。誰も信用しないでしょう。派遣延長の閣議決定にむけた「セレモニー」にすぎないというのが分かっていても、あらためて、国民を小馬鹿にしたやり方に腹が立ちます。
国連のブラヒミ事務総長特別顧問が、来年1月30日に予定されているイラクの選挙について、現状では実施不可能と発言。米軍の掃蕩作戦についても、「50人の敵を殺すことで、あらたな500人を抵抗運動に駆り立てている」と批判しました。
BBCは、11/27配信の記事の中で、イラク赤新月社のスポークスマンの話として、米軍のファルージャ包囲攻撃作戦の結果、6000人以上が犠牲になった可能性があると報道しました。
11/30の集会で、日本共産党の志位和夫委員長が紹介したのは、この記事(BBC NEWS | Aid reaches Falluja’s citizens)です。しかし、日本の主要メディアがこのニュースを報道した形跡は、管見の限り見られません。
BBCのなかでファルージャ市民の犠牲に言及した部分は以下の通り。
〔赤新月社の〕スポークスマンは、この攻撃のなかで6000人以上の人々が死んだ可能性があり、数千世帯が緊急に支援を必要としていると話した。
……
国連情報ネットワークによって報告されたコメントの中で、スポークスマンのムハマンド・アルヌリ氏は、赤新月社はファルージャをめぐる戦闘の中で6000人以上の人々が死亡しただろうと確信している、と話した。
彼は、おびただしい死体のため、市内を動き回るのは困難である、と言った。ヌリ氏は、「死体はいたるところで見かけられるし、援助食料を受け取ったとき人々は泣いていた。非常に悲しい、これは人災だ」と話した。
大野防衛長官が今朝のNHK番組で「来年12月に多国籍軍の任務が終了することになっている。一つの区切りではないか」と発言。自衛隊のイラク派遣が来年12月で終了する可能性を示唆しました。
しかし、期待するように来年末にイラク「本格」政権が発足し、多国籍軍の任務が終了するかどうかは、いまのところ不透明と言わざるをえません。すでに、イラク主要政党が選挙の半年延期を申し入れています。また、「本格政権」が発足したとしても、米軍が撤退できるような状況になっているのかどうかも未知数です。
また大野発言を“裏読み”すれば、「本格政権」との話し合いで、自衛隊にもう少しいてほしい、ということになれば延長もあり得るとも受け取れます。アメリカの後押しで誕生する「本格政権」なら、そういう可能性も否定仕切れません。「多国籍軍なき自衛隊の駐留」――、はたして小泉政権はどうするつもりなんでしょう?
自衛隊のイラク派遣について、日経の世論調査でも「延長せず、撤退すべき」が61%にのぼりました。NHK(11/8)「反対」63%、読売(11/16)「反対」53%など、どの世論調査でも反対が過半数を占めています。
イラクのシーア派の指導者サドル師派が、「自衛隊は占領軍」と規定したそうです。
日本政府が、米軍のファルージャ掃蕩作戦を支持した以上、当然予想された事態ですが、自衛隊への攻撃の危険が増すことになります。それに反撃して、自衛隊による初めての“戦闘”がおこなわれることになるのか? このまま何もせず、そういう事態に立ち至ってしまって、本当によいのでしょうか。あらためて日本の対イラク政策全体を抜本的に見直すべき時期に来ていると思います。
ファルージャを制圧した米軍は、今度はイラク北部のモスルで「武装勢力」の「掃蕩作戦」を開始しました。
小泉首相は、これも「支持」するのでしょうか…。
ハンガリー国会は、ジュルチャニ首相が提案したイラク派兵の来年3月末までの延長案を否決。これにより、ハンガリーは今年末までに(つまりあと1カ月半で)撤退することになりました。
また、ルーマニアは、来年6月末撤退の考えを表明。asahi.comではこれを「早期撤退」と言ってますが、多くの国が1月の選挙を1つの目処にして撤退や派遣の再検討を表明しており、けっしてルーマニアだけが「早期撤退」ではありません。念のため。
読売新聞の世論調査でも、政府の自衛隊イラク派遣延長について、「支持しない」が53%にのぼり、「支持する」の25%を大きく上回りました。
同調査では、自衛隊のイラク派遣そのものについては、53%が「評価する」と回答していますが、それにもかかわらずというか、イラク派遣を「評価する」という人のなかからさえ、派遣延長には「反対」の声が広がっていると言うことです。
米軍がファルージャ市全域を「100%制圧」しました。しかし、いったいどれだけの犠牲が出ているのか、攻撃されたのは本当にテロリストだったのか。米海兵隊大佐は「8日の作戦開始以降、武装勢力1000人以上を殺害、拘束者も1000人以上に上る」(毎日新聞)と語ったそうですが、民間人の犠牲者がどれぐらいにのぼるかは、いまのところまったく不明です。
さらに、小泉首相が思わず語ったように、このファルージャ制圧作戦がアメリカにとって見ても「成功」だったといえる結果を残すかどうか。かえってイラク国内の反米感情――少なくともスンニ派の――を強め、対立を複雑にしただけで終わるのではないか。そうなったとき、アメリカはいったいどうするつもりなのだろうか。そして、作戦「成功」を願い「支持」を表明した小泉首相は…。すでに、ファルージャ以外の地域では、米軍や米軍の支配下にあると見なされるイラク暫定政府、警察などを標的にしたテロが続発しています。
ファルージャ:米軍制圧 とんでもない破壊と、内部の声も(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
ファルージャ:米軍”完全制圧” 残存勢力の壊滅目指す(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
「ファルージャ、路上に多数の遺体」/中東TV(NIKKEI NET)
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