韓国政府、社会主義者を含む独立運動家を叙勲

韓国政府が、独立運動家として叙勲する対象に、社会主義者――というか共産党員を加えたというニュース。国家保安法があって、反共を国是としてきた韓国の変化は、予想以上に大きいのかも知れない。

社会主義者含む214人の独立運動家に褒賞(中央日報)
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天皇のサイパン慰霊訪問

明仁天皇が韓国人慰霊塔を訪れて黙礼したことについての韓国・中央日報の記事。

しかし、呆れるのは、中央日報社が設けた掲示板への書き込み。恥ずかしくなるものばかり。あえてこんな言い方をすれば、畏れ多くも天皇陛下が哀悼の意を表されたのに、そのお気持ちを踏みにじる不忠の輩…、というところでしょうか。

明仁天皇、サイパンの「韓国人慰霊塔」電撃訪問(中央日報)
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日韓歴史共同研究について韓国側は

韓国側から言えば、「韓日歴史共同研究」ですが、報告書についての韓国メディアの反応をピックアップしてみました。

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日韓歴史共同研究

日韓歴史共同研究の報告書を読み始めましたが、古代だけで400ページ近く、近現代は400ページ以上という膨大なもので、印刷するだけで大変…。

しかし、パラパラ近現代史の部分から読み始めたのですが、韓国側が、日本の植民地支配の問題を正面から問うているのにたいし、日本側の立論は細部、末節の問題へと逃げているように読めて仕方ありません。

→日韓歴史共同研究報告書は、日韓歴史共同研究委員会 から、日本側・韓国側両報告の全文がダウンロードできます。

日韓歴史共同研究:報告書を公表 歴史認識の違い浮き彫り(毎日新聞)

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自公幹事長が訪韓

日本のメディアだと、盧武鉉大統領の発言ばかり報道されて、自民党・武部幹事長、公明党・冬柴幹事長が、それにたいしてどういう態度をとったのか分かりません。

韓国・中央日報の記事によると、幹事長団は「盧大統領の言葉を真剣に受け入れたい」「この席を通じてはっきりとした問題意識を持つようになった」と述べたそうです。これが、“方便”でないことを望みたいです。

盧大統領「新しい謝罪より過去謝罪の実践を」(中央日報)
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日韓歴史共同研究、最終報告を提出

2002年以来、日韓両政府がすすめてきた「日韓歴史共同研究委員会」は最終報告書を提出。近現代史の分野では、両論併記に終わったとのこと。

報告書は近く公表されるというので、日韓双方が何を主張し、どこが一致しなかったのか、詳細な検証を望みたいですね。

日韓歴史共同研究:植民地支配は両論併記 最終報告書(毎日新聞)

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日中韓、どうつきあうか

少し古くなったけれど、「朝日新聞」4月27日付で、日中韓の共同世論調査の結果が報道されています。

一番の問題は、お互いの好感度。

好き 嫌い どちらでもない
日本が 韓国を 15 22 61
中国を 10 28 60
韓国が 日本を 8 63 29
中国を 20 24 56
中国が 日本を 8 63 29
韓国を 47 7 45

別に中国や韓国に嫌われてもいいという人もいるかも知れませんが、経済的にいえば、いまの日本経済は中国向け輸出の拡大などで、どうにかこうにかやっと息をついている状態。
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シュレーダー首相の発言

ドイツを訪問中の韓国・盧武鉉大統領とシュレーダー首相との共同記者会見で、歴史問題について、シュレーダー首相が記者の質問に答え、「慎重と自省によって自国の歴史に正しく対応すれば、友人を得ることができる」と発言。

歴史への正しい姿勢が友人獲得の道 ドイツ首相(人民網日文版)
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韓日関係に関する対国民談話

韓国大統領府は、3月25日に「韓日関係に関する対国民談話」を発表しました。3・1独立記念日の盧武鉉大統領の演説、国家安全保障会議常任委員会声明とあわせて、現在の韓国政府の対日関係の基本方針を示す文書と言えます。

韓日関係に関する対国民談話(韓国青瓦台総理室)
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歴史共同研究委員会が意見調整できず活動終了へ

歴史共同研究委員会は、もともと歴史分野で相互理解と共通認識を深めることを目的に、2002年3月、日韓両政府の合意にもとづいて設置されたもの。政府レベルでの合意なんですから、韓国側は当然ながら教科書検定などへの反映を求めたのにたいし、日本側は「学問的に事実関係を探求できるが、一致は難しい」という姿勢で、結局、かえって傷を残す結果となってしまったようです。残念です。

日韓歴史問題、双方の主張併記へ・共同研究委報告書(日経新聞)

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「大統領の理髪師」

大統領の理髪師(チラシ)

今日もまた、渋谷Bunkamuraル・シネマで映画を見てきました。韓国映画「大統領の理髪師」です。(今年9本目…8本目が飛んでいるのは投稿し忘れ。あとで書き込みます)

青瓦台(韓国大統領府)のすぐ隣りにある孝子洞で理髪店をひらいているソン・ハンモ(ソン・ガンホ)は、ある日突然、朴正熙大統領の専属理髪師になってしまう。大統領主催の昼食会に招かれて、商売も順調にゆき、万事うまくいくかに見えたとき、北朝鮮ゲリラの青瓦台襲撃事件が起こる…。しかし、「フィクション」であるこの映画では、このゲリラたちはマヌケ揃いで、みんな下痢をして、しゃがみ込んでいるところを捕まってしまいます。しかし、そこから市民の間に下痢(流行性腸炎)が広がり始めます。「下痢をしている者は、スパイに接触したに違いない」と言われ、下痢をした者は“マルクス病”と呼ばれ、次々と情報部に逮捕され、拷問をされる。そんなとき、ハンモの息子ナガンも下痢になり、情報部に送られてしまう。ハンモは必死になってナガンの行方を捜すが、どこに連れて行かれたか分からない。やがて“マルクス病”騒動は収まり、ようやくナガンも戻ってくる。しかし、ナガンは歩けなくなっていた…。

笑わせ、泣かせ、松竹新喜劇のような荒唐無稽なストーリーが展開します。しかし、折り目折り目に…
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韓国政府「今後の対日関係の基調と対応方針」

韓国政府は、17日、国家安全保障会議常任委員会の「今後の韓日関係の基調と対応方針」についての声明を発表しました。その邦訳全文(Unofficial Translation)が、韓国在日公館のホームページに掲載されています。

国家安全保障会議(NSC)常任委員会声明文

3/30追記:
何度か訳文が更新されていましたが、今度のものがたぶん最終版だろうと思います。なおUnofficial Translationと断りがありますので、その旨ご承知置きください。
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盧武鉉ドクトリン

盧武鉉大統領が、米軍の柔軟性戦略にたいして、「われわれの意志と関係なく、韓国国民が北東アジア紛争に巻き込まれることはない」と表明。これが「いかなる場合でも譲歩できない確固たる原則」だと指摘しました。

米軍の「柔軟性戦略」というのは、東アジア地域で紛争が生じた時に在韓米軍を投入するというもの。中台間や北朝鮮がらみの紛争に在韓米軍が投入されれば、当然、中国や北朝鮮の在韓米軍基地への反撃が予想される。だから、盧武鉉大統領の発言は、近隣地域について在韓米軍の投入反対を意味しています。

日本が、台湾海峡への関与を表明したのとは、まったく逆の動き。さて、どちらが自国の安全を保障することになるでしょうか?

盧大統領、米軍の機動軍化に事実上反対(東亜日報)
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3・1節記念式典での盧武鉉大統領の演説(全文日本語訳)

盧武鉉大統領の演説の日本語全文が、在日韓国大使館のサイトに掲載されています。

第86回3・1節記念式典・大統領祝辞

「日本が、誠実な自己反省に基き、韓日間の感情的なしこりをなくし、傷を癒すことにイニシアティブを取って欲しい」日本は「真実なる自己反省の土台の上に韓日間の感情的なしこりを取りのけ、傷口が癒えるようにするため、先立ってくれなければなりません」というこの呼びかけに、日本人と日本政府はどう答えるべきなのでしょうか。
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