韓国で、国家保安法廃止の動きが起こっています。国家保安法は、軍事独裁政権時代に民主化運動弾圧のために利用されるなど、これまでたくさんの人権侵害をうみだしてた法律。独裁政権時代には、『資本論』を読むことさえできませんでした。しかし民主化が進んだ現在でも同法は廃止されておらず、韓国で開催されたアジア大会に参加した北朝鮮選手を北朝鮮国旗を振って応援することまで国家保安法違反とされました。
もともとこの法律は、日本の治安維持法をひきつぐかたちで制定されたもの。廃止すべきという意見にたいしては様々な反対も予想されていますが、もし実現すれば、韓国の「民主化」もいよいよ本物になったことを証明するものといえます。