ペルー新大統領、「富の独占と貧困なくす」と演説

新大統領に就任したウマラ氏(ロイター)

新大統領に就任したウマラ氏(ロイター)

ペルーのウマラ新大統領が就任。就任演説で「富の独占と貧困を完全になくす」と演説しました。南米では、アメリカの経済支配からの自立と、貧困対策・格差解消をめざす左翼政権が選挙によって次々と誕生しています。

「富の独占と貧困なくす」ペルー新大統領が演説:テレビ朝日

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中南米カリブ共同体を設立

中南米・カリブ諸国が、新たな地域機構「中南米カリブ海諸国共同体」を設立。

この地域は、アメリカが米州機構(OAS)を通じて“裏庭”として支配してきましたが、そうしたやり方は、もはやすっかり時代遅れになったようです。

米国抜きの地域機構設立を承認 中南米カリブ首脳会議 : CNN.co.jp

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ウルグアイ大統領選 左派「拡大戦線」の候補が優勢

ウルグアイの大統領選挙で、左派で政権党「拡大戦線」の候補者が優勢を占めているものの、過半数に到達しなかったため、11月の決選投票にはいる見込み。

ウルグアイで大統領選、11月末に決選投票へ : CNN.co.jp

というのですが、CNNの記事を読むと、左派「拡大戦線」の候補者が勝っても、右派野党候補が勝っても、「同国の政策に大きな変化はないとの見方が強い」と書かれていて、いったいどういうこと? と思って、調べてみました。

で、見つかったのが共同通信の2つの記事。

ウルグアイ大統領選、決選投票へ 過半数届かず : 共同通信
25日にウルグアイ大統領選 「継承」唱える元閣僚優位 : 共同通信

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ホンジュラス:軍部が大統領を追放

中米のホンジュラスで、セラヤ大統領が軍部によって拘束され、国外に追放された事件。事実上のクーデターです。

セラヤ大統領は、2005年12月の大統領選挙で与党候補を破って当選しましたが、当初は保守派と言われていました。しかしその後、アメリカが拡大しようとしたFTAAに反発し、ベネズエラなどが進める「米州ボリーバル代替統合構想」(ALBA)に参加するなど、「左傾化」が言われるようになりました。

ホンジュラスでは、現在は大統領任期は1期4年のみとされていますが、セラヤ大統領は、憲法を改正して再選を可能にするために国民投票を実施しようとしていました。

大統領の支持基盤は? また、追放前に議会勢力はどうなっていたのか? ニュースだけでは分からないことだらけです。

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エルサルバドルでも左翼政権誕生!!

勝利を宣言するマウリシオ・フネス氏(AP)

エルサルバドルの大統領選挙で、左派「ファラブンド・マルティ民族解放戦線」のマウリシオ・フネス候補が当選しました ヽ(^o^)/ オメデトウゴザイマ?ス

実は1月におこなわれた議会選挙でも、FMLNは第1党になっていました。(^^;) 新しい国づくりに期待したいと思います.

エルサルバドル:左派が政権奪取 フネス氏が大統領選勝利(毎日新聞)
エルサルバドル議会選、元左翼ゲリラが第1党に : AFPBB News

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ベネズエラ 国民投票で大統領の3選制限を撤廃

ベネズエラで、大統領をはじめとする公職者の3選を禁止していた憲法条項の改正をめぐる国民投票が行なわれ、54.4%対45.6%で、3選制限の撤廃が実現した。

ベネズエラ国民投票、改憲案承認 大統領が勝利宣言 : CNN.co.jp

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ボリビア 憲法改正、国民投票で承認

ボリビアで、先住民の権利拡大や使用されていない大土地の接収を可能とする憲法改正案が、国民投票で承認されたそうです。

ベネズエラ、エクアドルに続いて、ボリビアの革命も新しい段階へ前進します!!

ボリビア憲法改正、国民投票で承認へ 先住民の権利拡大など盛り込む : AFPBB News

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エクアドル国民投票 新憲法に圧倒的支持

エクアドルで、新憲法案をめぐる国民投票がおこなわれ、6?7割の高い率で支持された模様。コレア大統領が勝利宣言をおこなった。

新憲法案は、改革をすすめるために、大統領の再選を可能とし、議会解散権なども認めるなど大統領に必要な権限をあたえるほか、外国への基地供与を禁止する項目も含まれる。

国民投票で新憲法支持、大統領が勝利宣言 エクアドル – CNN.co.jp
南米エクアドルの憲法改正案、国民投票で承認確実 – AFPBB News
エクアドルの憲法改正投票 大統領が勝利宣言、貧困対策を強化 – NIKKEI NET

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ボリビア大統領、反政府暴動で米大使に国外退去を命令

ボリビアのエボ・モラレス大統領(AFP 2008/08/10)

ボリビアで反政府暴動が激化しているが、モラレス大統領が、暴動をあおっているとしてアメリカ大使に国外退去を命令。ベネズエラでも、チャベス大統領がアメリカ大使の国外退去を求めた。

さらに、伝統的に親米だといわれているホンジュラスでも、大統領が新しく赴任するアメリカ大使の信任状の受け取りをしばらく延期すると発表した。日本では、「反米左派」政権とアメリカの対立という図式でニュースが流れているが、ラテンアメリカでの受け止めは違うのかもしれない。

中南米に“反米”の波紋 ホンジュラスが米大使の信任状提出延期(MSN産経ニュース)
ボリビアで反政府運動激化、「米大使が扇動」と大統領(読売新聞)
ボリビア政府、米国大使に国外退去命令 暴動の一因と非難 : AFPBB News
ベネズエラも米国大使に国外退去命令、対米けん制発言相次ぐ : AFPBB News
米政府、ボリビア大使に国外退去命令 : AFPBB News

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パラグアイ、ルゴ新大統領が就任

パラグアイ首都アスンシオンで行われた就任式のあと観衆に手を振るフェルナンド・ルゴ新大統領(2008年8月15日撮影、AFPBB News)
就任式のあと観衆に手を振るルゴ新大統領(2008年8月15日、AFPBB News)

南米パラグアイで、中道左派のフェルナンド・ルゴ元司教が新大統領に就任しました。

ルゴ氏は、今年4月の大統領選挙で「変革のための愛国同盟」を母体に勝利しました。同組織は、野党第1党で中道の真正急進自由党と左翼連合との同盟。御本人はかつて「解放の神学」を支持したこともある元司教さんです。

パラグアイ:私の給料は貧しい人々に 元司教が大統領就任(毎日新聞)
パラグアイで新大統領就任、南米で新たな左派政権誕生(AFPBB News)

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ラテンのノリだぜ!! ドゥダメル指揮ベネズエラ・ユース・オーケストラ

FIESTA - Simón Bolívar Youth Orchestra of Venezuela - Gustavo Dudamel

以前にも紹介したことのあるベネズエラの若き指揮者グスタヴォ・ドゥダメル率いるシモン・ボリバール・ベネズエラ・ユース・オーケストラの最新CD FIESTAです。

収録されているのはMexicoやVenezuuelaなど、ラテンアメリカの曲ばかりですが、最後にバーンスタインのMambo!が入ってます。こないだ東フィルが生真面目に演奏した曲ですが、YouTubeで見ると、シモン・ボリバール・ベネズエラ・ユース・オーケストラの演奏はノリが普通じゃありません。さすがラテン!!

You Tubeで見るなら↓これ。
YouTube – [11] Mambo! – New Year’s Eve Concert 2007 from Caracas

ということで、さっそく楽しみに聴いてます。(^_^;)

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最近読んだもの

山本紀夫『ジャガイモのきた道』(岩波新書)伊藤章治『ジャガイモの世界史』(中公新書)大庭健『いま、働くということ』(ちくま新書)

長島誠一『独占資本主義の景気循環』(新評論)

左上から、山本紀夫『ジャガイモのきた道』(岩波新書)、伊藤章治『ジャガイモの世界史』(中公新書)、大庭健『いま、働くということ』(ちくま新書)、長島誠一『独占資本主義の景気循環』(新評論、古本)。

まずジャガイモ本が2冊。伊藤氏の『世界史』は今年1月の出版で、山本氏の『きた道』はこの5月に出たばかり。内容的にも、ジャガイモの原産地であるアンデスでのジャガイモづくりから始まって、それがヨーロッパから世界と日本へどう広がったという同じテーマを扱っている。こんなことになったのは、今年が国際ポテト年だからか。

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パラグアイ大統領選、中道左派候補が当選

パラグアイ大統領選挙で当選したフェルナンド・ルゴ元司教(AFP)

パラグアイの大統領選挙で、中道・左派連合の「変革のための愛国同盟」のルゴ候補が約41%の得票で当選しました。「変革のための愛国同盟」は中道の自由党と左翼連合との同盟です。同国では、89年までは軍事独裁政権。それを含めて61年にわたる保守のコロラド党が支配してきました。

パラグアイ大統領選、野党候補が勝利(AFPBB News)
<パラグアイ>大統領選、野党・中道左派の元司教が勝利(毎日新聞)

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エクアドルは外国軍基地を拒絶する

少々古くなってしまいましたが、今月1日、エクアドルの憲法制定議会が、外国の軍事基地や外国軍の駐留を認めないとする条項を賛成多数で可決。憲法草案は、今年後半に国民投票にかけられて最終決定されます。

これをうけて、米軍は早くもエクアドル国内の基地を、隣国のコロンビアに移転させる可能性に言及しています。

エクアドル、米軍の駐留拒否へ 制憲議会が改憲案承認(朝日新聞)
エクアドルの米軍基地機能/コロンビアに移転も(しんぶん赤旗)

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ベネズエラ憲法改正は否決

ベネズエラの憲法改正案は、国民投票の結果、賛成49%、反対51%で否決。

すでにチャベス大統領も「反対派を祝福する」として、投票結果を受け入れる態度を表明。これは、皮肉なことに、ベネズエラの改革が「選挙によって国の進路を決める」という路線ですすんでいることを示す証拠にもなった。「21世紀の社会主義」をめざすベネズエラの挑戦は、新しい展開を見せることになるだろう。

ベネズエラ国民投票、「改憲」を否決(CNN)
ベネズエラで大統領権限強化めぐる国民投票否決、チャベス大統領は敗北宣言(ロイター)
ベネズエラ:国民投票、大統領の憲法改正案を否決(毎日新聞)
憲法改正案の住民投票、チャベス大統領が敗北宣言(AFPBB News)

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中南米の貧困人口が90年以来最低に

中南米というと、貧富の格差の大きいことで知られていますが、国連の調査で、中南米で貧困人口、貧困率ともに90年代以来最低となったことが明らかに。

中南米の貧困率の推移(1980-2007年)
中南米の貧困率の推移(1980-2007年)

中南米の貧困縮小 経済成長・所得再分配を反映(しんぶん赤旗)

国連中南米カリブ経済委員会(ECLAC)のプレスリリースはこちら↓。
Region Is On Track to Fulfil the Millennium Development Goal of Reducing Extreme Poverty By Half

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ベネズエラ議会が憲法改正案を採択

ベネズエラ議会で審議されていた憲法改正案。提案されていた33項目にくわえて、25項目についても改正することとして、改正案が採択されました。このあと、12月に国民投票がおこなわれます。

ベネズエラ議会が憲法改正案を議決、チャベス体制強まる(AFPBB News)

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エクアドルも憲法改正へ

エクアドルにかんするニュースを2つ。

エクアドルの憲法制定議会選挙で、与党(左派)が優勢に。“21世紀の「社会主義」”をめざす憲法改正が進められることになりそうです。また、外国石油会社の余剰収入について国が受け取るシェアが99%に引き上げることに。

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