お母ちゃんのがんばり

イラクで戦死した兵士の母親が、息子がなぜ戦死しなければならなかったのか、大統領から理由を聞きたいと、ブッシュ大統領の私邸近くで座り込みの抗議活動を開始。全米で、これを支援する動きが広がる一方で、妨害や嫌がらせもおこっている模様。

米大統領地元で徹夜の反戦集会、戦死兵母の抗議活動で(CNN.co.jp)
戦死米兵の母に地元民がキャンプ用地提供、大統領邸に接近(CNN.co.jp)
戦死米兵の母の抗議続く、いやがらせも多発 テキサス(CNN.co.jp)

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韓国政府、社会主義者を含む独立運動家を叙勲

韓国政府が、独立運動家として叙勲する対象に、社会主義者――というか共産党員を加えたというニュース。国家保安法があって、反共を国是としてきた韓国の変化は、予想以上に大きいのかも知れない。

社会主義者含む214人の独立運動家に褒賞(中央日報)
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731部隊の生体実験の証拠文書を公開

中国で、日本の731部隊がおこなった生体実験にかんする証拠が発見され、公開されたそうです。どんな資料なのか知りたいものです。中国には、まだほかにもいろいろと旧日本軍関係の資料が残っていると思われます。調査と研究の進展を期待します。

日本軍731部隊の生体実験の証拠確保(朝鮮日報)
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興梠一郎『中国激流』

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岩波新書の新刊、興梠一郎氏の『中国激流 13億のゆくえ』を読み終えました。『現代中国 グローバル化のなかで』(岩波新書、2002年)に続く2冊目の本です。

著者は、序章「岐路に立つ改革」の最初の小見出しを「改革の臨界点」としていますが、“まさしくいままさに中国「改革」は臨界点にある”――つまり、爆発寸前のぎりぎりの状況に至っている。これが、本書をつらぬく著者の主張です。実際、爆発寸前のぎりぎりの様子が、中国各地の大小様々な事件によって、生々しく?描き出されています。

しかし、一読した印象では、「生々しい」はずの事件やデータが、実は2年前や3年前のものであったりするため、ちょっと混乱させられます。そのなかには、すでに中国の党や政府自身も、問題の深刻さを認識して、いろいろ対処し始めているものもある(そのこと自身は、著者も書いている)ので、いろいろな問題が噴出していること自体は分かっても、党や政府が、中国全体をどこへ導こうとしているのか、中国の「改革」自体をどこへ向けようとしているのかがわかりにくいという印象を受けました。変化の早い中国だけに、このあたりはもう少し整理してほしかったと思いました。
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自爆テロ犯射殺、実は無関係なブラジル青年

イギリスで、21日、ブラジル出身の青年が自爆テロ犯と間違えられ、警察に射殺された事件について。

イギリス警察が、事件については謝罪したものの、「射殺する」との立場を変えていない。ブラジルでは無防備な青年を「野原の兎を試し打ちするように」背後から射殺したとして、抗議が広がっている。

ブラジル青年誤射で英外相が謝罪 銃弾は8発(CNN.co.jp)
故郷ブラジルで抗議デモ、英テロで誤射、死亡の青年(CNN.co.jp)
「世界は9/11後、眠ってしまった」 ブレア英首相(CNN.jp)
英警察、伯人労働者を射殺=職務質問もなく=伯外相、国際問題扱い要求=射撃正当化におののく出稼ぎ(ニッケイ新聞) 
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靖国史観――アメリカのメディアの反応

「日本の戦争は正しかった」とする“靖国史観”派にたいするアメリカのメディアの報道を2つ紹介します。

1つはニューヨークタイムズ紙6月22日付の記事、もう1つは、USAトゥデー紙6月23日の記事です(抄訳)。

日本のために無罪判決を求める戦争神社
ニューヨークタイムズ6月22日付

 靖国神社は、日本の軍国主義の過去を再評価しようとする動きの象徴的中心であり、日本と近隣諸国との関係悪化の核心に横たわっている。……

 靖国の戦争博物館〔遊就館のこと――訳注〕は、「参戦によってアメリカ経済は完全に復興した」と言うことによって、アメリカが大恐慌から逃れるために、日本に真珠湾攻撃を強要したと主張する。博物館で上映されている「私たちは忘れない」というビデオは、アメリカの戦後の日本占領を「無慈悲」なものと描き出している。しかし博物館は、日本自身のアジア占領には言及していない。たとえば南京大虐殺について、博物館は、中国人司令官を非難し、日本の活動によって「市内では、市民が再び平和な生活を送れるようになった」とつけくわえている。……

 靖国史観は、ほとんどのアジア人やアメリカ人が受け入れることのできないものである。

東京の神社がアジア中の怒りの的
USAトゥデー紙6月23日付

 数十年前、帝国の日本軍に占領され、じゅうりんされた中国、韓国その他のアジア諸国は、小泉首相の挑戦的な靖国参拝が、血塗られた過去へ反省を示すことを日本が拒否していることの象徴であるとみている。問題は、1978年に靖国神社が……第2次世界大戦後国際法廷によって有罪を宣告された14人の「A級」戦犯を、ひそかにまつったことである。
 靖国神社をめぐる(そして、日本の戦争中の残虐行為をもみけそうとする教科書をめぐる)論争は、日本にとって外交上の結果をもたらしつつあり、アジア中の神経を逆なでしている。……

 靖国神社のウェブサイトは、1941年の真珠湾攻撃と中国・東南アジアの侵略をこんなふうに説明している。「国の独立と平和を維持し、全アジアを繁栄させるために、日本は戦争を余儀なくされた」。靖国神社は、悪びれることなく、14人の戦犯を「連合軍のでっちあげ裁判で戦犯の汚名をきせられ」た殉難者だと描いている。

ニューヨークタイムズ紙の記事は、すでに有料検索の対象になっています。
USA TODAY紙の記事はこちらから。→USATODAY.com – Tokyo shrine a focus of fury around Asia

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元気でね、Dear フランキー

Dear フランィ??

投稿の順番が前後してしまいましたが、先々週、渋谷Bunkamuraル・シネマで映画「Dear フランキー」を見てきました。(今年17本目)

舞台はスコットランド。台詞は、スコットランド風英語で、最初、映画が始まったときは、いったい何語?と思ってしまったほどです(まあ、僕の語学力が乏しいせいですが)。

難聴の少年フランキー(ジャック・マケルホーン)を育てるシングルマザーのリジー(エミリー・モーティマー)、それにリジーの母親ネルの3人家族は、何度目かの引っ越しの様子。貧しいながら、毎日、新聞の死亡欄や尋ね人の欄を確かめるネル。フランキーは、船乗りの父親にあてて手紙を書くのが楽しみで、父親からは、寄港先の珍しい切手が送られてくる。しかし、その手紙は、実は母親のリジーが、フランキーに寂しい思いをさせないために、書いていたものだった。そんなある日、地元の新聞に、父親の乗った船が入港する、という記事が載り、フランキーとクラスメートとは、父親が会いに来るかどうかで賭けをすることに。それを知ったリジーは、1日だけの父親役を捜すことに…。

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米下院の対日戦勝決議(続報)

韓国・中央日報の米下院の対日戦勝決議についての記事を紹介(「米下院が太平洋戦争起こした日本を非難する決議を採択」)しましたが、うにさんが、米議会のデータベースで、その決議にかんする記録を見つけてくださいました。ありがとうございます。m(_’_)m

→決議全文は、http://thomas.loc.gov/cgi-bin/bdquery/z?d109:h.con.res.00191:から、Text of Legislation をクリックし、同決議の3つのバージョンから最後のもの([H.CON.RES.191.RFS])をクリックしてください。

That Congress–

(1) honors all veterans, living and deceased, of the Second World War in both the Pacific and Atlantic theaters on the 60th anniversary year of the War’s conclusion and expresses the deep appreciation and gratitude of the United States for their valor and selfless service to their country;

(2) calls upon the people of the United States to commemorate the 60th anniversary of the final surrender of the Second World War aboard the USS Missouri as a day of remembrance and appreciation for the members of the greatest generation who, through their sacrifices both in the Armed Forces and on the homefront, preserved liberty for future generations and rescued the world from the scourge of fascist militarism;

(3) reaffirms the judgment in Tokyo rendered by the International Military Tribunal for the Far East of 1946-1948 and the conviction of certain individuals as war criminals for their crimes against humanity; and

(4) recognizes that the alliances formed in the Asia-Pacific region following the Second World War, including those with Australia, Japan, the Philippines, the Republic of Korea, and Thailand, have contributed immeasurably to the continued peace and prosperity enjoyed throughout the region.

※↑うにさんのご指摘にもとづいて、決議のリンク先と引用を最終的に採択された文面に訂正しました。

この決議は、第4項で日米同盟を持ち上げているように日米関係の現状を認める立場からのものです。米議会の決議なのですから、それはそれで当然なんですが、そういう立場であっても、第3項で「東京において1946?48年の極東国際軍事裁判によって下された判決と、若干の個人を人道に対する罪で戦争犯罪者とした有罪判決とを再確認する」と明記されているのは、靖国派の戦争史観にたいするアンチテーゼとして重要だと思います。
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米下院が太平洋戦争起こした日本を非難する決議を採択

米下院が、14日、「日本に対する勝利」決議を採択し、太平洋戦争を起こした日本を「ファシズム軍国主義」と非難し、A級戦犯を処罰した極東国際軍事裁判(東京裁判)の結果が有効であることを確認した、と、韓国の「中央日報」が報道しています。

靖国史観派は、日本は「自存自衛」のためやむを得ずたたかったんだと主張していますが、そう言えば言うほど、日本が戦争につっこむように仕向けたアメリカが悪いという話になるわけです。「中央日報」の記者がコメントしているとおり、この決議は、アメリカとしてもそうした主張を放置できないということを示したものといえます。

それにしても、日本の新聞で、この決議を報道したものはないようです。ジャーナリズムとしての役割を果たしてませんね。

「日本軍国主義が太平洋戦争主犯」…米下院が決議案採択(中央日報)
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描かれたものと描かれなかったもの ヒトラー?最期の12日間

ヒトラー?最期の12日間?

話題の映画「ヒトラー?最期の12日間?」を見てきました(渋谷・シネマライズ)。実を言うと、日曜日(7/10)にも見に行ったのですが(シネマライズは、日曜最終回はいつでも1000円!)、満員・立ち見で、あきらめて帰ってきました。今日は、約8割のお客さんというところでしょうか。普段、シネマライズでは見かけないような年配のお客さんも見かけましたが、やっぱり圧倒的に多いのは若いお客さんでした。(今年18本目の映画)

さて、見た感想ですが、圧倒的としか言いようのない作品でした。とくに、これでもかこれでもかと描かれる、ソ連軍の砲撃を次々に打ち込まれていくベルリンの街の様子からは、本当に戦争というもののもつ残虐さ、残酷さが伝わってきます。
また、安全な地下壕の中で、最期の作戦指揮をとろうとするヒトラーには“狂気”すら感じさせられます。そして、ヒトラーを取り巻く将校連中は、みんな、帝国の「最期」を目前に、どこかでヒトラーに引導を渡さなければいけないと思っているにもかかわらず、裏切り者として処刑されることを恐れ最期まで忠誠を尽くそうとする者と、何とか脱出して生き延びることを考える者との間で、無駄な当てこすりやかけひきに時間が空費されていく…。そこには、「国民」を守ることなどまったく登場せず、ヒトラーの狂気は、そのまま「第三帝国」の狂気を示していると思いました。

その狂気を浮き彫りにしてくれるのは、1人の軍医の冷静な目と、狂信的なヒトラーユーゲントの少年です。(プログラムや公式ホームページでは、この2人の俳優が誰なのか書かれてないのが残念です)

しかし他方で、この映画では、ヒトラーとナチスが何をやったかは、まったく描かれません。映画は、主人公のユンゲがヒトラーの秘書に採用された1942年11月から、いきなりベルリン陥落目前の1945年4月20日に飛ぶので、その間に起こったことは、すっぽり抜け落ちています。

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アイデアは最高 「メリンダとメリンダ」

メリンダとメリンダ

少し前に、恵比寿ガーデンシネマで見てきた映画です。(今年16本目)

こっちのメリンダ(ラダ・ミッチェル)は、裕福な医者と結婚して子どもも2人いて、幸せだったはずなのに、カメラマンと浮気した挙げ句に捨てられ、自殺未遂をして精神病院に収容されていたというボロボロな状態。他方、もう一人のミランダ(やっぱりラダ・ミッチェル)も、裕福な医師と離婚したけれど、こっちはさっさと次の恋を探しに行くという感じで、どちらも友人宅のパーティーに突然転がり込み、ピアニストと出会うというところは同じ。それなのに、不幸なメリンダと幸福なメリンダでは、こんなに結末が違ってしまう…という作品です。しかも、それを一人の女優に二役で演じさせるというところも、映画の作り方として興味あります。

個人的な好みからいえば、不幸な方のメリンダのストーリーの方が見ていて面白いですね。ちょっと崩れた感じで、感情の起伏を押さえきれないあたりも危なっかしい。いわゆる破滅型なんでしょう。実際の恋人がこんなのだったら迷惑きわまりない話ですが、見てる分にはハラハラ、ドキドキ、飽きさせてくれません。

ただし、(このあと、ややネタばれ、興ざめ的コメントあり)

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天皇のサイパン慰霊訪問

明仁天皇が韓国人慰霊塔を訪れて黙礼したことについての韓国・中央日報の記事。

しかし、呆れるのは、中央日報社が設けた掲示板への書き込み。恥ずかしくなるものばかり。あえてこんな言い方をすれば、畏れ多くも天皇陛下が哀悼の意を表されたのに、そのお気持ちを踏みにじる不忠の輩…、というところでしょうか。

明仁天皇、サイパンの「韓国人慰霊塔」電撃訪問(中央日報)
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中国広州、旧日本軍毒ガス弾で住民被害

中国南部の広東省広州市で、3人が、旧日本軍の遺棄した毒ガス兵器による被害。

すでに日中政府間で、旧日本軍の遺棄毒ガス兵器の処理については合意していますが、しかし、まだ処理施設も建設されていないし、中国全体でどれだけの遺棄毒ガス兵器があるかも分かっていません。

旧日本軍毒ガスで3人被害、外務省陳謝 中国・広州(読売新聞)
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