ベネズエラで、大統領をはじめとする公職者の3選を禁止していた憲法条項の改正をめぐる国民投票が行なわれ、54.4%対45.6%で、3選制限の撤廃が実現した。
「海外・国際」カテゴリーアーカイブ
東中野修道氏と展転社の敗訴確定
南京大虐殺の生き残り・夏淑琴さんが、「ニセモノ」と決めつけられたとして、東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』(展転社)を訴えた裁判で、最高裁は、被告の上告を棄却。東中野氏と展転社の敗訴が確定しました。おめでとうございます。ヽ(^o^)/
同書は、一審では、「学問研究の成果に値しない」と指摘されていました。その見方が最高裁でも認められたと言うことです。
救援物資まで妨害するイスラエル
パレスチナのガザに世界から送られてきた援助物資を、イスラエルが検問所で通せんぼしているというニュース。
そのため日本が援助した毛布も、まだガザには届いていないという。日本もなめられたもんです!!
アフガニスタン 日本は人道的支援を
アメリカの政治学者ジェラルド・カーティス氏が、「東京新聞」の「時代を読む」欄で、アフガニスタン支援について「日本は人道的支援を」と指摘されています。
「大切なのは、経済大国で、自衛以外の武力行使をしないとする民主主義の国家にふさわしい貢献ができるように、政府が資金と人材を提供することである」「日本はアフガンに舞台を派遣していないことに引け目を感じる必要はない」「日本は従来、まず米国が日本に何を期待しているのかを知ろうし、国内で強い反対が生じるのを避けつつ、米国が納得する最低限の対応を行う姿勢を続けてきたが、これは時代遅れの対応だ」「オバマ政賢の要求を探るよりも、アフガンなどで何をすればもっとも国益に資するかを日本人自身が議論し、日本政府の決定を米国に伝えればよい」などなど、非常にごもっともです。
ボリビア 憲法改正、国民投票で承認
ボリビアで、先住民の権利拡大や使用されていない大土地の接収を可能とする憲法改正案が、国民投票で承認されたそうです。
ベネズエラ、エクアドルに続いて、ボリビアの革命も新しい段階へ前進します!!
オバマ新大統領の就任演説を読んでみた
オバマ新大統領の就任式に、180万人とも200万人ともいわれる人が集まったそうだ。氷点下5度でも、徹夜して場所取りする人もいて、新大統領への“期待”というか、ブッシュ共和党政権の8年間がどれほどの閉塞感を与えていたかということだろう。
オバマ米新大統領の就任式に詰め掛けた群衆=20日、ワシントン(ロイター)
しかし、実際に新政権が何をおこなうかは、これから。経済政策もそうだが、イラク、アフガニスタンにたいして、イスラエルとパレスティナにたいしてどう臨むのか。核兵器の問題でも、演説では「核の脅威を減らす」と言っただけ。
人類の正義が中東において実現しますように
今年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの中継を見ていたら、バレンボイムのこんな活動が紹介されていました。知っている人には前から有名な話だったのでしょうが、CDが出ているというのは初めて聴きました。
ということでさっそく買い込んできました。
Live in Ramallah, Daniel Barenboim & West-Eastern Divan Orchestra : Warner Classics WPCS-11909
バレンボイムが、イスラエルとアラブ諸国の若者からなるウエスト=イースト・ディヴァン・オーケストラを率いてイスラエル・パレスティナ自治区のラマラでおこなった2005年8月のコンサートのライブ盤です。
なぜか満員!? 「英国王給仕人に乾杯!」
正月休み恒例ということで、今年は、日比谷シャンテシネで映画「英国王給仕人に乾杯!」を見てきました。(今年1本目の映画)
で、まず言っておきたいこと――
この映画はイギリス映画ではありません!!
しかも、
主人公が英国王給仕人をやる訳でもありません。
あくまでチェコ映画ですので、お間違いのないように。映画が終わった後、僕の後ろに座っていたお客さんたちが「イギリスの話が全然登場しなかった」「タイトルが違うんじゃない」と話しておられましたので。(^_^;)
韓国紙が日本共産党・志位委員長にインタビュー
韓国の中央日報が、日本共産党の志位和夫委員長にインタビューをおこないました。
やっぱり注目点は、経済危機の中で日本共産党への入党者が増えていること。韓国は民主化が進んだとはいえ、共産党は存在しないし、共産主義といえば北朝鮮を思い浮かべるお国柄だろうから、なぜ日本で共産党入党者が増えているのか、不思議でしかたがないのではないでしょうか。同時に、韓国でも格差の拡大や世界的な金融危機の影響は深刻です。そのあたりにも、日本共産党に注目した理由もありそうです。
横浜方面うろうろ中に読んだ本(3)
横浜方面うろうろ中に読んだ本(2)
横浜方面をうろうろしている間に読んだ本の2冊目は、「満鉄」研究でも次々と成果を上げている早稲田大学の小林英夫氏の新著。
小林氏は、多くの日本人が「満洲」について「大いなる錯覚」を抱いていたとして、次のような5つの時期区分にしたがって、「日本人の視点を意識した中国東北史」を描いています。
三菱自動車、米イリノイ工場を操業休止―でも従業員はクビにせずちゃんと給料も支払うらしい
三菱自動車が、2月中旬から7週間、米イリノイ工場の操業を休止する、と発表。しかし、同工場で働く労働者1568人の雇用は維持するらしい。その中には、1200人の時間給労働者も含まれるという。
アメリカでは非正規社員だってクビにはしないのに、なぜそれを日本でもやらないのか?!
三菱自、米イリノイ工場で2月中旬から7週間生産休止 | Reuters
念のため、シカゴ・トリビューン紙の記事も貼り付けておこう。
Mitsubishi to suspend production at Ill. factory — chicagotribune.com
イギリスの消費税引き下げに、日本の政府・与党はびくびく
昨日の、イギリス政府が景気対策のために消費税を引き下げたというニュース。今朝の「毎日新聞」を見たら、日本でも引き下げよという世論が広がるんじゃないかと、政府・与党がびくびくしているという記事が出ていた。
同じ2兆円を使うなら、消費税率を1%下げるほうが、きっと歓迎されるに違いない。
イギリス 景気対策のために消費税2.5%引き下げ
イギリス政府は、景気対策のために、消費税(付加価値税)を2.5%引き下げることを発表。125億ポンド、約2兆9000億円の減税になるらしい。
ブラウン首相曰く――「異例な時だからこそ、異例な行動が必要だ」。ごもっともなご指摘。景気対策と称して、3年後の消費税増税を発表するどっかの総理大臣に爪の垢でも煎じて飲ませたい話です。
ホンダは日本では首切り、イギリスでは雇用維持
ホンダが日米欧の5ヵ所の生産拠点で減産をさらにすすめるというニュース。
日本では、埼玉工場で4万台の減産にともなって、270人の期間従業員を12月で契約打ち切り、つまり解雇するというのだ。ところが、イギリスでは、来年2月、3月と2カ月、工場を操業停止にする一方、4800人の雇用は維持するという。
ヨーロッパでは工場の操業停止までやりながら雇用を維持することができるのに、なぜ日本では、すぐに従業員を解雇するのか? ホンダは、日本でもイギリスと同じように雇用を守るべきだろう。
ヨーロッパでは、大量解雇をすすめる場合、事前に労働組合や工場の労働者代表と協議することが義務づけられている。だから、簡単には解雇できないのだ。ところが日本では、やりたい放題。「せめてヨーロッパ並みの働くルールを」と要求するのは、まさにこういうことをいうのだ。
欧州議会 男女賃金格差をなくすためにさらに監視強化へ
EU労働法の濱口桂一郎氏のブログで、ヨーロッパのこんな動きが紹介されていました。
EU労働法政策雑記帳: 欧州議会が男女同一賃金規定の全面見直しを要求
日本では、女性の賃金は男性の5?6割という非常に大きな格差がありますが、ヨーロッパでは、15?25%の格差の是正のために取り組んできたが、それでもまだ解決しないということで、さらに男女の同一賃金規定を見直して、格差をなくそうとしているようです。
「せめてヨーロッパではやられているような、まともなルールのある経済社会を」と考えているみなさん、興味がある方は、ぜひ覗いてみてください。
あらためて考える時代と音楽
仕事の休みに、渋谷・ユーロスペースで映画「帝国オーケストラ ディレクターズカット版」を見てきました。ヒトラーが政権をとった1933年から45年までのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の歴史を、当時の楽団員ハンス・バスティアン(バイオリニスト、96歳)とエーリヒ・ハルトマン(コントラバス奏者、86歳)、それに当時の楽団員の子どもたちの“証言”によってふり返った作品です。
オバマ大統領 低調な日本の論評
民主党のオバマ氏が大統領に当選したことについて、日本のメディアの論評は総じて低調。オバマ氏のかかげたChangeが実際どうなるかは、これからの展開を見なければならないが、しかし、そのChangeを生み出した人々のエネルギーは、大きな可能性を潜めている。
それにもかかわらず、オバマ新大統領誕生で日米関係はどうなるか、保護貿易主義になるのではないか、無視されるのではないか、アフガニスタンで負担を求められるのではないか、北朝鮮は…などなど、個別の問題で新政権の対日関係がどうなるかという論評に留まっている。
しかし、それはマスメディアだけではない。その最たるものは、麻生首相の「今、急に会わなくちゃいけないという話でもない」という発言。思わず本音が出たんだろうけど、「日米同盟」と言いつつ、その実、共和党との同盟でしかなく、民主党政権の誕生に何の準備もできていないことを自白してしまったようなもの。あ〜あ、この人、ホントに政治的なセンスがないですねぇ?
社説:歴史的な経済危機に挑むオバマ大統領(日経新聞)
社説:オバマ氏圧勝 米国の威信は回復できるか(読売新聞)
首相「会うのは就任後」 オバマ氏との会談見送り(共同通信)
アメリカが本当に変われるかどうかはこれから
アメリカ大統領選挙は、オバマ候補の圧勝で、民主党が8年ぶりに政権復帰をはたすことになった。
Change!をかかげたオバマ候補だが、経済面では、ブッシュ政権の経済政策がすでに破綻してしまっている以上、誰が政権を担おうと新しい方向に変わらざるを得ないことは明らか。問題は国際関係。オバマ氏は、イラクからは兵力を撤退させつつ、アフガニスタンへの関与を強めるつもりだ。どのような「変化」が生じるか、はたして本当に「変化」するのか。それが試されるのはこれからだ。
米大統領選:オバマ氏が当選 史上初の黒人(毎日新聞)
オバマ氏勝利とブッシュ政権終焉を歓迎 各国メディア:CNN.co.jp
激動の時代だったのだが…映画「ブーリン家の姉妹」
今日は代休をもらったので、渋谷で最近公開された映画「ブーリン家の姉妹」を見てきました。
舞台は16世紀のイングランド、チューダー朝の2代目、ヘンリー8世の治世(在位1509?47)。お世継ぎがほしかったヘンリ8世は、妃キャサリンと離婚をして、アン・ブーリンと再婚する(1533年)。しかし、当時の教会は離婚を認めなかったので、ヘンリは、ローマ教会から分離を決意する(いまにいたるイングランド国教会の成立)。しかし、アンに男子は産まれず、彼女は姦通罪で1536年に処刑される。