訳者・藤木登・大東文化大学法学部助教授。1977年初版、御茶の水書房
訳者解説によれば、著者は、ロンドン大学シニアー・レクチュラー。
226ページ。「結局のところ、強制されて1962年のアルジェリアの独立を持って完結した非植民地化によって、初めてフランスは、いわゆる“第三世界”の諸国にとって受け入れられる相手となった。」
232ページ。1945年から1954年までのフランスの対インドシナ政策は、次のような影響をあたえた。「第一に、フランスは国際連合において、常に非難され、ほとんどの新独立国とそれらの国と友好関係を保とうとする国に嫌われた。」
241〜242ページ。「サハラ以南のフランス植民地の一三の独立共和国への移行とド・ゴールが同様の解決をアルジェリアに与えるであろうという確信により、フランスは少なくとも第三世界の職にとって、急に西側の魅力ある国となった。……ド・ゴールが、種々の暗殺の試みやアルジェリアでの軍の反乱を切り抜け、一九六二年のエビアン会議で、アルジェリア人に独立を与えると、フランスの植民地の経歴はきれいになった。ド・ゴールはただちに新しい状況を国際的に利用した。」