メリル4兆円、シティ6兆円の損失!!

サブプライムローン問題で、アメリカのシティグループはグループ全体で6.2兆円の損失、メルリリンチメリルリンチも年間4兆円超の損失を計上した。このほか、JPモルガンは黒字になったとはいえ、サブプライムローンがらみの評価損、破綻したベア・スターンズの吸収合併に絡んで、合わせて16.4億ドルの損失を計上。

影響は、イギリス、フランスの銀行にも及んでいる。

米シティグループ:サブプライムで損失、累計6.2兆円 欧米金融で最大規模(毎日新聞)
メリルリンチ赤字 4四半期連続、年間損失4兆円超 (朝日新聞)
米JPモルガン:純利益52%減(毎日新聞)
仏銀のサブプライム関連損失は150億ユーロ、クレディ・アグリコールめぐる報道行き過ぎ=仏経財相(Reuters)
サブプライム影響 英中堅銀に経営不安(読売新聞)

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WordPress 2.6が出ました

7月15日、WordPressの2.6が正式にリリースされました。

WordPress ? Blog ? WordPress 2.6

DashboardのDesignで、Themeを選択するとActivateにする前にデザインを確認することができます。
また、Bookmark機能(Press This)が付きました。機能的にもデザイン的にももう少し洗練できそう ((ビジュアルエディタを使用しない設定にした場合、Press ThisのPost画面が極端に狭く、事実上、テキストの編集ができない。またポップアップウインドウの大きさが固定されているのも不便。カテゴリーも階層化されていない、などなど。))な気もしますが、便利であることは確かです。

とりあえず、いま使っているPluginは、2.6でも動くようです。(^_^;)

江波戸哲夫、マルクスを語る

日経新聞の話題ばかりで恐縮ですが、これも昨日の日経新聞夕刊にのっていたもの。

作家の江波戸哲夫氏が、「最近、日を置かずして会った複数の旧友が、揃ってマルクスの名を口にしたので、驚くとともに合点もした」と言って、マルクスと資本主義の限界?!について論じています。

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中期目標策定の責任は先進国に

続けて、またまた今日の「日経新聞」ですが、「経済教室」で、東北大学の明日香壽川教授が、「洞爺湖サミット後の温暖化対策 中期目標策定を早期に」と題する論文を書かれています。そのなかで、明日香氏は、「中期目標こそ次期枠組みの骨格」であり、それを決める「ボールは先進国側に」あると指摘されています。

洞爺湖サミットの排出国会議で、中期目標が合意できなかったことについて、私もこのブログで先進国側に責任があると指摘しましたが、環境経済の専門研究者の目から見ても、責任は先進国側にあるということになるようです。

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製造業の税負担率のきなみ低下

本日の「日経新聞」1面トップに、こんな記事が載っていました。

「製造業の税負担率最低 前3月期38.9%」

税制論議のなかで、日本の法人税の実効税率は40%だと言われますが、日経新聞の調査では、製造業の企業の税負担率は平均で38.9%。最低はHOYAの15.3%で、松下電器産業は26.3%、新日本製鉄36.9%、トヨタ自動車は37.4%など、軒並み40%を下回っています。

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集合ポストへの議会報告投函 不起訴に

議会報告を配ったことが「住居侵入」にあたるとして、東京・国分寺市の幸野おさむ市議が書類送検されていた事件ですが、東京地検は不起訴処分としました。これは当たり前で、本来、「書類送検」の必要さえなかった問題です。

東京・国分寺市議の住居侵入:不起訴処分に(毎日新聞)

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米大手住宅ローン会社インディマックが破綻。米政府系住宅金融機関はどうなる?!

サブプライムローン問題に端を発したアメリカの金融危機をめぐる動きが急だ。11日は、米カリフォルニア州の地方銀行で、住宅ローン大手のインディマック・バンコープが破綻。資産規模は約320億ドル。政府系住宅金融機関の不安もある。しばらく注意しておく必要がありそう。

7/15付日経記事によれば、米政府系住宅金融機関の債券を、日本の3大銀行(三菱UFJ、みずほ、三井住友)だけで4.7兆円、生保4社も住宅ローン担保証券を含めて4兆円以上保有しているらしい。サブプライムローンとは違って、いちおう信用の裏付けがあるとしているが、はたしてどうなるか。

米住宅金融大手破たん 資産320億ドル 銀行では過去3番目(読売新聞)
米インディマックが窓口業務再開、預金引き出しに数百人の列(NIKKEI NET)
〔焦点〕米インディマックが業務停止、さらなる米銀破たんの公算=アナリスト(ロイター)
〔焦点〕米GSE支援策には財政悪化・米資産離れのリスク、ドル見通し改善せず(ロイター)
米GSEの経営危機、今回が最後とはならず=ソロス氏(ロイター)
GSE支援策でも警戒感払しょくできず、投資家責任のあり方に関心(ロイター)

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全国一斉休漁 日本漁業の危機だ

15日似実施された全国一斉休漁。東京などでは、産地から1日?2日かけて入荷するということもあって、15日に築地市場が空っぽになる、というような事態は生まれませんでした。しかし、問題は、スーパーで売っている魚の値段が上がるかどうかといった話だけではありません。

漁船の燃料であるA重油は、5年前の2.7倍に高騰しています。この率はガソリンの1.7倍よりはるかに大きい。それだけ漁業経営への影響は深刻だということです。他方、漁師さんたちが売る産地価格は、1年前、2年前との比較では若干値上がりしているものの、1990年の1キロ当たり240円前後から2007年の178円へ、大きく下がっています。

全漁連:来月15日一斉休漁 このままでは廃業…個人へ直接補助金制度なく(毎日新聞)
社説:[燃油高騰]漁業者と危機感共有を(南日本新聞)
燃油高への直接補てん困難=若林農水相(時事通信)

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あの『SPA!』が『蟹工船』を取り上げていた!!!

『SPA!』2008年7月15日号

超軟派雑誌のあの『SPA!』でも、『蟹工船』ブームが取り上げられていました!!!

すっかり見逃していましたが、『蟹工船』を取り上げたのは、『SPA!』の先週号(7月15日付)の「大実験[あの噂!]は本当なのか!?」のコーナー。「『蟹工船』に共感できるか!?」と題して、3分の1ページほどの短い記事ですが、中味はぐっと濃いです。

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『創』8月号 『蟹工船』ブームを探る

『創』2008年8月号
『創』2008年8月号

月刊誌『創』8月号では、長岡義幸「ブームの『蟹工船』は実際どのくらい売れているのか」が、7ページにわたって『蟹工船』ブームをふり返っています。

『蟹工船』ブームについては、このブログでも詳しく追いかけてきましたが、新潮社の反応など詳しく紹介されています。

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雨宮処凜、資本主義の限界を論ず?!

『群像』2008年8月号

講談社の文芸誌『群像』8月号で、雨宮処凜さんが、評論家の森達也氏と対談をしている。森氏の議論は、盛り上げるためなのかも知れないがかなり挑発的(というか、決めつけ的で非生産的)だったが、雨宮さんの議論はしっかりしていておもしろかった。

たとえば冒頭、「プレカリアート」の運動について、森達也氏が「この運動が社会に何らかの影響を与えたというか、変えたという実感はありますか」と質問したのにたいして、雨宮さんは、こんなふうに答えて、この間の非正規雇用をめぐる運動の意義を強調している。

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爆笑問題 真面目に『蟹工船』を論ず

『週刊プレーボーイ』2008年7月28日号
爆笑問題が『蟹工船』を真面目に論じている『週刊プレーボーイ』2008年7月28日号

『週刊プレイボーイ』7月28日号(現在発売中)で、爆笑問題の2人が『蟹工船』について論じています。太田さんがいろいろとボケたりしながらなので、なかなか話が前に進まないのですが、なかなか興味深い議論が展開されています。(^_^;)

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いまグッドウィルは? 廃業決定であらためて明らかになるその事態

6月25日に廃業を発表したグッドウィルは、いまどうなっているのか?

7月11日付「朝日新聞」によれば、グッドウィルで派遣されていた労働者が派遣先企業のアルバイトになったとたん、それまで月18万円だった手取りが30万円になったとか。他方で、ある支店長は、学生時代グッドウィルの日雇い派遣だったのが、就活失敗のあと、グッドウィルの内勤アルバイトなり、1年もたたずに支店長へ。労働者派遣法や労働基準法の説明もほとんどないまま、前年同月比3割増のノルマを課されていた、という。

ところで、元支店長らが、未払い残業代の支払いを求めて会社側に団体交渉を申し入れるそうだ。会社は阿漕な悪徳企業だが、「名ばかり管理職」で働かされた労働者が残業代の支払いを求めるのは当然の要求だ。

グッドウィル元支店長ら、未払い残業代請求へ(朝日新聞)

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爆裂 広上ショスタコーヴィチ!!

日本フィルハーモニー交響楽団第602回東京定期演奏会

金曜日の日フィル定期演奏会、広上淳一氏がタケミツ、プロコ、ショスタコを振るという、なかなか魅力のプログラム。仕事の関係で、はたして間に合うか? と心配しましたが、なんということもなく無事到着。しっかり堪能させていただきました。(^_^;)

  • 武満徹:3つの映画音楽
    • 訓練と休息の音楽――「ホゼー・トレス」より
    • 葬送の音楽――「黒い雨」より
    • ワルツ――「他人の顔」より
  • プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調
  •   休憩
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第12番 ニ短調《1917年》

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埼玉・松伏町で自民党支部が解散、全員離党

埼玉県の松伏(まつぶし)町の自民党支部が、支部の総会で、支部解散と59人全員の離党を決めたというニュースが、「埼玉新聞」7月10日付に載っていました。

いわく、支部解散の理由は「後期高齢者問題や格差、物価高騰などを通して自民党政権に対する市民の不信感が強まっていること」、「今は党員として胸を張って歩けない」というのが面白い。

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規制緩和路線の破綻

国交省が、タクシーの新規参入の規制強化を実施。

規制緩和しさえすれば全部うまくいくのではなかったの? 規制緩和路線の破綻を認めるなら、批判に耳を傾けず、規制緩和を推し進めてきた責任をはっきりさせてもらいたいものです。

タクシー規制:東京・大阪など、全国109地域に拡大――国交省(毎日新聞)
タクシー参入規制強化、全国8割が監視地域に 国交省(朝日新聞)

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経済同友会も、自民・民主と定期懇談

経済同友会が、自民党、民主党の幹部と懇談し、こんごも1カ月1回のテンポで定期的に懇談会をひらくことに。

すでに、日本経団連が自民、民主両党と定期的に会合をもっているが、これは1年に1回のこと。毎月懇談していくというのは、文字どおり、政党抱き込み策に他ならない。

経済同友会が自民・民主と定期懇談会 政策提言図る(朝日新聞)

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護衛艦の火災は乗組員の放火だった

青森県沖合でおきた取材ヘリの墜落事故。実はこのヘリは、海上自衛隊の護衛艦でおきた火災の取材のために飛んだものだった。で、その護衛艦火災は、実は乗組員の自衛隊員が放火したものだった。

護衛艦火災は放火 乗組員逮捕(NHKニュース)
海自護衛艦内に火を付けた乗組員逮捕…墜落ヘリの取材対象(読売新聞)
護衛艦火災で自衛隊員逮捕 容疑で「忙しく気めいる」(共同通信)

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利根川東遷は後から作られた伝説だった?!

小出博著『利根川と淀川』(中公新書)

“利根川や関東平野がどんなふうにでき上がったのか知りたいので、なにかいい本ない?” といって元地質屋さんのM川さんに教えてもらった本です。地質年代的なものを探していたのですが、読んでみたら、古代以来の利根川、淀川の変遷や流域地域の開発の歴史が書かれていました。

しかし、その中味はめちゃくちゃおもしろかった!! 僕は、いちおう日本史が専攻ですが、この本は、土木技術的、地質・地形学的な面から日本の古代、中世、近世の開発史を明らかにしていて、とても勉強になりました。

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