「日本の歴史を否定する新たな企て」N.Y.Times社説

すでに日本のメディアでも取り上げられていますが、米ニューヨークタイムズ紙が2日付で、「日本の歴史を否定する新たな企て」と題する社説を掲載しました。

安倍首相の、「従軍慰安婦」否定の動きにたいする批判です。論説は、あくまでアメリカの立場から「アジアの安定」を意図としたものですが、そういう立場からしてみても、第2次世界大戦での日本の侵略と「従軍慰安婦」の存在を否定する「歴史修正主義」の動きは、とても容認できるものではないということを示しています。

Another Attempt to Deny Japan's History – NYTimes.com

ということで、久々のヘッポコ訳です。

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明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

昨年は、後半、Twitterが増えてしまって、ブログのほうはすっかり更新をさぼってしまいました。
申し訳ありません。m(_’_)m

今年はもう少し心を入れ替えて、まじめにブログの更新をしていきたいと思います。^^;

というわけで、本年もInternet Zone::WordPressでBlog生活をよろしくお願いします。

アメリカ副大統領ウェイドは副大統領ではない?!

人から尋ねられて、調べてみました。

『資本論』初版序文(ディーツ版16ページ)に、「奴隷制の廃止以後、資本および土地所有諸関係の変化が日程にのぼっている!」と発言した主として、アメリカ合衆国副大統領ウェイドが登場します。

ウェイドについては、大月版資本論の人名注でも、新MEGAの人名注でも、ベンジャミン・フランクリン・ウェイド、アメリカ合衆国副大統領(在任1867-69年)と出てきます。1867年にリンカーン大統領が暗殺されて、そのときの副大統領アンドリュー・ジョンソンが大統領に昇格します。ですから、在任1867-69年の副大統領ということは、アンドリュー・ジョンソンが大統領に昇格したことにともなう副大統領ということになります。

しかし、Wikipediaの「アメリカ合衆国副大統領」の項を見ると、この時期は「不在」となっています。

これはどういうこと? ということで調べてみました。

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これが話題の反原連の脱原発「あなたの選択」キャンペーン

脱原発「みんなの選択」キャンペーン

毎週金曜日の首相官邸前行動を呼びかけている首都圏反原発連合が、総選挙をひかえて、「原発の無い未来のために、あなたはどの政党を選択しますか」と呼びかける脱原発「あなたの選択」キャンペーンを始めています。

で、話題になっているのが、上のポスター。首都圏反原発連合のホームページからチラシ用ファイルをPDFでダウンロード可能です。↓

脱原発「あなたの選択」キャンペーン Metropolitan Coalition Against Nukes

各政党の原発問題にたいする態度が一目瞭然です。こんどの選挙では、ぜひとも原発をなくす議員を選びたいと思っている方、ぜひ一度とっくりとご覧ください。

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ihmかihrか、それが問題だ!

またまた細かい詮索。資本論第2部第4章に次のようなくだりが出てくる。

他国の商品について言えることは、他国の貨幣についても言える。商品資本が他国の貨幣にたいして商品としてのみ機能するのと同様に、この他国の貨幣もこの商品資本にたいして貨幣としてのみ機能する。貨幣はここでは世界貨幣として機能する。(新日本出版社・上製版II, 174ページ。新書版第5分冊173ページ)

ヴェルケ版では次のようになっている(S.113 35-37)。

Was von fremden Waren gilt, gilt von fremdem Geld; wie das Warenkapital ihm gegenüber nur als Ware, so fungiert dies Geld ihm gegenüber nur als Geld; das Geld fungiert hier als Weltgeld.

問題は、下線を引いた2つのihm。草稿を見ると、前者はihmだが、後者はihrとなっているのだ。

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アリス=紗良・オット、ピアノと格闘す

アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル

アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル

5日夜、オペラシティで、アリス=紗良・オットちゃんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。

  • モーツァルト:デュポールのメヌエットによる変奏曲 ニ長調 KV.573
  • シューベルト:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 D.850
  • ムソルグスキー:展覧会の絵

この日のメイン「展覧会の絵」は、実は僕の苦手な曲。それでチケットをとるかどうか迷ったのですが、実際聴いてみたらこれまでとまったく印象が違ってました。^^;

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BBCのマルクス特集番組が見れます

過日ご紹介した、イギリスBBCで放送された番組「マスター・オブ・マネー」の第3回マルクス篇の動画がYouTubeに乗っかっていました。

僕には、ネイティブの英語は早口でさっぱり分かりませんが、興味関心にある方はどうぞ。(^_^;)

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お見事!プロコフィエフ!!

日フィル第644回定期演奏会(2012年10月19日)

金曜日、日フィルのコンサートに行ってきました。昨年、腰痛でラザレフの来日が中止となり、延期された「プロコフィエフ交響曲全曲演奏プロジェクト」の最終回でした。

  • チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
  • プロコフィエフ:交響曲第6番 変ホ短調 op.111

指揮はもちろんラザレフ、前半のソロは川久保賜紀さん。

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英女王「どうして危機が起こることを誰もわからなかったの?」

「朝日新聞」2012年10月11日付

「朝日新聞」2012年10月11日付

10月11日付の朝日新聞「カオスの深淵」の2面に載っていた話。この記事自体は原発問題の記事なんですが、そのなかで、こんなエピソードが紹介されていました。

2008年11月、イギリスのエリザベス女王が、ロンドン大学経済政治学院の開所式で、リーマン・ショックについて何気なく「どうして、危機が起こることを誰も分からなかったのですか?」と質問したことに、並み居る経済学者たちがこたえられなかった、というのです。

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「我々臣民としては、国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄して…」

大日本帝国憲法復活を求める請願書

大日本帝国憲法復活を求める請願書

昨日、ツイッターで大きな話題になっていた、東京都議会で「東京維新の会」(自民党、民主党をやめた都議3人)+「平成維新の会」(一人会派)が賛成した、大日本帝国憲法の復活を求める請願。

大日本帝国憲法復活請願 「東京維新の会」が賛成: しんぶん赤旗

もちろん、こんな時代錯誤な請願は、自民党、民主党を含めた反対で否決されましたが、赤旗政治部記者さんが、その請願書そのものの写真をツイッターに載せていました。読んでみると…

http://twitter.com/akahataseiji/status/254054229872873472

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いいです!

庄司紗矢香:ベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ 第1、3、4番庄司紗矢香:ベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ 第7、8番

先日、仕事帰りに久しぶりにタワレコに立ち寄って、買ってきました。

庄司紗矢香さんのベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ集の第2弾(第1、3、4番)と第3弾(第7、8番)です。そろそろ聞き始めてますが、新鮮で若々しい。同じ7番でも、諏訪内晶子さんのCDとはかなり印象が違いますね。

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台風17号が本土上陸

気象庁レーダーナウキャスト〈2012年9月30日14時30分現在)

気象庁レーダーナウキャスト〈2012年9月30日14時30分現在)

台風17号が沖縄から四国沖を通過して、東海地方に上陸、関東北を横切ってゆきました。3時から横浜でインバル&都響のコンサートだったので、帰りが心配でしたが、なんとかひどくなる前に帰ることができました。(^_^)v

沖縄その他では死者も出る被害でしたが、東京は直撃をまぬかれたこともあって、いまはもう雨もあがって、風もおさまりつつあります。

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目の前で澤畑さんが、竹本さんが…

インバル=都響 新マーラー・ツィクルス2

インバル=都響 新マーラー・ツィクルス2

昨日に続き、本日もふたたび横浜みなとみらいホールへ。本日は、インバル&都響の新マーラー・ツィクルス第2弾「復活」でした。

  • マーラー:交響曲第2番 「復活」

指揮はインバル、ソリストはソプラノ澤畑恵美さん、メゾソプラノ竹本節子さん、合奏は二期会合唱団でした。

本日の座席はP席の最前列で、行ってみたら、ど真ん中。ということで、目の前にはティンパニが陣取り、そしてインバルが真正面に。2楽章が終わったところで、ソリスト、合唱団が入ってくると、ホントに手を伸ばせば届きそうなところに竹本さんと澤畑さんが…。

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渾身のベートーヴェン!!

読響第58回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

読響第58回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

24日のサントリー定期がいまひとつ満足できなかったので、今日は、ふたたびスクロヴァチェフスキ×読響の演奏を聴くために横浜みなとみらいホールまで出かけてきました。

  • ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 op.36
  • ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55 〈英雄〉

指揮をするスクロヴァチェフスキ氏は御年88歳といっても、10月初めには89歳になる現役最高齢の指揮者。足許こそ多少おぼつかなくなった印象もしますが、本番はもちろんずっと立って指揮をされるし、リハーサルでもずっと立ちづめだそうです。まったくもってまだまだ意気軒昂、ホントにお元気なことです。

本日の演奏にも、その若々しさは反映していて、隅々まで指揮者の気持ちが行き届いた、非常にクオリティの高い、充実した演奏でした。

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ほんとにこんなので大丈夫なのか?

日フィル第643回定期演奏会(2012年9月28日)

日フィル第643回定期演奏会(2012年9月28日)

昨日、サントリーホールで、日フィルの第643回定期演奏会を聴いてきました。もうすっかり日が暮れるのも早くなって、6時半過ぎに着いたときにはすでにあたりは真っ暗。季節の移り変わりは早いものです。

  • ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
  • ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98

指揮はコバケンこと、日フィル桂冠指揮者の小林研一郎氏。会場はほぼ満席で、さすがコバケン人気は不滅です。

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イギリスBBCがテレビ番組でマルクスを取り上げるらしい

イギリスのBBCが、Masters of Moneyという3回連続番組で、第1回のケインズ、第2回のハイエクに続いて、第3回として、マルクスを取り上げるようです。番組放送は10月1日午後9時から(もちろん現地時間)。

BBC Two – Masters of Money, Marx, The World According To Marx

タイトルは「世界はマルクスに従って」といった意味でしょうか。

BBCのテレビ番組はネット上のBBC iPlayersでも視聴できるようになっていますが、イギリス国内からのアクセスに限られているようで、日本からは見ることができません。残念…。

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