いまさら凍結、抜本見直しとは…

自民党・公明党の「政権合意」ですが、後期高齢者医療保険制度や70?74歳の窓口負担増(1割負担→2割負担)の凍結、母子家庭の児童扶養手当削減の凍結、障害者自立支援法の抜本的見直しなど、この間すすめられてきた国民負担増の凍結・見直しが目白押し。しかし、すでにメディアでは「財政の裏づけなし」「選挙目当て」との批判が登場しています。

しかしそれなら、この1年間、多くの障害者が自立支援法によって作業所や施設から追い出されたのは、いったい何だった、というのでしょうか?! こうした「凍結・見直し」は、後期高齢者医療保険制度や母子家庭の手当削減、障害者自立支援法など、国民負担増路線に何の道理もなかったことを自ら証明するものです。

自公政権合意 高齢者医療費負担増の凍結、実務者で協議(朝日新聞)

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福田新政権に財界が望むもの

さて、福田新政権、国民の期待にこたえてくれるかどうかが問われるとともに、財界の要望にどう対応するかも注目したい。新生発足にあたって、財界の要望は、とりあえず「改革」の続行、法人税の引き下げ、など。

「改革停滞は信頼失う」 産業界が新内閣に希望(産経新聞)
中小の相続税軽減など要望、税制改正で経済団体(NIKKEI NET)
改革の推進へ実行力を期待 経済3団体(東京新聞)

↓経済同友会の要望の全文はこちらから。
福田新内閣の発足にあたって?構造改革の継続・加速に向け、揺るがぬ意志を示せ?:経済同友会

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これは力作 大杉一雄『日中十五年戦争史』

大杉一雄『日中十五年戦争史』(中公新書)

先日、まろさんからご紹介をいただいた大杉一雄著『日中十五年戦争史』(中公新書)。版元品切れ・重版未定ということで、古本屋で手に入れて、読み終えました。

一言でいって、これはなかなかの力作。一読の価値ありの本です。

著者、大杉一雄氏は、1925年生まれ、東大経済学部卒業後、日本開発銀行に勤務し、その間、アジア経済研究所に出向、という経歴の持ち主。いわゆる専門の歴史研究者ではありません。しかし、なぜ日中は戦わざるを得なかったのか、戦争を回避する可能性はなかったのか、可能性があったとしたら、それを可能性のまま終わらせてしまったものは何か、それを追求した著作です。よく知られた各種資料はもちろんですが、それだけでなく、当時の雑誌などに掲載された政治家や知識人の論文や座談会での発言などを丹念に調べ上げて、いわば当時どんなふうに議論がなされていたかをふくめ再現されているのが特徴。とても勉強になりました。

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いらなかったのは安倍前首相だけだった?!

福田新内閣が発足したが、17閣僚中13閣僚が再任、2閣僚が閣内横滑り、石破防衛大臣の再入閣で、結局、新任は1人だけ。

ということは、安倍改造内閣で一番必要なかったのは安倍首相だった、ということのようです。

守りの布陣、13閣僚再任 福田新内閣(中日新聞)

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旭岳・姿見ノ池周辺

旭岳・姿見ノ池周辺の写真です。デジカメの電池が途中でなくなってしまったので、途中から携帯変更。あまりたくさん写真は撮れませんでした。というか、安物のデジカメや携帯写メでは、とてもこの風景は収まらない、というのが正直な感想です。(クリックしてください。写真が大きくなります)

旭岳ロープウェイの山麓駅から旭岳頂上を見上げたところ。向こうから下りのゴンドラがやってきます。いつもは15分間隔での運転だそうですが、23日は連休でお客さんが多く、上り下りの折り返し運転になっていました。

旭岳ロープウェイ山麓駅から見上げた旭岳

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インド洋燃料給油活動の奇々怪々

インド洋上で海上自衛隊がおこなっている対アフガン・テロ対策用の給油活動。しかし、いろいろ怪しいことが明らかに。

まず、実際の給油量が、米側資料では、日本政府の発表の4倍にも上っていたこと。
2つめは、それらがイラク作戦に従事する米艦船に提供されていたのではないか、との疑惑が指摘されたところ、政府・防衛省は、給油量が違っていたことは認めたものの、「流用はない」と疑惑を否定。しかし、イラク作戦に従事した米元艦長が海上自衛隊から給油を受けたと証言したところ、なぜか「別の目的に使ったということはないのではないか」(町村前外相)と弱気のコメント。

補給燃料転用を否定=町村外相(時事通信)
海自補給艦、イラク作戦の米艦に給油 元艦長が証言(朝日新聞)
米艦への給油量訂正、イラク流用の可能性 防衛省(朝日新聞)
間接給油が政府発表の4倍、米公文書で判明(神奈川新聞)

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人々は福田新総裁に何を期待するか

北海道巡りをしている間に、自民党・福田新総裁が決定。9派閥中、麻生派を除く8派閥の推薦を受け、福田勝利は分かっていたこと。メディアは、麻生氏が地方票を合わせて197票と、福田氏の3分の2を獲得したことに注目しているが、派閥として福田を推薦し、なおかつ福田圧勝がつたえられる中で、個人としては麻生氏に投票すれば、結果がどっちに転んでもいける訳で、そんな心理が透けて見えるような話。

問題は、福田新総裁が、国民の期待にこたえるような政治ができるかどうか。地方紙のインタビューを読むと、暮らし、年金、農業、若者の雇用、消費税増税反対、福祉の充実、等々、自民党政治そのもののあり方を問う声が多い。

格差是正に全力を?福田康夫新総裁に県民の声(四国新聞)
自民総裁に福田氏 期待?不安?東北・市民の声(河北新報)
「格差是正取り組んで」「年金問題にけじめを」 自民・福田新総裁 有権者 期待と注文(西日本新聞)
自民総裁に福田氏 育児支援や雇用創出を期待(中日新聞)
福田新総裁に期待の声 派閥的選考に批判も(佐賀新聞)
老練 手堅さ期待 自民総裁選県内の声(神戸新聞)

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最後に北海道を食す

カニ+イクラ+ウニの北海丼

新千歳空港まで戻ってきました。

昨日今日と、移動移動でまともな食事をしてないので、ここまで来て何も食べずに帰る手はないということで、搭乗便までの待ち時間に空港内の店で”北海丼”を注文。

カニ+イクラ+ウニの3点盛りです。と言っても、石川大先生の函館食い倒れツアーには遠く及びませんが、ウニがおいしかったのはやっぱり北海道ならでは。ごちそうさまでした。

旭岳 姿見ノ池に到着

姿見の池から旭岳を眺める
↑クリックすると大きな写真を見ることができます。

旭岳ロープウェイで姿見ノ池まで登ってきました。

ロープウェイに乗る前にみた午前10時現在の山頂駅の気温は1.5度。さすがに昼ごろには、もうちょっと上がっていたでしょうが、風が強くてけっこう寒かったです。

姿見ノ池までぐるっと一周して、地獄谷の噴煙やら、裾野まで広がった雄大な眺めを堪能しました。

旭岳に向かってます

バスの窓から

旭川方面に移動した理由はこれ。ただいま旭岳に向かってバスで移動中です。

頂上まではとても登れませんが、ロープウェイで上がれるところまで行ってみたいと思っています。

ともかく朝から快晴。眺望が楽しみです。

北海道 上陸!!

新千歳空港に到着

出張で北海道にやってきました。いままで一番北は盛岡までしか行ったことがなかったので、初めての北海道です。

天気は上々。飛行機もあまり揺れなかったし、途中、夏から秋へ、前線をまたいで飛んでいったので、前線の雲を上空から眺められて面白かったです。

さて、そうは言っても仕事でやってきたのだから、まずは真面目に仕事を片付けないと。(^_^;)

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連合会長、「日雇い派遣」禁止を要請

連合の高木会長が、経済同友会との懇談の席上、「日雇い派遣」の禁止を要請。

もともと、派遣労働法は、「日雇い派遣」のような雇用形態は想定していなかったのだから、ぜひその穴はふさぐ必要がある。同友会側は、「近視眼的に結果平等をめざすのは問題の本質的な解決にならない」と言ったそうだが、「日雇い派遣」などという脱法的なやり方で「近視眼的」な利益ばかり追求しているのは企業側。猛省してもらいたい。企業側に要請しても埒は開かないのだから、政治がきちんと対応すべきだろう。

連合・高木会長、日雇い派遣禁止を経営側に要請(朝日新聞)

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燃えよケン!! 日フィル第593回東京定演

日本フィルハーモニー交響楽団第593回東京定期演奏会

今日から日フィル東京定期演奏会2007-08シーズンの開始。日フィルの定期は、これまでは連続木・金、同時刻、同一会場、同一プログラムの月2回公演でしたが、今シーズンから、金曜は夜、土曜は午後の月2回公演に変更。改修を終えたサントリーホールに戻って、新しいスタート!!

ということで、コバケンこと小林研一郎指揮で、前半はイタリア・オペラを中心とした歌曲(テノールは佐野成宏氏)。後半は、ベートーヴェンの交響曲第3番という欲張りなプログラムでした。

  • ヴェルディ:歌劇《ルイザ・ミラー》より「序曲」
  • ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》より「人知れぬ涙」
  • マスネ:歌劇《ウェルテル》より「春風よ、なぜ私を目覚ますのか」
  • プッチーニ:菊の花
  • ヴェルディ:歌劇《仮面舞踏会》より「今度の航海は無事だろうか」
  • プッチーニ:歌劇《トスカ》より「星は光ぬ」
  •   (休憩)
  • ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55 《英雄》

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日本経団連が中長期的な「財政改革」で提言

日本経団連が、2008年度の税制改正要求とともに中長期の「財政改革」に向けた提言を発表。

日本経団連:国・地方を通じた財政改革に向けて(2007-09-18)
日本経団連:今後のわが国税制のあり方と平成20年度税制改正に関する提言(2007-09-18)

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感謝決議であらためて明らかになった”海上阻止活動は国連の枠外”

にわかに持ち上がった国連安保理の”感謝決議”。当初は、アメリカ政府の働きかけかと思ったら、どうやら日本政府の働きかけによるものらしい。

しかし、ロシアが「国連の枠外で行われている有志連合の海上阻止行動の文言を挿入する理由の明快な説明がない」として棄権。このことによって、海上自衛隊が給油活動をやっている「海上阻止行動」が国連の枠外で、米軍を中心に行われているものであることが明らかに。

海自参加作戦 安保理が『謝意』決議採択 ロシア棄権『国連の枠外』(東京新聞)
日本の要請、混乱要因に=「国連外」活動評価に疑問の声も?安保理(時事通信)
決議分裂「日本のせい」、安保理各国に反感 給油謝意(朝日新聞)

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破綻した学テ成績による学校予算の傾斜配分

学力テストで校長、区教委先頭に不正が発覚した足立区で、成績に応じた学校予算の傾斜配分方式が廃止されることに。同予算は今年から実施されたばかりのもの。国の「教育改革」を先取りした同区の路線は1年で破綻したことに。

学力テストの成績に応じた学校予算配分、足立区が廃止へ(読売新聞)

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イラク市民殺害 米軍だけでなく米民間軍事会社も

イラク政府は、バグダッド市内の銃撃戦で市民11人を殺害したことを理由に、アメリカの民間軍事会社にたいし国内での活動停止を命令。

ヘリコプターからバグダッド中心部を査察する米民間軍事会社「ブラックウォーター(Blackwater)」の職員(2005年2月5日撮影)。【AFP/MARWAN NAAMANI】
ヘリコプターからバグダッド中心部を査察する米民間軍事会社「ブラックウォーター(Blackwater)」の職員(2005年2月5日撮影)。【AFP/MARWAN NAAMANI】

新聞などでは「民間警備会社」と言っているところもあるが、AFPBB Newsの写真を見れば、実態が「民間軍事会社」にほかならないことが分かる。

米民間軍事会社大手、イラクで活動停止・治安に影響も(NIKKEI NET)

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宇宙からの物体X…?!

ペルーで、隕石が落下したクレーター周辺の住民が体調不良になったというニュース。すわ、”宇宙からの物体X”か?! と期待心配したのですが、どうやら衝突時に生じたガスが原因のようです。

ガスが発生したペルー・カランカス近郊のくぼみ=AP(読売新聞)
ペルーの隕石落下で200人が体調不良、放射線は検出されず(AFPBB News)

ペルーの隕石落下で200人が体調不良、放射線は検出されず(AFPBB News)

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ほとんど諦めていたのですが… 読響第463回定期演奏会

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(読売日響「月刊オーケストラ」9月号から)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(読売日響「月刊オーケストラ」9月号から)

18日の読響定期は、今年4月に読響の常任指揮者に就任したばかりのスクロヴァチェフスキ氏がブルックナーをふるということで楽しみにしていたのですが、別の予定が入ってしまい、ほとんど完全に諦めていました。

ところが、当日の朝になって予定がキャンセルされ、急転直下、演奏会を聴くことができました。実は、友人に“チケットを譲るよ”と声をかけたりもしていたのですが、ぬか喜びさせてすみませんでした。m(_’_)m

  • モーツァルト(ブゾーニ版):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
  • ルトスワフスキ:交響曲第4番
  •   (休憩)
  • ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 ノヴァーク版

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