ますますショスタコーヴィチに興味がわいてきました

音楽之友社:作曲家◎人と作品シリーズ/千葉潤『ショスタコーヴィチ』

音楽之友社からでている「作曲家◎人と作品シリーズ」の、千葉潤『ショスタコーヴィチ』を読み終えました。出版されたのは昨年4月。ショスタコーヴィチの評伝は、ヴォルコフの『証言』などもあって、これまでも読んでみたいとは思いつつ、結局、まとまったものはこれが初めて。あらためて自分の不勉強を痛感。

で、読み終わったところでの一番の感想は、これは“ショスタコーヴィチを歴史の中で聴いてみる”ことが必要だなぁというもの。交響曲は交響曲、弦楽四重奏曲は弦楽四重奏曲というジャンル別の聴き方でなく、年代を追って、交響曲と弦楽四重奏曲、その他の作品の横の繋がりを考えながら、聴いてみないと、本当にショスタコーヴィチの作品は分からないのではないか、ということを強く感じました。これまで、あまり弦楽四重奏曲は好きではなかったのですが、少しじっくり聴いてみようかなという気持ちになりました。

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現代音楽って… 読売日響第450回定期演奏会

土曜日、またまた夕方からコンサートへ。出がけにチケットを出そうと思ったら、チケットがない…! 一瞬ぎょっとしましたが、そのとき引っ張り出したのは都響定期のチケットの入った封筒。落ち着いてみれば、今日は都響ではなく、読響定期。落ち着いて探してみたら、チケットはちゃんと封筒の中に入っておりました。(^_^;)

ということで、またまたサントリーホールへ(最近、サントリーばっかりになっております)。今日のプログラムは、全部現代音楽。4曲中3曲が日本初演、残り1曲は2006年度の読売日響委嘱作品ということなので、これもほとんど初演でしょう。僕は、マーラーやショスタコーヴィチをよく聴きますが、現代音楽となると…ねぇ。武満徹の曲ではいつも寝たおしているので、はたしてどうなることやら、期待半分、不安半分、ともかく目新しいもの好きということで出かけて参りました。

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今週の「九条の会」(7月1日まで)

全国各地の「九条の会」の活動を伝えるニュースをインターネットから拾ってみました。←といつも書いているのですが、今週は、カナダの「バンクーバー9条の会」のニュースが流れています。いまや「九条の会」の活動もワールドワイドになってるんですね。

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のりのりヤルヴィ 日フィル第581回定期演奏会

日本フィルハーモニー交響楽団第581回定期演奏会 ネーメ・ヤルヴィ指揮 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」他

木曜日、日本フィルハーモニー交響楽団の第581回定期演奏会でサントリーホールへ。プログラムは、以下のとおり。指揮は、日フィル客員主席指揮者のネーメ・ヤルヴィ。

 バーバー:弦楽のためのアダージョ
 グリーグ:4つの交響的舞曲
   ≪休憩≫
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 “革命”

メインの「革命」は、この曲にしてはめずらしく、ドラマチックな演奏。それが押しつけがましく聞こえないところが、ヤルヴィの実力というところでしょうか。とくに印象に残ったのは、第3楽章。もともと「祈り」のイメージを含んだ楽章ですが、スターリンの専制支配の犠牲者にたいする深い“鎮魂”の思いが伝わってくるようでした。

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日米首脳会談にかんする社説あれこれ

全国紙では、「朝日」が「日米首脳会談 同盟一本やりの危うさ」という見出しをかかげて注目されましたが、中身を読んでみると、やっぱりだいぶ腰が引けてますねぇ。(^_^;) で、同じ腰が引けたものなら、「毎日」の社説の方が、小泉外交のゆきづまりをずばり指摘しているだけ面白いかも…。

それに対し、地方紙の方がいろいろ気を吐いていますね。「愛媛新聞」は、「米国の世界戦略に巻き込まれ、自衛隊の海外派遣がなし崩し的に世界規模に拡大する恐れは否定できない」として、「さらなる連携強化はこれからの日本にとって、危うさをはらむと言わざるを得ない」と批判。「琉球新報」は、「国の安全保障どころか、国を危機的状況に追いやる結果を招くのではないか」ともっと深刻です。中国新聞も、「軍事行動まで発動し、価値観の押し付けとの反感が強いブッシュ路線を、日本が無条件で支持すると受け取られかねない」と問題点をずばり指摘しています。「小泉政権は、日米関係が強大な軍事同盟へと変容する流れを加速させてきた」という「北海道新聞」の指摘もなかなか鋭いと思います。

社説:日米首脳会談 「盟友」依存超えた関係構築を(毎日新聞)
日米首脳会談 同盟一本やりの危うさ(朝日新聞)
日米首脳会談 安保だけが同盟でない(東京新聞)

地方紙はこちら。

日米首脳会談 同盟深化は危うさをはらむ(愛媛新聞)
新世紀の日米同盟・対米一辺倒外交でいいのか(琉球新報)
日米首脳会談/「新同盟」の先に何がある(神戸新聞)
日米首脳会談 自画自賛の空虚と怖さ(中国新聞)
日米首脳会談*軍事が突出する「同盟」(北海道新聞)
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「新しい歴史教科書をつくる会」と新しい「新しい歴史教科書をつくる会」?

みっともない内紛をくり返していた「新しい歴史教科書をつくる会」は、6月20日の理事会で、会長に小林正氏を選出。同時に、藤岡信勝氏ら3人を副会長に選出して、体制の立て直しを図ることに。同時に、6人の理事を新任。

他方でAERA誌は、「離脱者」中心に、新しい「新しい歴史教科書をつくる会」をつくる動きがある、フジサンケイグループもこの動きを支持すると報道。

つくる会Webニュース > 平成18年6月21日
日本の教科書わい曲団体、新しい「つくる会」が秋ごろ発足(韓国・中央日報)

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投資事業組合は福井総裁専用!

「守秘性をたもつため、すべての投資者にたいして小単位の投資事業組合が用意されている」といっても、それですむ話ではありません。

福井総裁が、本人の言うようにど素人なら、オリックスがわざわざ福井総裁のために便宜をはかったということになるのでは?

それからもう1つ。ファンドというものの「守秘性」が、結局は、一部投資家が“濡れ手で粟”でぼろ儲けできる仕組みにほかならないということ。そういう“おいしい”話が転がり込んでくるということ自体に、誰もが胡散臭さを感じているのではないでしょうか。

投資事業組合は福井氏用に設立(TBS News-i)
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収入の二極化すすむ

厚生労働省が2005年の「国民生活基礎調査の概況」を発表。年収300万円未満層と1000万円以上層が増えるなど、二極化が進んでいることが明らかに。

全世帯の平均所得は580万円ですが、それ以下の世帯数は60.5%もあって、300万円未満層が30%を占めています。

所得二極化進む、「生活苦しい」最悪56% 厚労省調査(朝日新聞)

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ありゃ? パソコンが…

自宅のデスクトップパソコンがまた起動しなくなりました…。(T^T)ク――ー

こんどは、BIOS画面でメモリチェックのところで止まってしまいます。どうして???
マザーボードがいかれたのか、メモリが壊れたのか、う〜む、分からん。

問題は、これをどうするか。

  1. 新しくメモリを買って交換してみる。
  2. マザーボードを新調する。
  3. このさい、自作パソコンを諦めてDELLあたりで安い本体を買う。
  4. ノートパソコンだけで我慢する。
  5. もう金輪際パソコンなんて使わない。

なんか、メモリを買ってみたけど直らない、マザーボードを買い換えてみたけど直らない…なんていうトホホの道につっこみそうな予感…。

次期首相の日中・日韓関係改善を求める声

キャンベル元国防次官補代理が、米政府は日中関係・日韓関係の解決にむけて日本に働きかけるべきだと発言。

米国:日本に注文「次期首相は中、韓関係により注意を」(毎日新聞)
靖国取り上げる可能性少ない(NHKニュース)

↑NHKニュースの見出しは「靖国取り上げる可能性少ない」になっていますが、ニュースの中で、キャンベル元国防次官補の発言を取り上げ、外交関係者の間で、日中関係改善のために日本政府にはたらきかけるべきだとする動きがあることを紹介しています。
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首相の靖国参拝はアメリカにとっても損失

先週土曜日の「朝日新聞」オピニオン欄で、元米国防総省日本部長のポール・ジアラ氏が靖国問題について「首相参拝は米国にも損失」と題して、論稿をよせている。

もちろん、日米同盟を肯定する立場からの意見だが、靖国神社の戦争博物館「遊就館」の展示にふれ「歴史の愚かな書き換えは、米国に対する直接的な挑戦である」と批判。「靖国史観は日本が戦後営々と築き上げた道義的優越性を台無しにしてしまう」とも指摘。「日本の道義的後退は……米国にもマイナスに働く」として、小泉首相自身が“参拝すべきでない”と表明すべきだと提起している。
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法人格変更でも問題は解決しないのだが

麻生氏の言い分は、「政教分離」の原則に抵触するので、政府が宗教法人である靖国神社にたいしてA級戦犯を分祀させることができない。それで、まず法人格を変更してしまおうということのようです。

しかし、非宗教法人化し、A級戦犯を分祀したとしても、「正義の戦争だった」という戦争観と不可分である「英霊」の「顕彰」施設である限り問題は解決しないのですが…。むしろ、非宗教法人化したからといって、国が直接関与する「英霊顕彰」施設になったら、それこそ大問題です。

靖国神社の法人格変更、政府も検討すべき…麻生外相(読売新聞)
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シェーンベルク:グレの歌 東響第537回定期演奏会

25日、日曜日、サントリーホールで、大友直人指揮によるシェーンベルク「グレの歌」を聴いてきました。「グレの歌」を生で聴くのは初めてだったので、期待して出かけてきました。

ホールに入ってまず驚いたのは、オケの人数の多さ。サントリーホールの舞台は、確かにそんなに広くはありませんが、その舞台からこぼれ落ちそうなぐらいにぎっしり椅子と譜面台が並べてあって、マーラー以上と言われているのはなるほどだなぁと思いました。

で、演奏の方ですが、生で聴くのは初めてなので、ただただそのスケールのでかさに圧倒されるばかりでした。フルート8なんていう演奏は初めてだし、ヴァイオリンは第1、第2あわせて40人? それを2つどころか3つにも、4つにも分けて演奏するし、バス・トランペットとか、コントラバス・トロンボーンなんていうのの音を初めて聴きました。(^_^;)

音楽的には、第1部は、ワーグナー風に始まり、第3部にはいると、マーラー風かなと思っているうちに、無調的な部分が出てきたりして、けっこう楽しめました。シェーンベルクも、こんなだと大丈夫なんですけどねぇ… (^_^;)

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今週の「九条の会」(6月24日まで)

全国各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースの中から拾い集めました。

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2カ月連続、内部被曝事故 青森・六ヶ所村核燃再処理工場

青森県六ヶ所村の核燃再処理工場で、試料分析の作業員が微量の放射性物質を吸い込む事故が、2カ月連続で発生。

1度なら事故ですむかもしれないけれど、2カ月連続となると、「残念です」ではすまないのでは。

使用済み核燃料再処理工場で体内被曝の恐れ 六ケ所村(朝日新聞)
青森の再処理工場で作業員が体内被ばく(NIKKEI NET)
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「骨太方針」での明示を見送っても

消費税増税の時期や上げ幅について、来年の参院選で争点にならないように、「骨太の方針」への明示を先送り。
しかし他方で、社会保障の財源を理由に「消費税増税は必要だ」の発言は繰り返されています。こんどは谷垣財務相。

消費税の上げ幅・時期、明示は避ける 骨太の方針(朝日新聞)
谷垣氏、社会保障費財源は消費税増税(TBS News-i)
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アルブレヒト/ブルックナー交響曲第8番 読売日響第479回名曲シリーズ

読売日響第479回名曲シリーズ ゲルト・アルブレヒト指揮ブルックナー交響曲第8番

3日連続サントリーホール。今日は、ゲルト・アルブレヒト&読売日響によるブルックナー交響曲第8番です。

えっと、プログラムです。(^_^;)

 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版)

会場に着いてから気が付いたのですが、こんな曲を「名曲シリーズ」でやっていいんでしょうか? ふつう「名曲シリーズ」っていったら、モーツァルトとかベートーベン、チャイコフスキーでしょう。会場で「今日は休憩がありません」と係の人がアナウンスしていると、「なんで?」とか「なんか長い曲やるみたいよ」とか…。う〜ん、こんなんでブルックナーの、それも8番なんかやってもいいんだろうか、とちょっと不安になりつつ、2階席へ。

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沖縄の負担軽減に「ならない」52%

在日米軍再編の日米政府合意について、読売新聞が世論調査を実施。

沖縄の負担軽減になると思うかとの問いに「そうは思わない」52%。また、費用負担について日本政府は十分説明していると「思わない」が87%。にもかかわらず、合意そのものについては「評価する」が50%というのは、いったいどうして? 理解不能だ…

在日米軍再編合意、「評価する」50%…読売世論調査(読売新聞)
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