憲法記念日の社説

憲法改正に反対する社説。こういう問題では地方紙の方がはっきりした論調を張っているのはどうしてなんでしょうねぇ…。

必要ない憲法改正(八重山毎日新聞 5/3)
国民の視点で議論したい(徳島新聞 5/3)
憲法記念日(神奈川新聞 5/3)
明日は憲法記念日*静かに考える時を大切に(北海道新聞 5/2)
憲法公布60年・輝きを増す「九条」/改正論議の前に貢献評価を(琉球新報 5/2)
憲法記念日/平和の意味かみしめよう(東奥日報 5/3)
[憲法改正論議]機が熟したとは言えない(沖縄タイムス 5/3)
憲法記念日 いま改正へ向かう危うさ(信濃毎日新聞 5/3)
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帰ってきました

伊豆方面の出張から、無事帰ってきました。
とりあえず地震もなく、一安心。(^_^;)

青年のみなさんが開いている科学的社会主義の世界観についての学習会で講師をやってきました。
こっちの説明不足で、労働の二面性、とくに「抽象的人間的労働って何?」という質問がいっぱい出されてしまいました。あと質問が多かったのは、搾取の仕組みについて。「作業所で働いているのはどうかんがえたらいいのか?」などなど。賃金についての質問が多かったのも、ちょっと驚きましたが、やっぱりいまいろんな賃金システムのもとで働く人が増えていることの反映かも知れません。

なんにせよ、30分の時間オーバー。参加者のみなさん、すみませんでした。m(_’_)m

イタチごっこ… セキュリティ対策ソフト押し売りウイルス?

新手の迷惑プログラムというか、“セキュリティ対策ソフト”押し売りプログラムが登場したそうです。

デスクトップに、セキュリティソフトのダウンロードを薦めたり、ウイルスに感染しているぞ、という警告メッセージが表示される。で、セキュリティ対策ソフトをインストールすると、クレジット決済まで一気に進んで、決済を承認するまでくり返し要求し続ける、というもの。悪知恵はつきませんねぇ…。

IPA、4月のウイルス・不正アクセス届出状況を発表――セキュリティソフトの押し売りに注意(Japan.internet.com Webテクノロジー)
スパイウェア対策ソフトを偽装したスパイウェアに注意、4月のトップ10(Japan.internet.com Webテクノロジー)
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「つくる会」の奇々怪々(その8)

ゴタゴタの続く「新しい歴史教科書をつくる会」ですが、4月30日の理事会で、会長、副会長、理事4名が辞任する事態に。

種子島経会長のもと、3月28日の理事会で、解任された八木秀次前会長をあらためて副会長に選出し、さらに夏には八木会長体制に復帰すると報じられていたのですが、いったいどうなっているんでしょうねぇ…。

つくる会Webニュース > 平成18年5月01日
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ついに職員会議のない都立高が…

都教委が、職員会議での挙手や採決を禁止する通達を出していたことは前に紹介しましたが、実は2年前に“職員会議のない都立高”というものが新設されていたことが明らかに。

もはや東京の教育は、非教育に行き着いているのかも知れない…。

新設校:職員会議なし 「連絡会」で意見交換 都立上水高(毎日新聞)
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より高く買わせたいからでしょ?

阪神電気鉄道の株式を買い占めている村上ファンドが、村上氏を含む9人を取締役に選任するよう要求していたことが明らかに。もし、9人が選出されれば、村上ファンドが経営陣を握ることになります。

といっても、投資ファンドが赤字私鉄の経営を本気で狙っているとは考えにくい。阪急に、より高い価格で株を引き取らせたい、そのための駆け引きというのが本当のところでしょう。

村上ファンド、阪神に株主提案 村上氏自ら乗り込む構え(朝日新聞)
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明日から出張なんですが…

明日から伊東に出張です。(まあ、明日は着くだけでいいのですが)。
しかし、このあいだから伊豆半島東方沖で地震が続いています。はたして大丈夫なんでしょうか? (^_^;)

伊豆半島東方沖地震(2006年5月2日 18時24分)

発現時刻:2006年05月02日18時24分頃
地震情報:震央=伊豆半島東方沖 /緯度=北緯34.9 度/経度=東経139.3 度/深さ=20 km/規模=マグニチュード5.6

このとき職場でまだ仕事をしてましたが、ゆる?い揺れが続いて、ちょっと気味悪かったです。

横浜・熱海・伊豆などで震度4…新幹線一時ストップ(読売新聞)
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米軍再編 2+2最終報告

日米両政府が、外務・軍事担当閣僚による日米安全保障教義委員会(2+2)で、世界的な米軍再編の一貫として在日米軍基地の再編・強化の「最終報告」で合意。

関連する政府文書のリンクを貼り付けておきます。いずれも、外務省のホームページから「外交政策」–>「日米安全保障体制」とたどっていくと見ることができます。

でもって、「共同発表」および「ロードマップ」に出てくる過去の合意文書は以下の通り。

買いました ゲルギエフ指揮:プロコフィエフ交響曲全集

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、ロンドン交響楽団:プロコフィエフ交響曲全集

ジャケットが暑苦しいとは思いつつも、買ってしまいました。(^_^;) 

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、ロンドン交響楽団:プロコフィエフ交響曲全集(CD4枚組)。

いままでプロコフィエフの交響曲は、演奏会で聴いたことはありましたが、あんまり気にしたことはなく、CDも持ってませんでした。ということで、28日、新宿のタワレコで購入。

さっそく聴きたおしておりますが、いやいやなかなか。交響曲第7番の出だしなんて、ショスタコーヴィチ張りの音を響かせてくれてますねぇ。う〜ん、プロコフィエフがこんな重厚な作曲家だなんて知らなかった…。(^_^;)←なにせ、プロコフィエフというと、学校の音楽の時間に聴いた「ピーターと狼」のイメージが強烈すぎるので。

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今週の「九条の会」(4月30日まで)

各地の「九条の会」の活動を、インターネットからピックアップしました。

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いまだにこんな男がいるとは… 金子雅臣『壊れる男たち』

金子雅臣『壊れる男たち』

金子雅臣『壊れる男たち――セクハラはなぜ繰り返されるのか』(岩波新書)を読んでみました。

三四郎日記のyojiro5さんが、筆坂本は「この本をあわせて読むと分かりやすいかも知れません」、と薦めておられますが、なるほどこの本を読んでみると、筆坂氏がただただセクハラについて開き直っているだけだということがよく分かります。

「仕事の話がある」と呼び出しておきながら、「俺のことが嫌いなのか」「もう、子どもじゃないんだから」と車の中でキスを迫る。「大人の付き合いも給料のうち」と言って、社長室に呼び出してスカートの中に手を入れる。派遣社員に「ミニスカートをはいてこい」と言い、セクハラで訴えられると、「相手は、派遣の人たちですよ」「正社員にしてやるといえばしっぽを振ってやってくるような連中」と平然と言ってのける。採用面接のときから目をつけ、食事に誘って、酒を飲ませ、酔わせたところで強引にホテルに連れ込む、等々…。

本書で取り上げられているのは、セクハラといっても、刑事事件にもなりかねないような深刻な事例ばかり。にもかかわらず、くだんの男性諸氏は、訴えられると、「誘ってきた」「合意の上」「相手も分かっていたはず」などと、勝手な(というか、まったく自分に都合のいい)申し立てをして、少しも悪びれない。「カラオケで、ちょっと腰に手をやったくらいで、なんで国会議員を辞めさせられなきゃいけなかったのか…」と開き直るのも、まったく同じことだというのがよく分かります。

なんで、こいつらは、こんなに分かってないんだ?! と、同性ながら呆れてしまう話ばかりです。
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「朝日」が「“靖国”日米に影」の記事

「朝日新聞」が1面トップで、「“靖国”日米に影 米の歴史観・アジア戦略と対立」と題する記事を掲載しています。

もともと「あの戦争は正しかった」とする靖国史観は、中国や韓国だけでなく、アメリカにも向けられているものです。これまで、アメリカのメディアなどでもくり返し「靖国史観」への批判が登場していましたが、ようやく日本のメディアの中でも、こうした動きを取り上げるところが現われた、ということでしょうか。
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まだまだなくならない残業代未払い

残業代未払いのニュースをピックアップ。国立大での残業代未払い事件が3件。独法化にともなって新しく労基法の対象になったという事情があるみたいですが、国の機関が残業代未払いではねぇ… (^_^;)

東北電力の未払い賃金20億円はデカイぞ?

長大が残業代6700万円未払い 労基署2回勧告(西日本新聞)
残業代未払い数億円に 九州大学(RKB毎日放送)
新潟労基署:休日勤務の教員に手当未払い 新潟大に是正勧告(毎日新聞)
残業代約20億円が未払い 東北電力社員の3割が対象(共同通信)

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3兆円負担 社説あれこれ

米軍再編で3兆円の日本負担について、社説をピックアップしてみました。

3兆円負担 政府は説明責任果たせ(中国新聞 4/29)
[米軍再編日本負担]何かおかしくはないか(沖縄タイムス 4/29)
日本負担3兆円 数字を独り歩きさせるな(毎日新聞 4/28)
米軍再編 日本負担 3兆円とは途方もない(徳島新聞 4/28)
在日米軍再編/負担経費があまりにも巨額(河北新報 4/27)

なお、日経は、あらためて3月時点で日本政府関係者が「3兆円程度」という数字を出していたと報道しています。

再編負担、与野党に不満・あいまい「3兆円」表面化で混乱(日経新聞)

もともと、グアムへの移転経費60億ドルの負担だけでも「納得できない」「根拠が分からない」という社説がいっぱい出されていたのですが。

米海兵隊移転/「応分の負担」といえるか(神戸新聞 4/26)
【米軍移転経費】こんなに巨額の負担は納得できない(南日本新聞 4/26)
米軍再編・政府は国民不在姿勢改めよ(琉球新報 4/25)
グアム移転費 負担の根拠が分からない(信濃毎日新聞 4/25)
米軍移転費負担  結局は「言い値」通りだ(京都新聞 4/25)
グアム移転費*疑問ばかり募る合意だ(北海道新聞 4/25)
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やっぱり黄昏? 岡田暁生『西洋音楽史』

岡田暁生『西洋音楽史』(???新書)

西洋音楽史を新書1冊にまとめたお手軽な本――と思って読み始めたのですが、読んでしまってから、「しまったなぁ〜」と後悔。と言っても、中味がハズレだということではなく、中味が大当たりだからこそ「しまったなぁ〜」と思うのです。

まえがきで、著者は、いわゆる「クラシック音楽」は、この本が扱う「西洋芸術音楽」と同じではないと断っています。つまり、西洋芸術音楽は1000年以上の歴史を持つが、そのうち、18世紀(バロック後期)から20世紀初頭までのわずか200年間ほどの音楽にすぎないのです。実際、本書では、9世紀、フランク王国の誕生あたりから叙述が始まっていますが、こうなると、堀米庸三先生じゃないけれど、「ヨーロッパとは何か」という根源的な問題にまで行き着いてしまいそうです。

で、こんなふうに言われてしまうと、ふだん古典派だのロマン派だの、まして後期ロマン派だのと細かく区別だてして、あっちがいい、こっちがいいのと言い合っているのが、とてもスケールの小さい話に思えてしまいます。だから、「しまったなぁ〜」というのです。(^_^;)

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読売日響定期演奏会 バルシャイ指揮、マーラー交響曲第10番(バルシャイ版)

誥??日響・バルシャイ指揮

先週の読売日響&バルシャイ指揮:ショスタコーヴィチ第5番に続いて、今日は、同じくバルシャイ指揮で、バルシャイ版のマーラー交響曲第10番を聴いてきました。

 マーラー:交響曲第10番(ルドルフ・バルシャイによる2000年作・補筆完成版)

もともとマーラーの交響曲第10番は、全5楽章のうち、生前にほぼ完成していたのは第1楽章のみ。第2楽章以下は、マーラーの残した自筆譜に、いろいろ補筆して「完成」させたもので、ちまたで一番流布しているのは、イギリスの音楽学者デリック・クックによるもの(クック版)。プログラムノーツによれば、バルシャイ版も、クック版をベースとして大幅に手を加えたものであるとのこと。

そういうこともあって、もともと10番は、なんとなく“まとまり感”に欠けるところがあって、手許にあるインバル指揮、フランクフルト放送交響楽団による演奏(マーラー交響曲全集のなかの1枚。これはクック1976年版による演奏)も、どうもよく分からない。マーラーらしくないというか、統一的なイメージがわかないというか、全体構造が見えないというか、ともかく居心地が悪いのです。

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3兆円負担、日本政府は前から分かっていた

米軍基地再編にともなう日本側負担が3兆円にのぼることが米国防総省から明らかにされて、日本政府は“大慌て”しています。

しかし実は、政府自身が、先月、日米協議の場で、日本負担は3兆円になるとの試算を示していたのです。その証拠が、3月12日付「日経新聞」の1面に載った記事。3兆円負担の内訳までしっかり計算されています。

米軍再編 日本、負担3兆円見込む
横田管制空域、米「一部なら返還」
[日経新聞 2006/03/12]

 在日米軍再編にかかる日本側経費について総額3兆円を超すとの政府試算が11日、明らかになった。米沖縄海兵隊のグアム移転経費のほか、普天間基地のキャンプ・シュワブ沿岸への移設に伴う代替地の建設などが中心となる。一般会計の防衛予算から10カ年程度にわたって計上する方向で検討している。
 日米は米ハワイで7日から11日まで在日米軍再編に関する外務・防衛審議官級協議を開催。このなかで日本側は試算を説明した。
 このほか米軍が管制権を持つ横田基地の航空管制空域の全面返還を要求したが、米側は空域の一部返還で折り合うよう日本側に求めた。今後も折衝を続けるが、一部削減で決着する可能性が強まった。相模総合補給廠や、キャンプ座間の一部返還では大筋一致した。
 3兆円の試算の内訳で大きいのは普天間基地移設にともなう代替施設の建設関連費(1兆円超)と、グアム移転経費(約9400億円)の日本側負担分。政府はグアム移転で米側にも負担を求めているが、米側からは50?75%を日本が負担すべきだとの要求がある。
 このほか<1>厚木基地の米空母艦載機部隊の岩国基地への移設に伴う同基地の整備<2>普天間基地の空中給油機の鹿屋基地移転に伴う格納庫などの整備費<3>嘉手納基地のF15戦闘機の訓練移転先の滑走路整備――などにも合計1兆5000億円以上の支出が見込まれる。
 日米地位協定には海外の米軍施設へ資金援助するしくみはなく、グアムへの移転経費は政府が4月の提出を想定する在日米軍再編推進法案に根拠規定を盛り込む。
 日米は今月末に予定する外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で再編の最終報告を決定。地元調整は難航しているが、「日米で協議が調い次第、それが最終合意となる」(安倍晋三官房長官)見通しだ。
 在日米軍再編関連経費について、政府は2006年度予算の予備費から当初必要な分を支出。07年度から防衛予算に計上する予定だ。

米軍再編、日本負担3兆円見込む・横田空域、米「一部返還」(NIKKEI NET)

↑インターネットでは、上の記事の前半しか掲載されていません。

安倍官房長官は、「米側の一方的な金額提示に不快感を表明」したそうですが、これは国民向けのポーズか、そうでなければ、国民に隠しておきたかったことを一方的に公表されたことに憤慨しているだけのことです。

安倍長官、米側の一方的金額提示に不快感(産経新聞)
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フランス映画の悦楽 「美しき運命の傷跡」

エマニュエル・ベアール(「美しき運命の傷跡」)

日曜日、若杉&東フィルのコンサートのあと、同じBunkamuraのル・シネマで、フランス映画「美しき運命の傷跡」を見てきました。(今年4本目)

主演は、「彼女たちの時間」「8人の女たち」「恍惚」のエマニュエル・ベアール。彼女の演ずるところの長女ソフィは、旦那の浮気に嫉妬し、煩悶する美しく艶めかしい妻…。次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)は、体が不自由になり口の聞けない母親のもとへ一人通い、世話をする。そこに魅力的な若い男性が現れるが、男性恐怖症の彼女はその男性との関係を上手くすすめられない。大学教授と不倫関係にあった三女のアンヌ(マリー・ジラン)は突然別れを告げられる…。

映画は、どうしてここまで“男”とうまくいかないのか――三者三様の悩める姿を描いてゆきます。その背景には、子どもの頃の両親の離婚と、そのときの“事故”が原因であったことが明らかにされますが……。

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