日本プロ野球選手会の要求に対し、プロ野球機構は、28日の事務折衝で回答。しかしその内容は、特別委員会の招集についても、結論を先送りするなど、事実上のゼロ回答。選手会の提案を認めなくても、最低限、オープンな議論をという要求には答えるべきでしょう。
西崎文子『アメリカ外交とは何か』
西崎文子さんの『アメリカ外交とは何か――歴史の中の自画像』(岩波新書、2004年7月刊、本体780円)を読み終えました。アメリカという国の、独立以来の、とくに第5代ジェイムス・モンロー大統領がとなえた「モンロー・ドクトリン」いらいの外交のあり方がコンパクトにまとめられています。アメリカの孤立主義と理解されている「モンロー・ドクトリン」が、実は「西半球」(南北アメリカ大陸)はアメリカの勢力範囲だとして、ヨーロッパの干渉を拒絶するイデオロギーだったということがよく分かります。
また、「自由」の理想を世界中に広めるという“使命感”に燃えて、結局、武力をもちいて「自由」を押しつけるというアメリカ外交の逆説――。著者は、モンロー主義に始まり、第1次世界大戦のときのウィルソン大統領の外交政策、第2次世界大戦後の「トルーマン・ドクトリン」、さらにベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争という歴史をたどりながら、アメリカ外交の分裂・矛盾を明かしてゆきます。
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手抜き番組…
TBSで今やっている「PQテスト」という番組ですが、まるっきり多湖輝さんの『頭の体操』のパクリです。
「同じ年、同じ月、同じ日に、同じ父親、同じ母親から生まれた2人の子どもがいる。しかも2人は双子ではないという。どういうことか?」という問題も、「ある検事には弟が1人いるが、その弟に聞くと『兄はケーキ屋だ』と答えたという。どういうことか?」という問題も、「兄弟2人で、ケンカしないように、ビスケットを2つに割って分ける方法は?」という問題も、全部、『頭の体操』にある問題です。でも、ビスケットいうのは、2つに割って食べるには小さすぎるように思いますが…。『頭の体操』では、大きさの違う2つのコップにジュースを等分するという問題だったような気がします(2つ目の「検事」というのも、別の職業だったように思うけど)。
こんなパクリ番組作っていいんでしょうかねえ…。
女性を対象に「人口・家族・世代」世論調査
毎日新聞社が、第1回「人口・家族・世代世論調査」を実施。
1億円使ったかどうかまだ分りませ?ん
日歯連からの献金1億円が政治資金収支報告書未記載だった橋本派ですが、収入については訂正したものの、支出については、いまもって使ってしまったのか、手つかずのまま残っているのかさえも分らないという状態です。
帳尻合わせ?日歯連献金、2派閥9氏が収支報告書訂正(読売新聞)
それにしても、政治資金収支報告書については、繰越金の額が本当にあっているかどうか、資金残高の確認は必要ないとのこと。団地の自治会の会計報告だって、そんな杜撰な報告は通用しません。
再び中国で旧日本軍の遺棄化学兵器による被害
また、中国で、旧日本軍が遺棄した化学兵器による中毒事件が発生しました。
旧日本軍化学兵器で男児2人負傷=液体に触れ中毒症状―中国吉林省(時事通信)
少し前に、NHK(だと思う)の特集番組で、旧日本軍の毒ガスが浜名湖に遺棄されていたことが取り上げられていましたが、実は戦後すぐに、そうした遺棄毒ガスが岸に打ち上げられ、被害が生まれていたのです。そのとき、政府が本腰を入れて、海外を含めた毒ガス遺棄の状況を調査していれば、こうした問題はもっと早く解決していたかも知れません。
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強要された経験
女子高校生の5%は、セックスを強要された経験のあるという調査結果が出ています。相手の男はというと、恋人36%、知り合い35%、友だち30%。「未遂」13%を含めれば、およそ5人に1人は、望まない形での性行為を強要された経験をもっているということになります。
前に、『少女たちはなぜHを急ぐのか』(高崎真規子著、NHK出版生活人新書)の感想として、「こんなに愛してくれるなら、申し訳なくて」など、“受け身”のsexが多いと書きましたが、そのことを考えると、その周囲には「セックスを強要された」という自覚のないまま、受け入れてしまっている生徒もかなりいる可能性があります。また、男の側の「強要した」ことについての調査・研究ということもますます必要ですね。
たとえ恋人同士であっても、望まない性行為の強要は「性暴力」だ――このことを、女性も男性も明確にすることが大切です。
引っ越し
電気とガスも、引っ越しの連絡完了。電気のアンペアを上げる作業も、30日にできるので、とりあえず引っ越しに必要な切り替えは、全部30日に完了する予定。あとは無事ADSLの工事が終わることを期待するのみ。
ADSLといえば、わが家は、電話局から道なりで2030mなのに、12Mbpsのコースで精々5Mbpsぐらいしか出ません。“理想的”なグラフだと、局から2Kmで8Mbpsぐらいは出るように書いてあるんですけどね…。最近は、夜中に、しばしば通じたり通じなかったりすることがあるし。こういうところが、ADSLの一番不便なところです。
東京の認証保育所、半数が「保育料高い」
東京都の認証保育所制度についての実態調査の結果を、東京都が発表。毎日新聞東京版(2004/07/27)によれば、「保育料の高さ」に51%が不満、76%が「保育料の値下げ」を望むなどの実態が明らかになっています。
日本軍が捕虜を使い毒ガスの人体実験
第二次世界大戦中に、日本軍が、捕虜を使って毒ガスの人体実験をおこなっていたことが、オーストラリアで見つかったBC級裁判資料から明らかになったそうです。実験は、青酸を使った毒ガス兵器が製造から4年たっていたため、まだ使えるかどうか確かめるために、オーストラリア兵捕虜を使っておこなわれたものです。
仕切り直しといっても
米軍の世界的な再編計画にともなって、在日米軍基地の再編問題が浮上していましたが、産経新聞は、それについて米政府が「仕切り直し」を提案したと報じています。
いちおう、日本国内の「混乱」に配慮した形になっていますが、世界的な米軍再編の計画自体は着実に実行される訳で、在韓米地上部隊の大幅削減などがすでに決まっている以上、「仕切り直し」といっても、問題をいったん先送りして「沈静化」しよう、あるいは日本政府に暗々裏の根回しを押しつけて、解決を図ろうというものであることは疑いありません。
引っ越しだ?
そろそろ引っ越しです。新しい部屋の鍵ももらってきました。何度見ても、やっぱり狭い…。
洗濯機と冷蔵庫は、引っ越しを機会に新しいものに交換することにしました。冷蔵庫は大学4年のときに近所の古道具屋で買ったもの。買ったときにすでに中古だったし、買ってからでも20年以上たっている代物です(写真に写してみると、相当に汚いなあ〜)。洗濯機も、18年前に友だちとお金を出し合って買った古式ゆかしい2漕式の洗濯機。ということで、買い換えても罰は当たらないですよね?。
ということで、今週末あたりから、そろりそろりと荷物を運びます。今住んでいる部屋に、あと新しい人が入る訳ではないので、全部の荷物を運び終わるのはお盆のころかも…。
- 電話の移設は連絡済み。
- ADSLの移設も連絡済み。でも、無事に移設できるのかな〜?
- 水道も移設の連絡は完了。
- あとはガスと電気だけれど、電気は20Aしかないので30Aに上げてもらうこと。
あ〜、面倒だ…。
旧日本軍の毒ガス使用を裏づける資料
今朝の毎日新聞によると、旧日本軍が第2次世界大戦中、中国でイペリットを使用したことを具体的に示す資料が公開されたそうです。
これまで日本政府は、非致死性の化学剤兵器の使用は認めていたものの、イペリットなど致死性ガスの使用は「確認できない」としていました。
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大安・仏滅は明治以降?
今日の朝日新聞の夕刊に、作家の陳舜臣氏が面白いことを書いています(「六甲随筆」)。曰く、
――日本でも使用された『儀鳳暦』の撰者であった李淳風(602?670)にかこつけられた『六曜』(大安、友引、仏滅など)は、本場の中国では散々な不評だった。
――江戸時代、幕府の天文方がつくり、京都で注を施し、発行された正式な暦には「大安、友引などの六曜は記入されていない」。そして、「民間の暦の出版は厳禁されていた」。
――だから、江戸時代の庶民は、大安や仏滅は知らなかったはずである。
では、いつ広まったのかといえば、明治時代になって暦の出版が自由になってからだというのです。大安や仏滅、友引は、「昔からの伝統」と思われていますが、実は意外と歴史が浅かったんですね。驚きました。
中国政府、農民負担の軽減へ
中国で、地方政府が様々な名目で賦課していた費用徴収にたいし、政府が規制に乗り出しています。これまでの杜撰なやり方に呆れるとともに、今年の全人代で、中国政府が打ち出した「農業・農村・農民」問題(いわゆる「三農問題」)解決への取り組みとして注目されます。
横浜ベイスターズの選手も
横浜ベイスターズの選手たちも、近鉄・オリックス合併反対の署名集めを始めたようです。
教員、生徒だけでなく親までも調べていたとは
今春の都立高校の卒業式で、「君が代」斉唱の時に親が起立したかどうかを調べて都教委に報告していた学校が約50校もあったことが明らかになりました。「業務命令」で教員に起立を強要するところから始まり、生徒の不起立まで問題にし、ついに親まで……。
都教委は「そうした報告は求めていない」と言っていますが、「問題教師」に「問題生徒」に「問題保護者」…と、いまや公権力による国民的規模での「思想調査」の様相をみせて来ました。まったく異常な事態です。
置塩信雄『蓄積論』(第1版)
置塩信雄『蓄積論』(第一版)を読み終えました。感想を一言でいうなどと言うことはできませんが、マルクス経済学が、資本主義経済の体制的な特徴、基本的性格を明らかにするだけでなく、景気変動の局面を動態的に分析できるんだということが非常に新鮮な発見でした。
あと、重要なポイントとしては、貨幣賃金率と実質賃金率の区別。それから、平均利潤率というのが、スムースな資本移動といった平和的な運動で実現するものではなく、好況・恐慌という景気循環を通じて初めて実現されること。あと、恐慌における下方への累積過程のなかで、実質賃金率の上昇・利潤率の低下から、資本家に新しい生産技術の採用が強制されること。そして何よりも、資本の有機的構成を高めない技術革新というものがありうること、などなど。少しずつノートをつくって公開するつもりです。
九条の会発足講演会
大江健三郎、加藤周一、鶴見俊輔、小田実氏ら9氏によって呼びかけられた「九条の会」の発足講演会が、24日、東京で開かれ、1000人が参加しました。
- 「九条の会」のオフィシャル・サイトも開設されました。
→http://www.9-jo.jp/ - 「九条の会」アピールの全文はこちらから。
→http://www.9-jo.jp/appeal.html
新聞各紙は、社会面で小さく(東京新聞は2段見出し31行)扱うのみ。インターネットでニュースサイトを検索しても、読売新聞の配信記事と、時事通信が配信した公演中の大江健三郎氏の写真ぐらいしか見つかりません。政治家や財界首脳の改憲発言ばかりデカデカと報道する、その基本姿勢が問われます。
宇宙の平和利用原則見直しの動き
日本経団連が宇宙の平和利用原則の見直しを要求したことに関連して、この間の動きをまとめてみました。
- 平和利用原則:宇宙開発を見直しも 茂木科技担当相(毎日新聞07月06日)
- 宇宙「平和利用」国会決議見直しも 新型情報衛星に対応 政府・与党が検討(読売新聞07月04日朝刊)