日フィル第665回東京定期演奏会

金曜日、日フィルの定期演奏会を聞いた。プログラムは、インキネンの指揮で、

  • シベリウス:交響詩《大洋の女神》
  • マーラー:交響曲第7番《夜の歌》

マーラーも楽しみだったが、シベリウスの「大洋の女神」が実演を聞くのが初めてで大いに期待した。

「大洋の女神」は、期待に違わず、インキネンの細部にまでこだわった演奏がシベリウスの繊細なハーモニーを浮かび上がらせて見事な演奏だった。

しかし、後半マーラー7番は、私には納得のいかない演奏だった。スッキリと見通しのいい演奏だったと評価する向きもあるようだが、マーラーらしい“何か”が欠けていた上、足許がたいそうもたついていたように聞こえた。金管は(トランペットを除いて)とてもいい音で大活躍したと思うが、インキネンが弦を極端に抑えるので、管と弦の音量のバランスが悪かったように思う。

どうも僕はインキネンとは相性が悪いようだ。

新日本フィル第533回定期演奏会

すみだトリフォニーホールで、新日本フィルハーモニーの定期演奏会を聞いてきた。ダニエル・ハーディングの指揮で、ブルックナーの交響曲第5番(ノヴァーク版)というプログラム。

期待をしたが、演奏は残念な出来だった。ハーディングは、ゼネラル・パウゼを意識してやたら大きくたっぷりとっていたが、それがこの曲の推進力を妨げてしまったようで、弦や管がバラバラになってしまった。また、対抗配置にしていたが、そのためにヴァイオリンの一体感が損なわれ、かえって演奏が薄っぺらくなったように思う。管のミスもあったし、弦も濁っていた。残念ながら、新日本フィルのいまの技量ではせいぜいこの程度かという出来だった。

当日のツイッターは賛否両論だったので、私の評価は一方的過ぎるのかもしれないが、誰もが認める成功といかなかったことだけは間違いない。

ところで、当日発表されたところでは、ハーディングは1年延長で2015/2016シーズンも指揮をとるが、インゴ・メッツマッハーは今シーズン(2014/2015)で契約期間満了、延長なしということになったらしい。

小沢征爾から新日本フィルを受け継いだアルミンクが退任したあと、新日本フィルは音楽監督(あるいは常任指揮者)不在の状態が続いている。ハーディングもメッツマッハーも年2回4プログラムを振るだけ。年10回の定期演奏会のうち、半分とは言わないが、オケの音づくりに責任を持つにはせめて年4回は振ってもらいたいと思うのだが、それを担当する指揮者がいない。

またハーディングは、マーラーやブルックナーなど大作ばかりをやる“巨艦大砲主義”なところがあって、いろいろと珍しいプログラムをやってくれるメッツマッハーのほうがオケのためにはよいと思うのだが、任期満了でお終いになってしまって残念だ。この間、日フィルがラザレフにしごかれてめきめき腕を上げているだけに、新日本フィルの置いてけぼり感が半端ない。早く新しい音楽監督を迎え、オケのレベルアップに取り組んでほしい。

日フィル第664回定期演奏会

日フィル第664回定期演奏会

日フィル第664回定期演奏会

2014年10月24日、日本フィルハーモニー交響楽団第664回定期演奏会。指揮はアレクサンドル・ラザレフ。

  • チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 op.48
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 ハ短調 op.43

前半「弦楽セレナーデ」は、この曲にもこういう演奏スタイルがあるのかと思うほど、非常に躍動的な演奏だった。そして、最後はいつもの「ドヤ顔」フィニッシュ!

後半。ショスタコーヴィチの4番は、これまで何度か実演も聞いたことがあるし、CDも何種類かもっているが、それらと比べようのない圧倒的な演奏。冒頭からホールに収まりきらないほどの大音量が響き渡るが、決して音が濁らないのは、いまの日フィルの実力。エンディングでは、チェレスタの音が消えた後も、ラザレフは頭の上にあげた指を振って指揮を続け、そのあとようやく演奏は終了。その間、40秒ほどもあっただろうか、ここに万感の思いが込められていたことがよく分かる。

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読響第74回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

今日は横浜まで出かけて、読響のコンサートを聞いてきた。もともとは9日の定期演奏会に行けなくなったので振り替えてもらったもの。指揮は下野竜也氏。

  • J.S.バッハ(ストコフスキー編曲):トッカータとフーガ BWV565
  • プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調
  • サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 作品78 「オルガン付き」

バッハの「トッカータとフーガ」はもともとオルガン曲。それをオルガン曲ばかりのプログラムの今日、あえて管弦楽曲編曲版で聞くという趣向。いい意味で予想を裏切るような響きになっている部分もあって面白かった。

2曲目は、弦とオルガンとティンパニだけという変わった曲。プーランクの曲は苦手なのだが、とても優しい、いい感じの曲だった。で、そのまま寝落ち…。(^^;)

休憩後は、有名なサン=サーンスの「オルガン付き」。だが、実演で聞くのは初めて。CDでは今ひとつピンと来ないところもあったが、ナマで聞くと、オルガンと管、弦の掛け合いが面白かった。とくに今日は3階正面の最後列だったので、オケの音は下から、オルガンの音は真正面から聞こえてきて、その違いも不思議で面白かった。

しかし、このプログラムだけだと実演時間はせいぜい1時間ちょっと。いくらなんでも短いので、何かやるのでは?と思っていたら、最後にバッハの「小フーガ」のアンコール。こちらはオルガンと管弦楽の合奏版に編曲されていて、オルガン的響きと管弦楽的な響きとの対照がさらに面白かった。

バッハに始まってバッハに終わる、贅沢な演奏会だった。

【演奏会情報】 第74回みなとみらいホリデー名曲シリーズ
指揮=下野竜也/オルガン=小林 英之/ティンパニ=岡田全弘(読響首席ティンパニ奏者)/会場=横浜みなとみらい大ホール/2014年9月21日 午後2時開演

切れるのは経糸か綜絖か

『資本論』第3部第6章第3節(新日本出版社上製版223-224ページ、MEW S.140)に、粗悪な綿を固く糊づけした糸を使うために「綜絖のなかの糸が絶えず切れる」という話がでてくる。

この「綜絖のなかの糸」は経糸ではなく、綜絖を構成する糸のことではないかと、以前このブログに書いたことがあるが、あらためてマルクスがもとにした「工場監督官報告書」(1863年10月)を読み返してみると、どうも僕の推測は間違っていたようだ。

工場監督官報告書の43ページには、こう書かれている。

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いろんな賃金があることをマル経的にはどう考えるか?

ということについて、あれこれ呟きました。素人考えなので、まったく見当違いかも知れません。その場合はご容赦ください。

  • 賃金の差はどこから来るのか?本社勤務の社員の給料が現場の労働者の賃金より高いのはなぜか?本社の社員のほうが現場の労働者より高級な労働をしているのか?大卒、院卒だから高いのか?現場の労働者よりたくさんの価値を生み出しているから給料が高いのか?こういう疑問にきちんと答えることが重要。 posted at 23:41:33
  • 昔はマル経の本を開くと「賃金論」と題して、職務給とは何か、職能給とは何か、など小難しい話が書かれていたものだが、能力給とか年俸制とかが広がってからは、そういう議論にとんとお目にかからなくなった。 posted at 23:50:53
  • マルクスの賃金論のカナメは、賃金という形態は資本の搾取を見えなくする形態だというところにある。マルクスは、そのごまかしの見本として、時間賃金と出来高賃金の2つの形態を取り上げたが、だからと言って、あらゆる賃金形態を必ずこのどちらかに分類しなければならないということではない。 posted at 23:54:39
  • 大事なことは、いま日本ではどんな賃金の支払われ方があるのか、それぞれの賃金の支払い方はどういう仕組みで「労働の価格」を決めているのか、その実態を踏まえて、そのような賃金の支払い方が資本の搾取をいかにして覆い隠しているか、そこを明らかにすることだと思う。 posted at 23:58:09

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ディーツ社「資本論補遺」訂正・誤植一覧のチェック完了!

ディーツ社が出しているCD版の「資本論補遺」に、ヴェルケ版資本論第1部の「訂正・誤植一覧」が出ていたので、1つ1つ点検してつぶしていった。えらく面倒な作業だったが、とりあえずチェック完了。

大部分は、マルクスが引用した文献の引用ページ数の誤りを正したり、ドイツ語の綴り、ハイフネーション、活用語尾の誤りの訂正だが、若干だが内容にかかわるような訂正も見られた。

それについて呟いたので貼り付けておきます。

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マルクスの読み方(1)―革命論

今夜の理論教室について呟きました。

  • 学習会が終わったので、帰ります。本日はマルクスの革命論について大変興味深いお話を聞きました。話としては大変わかりやすく、面白かったのですが、それを実際に自分がマルクスの文献を読む時に生かすとなると、なかなか大変だなと思います。精進あるのみですね。 posted at 21:30:21

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本日のお買い物

岡田良一『国際法上の自衛権』(勁草書房)

本日のお買い物は、昨日の「朝日新聞」読書欄でも紹介されていた、岡田良一氏の『国際法上の自衛権』(勁草書房)。初版は1964年、これは1981年補訂版の新装版。2014年の「10出版社共同復刊」の1冊として復刊されたものです。

「集団的自衛権」について論じるためにも、そもそも「自衛権とは何か?」、そこから勉強したいと思います。

日経新聞世論調査 集団的自衛権の行使容認「反対」が51%

日本経済新聞とテレビ東京がおこなった世論調査で、憲法改正ではなく解釈変更で集団的自衛権の行使を容認しようという安倍内閣のやり方について「賛成」28%にたいして「反対」51%と大きく上回った。また、集団的自衛権についても「使えるようにすべきだ」37%にたいして「使えるようにすべきでない」が47%と、やはり多数を占めた。

憲法解釈変更、「反対」51% 集団的自衛権行使で:日本経済新聞

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資本論2題 − die Kronjuristenとは? それは1848年か?

資本論にかんする疑問を2つツイッターで呟きました。

1つは、資本論第1部第8章「労働日」に出てくるdie Kronjuristenとは何か?
もう1つは、同じく資本論題1部第8章で、「1848年の〔工場〕法」と書かれている箇所が、実は「1844年」だったというお話。

研究者の方は、こういうことにあまり関心がないようですが、後者などは、けっこう大事な問題だと思うし、前者も翻訳としては大事なところ。こういうところが適当に放置されているというのは、資本論翻訳史における「偏り」の反映だともいえます。

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米投資家が「安倍首相はアジアで最も危険な人物」と指摘

アメリカの著名なヘッジファンド・マネージャーであるジム・チャノス氏が、16日、「アジアで最も危険な人物は中国ではなく日本にいる」「安倍氏はウルトラ国家主義者だ」と発言したことが話題になっている。

こちらが、ウォールストリート・ジャーナル紙の記事↓ 残念ながら日本語版には出ていない。

Chanos: Japan’s Shinzo Abe Is ‘Most Dangerous Figure In Asia’ – MoneyBeat – WSJ

と言うことで、ヘッポコ訳を試みた。投資関係の言葉はよく分からないので、間違いがあるかも知れないが、ご参考に。

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「毎日」世論調査では9条改正反対が51%

この間、さまざまなメディアでの世論調査で、憲法改正反対、9条改正反対が増えていることが明らかになっているが、毎日新聞が5/2に公表した世論調査でも、その傾向が確認された。

憲法9条を「改正すべきだと思うか」との質問に、「改正すべきと思う」36%にたいし「改正すべきだと思わない」51%と過半数を超えた。去年の調査から、改正賛成が10ポイント減り、改正反対は逆に14ポイント増えて逆転したのはお見事! 9条の改正反対が「すべての年代で賛成を上回った」ことも注目してよい結果だろう。

本社世論調査:9条改正反対51%…前年比14ポイント増 – 毎日新聞

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米ニューヨーク・タイムズ紙、安倍首相の憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認を批判

米ニューヨーク・タイムズ紙が、8日付で、安倍首相が、憲法解釈の変更によって集団的自衛権の行使を容認しようとしていることを「憲法9条をないがしろにするものだ」と厳しく批判する社説を掲載した。

社説は、そうしたやり方は「は民主主義的プロセスを完全に掘り崩す」とも述べ、「安倍首相は、憲法の主たる役割が政府権力をチェックすることにあるということを知るべきだ」「そうでなければ、わざわざ憲法を定める理由がまったくない」と厳しく批判している。

Japan’s Pacifist Constitution – NYTimes.com

ということで、いつものようにヘッポコ訳をしてみた。間違いがあったら、ぜひともこっそり教えていただきたい。

社説:日本の平和憲法

[ニューヨーク・タイムズ電子版、2014年5月8日]

 日本の安倍晋三首相は、日本軍が領海の外で同盟国と並んで戦えるように日本軍の役割を拡張しようとしている。彼は、より大きくなったグローバルな安全保障上の責任を、彼が予防的平和主義と呼んでいるものによって果たそうとしている。
 しかし、彼は大きな障害に直面している。今年ノーベル平和賞にノミネートされた憲法9条である。それは、日本国民は「国権の発動たる戦争を永久に放棄する」と定めている。戦力をもつことは憲法改正を必要とし、それは衆参両院で3分の2の賛成とそれに続く国民投票という、非常に高い手続きを意味するが、安倍首相はそれを変えようとしている。その代わりに安倍首相は、政府が憲法を再解釈することによって9条をないがしろにしようとしている。そのような行為は、民主主義的プロセスを完全に掘り崩すだろう。
 安倍首相の最高の政治目標は、第2次大戦後米軍によって書かれ、日本人に押しつけられた憲法を置き換えることだ。その憲法は、67年間、一言も書き換えられなかった。安倍首相は、憲法が日本の主権に厳重な束縛を課しており、時代遅れになっていると強く感じている。それでも、批判者たちが指摘するように、安倍首相は、憲法の主たる役割が政府権力をチェックすることにあるということを知るべきだろう。そうでなければ、わざわざ憲法を定める理由がまったくないのだ。
 現状のままなら、少数の政府連立与党で、深い平和志向をもつ公明党だけが、安倍首相の野望を阻止することができるだろう。公明党なしでは、安倍政権は参議院での多数を失うから、安倍首相は、憲法再解釈が公明党に受け入れられるように最大限の努力をしている。他の8つの野党は立場は入り乱れている。安倍首相は力をもっており、日本は正真正銘、民主主義が試されている。

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Marxists Internet Archiveが削除された件

マルクス、エンゲルスの著作、手紙などを英文でインターネット上で公開していたMarxists Internet Archiveのサイトから、4/30をもってマルクスたちのテキストが全部削除されたことが、インターネット上で話題になっている。

要するに、英語版 Marx Engels Collective Works を出版しているLawrence & Wishart社の抗議によるものらしい。まあ、著作権をタテにそういわれてしまえば削除せざるを得ないのだが。

It’s madness to ‘privatise’ Marx ? thanks to Piketty he’s back in vogue | Lucia Pradella | theguardian.com
Claiming a Copyright on Marx? How Uncomradely – NYTimes.com

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NHK世論調査でも9条改正反対派が多数

少し遅くなったが、憲法記念日を前にして発表されたNHKの世論調査について紹介しておく。

世論調査 憲法改正必要・不必要ほぼ同じ NHKニュース

憲法世論調査(NHK2014年5月2日)

まず、「憲法を改正する必要があると思うか」という質問に、「改正する必要がある」と答えた人が1年前から14ポイントも減って28%になる一方で、「改正する必要はない」という人が10ポイントも増えて26%になり、ほぼ拮抗したことは注目すべき点だ。

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二期会オペラ「蝶々夫人」

二期会オペラ「蝶々夫人」

二期会オペラ「蝶々夫人」

27日(日)、上野の東京文化会館で、二期会のオペラ「蝶々夫人」を見てきた。栗山昌良の二期会オペラ演出60年を記念する企画でもある。

ストーリーはよく知られたとおり。第1幕では、戸籍管理官として神主が出てきたかと思えば、ボンゾーなる僧侶がでてきて、キリスト教に改宗した蝶々さんを「猿田彦の神」の信仰を捨てたと言って非難するなど、ジャポニズム満載で、何度見ても馴染めないのだが、第2幕では回りの心ない言葉に耳を貸さず、ピンカートンの帰りを待つ蝶々さんの切なさ、さらに第3幕ではピンカートンの夫人の姿を見るなりすべてを悟り、我が子をゆだねて自害して果てるストーリーに、もう涙ボロボロ、鼻ズルスル…。

マドンナの木下美穂子さんは、15歳の蝶々さんというには貫禄がありすぎた?感じもしなくはないが、ルスティオーニが目一杯鳴らすオケを圧倒する存在感は見事だった。スズキ役の小林由佳さんも良かった。男性陣では領事のシャープレスを演じた泉良平氏が役どころを上手く演じていたように思う。

【公演情報】
東京二期会オペラ劇場 二期会名作オペラ祭り
ジョコモ・プッチーニ作「蝶々夫人」
指揮:ダニエーレ・ルスティオーニ
演出:栗山昌良
舞台美術:石黒紀夫
出演:木下美穂子(蝶々夫人)、小林由佳(スズキ)、谷原めぐみ(ケート)、樋口達哉(ピンカートン)、泉良平(シャープレス)、栗原剛(ゴロー)、鹿野由之(ヤマドリ)、佐藤泰弘(ボンゾ)、渥美史生(神官)ほか
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京都交響楽団
2014年4月27日(日) 午後2時開演、東京文化会館

憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認に反対56%

朝日新聞が世論調査の結果を発表した。注目されるのは集団的自衛権にかんするところ。

安倍首相が憲法の解釈を変更して、現行憲法の下でも集団的自衛権を行使できるようにしようとしていることについて、「賛成」27%にたいして「反対」54%と、「反対」が「賛成」にダブルスコア以上の差をつけて圧倒した。

今国会で変更、68%が「不要」 集団的自衛権めぐる憲法解釈 朝日新聞社世論調査:朝日新聞デジタル
朝日新聞社世論調査 質問と回答:朝日新聞デジタル

また、原発にかんしては、安倍首相が、将来的に原発ゼロをめざすという政府方針を変更したことについては「評価する」39%にたいし、「評価しない」が46%と、これも「評価しない」が上回ったし、原発輸出についても賛成29%にたいし反対は51%と過半数を超えた。

原発にかんしては、以前にもこのブログで紹介したように、直ちにか将来的にかの違いはあっても原発ゼロをめざすべきだという国民意識は明白であって、それを無視して原発の再稼働・輸出に突き進む安倍政権と国民世論の乖離は大きい。

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