昨日の「読売新聞」に、「アイスランド、金融危機克服」という記事が出ていた。
中身は、ヨーロッパ経済の先行き不安がいわれるなかで、2008年に深刻な金融危機に見舞われた「アイスランドが着実に経済回復を果たしつつある」というもの。実際、2009年には実質GPDは-6.9%を記録したが、今年1〜3月期には前期比2.0%の伸びを示している。
興味深いのは、その一番の要因が、負債を抱えた大手銀行を救済せずに破綻させたことにある、というのだ。
昨日の「読売新聞」に、「アイスランド、金融危機克服」という記事が出ていた。
中身は、ヨーロッパ経済の先行き不安がいわれるなかで、2008年に深刻な金融危機に見舞われた「アイスランドが着実に経済回復を果たしつつある」というもの。実際、2009年には実質GPDは-6.9%を記録したが、今年1〜3月期には前期比2.0%の伸びを示している。
興味深いのは、その一番の要因が、負債を抱えた大手銀行を救済せずに破綻させたことにある、というのだ。
とうとうやっちゃいました。アイスランド最大の銀行が発行した円建て外債(いわゆるサムライ債)が、27日、債務不履行(デフォルト)になったことが明らかに。
アイスランドは通貨クローネの暴落で、外貨準備の流出が続き、IMFから21億ドル(約2000億円)の緊急融資を受けることになっているが、はたして今後デフォルトが広がるのかどうか。金融恐慌は新しい局面に向かうのかも知れない。
アイスランド最大手銀、円建て外債不履行の状態(NIKKEI NET)
国家破たんの危機、アイスランド(TBS News-i)
カウプシング銀サムライ債が780億円デフォルト、9月リーマン債に続く異常事態 | Reuters
アイスランドでは、全銀行を国有化するも預金流出が止まらず。株取引も2日間、全面停止されてしまった…。
アイスランド:銀行最大手も国有化 預金流出止まらず(毎日新聞)
IMF緊急融資枠構想、G7で提案へ…新興・中小国向け(読売新聞)
アイスランドは、人口約31万人、GDPは為替レートで200億ドル(2007年)、購買力平価だと121億ドル(同)。通貨はアイスランド・クローナ(10月8日現在、100クローナ=約79円)。
アイスランド・クローナは、1カ月前の9月8日には1ユーロ=124クローナだったが、10月8日には1ユーロ=265クローナまで急落している。
ロシアに資金提供申し入れ(NHKニュース)
ムーディーズとフィッチ、アイスランドを格下げ(ロイター)
アイスランド中銀、自国通貨クローナのペッグ制導入を断念(ロイター)
金融危機のアイスランド、ロシアに借款要請…欧州諸国拒否で(読売新聞)
アイスランド、最大手のカウプシング銀行を政府管理下に(ロイター)
アイスランド政府が、金融非常事態を宣言。全銀行を政府管理下においたと発表。
「アイスランドの銀行が6日に金融市場で資金を調達できなくなった」というのは、いわゆる資金ショートですね。民間企業で言えば“資金繰り倒産”寸前の状況ということでしょう。
ヨーロッパの小さい国、小さい銀行から、だんだんと同じように資金繰りに行き詰まるところがでてくるのではないでしょうか。そうなったときに、はたして世界金融はどうなるのか…。
アイスランド、民間銀を政府管理下に 金融非常事態を宣言(NIKKEI NET)
全銀行を国有化 アイスランド(読売新聞)