もはや今さらの感もあるが、イラク戦争の根拠となったイラクでの大量破壊兵器の開発疑惑そのものが実は捏造だったと、イラク人情報提供者本人が英ガーディアン紙に証言した。
イラク戦争の根拠、捏造認める 情報提供の亡命イラク人:朝日新聞
ということで、イラク戦争開戦を支持した小泉純一郎元首相も、この大嘘にだまされたわけだが、はたしてそれでも開戦は正しかったというのだろうか。誰か、取材してみたら?
もはや今さらの感もあるが、イラク戦争の根拠となったイラクでの大量破壊兵器の開発疑惑そのものが実は捏造だったと、イラク人情報提供者本人が英ガーディアン紙に証言した。
イラク戦争の根拠、捏造認める 情報提供の亡命イラク人:朝日新聞
ということで、イラク戦争開戦を支持した小泉純一郎元首相も、この大嘘にだまされたわけだが、はたしてそれでも開戦は正しかったというのだろうか。誰か、取材してみたら?
アメリカとの「特別な関係」を誇ってきたイギリスで、今後、アメリカとの「特別な関係」という表現を使うべきでないという報告書を、下院外交委員会が発表したというニュース。
アメリカとの「特別な関係」という表現は、第2次世界大戦後にチャーチル元首相が使い始めたそうだが、多極化する世界の実態と合わず、英国に「非現実的な期待」を生む、あるいは国益を損ねかねない場合には「より積極的にノーという必要がある」というのがその理由。
もはや「アメリカ言いなり」は、「特別な関係」にあったイギリスでも流行らなくなった、ということです。
米誌「フォーリンポリシー」が、米軍のイラク駐留について、米軍高官(少佐以上の現役・退役軍人)3437人の調査を実施。それによると、
という散々な結果。まあ、もともと「フセイン政権を打倒すれば、中東はよくなる」という目標自身が「無理」だったのですが。
なお、同調査では、イランに対する武力行使について、成功するという見方にたいして「妥当でない」とする回答が80%にのぼっていることも注目されます。
イラク、アフガンの戦闘は米軍に「過度の負担」、調査結果(AFPBB News)
【図解】米軍のイラク駐留に関する調査(AFPBB News)
アメリカの情報機関が、3日、イランの核兵器開発計画にかんする米国家情報評価(NIE)を発表。イランの核兵器開発計画は2003年に停止され、現在も停止していると分析している。
米当局「イランは03年に核開発中断」(TBS News-i)
米情報機関、「イランは2003年に核兵器開発を停止していた」(AFPBB News)
「イランが核開発中止」との米評価、大統領には8月に根拠情報を報告か(AFPBB News)
米情報評価、IAEAの見解と一致=イラン核兵器開発の証拠なし?事務局長(時事通信)
イランへ「脅し使えなくなった」 英戦略研部長(MSN産経ニュース)
FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)前議長のグリーンスパン氏が、回顧録のなかで、イラク戦争は石油の利権確保のために始められたようなもの、とブッシュ政権を批判。FRB議長といえば、日本でいえば日銀総裁にあたるポスト。グリーンスパン氏は、1987年から2006年までFRB議長を務めた。
FRB前議長、回顧録でブッシュ政権を批判(AFPBB News)
「イラク開戦の動機は石油」=前FRB議長、回顧録で暴露(時事通信)
イラク開戦4周年を前に、アメリカ各地で反戦デモがくりひろげられました。
写真は、ワシントンD.C.のメモリアルブリッジを渡るデモ行進(Los Angels Times紙から)
久間防衛長官が、イラク戦争を「支持すると公式に言ったわけではない」と国会答弁。
小泉さんは、たとえば2003年3月21日、参議院本会議で「我が国は米国等の武力攻撃を支持する旨を明確に表明しており」と答弁(公明党・高野博師議員への答弁)していますが、それも小泉さんが勝手に言ってただけだったとは、知らんかったなぁ…
米上院軍事委員会公聴会で、新国防長官に指名されたゲーツ氏が証言。
同氏は、「米軍は勝利しつつあるか」という質問に「ノー」と回答。さらに、「今後1、2年でイラクの状況に改善が見られなければ中東地域に大混乱を招く恐れがある」と述べたそうです。でも、その原因をつくったのはアメリカ自身でしょ。
「ゲーツ国防長官」承認 イラク政策、再検討へ(東京新聞)
ゲーツ国防長官誕生へ 段階的撤退の是非明言せず(東京新聞)
短期の改善なければ大混乱 イラク新提案を歓迎の意向(東京新聞)
ゲーツ米次期国防長官、米上院委員会が承認(CNN.co.jp)
アメリカの政府関係の各情報機関が合同で、イラク戦争によるテロへの影響を分析。その中で、イラク戦争がイスラム過激派を刺戟し、テロの危険を拡大した、と結論づけていることが明らかに。
米予算局の推計で、テロとの戦いでこれまでの米政府の負担が4320億ドル(約50兆円)にのぼることが明らかになりました。
といっても、以前、「イラク戦費は2兆ドル!」で紹介したように、スティグリッツらの計算では、2010年までで最大で計2兆ドルにのぼる見込み。なんにせよ、同じ記事で紹介されているように、1000億?2000億ドルという政府高官の見積もりに「高過ぎる」と言っていた開戦前の行政管理予算局長の予測は完全にはずれたということです。
イラク・フセイン政権の「生物兵器製造施設」とされたトレーラーについて、ブッシュ政権が「生物兵器とは関係ない」とする専門家の報告を無視していたと、ワシントン・ポスト紙が報道。
問題のトレーラーが生物兵器とは無関係だったことは、イラク戦争後、確認されたもの。国連の場でこのトレーラーの写真をかざして生物化学兵器製造装置だと報告したパウエル国務長官(当時)も、「人生の汚点」と反省の弁を述べたものです。
イラクの「大量破壊兵器」にかんする機密情報をメディアに漏洩した事件は、じつはブッシュ大統領が許可したものだったことが明らかに。
米大統領が機密情報の漏えいを許可と リビー被告が供述(CNN)
イラク機密情報漏洩疑惑で打撃、米ブッシュ大統領(朝日新聞)
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ライス米国務長官が、前日の「イラク戦争で数千の戦術的誤りを犯した」との発言を「比喩」だったと撤回。
ま、比喩だったという言い逃れは、戦術的には完全に誤りですね。大統領は、「撤退を決めるのはつぎの大統領」といって完全に匙を投げるし、国務長官は「比喩でした」といってごまかすし、当事者能力のなさを実証してますな、こりゃ。
アメリカのイラク戦争とその後駐留のためにかかった経費は、2兆ドル(日本円で230兆円)にのぼる、と、ノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツ氏らが試算。
ブッシュ米大統領が、イラクの大量破壊兵器に関する情報が誤っていたことを認め、自らの責任を認めたというニュースが流れている。「何を今さら!」という気もするが、過ちを認めたこと自体はいいことなのかもしれない。あとは、過ちを認めたのだから、それにふさわしい収拾策をとることだ。
しかし、某国の官房長官は、「当時、政府が大量兵器があると確信しただけの事情はあった」といって、いまだに自らの非を認めようとしない。いよいよ、世界で唯一の国になろうとしている…。
アメリカの世論調査で、軍事力行使に「反対」が55%。民主化達成はイラク戦争の大義にならないとの回答が74%にのぼるとともに、「自由と民主主義の拡大」というブッシュ政権の外交政策についても、68%が「民主主義拡大で世界は安全にならない」と回答。
ワシントンポストなど全米15紙に、ブッシュ大統領などの写真に「彼らがウソをついた」という大見出しをつけた見開き2ページの広告が掲載されました。
そういえば、日本でも、イラク戦争直前に、これは「『全世界対大量破壊兵器を持っているイラク』の問題であることを忘れてはいけないと思います」と言った総理大臣がいましたなぁ…。彼もウソをついたのです。
テキサス州のブッシュ大統領の私邸近くで、母親が、息子がなぜイラク戦争で戦死しなければならなかったのか、その理由が聞きたいと座り込んでいた話。お母ちゃん自身は、その母親が急病で倒れたとのことで一時自宅に帰っていますが、引き続き様々な支援の活動が広がっているようです。
そんななか、伝説の“フォーク女王”ジョーン・バエズが、この抗議行動に参加したというニュースが流れています。お??、まだまだ現役で頑張ってるんですね?。ファイト!
アメリカの調査委員会の報告によって、イラク開戦の理由の1つとされた「移動式の生物兵器製造装置」は、飲酒癖でイラク政府の研究機関をクビになったアル中男の“でっち上げ”だったことが明らかになりました。
パウエル長官は、国連安保理で、アル中の“妄想”を大まじめに取り上げていた、ということになります。攻撃が終わった後で検証したというけれど、なぜ開戦前に検証しなかったのか? アル中(元か?)の大統領の国だから、アル中の妄想を信じたのも“さもありなん”ということか。いったい、この責任は誰が取るのだろう。
アメリカの独立調査委員会は、イラクの情報について「良い情報を入手できず、分析も誤り、完全な間違いを犯した」と厳しく批判。
いまさら…という感もしますが、アメリカ自身が「間違ってた」と言うのだから、やっぱり間違ってたんでしょう。ねえ、小泉首相?