衝突時に当直をしていた「あたご」の海士長が自殺をはかっていた。
「あたご」衝突時の当直海士長、自殺図る(読売新聞)
「あたご」乗員が自殺未遂=衝突事故時の当直、刃物で手首切る?海自(時事通信)
衝突時に当直をしていた「あたご」の海士長が自殺をはかっていた。
「あたご」衝突時の当直海士長、自殺図る(読売新聞)
「あたご」乗員が自殺未遂=衝突事故時の当直、刃物で手首切る?海自(時事通信)
防衛省が、イージス艦「あたご」の衝突事件の中間報告書を発表。
見張りが艦橋の外ではなく艦橋内でおこなわれていたこと、CICの当直体制は、ほんらい7人だったのに3?4人しかおらず、そのためレーダーの1台はまったく監視されていなかったこと、など明らかに。また、当直員の1人は、赤色灯を見ておきながら、当直士官に報告していなかった。事件直後に元艦長が「監視員は見たものをそのまま愚直に報告するようにしつけられている」と指摘していたが、それが守られていなかったことが明らかになったわけだ。
「緑色灯を見た」という証言が確認されなかったというが、実は、「12分前に確認した」という発言も確認されていない。要するに、事件直後の防衛省の発表はいったい何だったのか? ということだ。
NHKの世論調査でも、福田内閣の支持率は不支持48%。支持率は、内閣成立直後(昨年10月)の58%から徐々に下がって、とうとう38%に落ち込みました。
今日の「しんぶん赤旗」に、海上自衛隊の元護衛艦艦長が登場し、イージス艦の衝突事故について、「本来、1分間あったらかじ取りで回避できる」、「後進はぶつかったという前提のもとにおこなう動作」と証言しています。
これまで、マスコミなどでも、「1分では衝突回避は不可能」というのが暗黙の前提になっていましたが、もしこの元艦長の証言が事実なら、「2分前に確認。1分前に回避行動をとった」という発表が、最初から実際に起こったことと違っていた可能性が出てきます。元艦長が最後に指摘している通り、事実の精査が必要です。
ところで、同事件について、自民党の大前繁雄衆議院議員(兵庫7区)が地元の会合で「漁船側に重大な過失がある」と発言。避けなかった漁船が悪いと言わんばかりのこの態度、「そこのけそこのけ自衛隊が通る」は海の上だけではなさそうです。
「しんぶん赤旗」の記事は、インターネットに流れていないので、直接、打ちこんでおきます。(^_^;)
毎日新聞の世論調査でも、福田内閣の不支持率が5割を超えた。
毎日世論調査:内閣不支持5割超 イージス艦対応が要因に(毎日新聞)
毎日世論調査:「18歳成人」6割が反対 精神的に未熟だ(毎日新聞)
事故直後に航海長を極秘裏に呼び出しての事情聴取。そのとき航海長が時系列で整理したメモや船舶の位置関係を示すメモをつくっていたにもかかわらず、当日、海保庁に示されたメモは、2分前以前の情報をカットしたものだった。
これって、「情報操作」ですよね?
イージス艦事故:あたご航海長がメモ…漁船航路位置示す(毎日新聞)
航海長の自筆メモ、省内に留め置く(TBS News-i)
イージス艦事故:航海長聴取内容、「2分前」以前提供せず(毎日新聞)
「清徳丸を認識せず」 航海長メモで説明(MSN産経ニュース)
「石破大臣が呼び出し指示」幹部証言(TBS News-i)
さて、今日の防衛省…ですが、もうボロボロ。読売新聞の報道によれば、事故直後の航海長の事情聴取で、レーダーでは清徳丸を探知していなかったことを認めていた! ところが、そのあとで防衛省が発表したのは、「2分前に発見」という情報だけで、「レーダーでは探知していなかった」ことは伏せられていた。
一般論においても、個別論においても、こういうものを「情報隠蔽」というのだということを申し上げなければならないと思います。(←石破大臣風に読め)
大臣室、謎の1時間 防衛相・次官、説明食い違い(朝日新聞)
「清徳丸」をレーダー探知せず…イージス艦航海長が供述(読売新聞)
防衛省の言い分が次々に覆った。まず、航海長を呼び出す際に「怪我人に付き添わせる」としていた点は、負傷者がいたのは事実だが、航海長は別のヘリで防衛省に直行していたことが判明。
次に、防衛事務次官は航海長からの事情聴取について「内容を覚えていない」「記録は存在しない」としていたが、メモは作られていた。
こうなってくると、いまの防衛大臣、防衛事務次官のもとで、事故の真相究明と原因追及が果たしてできるのか? という根本的な問題を考えざるをえなくなる。
事故当時、救助作業で負傷、1人入院 あたご乗組員(朝日新聞)
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航海長事情聴取のメモ、防衛次官が存在認める(読売新聞)
イージス艦事故:海保「けが人移送」も否定 虚偽上塗りか(毎日新聞)
イージス艦事故:次官説明、虚偽の疑い強まる(毎日新聞)
イージス艦事故:航海長聴取は石破防衛相の意向で自室に(毎日新聞)
防衛事務次官が、事件直後の航海長からの事情聴取について、「内容を覚えていない」と発言。
しかし、わざわざ海保庁に隠して航海長をヘリで呼びつけておいて、何を聞いたか覚えていないなどということはありえない。やっぱり、この場で何か“悪い”ことをしたからに違いない。
すでに21日に流れていたニュースだが、インターネットで何度検索しても見つからず、ここには紹介しなかったが、海上保安庁は、21日の段階で、防衛省がイージス艦の乗組員から事情聴取することを禁止。これは当たり前の話で、トラックが交通事故を起こしたときに、警察の捜査の前に運転手が会社と相談していたら、誰だっておかしいと思う。
他方で、防衛省は、通常であれば当直は何人なのか、当直はいつ交代するのか、海上に船を発見したときには見張りから艦橋にどのように伝達するのか、そういうごく基本的なことはさっぱり公表してこなかった。
今朝のNHKでも、元艦長という人物が、「午前3時に、このあたりを通るのであれば、艦長は起きているものだ」「監視員が船を発見したときに、“避けていくだろう”などと判断を下すことはありえない。そのまま愚直に報告するようにしつけられている」と話していた。そういう基本的な事実は隠蔽したまま、「2分前に緑色灯を確認した」などという自分に都合のいいことだけ発表してきたのだ。
イージス艦衝突事故で、防衛省が、「ヘリでけが人を運ぶ」といって、航海長を防衛省に呼び寄せていたことが判明。しかも、大臣室で、防衛相、防衛事務次官、統合幕僚長、海上幕僚のTOP4で事情聴取。ここで、「2分前に緑色灯を確認。1分後に回避行動をとったが、衝突してしまった」というシナリオをつくりあげた可能性も考えられる。
イージス艦衝突事故で、清徳丸に気づいたのが12分前だったことが石破防衛相に報告されたのが19日夜だったことが判明。にもかかわらず、防衛省は「2分前」との説明を続けていた。また、事故6時間後に、当直士官をやっていた航海長を、あたごからヘリで防衛省に呼びつけていたことも明らかに。
「情報が断片的だったので確認していた」というけれど、自分に都合の悪い情報の公表を遅らせたことは間違いない。
防衛相「12分前」当夜把握 公表は翌日夕 海自艦事故(朝日新聞)
イージス艦衝突、「12分前視認」当日把握 防衛相 20時間公表せず(中日新聞)
事故6時間後、航海長ヘリで呼ぶ=聴取人物、海保に報告せず?イージス艦衝突で防衛省(時事通信)
衝突1分後に救助を開始したという話が、事件直後に一部で伝えられたが、実際には「総員配置」の指示を出したのであって、実際にボートを下ろして救助活動を開始したのは14分後だった。これが時間がかかったものなのかどうか、私には分からないが、通報はもっと早くできたことだけは間違いない。
イージス艦衝突事故。事故当時、操船の責任者であった当直士官が漁船団に気づいていたことが判明。いよいよ、衝突回避のために何もしなかった自衛艦に事故の責任があることが明瞭に。
また、防衛省の調査で12分前に漁船の赤色灯を確認したとされる乗組員が、海上保安庁の事情聴取にたいして「はっきり覚えていない」と証言していたことも判明。それなら、12分前にという証言は何だったのか? 「はっきり覚えていない」という証言を、防衛省が特定の筋書きに合わせて歪めたのか。それとも、当初の証言を海保庁にたいしては翻そうとしているのか、なかなか深刻な問題かも知れない。
イージス艦 当直責任者も船団把握、回避指示せず(朝日新聞)
見張り役 はっきり覚えてない(NHKニュース)
漁船団突入は常識外 海自内部からも「あたご」批判(中日新聞)
イージス艦あたごの交代前の当直が、すでに漁船群を確認していたことが明らかに。また、艦橋ではレーダーによる追尾などの操作をまったくおこなっていなかったことも判明。
交代前の乗組員 漁船群を確認(NHKニュース)
イージス艦事故:レーダー追跡怠る…船影特定作業記録なし(毎日新聞)
見張りの「見逃し」濃厚に=衝突前、当直全員が交代?イージス艦衝突事故(時事通信)
イージス艦事故:見張り員「漁船が避けると思った」(毎日新聞)
「事実明らかに」と強まる批判=防衛省に抗議電話1千本?イージス艦事故(時事通信)
清徳丸の乗務員の家族を訪問して、家族・親戚から厳しい言葉を受けた石破防衛相。
ところが、訪問を終わったとたん、「『大臣に原因究明・再発防止をやってほしい。政争の具にされるのは嫌だ』という家族の気持ちを深く受け止める」と、家族の怒りまで、辞任拒否の口実にしてしまった…。唖然 (-_-;)
石破防衛相:イージス艦事故で家族らに謝罪、辞任は否定(毎日新聞)
石破防衛相、吉清さん親子の家族・漁協関係者に謝罪(読売新聞)
海上自衛隊の一方的な発表に、漁民たちが怒り、GPSの記録を含め衝突前後の各船の動きを詳細に公表。まだ事実関係のすべてが明らかになっている訳ではないが、衝突の原因が海上自衛艦の側にあったことはもはや疑う余地はない。
船で混み合う海域だった、大型船はしばしば直進している、というが、民間の大型船はそれなりに周囲の漁船に警告を送ったりして、漁船に気をつけながら運行している。実際問題として、大型船の回避行動は時間もかかるし、その間に船は相当すすんでしまう。だから、臨機に小型船舶の側がよけることになることもあるという。
しかし、だからといって、小型船舶の側がよけのなかったのが悪い、といえば、衝突事故はすべて小型船舶の責任と言うことになってしまう。
イージス艦、漁船団を避けず直進 僚船GPSで裏付け(朝日新聞)
当直連携に問題か=視認5分後が交代時間?灯火は「赤」「白」・イージス艦事故(時事通信)
イージス艦あたごが、実は衝突12分前から漁船・清徳丸の存在に気づいていた、という。12分前なら、衝突回避はできたはず。いったい何をやっていたのだろうか…。
イージス艦衝突事故の続報。
石破防衛大臣は、自分のところに一報が伝わるのが遅かったと憤ってみせているが、むしろ問題は、衝突から海上保安庁への連絡までに16分かかっていること。
一方で、一緒に出漁していた漁民の方々。最新鋭の艦船がなぜ漁船を見逃したか、その憤りは当然である。
防衛省また激震 野党、責任追及の構え イージス艦衝突(朝日新聞)
「漁船見えたはず」僚船乗組員ら怒りの証言(読売新聞)
イージス艦、正面から直進=自分の船はかじ切り回避?同僚船長ら証言?千葉・勝浦(時事通信)
漁協関係者、事故当時の様子を語る(TBS News-i)
イージス艦に回避義務の疑い=海保が強制捜査、艦長ら聴取へ?漁師父子、依然不明(時事通信)
イージス艦衝突事故で、誰もが漁船乗組員の安否を心配しているときに、渡辺喜美行革相が「万が一これが自爆テロの船ならどうするのか」と発言。いったいこのオッサン、何を考えているんだろうか?