マクドナルドの店長さんが、管理職としての実態がないとして日本マクドナルドを訴えていた裁判。東京地裁が、「店長には十分な権限や待遇がなく、管理職にはあたらない」として、残業代750万円を支払うとの判決を下しました。
管理職かどうかは実態がともなわなければならない。名目だけ管理職にして残業代の支払いをまぬかれようなどという、せこい考えは、このさいきっぱりやめることです。
マクドナルドの店長さんが、管理職としての実態がないとして日本マクドナルドを訴えていた裁判。東京地裁が、「店長には十分な権限や待遇がなく、管理職にはあたらない」として、残業代750万円を支払うとの判決を下しました。
管理職かどうかは実態がともなわなければならない。名目だけ管理職にして残業代の支払いをまぬかれようなどという、せこい考えは、このさいきっぱりやめることです。
ミドリ電化のサービス残業は、すでに11月に指導がおこなわれた段階でニュースになっていたもの。
相鉄系スーパーのケースは、今年7月までしかさかのぼってないけれど、本当にそれ以前にサービス残業はなかったのか? 従業員には、少なくとも2年前まではサービス残業を支払ってもらう権利があります。
ミドリ電化未払い賃金は37億円 サービス残業など(読売新聞)
相鉄ローゼンで残業代未払い判明、434人分で計5千万余(読売新聞)
従業員の青年たちが「首都圏美容師ユニオン」を結成して未払い賃金の支払いなどを求めていた美容室アッシュが、11月30日、全従業員338人に未払い賃金4800万円を支払ったと発表しました。
首都圏美容師ユニオンのみなさん、おめでとうございます。ヽ(^O^)/
ヤマト運輸でおこなわれていた労働時間の改竄。読売の記事では、そうとう詳しく紹介されています。
ヤマト運輸 休憩15分 記録は60分…管理端末設定(読売新聞)
労働時間改ざん「関東でも」…ヤマト運輸元社員ら証言(読売新聞)
徳島・豊中でも是正勧告 ヤマト運輸のサービス残業(朝日新聞)
ヤマト運輸 労働時間改ざんの疑い(読売新聞)
ヤマト運輸改ざん「上司が指示」(読売新聞)
キーコーヒーが、従業員約1000人を対象に、過去2年間の未払い残業代約23億円を支払うことを明らかに。
また、富士火災が従業員約1000人に約2億7400万円、ホテルグランヴィア京都(京都市)も従業員約400人に残業代約2億700万円を支払っていたことも判明。
キーコーヒー、サービス残業代23億円支払い(NIKKEI NET)
サービス残業2億7400万円、富士火災が勧告受け支払う(読売新聞)
パソコン稼動時間が動かぬ証拠 残業過少申告で是正勧告(朝日新聞)
大和ハウス系のホテル「大和リゾート」で、長年にわたり、従業員の残業を「月30時間」として、「サービス残業」をさせていたことが明らかに。同社は昨年11月以降、「きっちと残業代を払う」ことにしたそうだが、それ以前について調査もせず、放置していた。
兵庫県尼崎市のミドリ電化でも、残業代未払いが発覚。
「サービス残業」として2006年度に労働基準監督署から是正指導を受けた企業は1679社、支払われた残業代は227億円を上回ったことが判明。企業数は前年度より155社増で、過去最高。支払い金額で見ると、03年度以降230億円で推移しており、これだけ摘発、是正指導がくりかえされているにもかかわらず、「サービス残業」がいっこうになくならないことも明らかになりました。
百万円以上のサービス残業是正指導、昨年度は1679社に(読売新聞)
サービス残業改善せず・是正指導最多の1679社(NIKKEI NET)
↓これが厚生労働省の発表資料。
旅行添乗員の残業代について、東京・三田労働基準監督署が「事業場外見なし労働時間制」の対象とはならないとして、是正指導。
ツアーコンダクター残業代:派遣会社に支払い指導――東京・三田労基署(毎日新聞)
「事業場外見なし労働時間制」は、については、以下のページが詳しくて役だちます。
首相の諮問会議である「規制改革会議」の再チャレンジ・ワーキンググループが意見書を発表ということで、新聞各紙は、「最低賃金引き上げは失業を増加させる」といって同会議が反対であることを報道しています。
しかし、規制改革会議の意見書を読んでみたら、そんな生やさしいものではありません。
「最低賃金上げは失業増もたらす」 規制改革会議が意見書(東京新聞)
規制改革会議、最低賃金引き上げ「慎重に」(NIKKEI NET)
脱格差と活力をもたらす労働市場へ――労働法制の抜本的見直しを(規制改革会議 5/21)←pdfファイ 28KB が開きます。
民間シンクタンクの試算で、2006年の労働者1人当たりの平均サービス残業時間が190.8時間であるとの調査が出ました。ピークの2005年(204時間)からは少し減りましたが、1980年代に100時間程度だったのと比べても異常な事態であることには変わりありません。
加工食品メーカーのフジッコが、未払いの残業代などを過去2年間にさかのぼって支払うと発表。支払額は7億円、従業員1人あたり70?80万円になるらしい。
紳士服のコナカが、未払い残業代約9億円を支払いへ。
きっかけが、ブログを通じて知り合った社員たちが労働組合をつくって、というのがイマドキかも知れませんね。ともかく、おめでとうございます。
ちょっと古いですが、イギリスでは、週10時間以上サービス残業をしている人の割合は3.4%だというニュース。たった3.4%でも、それが大問題になるのが、世界の常識。
他方、富山県だけでも昨年の不払い残業代は5億円。日本でサービス残業している人の割合を調べたら、いったい何%になることやら…。
サービス残業、英国では教職関連が最長―英調査(ITmedia News)
サービス残業が増加傾向 県議会 一般質問(北日本放送)
中央労働委員会の調査(「賃金事情等総合調査」)で、調査対象企業(資本金5億円以上、従業員1000人以上の大企業373社、回答は247社)のうち33.2%が「月100時間以上の残業がある」と回答していたことが明らかに。
リクルート社の発行する無料情報誌『R25』。何気なく、今週号(No.130、2007.02.15付)を手にとって見たら、表紙に「マルクス資本論」の文字。
何?! と思ってめくってみると、「高度資本主義の現代から、『資本論』著者・マルクスへの手紙」と題して、『資本論』が取り上げられていました。曰く――
インターネットで「サービス残業」をググっていたら、こんなデータを見つけました。
平日の睡眠時間は、5?6時間という人が約4割でトップ。さらに、6人に1人が5時間未満という結果が出ています。
速報です!! 安倍首相が、「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」を導入する法案の通常国会への提出を事実上見送ると発言しました。ヽ(^^@)/
最近のことでいえば、ここまで財界、政府、厚労省あげて「やる、やる」と言っていたのに、法案提出を断念させたのは、まさしく世論の勝利です。
ふり返ってみれば、日本経団連が「ホワイトカラー・エグゼンプションに関する提言」を発表したのは、一昨年(2005年)の6月21日でした。そのときは、世間的には「ホワイトカラー・エグゼンプションって何?」という雰囲気だったのに、いち早く取り上げて警鐘を鳴らしたのは、日本共産党の志位委員長でした。その年の7月20日の演説会で、「『君も今日からエグゼンプションだね』と言って、肩をたたかれたら、いくら働いても残業代がでない」と、非常に分かりやすく紹介しました。
で、僕は、この話を聞いて「ホワイトカラー・エグゼンプション」って何だろうと思い、日本経団連のホームページなどをさっそく調べて、7月22日にこのブログで取り上げました。いらい、Googleで「ホワイトカラー・エグゼンプション」を検索すると、僕の記事が、3位か4位に上がってくるほど、たくさんのアクセスをいただいてきました。m(_’_)m
首相「労働時間規制除外制、現段階で国民の理解得られず」(NIKKEI NET)
労働時間規制除外、通常国会に提出を=経団連会長(朝日新聞)