何年か後になってみると、「あのとき、ドルの基軸通貨としての地位は失われた」と言われることになるかも知れない。
混迷:米国発・金融危機 崩れるドルの力(毎日新聞 3/21)
円建て外債、3倍超に・今年度発行、欧米での調達避ける(日経新聞 3/22=夕)
欧州、公的支援で“安定”・サブプライム危機(日経新聞 3/23)
何年か後になってみると、「あのとき、ドルの基軸通貨としての地位は失われた」と言われることになるかも知れない。
混迷:米国発・金融危機 崩れるドルの力(毎日新聞 3/21)
円建て外債、3倍超に・今年度発行、欧米での調達避ける(日経新聞 3/22=夕)
欧州、公的支援で“安定”・サブプライム危機(日経新聞 3/23)
サブプライムローン問題に関連した損失が世界全体で8000億ドル(約78兆円)に上るとの試算を、IMFが発表。昨年9月には、2000億ドルとの試算を発表していたのが、わずか半年で4倍化した結果に。
サブプライム損78兆円/IMF試算 保険会社にも拡大(読売新聞)
損失の全容つかめず/サブプライム 9月予想の4倍(読売新聞)
日本の外貨準備が2月末で1兆ドルを突破したことが明らかに。
日本が2003年?04年春に約35兆円の大規模な円売り・ドル買い介入をしたというのは、要するに、世界中で投売りされるドルを日本政府が必死に買い支えた、ということ。その結果がこれだ。
2月末の外貨準備、1兆ドル突破・ドル安で資産目減り懸念も(日経新聞)
2月末外貨準備高、最高の1兆79億ドル・財務省発表(NIKKEI NET)
EUのアルムニア欧州委員(経済・通貨担当)が、「世界的な株安の原因は、アメリカが貿易赤字と財政赤字を放置していることにある」と批判。
現在の株安が、たんに米サブプライムローン問題によるものだけではない、ということを示している。
また、この批判に「EUは大丈夫」ということをアピールする狙いがあることも事実だが、大もとには、アメリカがこれ以上貿易赤字と財政赤字を放置するなら、ドルは基軸通貨としての地位を失うぞという根本的な批判が含まれている。いまやドル不安が世界経済の一番の不安定要因になっているということだ。