宇野派第2世代の代表的人物の1人伊藤誠氏(東大名誉教授)の『「資本論」を読む』(講談社学術文庫)が、昨年12月刊に刊行されました。文庫本ですが、書き下ろしの新著です。
で、ぱらぱらとめくっていてビックリしたのは、巻末の参考文献の中に、共産党の不破哲三氏の『「資本論」全三部を読む』(全7冊、新日本出版社、2003?2004年刊)が上がっていたことです。
宇野派第2世代の代表的人物の1人伊藤誠氏(東大名誉教授)の『「資本論」を読む』(講談社学術文庫)が、昨年12月刊に刊行されました。文庫本ですが、書き下ろしの新著です。
で、ぱらぱらとめくっていてビックリしたのは、巻末の参考文献の中に、共産党の不破哲三氏の『「資本論」全三部を読む』(全7冊、新日本出版社、2003?2004年刊)が上がっていたことです。
リクルート社の発行する無料情報誌『R25』。何気なく、今週号(No.130、2007.02.15付)を手にとって見たら、表紙に「マルクス資本論」の文字。
何?! と思ってめくってみると、「高度資本主義の現代から、『資本論』著者・マルクスへの手紙」と題して、『資本論』が取り上げられていました。曰く――
本屋で、ジェラール・デュメニル、ドミニック・レヴィ『マルクス経済学と現代資本主義』(こぶし書房)という本をぱらぱら見ていたら、36ページに、アメリカの「利潤率の歴史的動向」として、こんなグラフが出ていました。
↑クリックするとでかくなります。
誰か、このグラフの説明をしていただけないでしょうか。そもそもアメリカについて、このグラフは実証されているのでしょうか。それから、これと同じようなことが、アメリカ以外の国でも検証されるのかどうかも教えてください。
駅を出ると小雨が降っていたので、雨宿りをかねて駅前の本屋に。すると、なにやら怪しげな本が…。『世界一簡単なマルクス経済学の本』。帯を見ると、「3時間で見るマルクス経済学の基礎が身につく超入門本!」
うむむ…、同じ著者&イラストで、『落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本』『落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本』が出ているのは知っていたけど、この手の本は中身がマユツバなことが多いので、とりあえず買ってきて、ぱらぱらと読んでみました。
そうしたら、短いので、細かいところはいろいろ省略されているけれども、中身はちゃんとした解説になっています。へんてこりんなマルクス解釈など登場せず、むしろ真っ当なマルクス理解だと思いました。(^_^;)
それより面白いと思ったのは、実は、「はじめに」の部分。木暮さんは、こんなふうに書いています。
昨年の話になりますが、エンゲルスの『フォイエルバッハ論』を使った「科学的社会主義研究講座」が連続5回で開かれました。研究講座の内容そのものは、いずれ講義をした御本人が公表されることでしょうから、ここでは、その中で僕がなるほどこれは大事だと思ったことに限って、メモします。
『リング』『らせん』の作者である鈴木光司さんの『なぜ勉強するのか?』(ソフトバンク新書)。『リング』も『らせん』も読んだことはないのだけれど、この本は一気に読んでしまいました。
鈴木さんはまず、学校では知識を記憶するのではなく、「理解力」「想像力」「表現力」の3つの能力を身につけるのだと言います。
実質賃金率決定メカニズムについて(続き)。
実質賃金率はいかに決定されるか。
いま、1968年に出版された鎌田武治『古典経済学と初期社会主義』(未来社)という本を読んでいます。
浜林正夫先生の新著『ナショナリズムと民主主義』を早速読み終えました。
本書は、イギリス(正確にはブリテン)史にそって、ナショナリズム(同じ国家に帰属しているという意識)がどのように成立、展開してきたかをたどったものです。
しばらく整理してませんでしたが、ここらでまとめておきます。哲学あり、歴史あり、経済学あり、小説ありで、相変わらず僕の読書傾向は不明です。(^_^;)
とりあえず、ここまでが11月刊行分。10月以前刊行分は続く…。
事件のニュースではありませんが、今日の新聞でいいなと思った記事をピックアップ。
植村邦彦氏の新著『マルクスのアクチュアリティ――マルクスを再読する意味』(新泉社、10月刊)を読み終える。2日ほど、通勤の行き帰りの電車の中で読んだが、とくにひっかかるところもなく、軽く読めてしまったというのが率直な感想。
あらためて置塩先生の『マルクス経済学』(筑摩書房、1977年刊)を読みなおしています。これで3回目のような気がするのですが、まだいろいろ発見することがあって驚いています。
例えば、3ページでは剰余価値の搾取が「資本制的生産の規定的動機」だと書かれています。
最近、資本主義の「推進的動機」「規定的目的」という角度からその体制的矛盾を動的に捉えるということが提起され、僕自身大事な提起だと思っていたのですが、30年も前からそういう角度で資本主義をとらえておられたとは! やっぱり、これまでの最良の研究成果をきちんと受け継がないとダメですね。(^_^;)
8月の集英社新書で、作家の加賀乙彦さんがこんな本を出していたので、思わず買ってしまいました。(^_^;)
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ということで、最近買った本をリストアップしておきます。
今日は、10数年ぶりに歴研大会に行ってきました。出席したのは現代史部会と、お昼休みに開かれた教科書問題の特設部会。
特設部会は「歴史研究と教科書叙述」というテーマで、扶桑社の「新しい歴史教科書」の問題点を検討するもの。140人定員の教室に、僕を含め立ち見の人まででて、全部で180人の参加。若い人たちが多かったのが印象的でした。
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長年、ほしくてほしくて仕方なかった渓内謙『スターリン政治体制の成立<第4部>』(岩波書店、1986年)を手に入れることができました。?(^o^)/
第1部?第3部は前から持っていたのですが、第4部は新刊のときに非常に高価(定価1万4700円)だったために買わずにいたら、いまでは品切れ重版未定(すでに渓内先生が亡くなられたので、たぶん永久に再版されないでしょう)。
で、いまさら古書屋で手に入れようと思っても、単品では出回り物がなし。セットで買おうと思っても、全4巻セットになると最低でも4万円する、という超貴重品です。ちなみに、第1部?第3部の3冊セットだと1万円程度。ということは、第4部だけで3万円!? それを偶然ながら、べらぼうな安価で買うことができました。ありがとうございました。m(_’_)m
他にも、有斐閣『資本論体系』の第9-2巻「恐慌・産業循環(下)」と第10巻「資本論体系と現代資本主義」、それに、とっくに絶版になっている大月書店版『マルクス・エンゲルス選集』などもゲット。次の問題は、いまでも本であふれている狭い部屋に、どうやってこれらを置くスペースを確保するかです。う〜む (^_^;)
またまた前回から1ヵ月以上立ってしまいました。時々整理しておかないと、ホントに何を買ったのか、買った本人にもわからなくなるのですから、困ったもんです…。(^_^;)
まずは4、5月刊の新刊書。
「新自由主義」批判との関係で、あらためて、置塩信雄先生のケインズ経済学にたいする批判を勉強し直そうと、先週から『現代資本主義と経済学』(岩波書店、1986年)を読み返していたのですが、今朝ようやく読み終えました。
これは、『蓄積論』や『マルクス経済学II』で論じられていたことだと思うのですが、置塩氏は、正常に剰余価値を実現するためには、資本家の投資需要が不可欠であることを解明されています。要するに、C+V+MのうちMを資本家の個人的消費だけですべて消費することは不可能だということです。