しりあがり寿さんの『あの日からのマンガ』(エンターブレイン)
「朝日新聞」夕刊の連載マンガ「地球防衛家のヒトビト」は、普段あまり読んでないのですが、あらためてマンガでないと表わせないものがあることに気がつきました。
やっぱりきわめつけは、カバーに印刷された3月14日付のマンガ。
しりあがり寿さんの『あの日からのマンガ』(エンターブレイン)
「朝日新聞」夕刊の連載マンガ「地球防衛家のヒトビト」は、普段あまり読んでないのですが、あらためてマンガでないと表わせないものがあることに気がつきました。
やっぱりきわめつけは、カバーに印刷された3月14日付のマンガ。
小雨の中、ぷらりと立ち寄ったマンガ屋さん。なんと! 『県立地球防衛軍』『陸軍中野予備校』という超名作を生み出した、あの偉大な安永航一郎大先生の新作があるではないですか!!
ということでさっそく買って参りました。『青空にとおく酒浸り』第1巻(徳間書店)
主人公は、怪しげなMMを密かに体内に飼っている判崎小朝(13歳)という中学生。のはずなんですが…
ほんとは去年11月に出ていたのですが、今日になって初めて気づきました。プログラマーの結城浩氏の原作を、日坂水柯氏がマンガ化。「先輩」 ((彼を「僕」ととらえるか「先輩」ととらえるかによって、ミルカ派かテトラ派かが分かる。――というようなことがあるかどうか、僕は知らない。))をめぐるミルカとテトラの三角関係?
すでにあちこちで話題になっている『理論劇画 マルクス資本論』(かもがわ出版)。私もようやく手に入れました。(^_^)v
このマンガは、もともと門井文雄さんという方が1982年に描かれたもの(大陸書房刊)ですが、それを今回は、マンガ評論家の紙屋高雪氏が一部再構成して再刊(新刊?)されたものです。また、新しく10項目の「解説」がつけ加わり、いまの金融危機や派遣労働の問題をとりあげ、より現代的に仕上げられています。
この『理論劇画 マルクス資本論』の最大の魅力は、紙屋氏も解説で指摘されていますが、ドレス工場での女性労働者の「たんなる過労死」やシーニアの「1時間」など、マルクスが当時の労働者がどんな状況に置かれていたかを告発した部分を、ページを割いて、しっかり描き込んであることでしょう。「ここがロドス島だ、ここで跳べ」のところも、わざわざイソップ童話の話までマンガに描かれています。マルクスが『資本論』で何を明らかにしようとしたか、たんに理論にとどまらない迫力、面白さが伝わってきます。
delta16vさんの日々雑感IIで紹介されていた『今日の早川さん』。さっそく1と2を買ってきました。(^_^;)
これって、やっぱMacか何かで描いてるのかな。
SFマニアに、ホラー好き、ライト・ノベルズ・ファン、そして純文学の愛好者という4人の本好きの女性たちのお話です。しかし、かなりマニアックな攻め方。いちおうSFはそれなりに読んできたので、そこそこついてゆくことができますが、全部は分からない…。
「難しい本」を読む人が純文学系の岩波さんしかいないのが、ちょいとさびしい。哲学とか現代思想系も登場されてくれると面白いのだが…。(^_^;)
ちなみに、作者COCOさんのブログは↓こちら。
coco’s bloblog – Horror & SF
吉田秋生というと、『BANANA FISH』や『YASHA?夜叉?』などを思い浮かべる人が多いと思いますが、僕にとってはちょっと疲れる感じ。それより、吉田作品の中では傍流になるかも知れませんが、『河よりも長くゆるやかに』『夢みる頃をすぎても』の方が好きでした。
この『蝉時雨のやむ頃』も、いかにもという感じの青春物語。いろいろ悪戯はするけれど、とても犯罪はできそうにない、そんな悪ガキたちが登場し、ばたばた騒ぎは起こすけれど、ときどき、ふっと真面目なところも見せる。その緩急が自然なところがいいのです。
このお話は、さち姉と佳乃、チカの姉妹3人暮らしのところに、とつぜん腹違いの妹すず(中学生)がやってくる…、というもの。さち姉もタフだけれど、このすずちゃんもけっこう健気だし、サッカーが上手かったりします。姉妹が暮らす家が、鎌倉の古い家で、畳の茶の間にちゃぶ台が置いてあったりするのも、雰囲気あっていいですねぇ。(^_^;)
中学生のサッカーチームに入ったすずちゃんの学校生活をふくめ、この4人の暮らしがどんなふうに展開していくのか、楽しみです。
80年代に「きまぐれオレンジ★ロード」で一世を風靡した漫画家の まつもと泉さんが、近々復活か!?
体調不良で6年前から休筆状態でしたが、それが「脳脊髄液減少症」という難病であったことが判明。半分程度、体調が回復したとのこと。楽しみですね?
吾妻ひでおの『失踪日記』については、前に紹介しましたが、この度、第34回日本漫画家協会賞大賞を受賞しました。
あの!伝説の漫画家・吾妻ひでおが、突然失踪。そして、自殺未遂、路上生活、肉体労働、アルコール中毒で強制入院。それを全部漫画にしてしまった…。
これを読まずして、いったい何を読む!
【書誌情報】著者:吾妻ひでお/書名:失踪日誌/発行:イースト・プレス/定価:本体1140円+税/ISBN4-87257-533-4