楽劇「さまよえるオランダ人」

さまよえるオランダ人

昨日は横浜の神奈川県民ホールで、ワーグナーの楽劇「さまよえるオランダ人」を鑑賞。悪魔の呪いによって永遠に海をさまよい死ぬこともかなわない男に、唯一の救済は永遠の愛をささげる女性と結ばれること。彼は、ノルウェー船長ダーラントの娘ゼンタと出会い、ついに救わるかに思われたが…、というお話。

青山貴さんは、ぽっちゃり体型に白塗りメイクがオランダ人に不釣り合いに見えたが、歌い出したら、そんな違和感は吹き飛んでしまった。ダーラント・妻屋秀和さんがいいのは言うまでもなく、ゼンタ・橋爪ゆかさんも力強い声で存在感をアピールした。しかし、何よりも素晴らしかったのはオケ(神奈川フィル)。ホルン隊は全員女性のようだったが、豪勢に煌めく良い音を響かせて、これぞワーグナーという感じをいやが上にも盛り上げた。

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新国立劇場 ワーグナー「さまよえるオランダ人」

新国立劇場「さまよえるオランダ人」

新国立劇場「さまよえるオランダ人」

今年から新国立劇場・芸術監督に就任した飯守泰次郎氏の最初の公演、ワーグナー「さまよえるオランダ人」を28日に見てきた。ナマで見るのは初めだが、4階バルコニー最後列なので、せっかくの醍醐味は半分も味わえなかったかも。それでも十分楽しめたが。

それにしても、「さまよえるオランダ人」のテーマといいゼンタの救済のテーマといい、実に演歌調。運命に翻弄され、愛する男性のために最後は女性が命を落とす…。内容的にも、まったくの演歌だった。(笑)しかし、ストーリー的には、なぜゼンタがあそこまでオランダ人に憧れるのか、そこがさっぱり分からないまま終わってしまった。

ソリストたちはみなさんさすがの好演。とくにダーランド、ゼンタは格別でした。合唱も見事だった。ただ、オケのほうは、4階席だったからか、バランスや鳴りが悪く聞こえるときもあって残念だった。

【公演情報】
指揮:飯守泰次郎/演出:マティアス・フォン・シュテークマン/ダーランド:ラファウ・シヴェク/ゼンタ:リカルダ・メルベート/エリック:ダニエル・キルヒ/マリー:竹本節子/舵手:望月哲也/オランダ人:トーマス・ヨハネス・マイヤー/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽:東京交響楽団

演奏会形式といいながらオペラが目の前で演じられているようで

土曜日、日フィルの第653回定期演奏会を聴いてきました。オール・ワーグナー・プログラム、指揮はピエタリ・インキネンです。

  • ワーグナー:ジークフリート牧歌
  • ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
  • ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」より第1幕

ソリストは、ソプラノ(ジークリンデ):エディス・ハーラー、テノール(ジークムント):サイモン・オニール、バス(フンディング):マーティン・スネル。

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