昨日は横浜の神奈川県民ホールで、ワーグナーの楽劇「さまよえるオランダ人」を鑑賞。悪魔の呪いによって永遠に海をさまよい死ぬこともかなわない男に、唯一の救済は永遠の愛をささげる女性と結ばれること。彼は、ノルウェー船長ダーラントの娘ゼンタと出会い、ついに救わるかに思われたが…、というお話。
青山貴さんは、ぽっちゃり体型に白塗りメイクがオランダ人に不釣り合いに見えたが、歌い出したら、そんな違和感は吹き飛んでしまった。ダーラント・妻屋秀和さんがいいのは言うまでもなく、ゼンタ・橋爪ゆかさんも力強い声で存在感をアピールした。しかし、何よりも素晴らしかったのはオケ(神奈川フィル)。ホルン隊は全員女性のようだったが、豪勢に煌めく良い音を響かせて、これぞワーグナーという感じをいやが上にも盛り上げた。