日刊「しんぶん赤旗」を読もう(3)

昨日は忙しくて書き込めなかったので、2日分の「しんぶん赤旗」について。

まず今日の「しんぶん赤旗」。1面トップは、1973年、東京電力福島第2原発をめぐって日本で初めて開かれた公聴会の時、東京電力が世論誘導の「やらせ」をやっていたと暴露している。あきれるのは、地元・楢葉町の人口が7000人しかないのに、公聴会の傍聴希望者が1万6158人もいたこと。組織的動員以外の何ものでもないだろう。そういうことを、電力会社は、最初の時からやっていたのだ。電力会社の「やらせ」体質は根深い。

3面は、原子力発電を推進するために税金から出されている原子力広報・教育予算が毎年60億円にのぼる、という特集記事。大手広告代理店の電通、博報堂や、経済産業省・文部科学省所管の財団法人・日本原子力文化振興財団(まあ、要するに、役人の天下り先外郭団体だ)が、そうした企画を請け負っているのは当然とも言いうるが、「産経新聞」がそれを請け負っているというのは、ジャーナリズム失格だろう。

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18年前に安全委WGが「全電源喪失」の可能性を検討

今朝の「東京新聞」1面トップに載っていたスクープ記事。

18年前に、原子力安全委員会のワーキンググループ(WG)が、全交流電源喪失を想定した調査・検討をおこなっていたという。報告書は、全交流電源喪失が長時間におよぶと「炉心の損傷等の重大な結果に至る可能性が生じる」と、その危険性を認めておきながら、結論としては、全電源喪失の「発生確率は小さい」と結論づけたのだ。

同紙の「解説」記事によると、このワーキンググループには、東京電力や関西電力の技術者も参加していたという。どういう経緯で、全電源喪失の危険性が棚上げされたのか、どうしてワーキンググループの報告書が公開されなかったのか、徹底した検証が必要だろう。

18年前、全電源喪失検討 安全委幻の報告書:東京新聞

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「統一見解」をどう見るか

菅内閣が打ち出した「我が国の原子力発電所の安全性の確認について」(いわゆる「統一見解」)。政府の統一見解として閣議決定されるのかと思いきや、枝野幸男・内閣官房長官と海江田万里・経済産業大臣、細野豪志・内閣府特命担当大臣の連名。

内容は、首相官邸「東日本大震災への対応」ページから確認できる。

経済産業省の「安全宣言」で、停止中原発の再稼働をすすめようとしていた路線が、事実上、破綻したことは明らか。しかし、「統一見解」では「稼働中の発電所は現行法令下で適法に運転が行われている」、「定期検査中の発電所についても現行法令に則り安全性の確認が行われている」と述べるなど、過去の「安全神話」を引きずっている ((それでも、稼働中の原発については「適法に運転が行われている」とは述べていても、「安全性の確認が行われている」と書かれていないことが注目される。))。

一次評価と二次評価の2段階のテストについて、枝野官房長官は「一次評価は二次評価に向けた途中経過の報告ではない」(7月11日記者発表)と述べたものの、再稼働にむけて「簡易評価」を先行させたという印象は否めない。

さらに、原子力安全委員会による確認のもと、「評価項目・評価実施計画」を作成するが、評価そのものは電力会社がおこなうことになっている。東京電力は過去に何度もデータ捏造の前科をもつし、九州電力は「やらせメール」を組織的におこなう「風土」をもつ会社。こんなところが「評価」をおこなって、本当に安全審査になるのか疑問だ。

そして、それを原子力安全・保安院が確認し、原子力安全・保安院の確認作業の「妥当性」を原子力安全委員会が確認する、という。これを「ダブル・チェックがおこなわれる」と説明しているメディアもあるようだが、原子力安全委員会は、原発の安全性を直接チェックするわけではなく、原子力安全・保安院のチェックが適切におこなわれたかどうかを確認するだけ。こうしたやり方は、これまでの原発の安全審査でもやられてきたもので、それがダブルチェックになっていなかったことは、福島第1原発の事故が証明している。

そもそも、今回の事故で、政府自身、規制機関の原子力安全・保安院が、原発推進機関である経済産業省の一機構とされていること自体を問題だとして、原子力安全・保安院の分離・独立が必要だとしているが、それもまだまったくおこなわれていない。原子力安全委員会が、十分機能していないことも、誰もが強く感じているところだ。

まず、原子力安全・保安院を経済産業省、政府から独立させ、原子力安全委員会をふくめて、十分な権限とみずから検査・評価をおこないうる十分な体制を確立し、そのもとで安全点検をすすめければならない。

マスコミ各紙でも、共通して、こうした問題が指摘されている。菅政権の「混乱」を批判する声は大きいが、そもそもこれまでの「安全神話」を打破しようというのだから、さまざまな「混乱」が生じること自体は避けがたい。問題は、国民の声に押されて、原発の安全性をより厳重に再確認する方向にむかう動きと、それを曖昧にして骨抜きにしようという動きとのあいだで起きている「混乱」を、メディアはいったいどちらの側へ進めようとしているのか、ということだ。そこを、私たちもきちんと見極めていかなければならない。

社説:原発テスト―第三者の検証が要る:朝日新聞
社説:原発安全評価 2段階の意味を明確に:毎日新聞
原発統一見解 再稼働への二重基準だ:北海道新聞
原発統一見解 再稼働前提で理解得られるか:愛媛新聞
社説:原発統一見解/政府は何をやりたいのか:神戸新聞
【東日本大震災】原発統一見解 「まずは動かせ」が透ける:新潟日報
原発再稼働の統一見解 安全性確保を最優先に:中国新聞
原発政府見解 首相の説明を聞きたい:信濃毎日新聞

原発の再稼働 混乱招くあいまいな統一見解:読売新聞
この統一見解で原発は再稼働できるか:日本経済新聞
【主張】原発統一見解 国民に不便強いるだけだ:MSN産経ニュース

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「やらせ」前科ありの九電、「トカゲの尻尾切り」は許されない

九州電力の「やらせメール」問題。会長は「一種の愛社精神」「再開容認のメールを送れとは言っていない」といって、6月末で退任した元副社長と、実際にメールを書いた「課長級」社員に責任を押しつけて、乗り切りを計っている。

しかし、九州電力原発本部の中村明・副本部長の説明によれば、「上司から議論を活性化させてほしいと言われ、部下に説明会を周知するよう指示した」というもの。「部下の具体的な行動のフォローをしていなかった」とは言っているが、九州電力は、これまでも限界原発プルサーマル実施の「公開討論」や鹿児島県川内原発の現地説明会や公聴会に社員や関連会社社員を動員した前科をもっている。つまり、「議論を活性化させてほしい」と指示を受ければ、部下は何をどうすればよいか十分承知しているわけだ。だから「内容をフォローする必要はなかった」までのこと。

しかも、当の元副社長は、マスコミの問いに、「「こうなった以上はしょうがない。責任は最終的には私にある」と発言している。「こうなった以上」とはどういう意味か? 「ばれた以上仕方ない」としか聞こえない。だいたいこの元副社長は、別に今回の事件で責任をとって副社長を辞めたわけでも何でもなく、たまたま6月末に九電の株主総会があって、その機会に退任しただけのこと。たまたまいいタイミングでやめた人物に「こうなった以上、責任をとらせた」ことにしてすませようという魂胆が見え見え。

九電やらせ 番組前、佐賀県に情報:東京新聞
やらせメール「説明会周知、上司が指示」 九電役員が認める:日本経済新聞
九州電力:やらせメール「部下の独断」強調…副本部長:毎日新聞
九電、社員動員慣例化か 原発説明会「参加促す風土あった」 :日本経済新聞
九電、佐賀県説明会にも動員 社内調査判明、8日開催分:朝日新聞
【やらせメール問題】元副社長「責任は私にある」 番組周知の指示認める:MSN産経ニュース

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九電「やらせメール」、原発担当の元副社長が指示

九州電力の「やらせメール」。指示を出したのは、6月末で退職した元副社長らしい。退職といっても、別にこの問題で責任をとったわけではなく、たんなる偶然。

九電やらせメール、原発担当の元副社長が関与:読売新聞
九電やらせメール、当時の副社長が指示 組織ぐるみ:日本経済新聞

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九電「やらせメール」続報

「しんぶん赤旗」がスクープした九州電力の「やらせメール」問題。今朝の「しんぶん赤旗」(7月8日付)に、さらにその続報が載っていました。

社長の謝罪記者会見のあと、もう一度、広報担当者に取材をしたところ、次のような回答があったというのです。

 本紙〔「しんぶん赤旗」のこと〕は7日、改めてその広報担当者に取材。前回の虚偽回答〔6月30日の取材に「一切しておりませんん」と答えていたこと〕について、「私だけの見解ではなく、広報部としての見解でもなく、社内調整をした上で、お答えしたものだった」と説明。虚偽の回答は同社の関係部署との協議で決められていたことを認めました。(「しんぶん赤旗」7月8日付)

つまり、「やらせメールを送ったのではないか」というメディアの問い合わせにたいして、九州電力社内で対応を検討して、社の統一見解として「一切しておりません」と否定するという方針を決めていたという訳です。

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九電「やらせメール」事件:「朝日」は情報をつかんでいたのに報道しなかった!!

九州電力が、玄海原発の再稼動問題で国がおこなった説明会を報じた番組に「やらせメール」を送るよう、子会社社員に指示していた問題。これは、もともと、共産党の「しんぶん赤旗」7月2日付が暴露したスクープです。

九電が“やらせ”メール/玄海原発再稼働求める投稿/関係会社に依頼/国主催の説明会:しんぶん赤旗

昨日、日本共産党の笠井亮衆議院議員が質問し、九州電力社長が急遽記者会見して謝罪したことから、今朝の新聞各紙に大きく取り上げられることになりました。

そんななか注目されるのが「朝日新聞」。一面には、こんな記事↓を載せています。

子会社社員に原発再開賛成メール促す 九電、番組向け:朝日新聞

が、問題は39面に載ったこの記事の続き。そこには、次のようなくだりがあります。(残念ながら、この39面の記事はウェブ上には出ていないようなので引用しておきます)

 朝日新聞は「説明会の件で、九電が社員に『賛成・安全という議論をネットでわき起こせ』と指示していた」との情報を入手。6月下旬に事実関係を尋ねたが、九電広報は「メールで指示することは考えられない」と否定していた。

つまり、「朝日新聞」は、「しんぶん赤旗」が報道する前に、九州電力の「やらせメール」の情報をつかんでいたのです。それにもかかわらず、報道しなかったのです。九電が「考えられない」と否定したと書かれていますが、取材相手が否定しても報道した事件はいくらでもあるのですから、「やらせメール」事件を報道しなかった理由にはなりません。結局、広告主である電力会社をおもんばかって、記事を握りつぶしたとしか考えられません。

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「サンデー毎日」に不破さん登場!!

『サンデー毎日』7月17日号

『サンデー毎日』7月17日号

今週発売の『サンデー毎日』(7月17日号)に日本共産党の元議長・不破哲三さんが登場し、政治評論家の岩見隆夫氏と対談をしています。

岩見氏と言えば、先日、「毎日新聞」紙上で、不破さんの原発事故問題の講演をとりあげ、「日本の原発について歴史的、体系的に振り返り、なにしろわかりやすい」「原子力への理解を深めるためにも、不破講義の一読をおすすめしたい」と紹介していました。

誌面を見ると「41年ぶり対談」とあります。これは、1970年の共産党大会で、新しく設けられた書記局長にだれがなるのかというのでマスコミが取材合戦をしたときに、「毎日新聞」の記者だった岩見氏が不破さんを「夜討ち」して以来、ということのようです。(^_^;)

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原発「減らすべき・すべてなくすべき」で67% 読売世論調査

「読売新聞」の世論調査。

原発問題にかんしては、「今後、国内の原子力発電所をどうすべきか」の質問に、「増やすべき」2%、「現状維持」29%に対し、「減らすべき」46%、「すべてなくすべき」19%で、あわせて67%に上っていること。これは、この間の「日本経済新聞」「毎日新聞」の世論調査と共通して、脱原発が3分の2を占めている。

また、定期点検中の原発の再稼動については、「賛成」42%にたいし「反対」48%で、拮抗しているが、やはり再稼動反対が多数を占めている。

内閣・政党支持と関連問題」2011年7月電話全国世論調査:読売新聞

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原発「減らすべき・全廃すべき」が62%:毎日新聞世論調査

「毎日新聞」の世論調査。

「原子力発電に頼っている日本のエネルギー政策をどう思いますか」の問いに、「やむを得ない」30%にたいし、「原発は減らすべきだ」45%、「原発は全て廃止すべきだ」17%で、あわせると62%。また、定期検査で停止中の原発の運転再開については、「賛成」37%にたいし、「反対」51%と反対が過半数を占めた。

首相退陣時期「明確に」62% 「早く」44%、「来月」27%:毎日新聞
原発再開「反対」51% 電気料金上げ「容認」多数:毎日新聞

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吉永さん、一般紙は報道しなくても集会には2万人集まりましたよ〜

吉永小百合さんをふくめ170人の著名人が呼びかけ人になったという明治公園の「原発ゼロ7・2緊急行動」。2万人が参加して、渋谷、新宿へデモ行進をしましたが、翌日、商業新聞をめくっても記事が全然見つかりません。

今日、職場であらためて全部の新聞を調べて、ようやく日本経済新聞が第2社会面に1段のベタ記事を載せていたのを発見。2万人も集まった集会・デモ行進のことは一言も書かないとは、やっぱりマスメディアも「原発村」の一員なのでしょうか…。

エネルギー政策転換訴え、都内で集会 約2万人が参加:日本経済新聞

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原発ゼロをめざす7・2緊急行動に参加してきました

本日は、午後から、明治公園で開かれた「原発ゼロをめざす7・2緊急行動」の集会&デモ行進に参加してきました。全体では2万人が参加したそうで、東京や首都圏の人はもちろん、全国からたくさんの人がきていました。

集会には、福島からもたくさんの人たちが参加していました。ステージでも、福島の農家の方、業者さん、お母さん、被災地の病院で働く人、福島から千葉に避難して、避難先で農業を再開した青年など、一つひとつの訴えが胸をつきます。

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「どんな対策をしても原発は危険」20.4%

原発にかんする世論調査の3つめは、志賀原発をめぐる石川県民の世論調査(北陸中日新聞)。

志賀原発の運転再開について、賛成15.0%にたいし、「反対」と「安全対策の内容が不明なので判断できない」を合わせると81.6%が運転再開に不同意を表したのだが、とくに「どんな対策をしても原発は危険なので反対」が20.4%もあったことは注目される。

志賀原発:運転再開賛成15% 県の取り組み「不満」65%:中日新聞

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どこから見ても原発利用には反対!! 日本リサーチセンターが世論調査

日本リサーチセンターが、原発事故にかんする世論調査の結果を発表。いろんな角度から原子力発電を利用することにたいする賛否を質問しているのが特徴。

  • 「エネルギー供給源の1つとして、原子力発電を利用すること」については、賛成(「やや賛成である」を含む)29.8%にたいし反対(「やや反対である」)48.6%。
  • 「電気料金の値上がりを避けるため、原子力発電を利用し続けること」については、賛成24.0% vs. 反対53.0%。
  • 「以前より不便な生活を送ることを避けるため、原子力発電を利用し続けること」は、賛成20.8% vs. 反対54.6%。
  • 「経済活動への悪影響を避けるため、原子力発電を利用し続けること」 賛成23.1% vs. 反対51.8%。

と、どの項目をとってみても、反対が賛成を大きく上回っている。「電気代が上がる」「経済活動が落ち込む」「生活が不便になる」など、どんな理由も、東京電力福島第一原発の事故を見れば、もはや通用しなくなったということだ。

さらにとどめは、「きちんと管理されていれば、原子力発電は安全なので、今後も利用すべきである」という質問にたいする回答だ。

調査レポート「東日本大震災」後の原発への賛否の時系列変化、及び節電関連商品購入についての全国世論調査」:日本リサーチセンター

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「まだ原発再開すべきでない」69% 原発「減らすべき・すべてなくすべき」68% 日経世論調査

日本経済新聞の世論調査。政府が「安全宣言」を出して停止中の原発の運転再開をめざしていることについて、69%が「対策は不十分でまだ運転再開すべきではない」と回答。さらに、「原発を今後どうすべきだと思うか」の質問に、「減らすべきだ」が47%(前回から5ポイント増)、「すべてなくすべきだ」が21%(9ポイント増)で、合わせると68%が脱原発路線を支持していることになる。

「首相早く交代を」42%、原発再開に慎重 本社世論調査:日本経済新聞

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周辺自治体、原子力発電からの脱却求める決議

東京電力福島第一原発事故を受けて、原発立地の地元自治体や周辺自治体での原子力発電からの脱却・縮小を求める決議、意見書の採択が続いている。

小浜市会、原発脱却求め意見書可決 全会一致 国へ5項目要望:福井新聞
「脱原発」意見書 糸島市議会可決 国に安全確保要望:西日本新聞
原発の縮小求める意見書、新潟・上越市議会が可決:朝日新聞
原発安全対策求める意見書:中国新聞
「国、原発政策転換を」 島根・江津市議会:読売新聞
浜岡原発の廃炉などを求める議員提出議案が、全会一致で可決:伊那ケーブルテレビジョン
原子力政策の転換求める決議 取手市議会:茨城新聞
氷見市議会、原発の安全求め意見書可決:北日本放送
世羅町議会が原発中止意見書:中国新聞
泊原発:周辺4町、国と道に停止求め意見書 プルサーマル中止も/北海道:毎日新聞
余市町議会が「泊は段階停止」 プルサーマル撤回を 知事に意見書:北海道新聞
原子力政策の抜本的見直しを 唐津市議会が意見書可決:佐賀新聞

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東日本大地震前から内陸部で正断層の地震が起きていた

3日前の「東京新聞」に載っていた記事。東日本大地震の前から、福島県南東部で、正断層による地震が起きていたことが確認されたという。

正断層とは、地盤が反対方向に引っ張られるために生じるもの。これまでは、日本列島は全体として太平洋プレートによって押されて圧縮の力が加わっているので、内陸部では正断層の地震は生じないと考えられてきたから、これは日本の地震研究の「常識」を覆す発見といえる。

評価外の正断層で地震:東京新聞

これが、なぜ大問題かというと、原子力発電所の安全性をはかるときに、正断層の地震は考えなくてよいことになっているからだ。

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共産党、「原発安全宣言」にもとづく再稼働要請の撤回を求める

日本共産党の志位和夫委員長が、政府にたいして、原発の「安全宣言」をおこない、地元自治体に再稼動の要請をおこなったことにたいして、撤回を求める申し入れをおこなった。

「原発安全宣言」にもとづく再稼働要請の撤回を求める/志位委員長、首相に提起:しんぶん赤旗

「申し入れ」のなかでは、たとえば「水素爆発防止対策」を実施したといわれるものが、実は、「炉心損傷で水素が発生しそうになったとき、原子炉建屋に穴を開けるドリルを備えておくという姑息 ((「姑息」とは、「根本的に解決するのではなく、一時の間に合わせにすること。その場逃れに物事をすること」(三省堂『大辞林』CD-ROM版、1992年)。))なものである」と指摘されている。えっ、ドリルを準備しただけでOKなの? と一瞬、目を疑うような話だ。

そこで、経済産業省、原子力安全・保安院の発表を探してみた。それで見つけたのがこれ↓。各電力会社が実施したとされる「シビアアクシデントへの対応に関する措置の実施状況の確認結果」として、経済産業省が6月18日に発表したもの。

福島第一原子力発電所事故を踏まえた他の発電所におけるシビアアクシデントへの対応に関する措置の実施状況の確認結果について(METI/経済産業省)

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スズキ、本社・生産拠点を浜岡原発周辺から移転

自動車メーカーのスズキが、浜松市の本社をはじめとする生産・開発拠点を移転させることを明らかに。原発リスクを避けようという動きだ。

財界・大企業全体としては原発推進路線なのだが、個々の企業としては、自分のところが原発事故に巻き込まれる危険は避けたいもの。震災の影響で、数日、工場が止まるだけでも、トヨタなんかは世界中の工場が止まった。まして、自分の工場が避難区域に指定され、何年も使えなくなる可能性があるとすれば、企業としては放置できないだろう。

これはいってみれば、財界・大企業の「内部矛盾」にすぎないのだが、それでも原発リスクが経済の論理では管理できないことを示しているし、政府・電力会社が進めてきた「安全神話」にたいする大企業自身が突きつけた不信であるともいえる。

浜岡原発周辺の生産・開発拠点、移転を検討 スズキ:朝日新聞

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こんどは不破さんがBS11に登場します!!

日本共産党の志位和夫委員長に続いて、こんどは不破哲三・元委員長が、BS11のニュース番組「FACE」に登場します。

放送は、6月26日(日) 午後6時〜6時55分。

テーマは「原発災害を考える〜歴史的検証と未来への提言〜」。不破さんに、原発開発の「歴史的な経緯と今あるものの安全性、廃棄物の処理問題や今後のエネルギー行政のあり方」について聞くそうです。

ニュース・経済 本格闘論FACE | BS11