産経新聞は、1990年に点検箇所をリストアップした際、当時点検を請け負っていた三菱重工は「関電の承認をうけながら点検箇所を決めた」と主張していると報道。
美浜原発事故 点検個所「承認受けた」 三菱重工、関電側と食い違い(産経新聞)
他方、現在の点検調査の下請け会社「日本アーム」が、すでに1999年に、今回事故で破損した配管が検査対象から漏れていたことを把握していたとも報道。ここでも微妙な食い違いを見せています。
産経新聞は、1990年に点検箇所をリストアップした際、当時点検を請け負っていた三菱重工は「関電の承認をうけながら点検箇所を決めた」と主張していると報道。
美浜原発事故 点検個所「承認受けた」 三菱重工、関電側と食い違い(産経新聞)
他方、現在の点検調査の下請け会社「日本アーム」が、すでに1999年に、今回事故で破損した配管が検査対象から漏れていたことを把握していたとも報道。ここでも微妙な食い違いを見せています。
共同通信の配信記事によれば、関西電力は、6年前の調査で危険性を知っていたにもかかわらず、これまで点検してこなかったようです。関電は「点検対象から漏れていた」と言っていますが、本当にそうなのか、社内での「事故隠し」はなかったのか、徹底した真相解明が必要です。
どうやら復水配管が老朽化して破れ、そこから高温高圧の水蒸気が漏れ出たようです。タービン建屋が建てられて28年間、配管の点検は一度も行なわれていなかったということです。「原発は安全」と言いながら、こういう基本のところの点検ができていなかったというのは呆れてしまいます。
関西電力の美浜原発で、タービン建屋内の蒸気漏れ事故が発生。2次系冷却水なのでとりあえず放射能漏れはなく、また原発自体も自動停止したため、それ以上の被害は起こりませんでしたが、運転中の原発での死亡事故は、1999年9月の東海村のJCO「臨界」事故以来です。
静岡県の浜岡原発(中部電力)で、アルカリ骨材反応のデータを偽造したという内部告発があったことが明らかになりました。真偽を含め、今後が注目されます。