英BBCがこんな記事を載せています。曰く、「日本――働く母親にとって最悪の先進国?」
BBC News – Japan: The worst developed country for working mothers?
と言うことで、久しぶりのへっぽこ訳です。
英BBCがこんな記事を載せています。曰く、「日本――働く母親にとって最悪の先進国?」
BBC News – Japan: The worst developed country for working mothers?
と言うことで、久しぶりのへっぽこ訳です。
ちょっと衝撃的なニュース。NPO団体が福島の子ども130人を対象におこなった調査で、10人の子どもに甲状腺機能の変化が見つかったという。現状では病気とはいえない水準だというのが少し安心なところだが、親御さんにとっては心配で限りないことだろう。
もちろん、この機能変化と福島第1原発事故との因果関係を立証することはできない。しかし、何の関係もないということも証明できない。100ミリシーベルトの放射線を浴びて発癌率が0.5%高まったとしても、癌になった一人一人と福島原発事故との因果関係は証明できない。100ミリシーベルト以上被曝しても癌を発症しない人もいるし、50ミリシーベルトでも癌になる人もいる。「確率的影響」とはそういう意味だ。
しかし、もし自分の子どもに異常が見つかれば、親としては、そんな統計学的な理屈ではすまない。「もっと早く、遠くへ避難すればよかったのでは」「食べる物には気をつけていたのに」と悩んだり悔やんだりすることは限りない。その意味で、その苦痛は明らかに東京電力原発事故が引き起こすものだ。
もっと大規模に、20km、30km以内だったか、被曝線量○○ミリシーベルト以上か、避難地域だったかどうかなどで線引きをせずに、福島県中の子どもたちを対象に、甲状腺その他の異常が生じていないかどうか徹底した健康調査をおこない、長期にわたって継続的な健康管理をおこなわなくてはならないだろう。その中には、すでに避難した子どももいるし、これからだって避難する子どももいるだろう。そうでなくても5年、10年とたてば引っ越す家族もあるだろう。そういうケースも含めて、継続的な健康調査と健康管理をすすめるにはどうすればよいのか。国の責任でしっかりとした体制を早くつくってほしい。
震災・原発事故関連の記事ばかりの毎日ですが、政府の2011年版「子ども・若者白書」が発表されました。
10代の失業率1割に迫る…9.8%:読売新聞
若者の非正規雇用30% 子ども白書、閣議で決定:東京新聞
白書そのものは、こちら↓から読むことが出来ます。
白書をつらつら眺めていて驚いたのは、子どもの貧困率。
国立青少年教育振興機構の調査で、「いまの自分が好きだ」と答えた子どもの割合が、高校生で26.4%と約4人に1人にとどまっていることが明らかになった。「いまの自分が好きだ」というのは、いわゆる自己肯定感といわれるもの。小学5年では57.1%が「いまの自分が好きだ」と答えているのにくらべ、中学、高校と成長するにつれて下がっていく。
青少年調査:小中高生、成長とともに自己肯定感低下――青少年教育振興機構:毎日新聞
大もとの調査はこちら。↓
「自尊感情」というのは、self-esteemの訳語。「自分の外見・性格・特技・長所短所・自分のもっている病気やハンディキャップなどすべての要素を包括した意味での『自分』を、自分自身で考える」(32ページ)という意味です。プラスの面で言えば、「自信、積極的、有能感、できるという気持ち、幸せな気持ち、自分を大切に思う気持ち」など。マイナスの面で言えば、「劣等感、消極的、無力感、できないという気持ち、不幸でつまらないと思う気持ち、自分をみじめに思う気持ち」を表わします(同前)。
「自尊心」「自己評価」「自己価値」「自己肯定感」などさまざまな訳語があるそうですが、著者は、このポジティブな意味もネガティブな意味を包括的に表わす中立的な言葉として「自尊感情」という言葉を使っています(30ページ)。
子どもが「自己肯定感」を持てなくなっている問題は、以前からも指摘されていますが、本書のポイントは、この子どもの自尊感情の高さ・低さについて、一連の調査にしたがって数量化して比較・検討しているところにあります。
兵庫県神戸市・都賀川の突然の増水で、子どもたちが流された事故。今朝の「朝日新聞」には、そのときの様子が詳しく紹介されていました。
事故は、子どもたちを河川敷から避難させていた最中におきたようです。雨が降り出したときに、すぐに引き上げていればと悔やまれます。
濁流、逃げる子どもをのむ 神戸・都賀川の増水(朝日新聞)
「受け入れられない」悲しみ広がる…鉄砲水4人死亡(読売新聞)
夏休みの学童保育、頭悩ます 神戸の濁流死亡事故(朝日新聞)
北陸や近畿で激しい雨が続いていますが、兵庫県神戸市の都賀川で、突然の増水で子どもらが流され、子ども3人と女性1人が犠牲になったそうです。
高校生の頃、ほっつき歩いたこともある場所だったので、本当にびっくりしました。
シマンテックが、インターネットの影響について国際調査。ニュースでは、一括して「子どもの危険」を強調していますが、子細に眺めると、いろいろ違いがあるようです。
「親に許されないようなことをネットで行っている」世界で5人に1人の子どもが回答【シマンテック・オンライン生活調査】(MarkeZine)
シマンテック、日本の親は子どもの危機に鈍感! ネット利用の国際比較調査(朝日新聞)
これ↓がシマンテックが発表した調査結果(邦訳概要)
【ノートン・オンライン生活レポート 第1 号 主な調査結果】←PDFファイルが開きます。
文部科学省による「いじめ」の調査で、昨年度のいじめは12万5000件と、前年度の6倍以上に。
従来から、文科省の「定義」が逆にいじめを隠している、ということは言われていたこと。被害にあった子どもが「いじめられた」と言えばいじめであるという「定義」に変更して調査した結果がこれ。
博報堂生活総合研究所が10?15歳(小5?中3)の子どもたちを対象とした調査を実施。
「欲しいもの」では、54.8%がお金、54%が「いい成績」、35.5%が「時間」と回答。また、「もっと増やしたい時間」では、64.9%が「睡眠時間」、61.9%が「友だちと過ごす時間」、そして驚くことに31.9%が「ぼんやりすごす時間」と答えている。
ほかにも、41.6%が「時間的ゆとりがない」と答えたり、「放課後や休日に友達の家へよく遊びにいく」という子どもが、53.4%(1997年)から39.4%に大きく減少したり、51.1%が「塾へ行かないと不安だ」と思っているなど、追い立てられる子どもたちの実態の一端をうかがい知ることができる。
博報堂生活総合研究所のリポートは、↓こちらから。
以前紹介した、横浜市立盲特別支援学校の生徒たちが撮影した写真展「Kids Photographers 子どもは天才!」を、ようやく見てきました。
横浜での写真展を見逃してしまい、残念に思っていたのですが、好評だったということで、9月12日まで、日比谷三井ビルディング1階のフォトエントランス日比谷でも写真展が開かれています。
↑上は、会場で買ってきた写真集の表紙。永井咲生ちゃん(小2)が写した弟の写真ですが、彼女が弟のことをどんなふうに思っているか、素直に伝わってくるほほえましい作品です。
今日の「東京新聞」から1つめ。なかほどの暮らし欄の記事ですが、いまの女の子たちの「性」を取り上げています。
驚くのはその中身。たとえば、20歳未満の人工妊娠中絶率は、1995年までは、人口1000人当たり4?6人で推移していたのが、2000年には12人を超え倍増。現在は、少し減っているとはいえ、2005年の20歳未満の中絶手術数は3万0119件。中絶手術を受けた女性の15%が20歳未満だといいます。
2004年では、20歳未満の人工中絶件数を日割りすると、1日当たり95人になるそうです。2005年だと82.5人になる計算で、少し減ったとはいえ、1週間で600?700人の女の子が中絶手術を受けている、というのは、驚くにはあまりにむごい数字です。
UNICEFの調査によると、「自分は孤独であると感じる」という子ども(15歳)の比率は、日本が29.8%の第1位。
OECD加盟25カ国の平均は7.4%で、2位はアイスランドの10.3%というから、ほんとに断トツ、ぶっちぎりの第1位ですねぇ。15歳というと、中学3年か高校1年。35人のクラスで、10人か11人が「僕は孤独だ…」と思っている訳で、考えてみるとちょっと恐ろしいかも…。
岐阜県で中学2年生の女の子が自殺した問題。「いじめ」があったのかなかったのかをめぐって、学校側の対応は泥沼状態になっているようです。
それに対して、子どもたちの方は、「いじめ」について勇気を持って発言し始めています。
岐阜の中2自殺 いじめた側謝罪の意思(東京新聞)
同級生の親 遺族を訪ね謝罪(NHKニュース)
岐阜中2自殺:遺書に書かれた4少女の両親が弔問、謝罪(毎日新聞)
岐阜中2自殺、「いじめ」を同級生2人が目撃(読売新聞)
至近距離でパス、1人片付け……同級生らいじめ実態語る(朝日新聞)
子どもたちの“いま”を窺い知ることのできる調査2つ。
1つは、小中学生の1割が学校は「楽しくない」と思っていること。これを少ないと見るか、多いと見るべきか。何にせよ、学校が「楽しくない」理由の6割が「めんどうくさい」、5割が「つかれる」、3割が「うるさい」とは…。「友だちづきあいが疲れる」27%というのも相当深刻化も…。
もう1つは、「お金が一番大切」と考える中学生が26%、高校生だと30%にものぼるという調査。もちろん、多数は「お金はコツコツ働いて貯めるもの」と考えているのだが、およそ3割が「お金が一番」というのは…。
「面倒くさい、疲れる」 小中学生1割、学校楽しくない(朝日新聞)
「お金が一番大切」高校生の3割 マネーゲーム肯定4割(朝日新聞)
平均収入以下の過程で暮らす子どもは、日本では14.3%。デンマーク2.4%などという数字と比べると、日本やアメリカ(21.9%)がいかに高いかよく分かります。しかも日本は、90年代に2.3%も増加したそうです。
子どもたちには最良のものを! 安心して子どもを生み、育てられる社会を! そう思わずにはいられません。
少し前の記事ですが、気になる記事があったので紹介しておきます。
1つは、中学生の23%、小学生でも8%が「何をしても楽しくない」「泣きたい気がする」「独りぼっち」などの抑うつ症状を示しているという調査です。「なにをしても楽しくない」という子ども…。う〜む、です。
もう1つは、小学生の2割が「人の顔が見える」「自分の悪口が聞こえる」などの幻覚(幻視、幻聴)を体験したことがあるという調査。海外の研究では、幻覚を訴える子どもの割合は19?35%というので、日本だけが飛び抜けて高いわけではありませんが、しかし、「自分の悪口が聞こえる」というのは、あまり健全なものではありません。
子どもたちは相当深刻な精神状態におかれているということなのでしょうか。
中学生23%、小学生8% うつ病リスクの抑うつ症状(共同通信)
小学生の2割「幻覚体験」 不安定な親子関係反映か(共同通信)