本日、文部科学省の全国一斉学力調査の2回目がおこなわれます。
しかし、1回目の調査結果をどう生かすのか、いまだに検討結果が出ていないのに、次の新しい調査…。いったいどうするつもりなんでしょうか?
本日、文部科学省の全国一斉学力調査の2回目がおこなわれます。
しかし、1回目の調査結果をどう生かすのか、いまだに検討結果が出ていないのに、次の新しい調査…。いったいどうするつもりなんでしょうか?
17日付の「日経新聞」に、文部科学省が実施した全国一斉学力テストについて、興味深い論評が載っていた。筆者は、大阪大学の志水宏吉教授。
志水教授は、全国一斉学力テストの結果について、主要には次の3点が明らかになったとまとめられている。
全国紙の報道だけでは分からない、学力テストの結果を受け取った地方の反応をニュースで集めてみました。平均を上回った県はそれほどでもありませんが、平均を下回った県は大慌てのようです。
文部科学省が実施した全国一斉学力テストの分析結果が公表された。
メディアでは、いろんなことが報道されているが、一番肝心なのは報道されていない“あれ”、つまり、“うちの学校は、全国ランキングの何位なのか”という一番競争原理な問題。文科省は学校ごとの結果は公表しないとしているが、もちろん各学校には通知。テレビのニュースでも、結果が届いた学校の先生方がまっさきに確かめたのは自分の学校が何位だったということ。「これで、先生方がほっと安心しているうちはいいが、学校ごとの結果が公表されれば、アホな「競争」が始まり、足立区のような事態になることは必至。
親の経済格差が子どもの学力に影響(TBS News-i)
全国学力テスト結果公表、基本知識あるも応用力に課題(読売新聞)
全国学力調査、「活用力」に課題 文科省が結果公表 (朝日新聞)
学力テストで校長、区教委先頭に不正が発覚した足立区で、成績に応じた学校予算の傾斜配分方式が廃止されることに。同予算は今年から実施されたばかりのもの。国の「教育改革」を先取りした同区の路線は1年で破綻したことに。
学力テスト実施中に、校長が指差しして誤答を生徒に指示していた足立区ですが、実は、区教委が学力テストの問題用紙を事前に校長会で配布していたことが明らかに。
足立区は、前年の東京都の学力テストで23区中最下位だったとか。区教委がこんなことを考えるんだから、校長がテスト中に不正をやるのも当たり前ですな。文字通りの「反面教師」。
足立区の学力テストでの不正行為。区教委の調査に、先生が「校長に指示された」と言っているのに、校長と副校長は「記憶はない」、主幹は「言ったかも知れない」という曖昧な答弁。
不正行為そのものが非教育的ですが、問題が発覚したあとの往生際の悪さでも、とても生徒の手本にはなりません。
校長ら6人が誤答を合図、事前演習は6校 東京・足立区(朝日新聞)
校長、学力テスト中の児童に指で正答教える…東京・足立区(読売新聞)
足立区の小学校で、学力テストの採点から障害を持つ児童を無断で外していたことが明らかに。
足立区といえば、学力テストの結果によって学校への予算配分を決めるということで有名ですが、そんなことをやれば、こういう事件をまねくことは最初から分かっていたこと。なんともいやはや、まことに教育的なテストですねぇ…。
ベネッセの社長が辞任というニュースが流れていますが、それはそれとして、大事な問題はこちら。
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