選挙制度は単純明快であるべきだ

衆議院の比例代表選挙の定数削減が強行される危険が軽視できなくなってきました。

小選挙区では議席を獲得できない小政党でも、がんばれば議席を獲得できる比例代表の定数を削減するということは、すなわち小政党を国会から排除することにほかなりません。原発問題にしても、消費税増税にしても、民主党と自民党には大差はなく、この2政党だけで国会の議席を独占したら、いったい日本の政治はどうなるか。政治への不満が強まっている(それ自体、民主党政権の公約裏切りが生み出しものですが)ことを利用して、民主党・自民党の議席独占をたくらむなんていうことが許されてよいはずもありません。

しかし、このレベルだけで議論していると、「どの党に有利か」みたいな政党の都合で選挙制度を議論しているように受け取られかねません。もっと根本的に選挙制度について考えてみることが必要ではないでしょうか。そういうことをツイッターで呟きました。

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比例定数削減に異論続々

国会議員定数の削減問題。地方紙では、疑問を呈する社説が次々に登場している。

神戸新聞は、ずばり「減らせば質が高まるのか」のタイトルで、「一斉に減数競争に走るのは、あまりに短絡的」と批判。北海道新聞も「消費税増税に向け『議員自らが血を流す』というが、乱暴すぎる。筋違いではあるまいか」と指摘している。

比例定数をまず削減しようという動きに、「比例に込められた多様な民意を吸い上げる機能を弱める懸念がある」(河北新報)との指摘も共通している。

議員定数/減らせば質が高まるのか:神戸新聞
比例定数削減 少数意見を封殺せぬか:北海道新聞
議員定数削減 「1票の格差」是正が先:京都新聞
政治改革/定数削減も結構だけれど:河北新報
定数削減 1票の格差是正が先だ:信濃毎日新聞

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