兵庫・大阪で広がった新型インフルエンザの遺伝子を解読した結果、これらは同一ウイルスであることが明らかに。さらに、4月下旬にカナダ・アメリカ東部で流行したウイルスよりも、メキシコのウイルスに近かったことも判明。
つまり、カナダ・アメリカ東部で流行しはじめる頃よりも前に、メキシコから関西へウイルスははいり込んでいた、という可能性が大きいということになる。さらに、4月末からは神戸で、5月1日からは大阪でもインフルエンザ治療薬の処方が増えていたという。
このころに、海外渡航歴の有無にかかわらず、新型インフルエンザかどうか調べていれば、もっと早い段階で国内流行をつかめたかも知れない、という訳だ。「水際作戦」が本当に効果があったかどうか、こうした点も踏まえて、ぜひきちんとした総括をお願いしたい。
新型インフル、関西の集団感染は同一ウイルスか…遺伝子解読(読売新聞)
兵庫、大阪の新型は同一 発生初期のウイルス侵入か(共同通信)