新型インフルエンザ 4月末には国内に?

兵庫・大阪で広がった新型インフルエンザの遺伝子を解読した結果、これらは同一ウイルスであることが明らかに。さらに、4月下旬にカナダ・アメリカ東部で流行したウイルスよりも、メキシコのウイルスに近かったことも判明。

つまり、カナダ・アメリカ東部で流行しはじめる頃よりも前に、メキシコから関西へウイルスははいり込んでいた、という可能性が大きいということになる。さらに、4月末からは神戸で、5月1日からは大阪でもインフルエンザ治療薬の処方が増えていたという。

このころに、海外渡航歴の有無にかかわらず、新型インフルエンザかどうか調べていれば、もっと早い段階で国内流行をつかめたかも知れない、という訳だ。「水際作戦」が本当に効果があったかどうか、こうした点も踏まえて、ぜひきちんとした総括をお願いしたい。

新型インフル、関西の集団感染は同一ウイルスか…遺伝子解読(読売新聞)
兵庫、大阪の新型は同一 発生初期のウイルス侵入か(共同通信)

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首都圏で感染確認さらに

東京、埼玉でさらに感染が確認されました。気になるのは、それに対する行政の対応で、東京でも埼玉でも、「感染が広がる恐れは少ないから、特別な措置はとらない」と、判で押したように同じ説明をしていることです。

しかし、少なくとも埼玉の男性は、発症までの2日間、出勤しパチンコにも行っています。決して「感染が広がる恐れは少ない」とはいえないはずです。インフルエンザは発症1日前から感染の危険があると言われており、「症状が出てからの行動は限られている」というのは「恐れが少ない」理由にはなりません。

もちろん、効果のほどが疑わしい学校の全面休校などをせよというつもりは毛頭ありません。しかし、首都圏でも本格的に感染が広がる危険性が高まっているのに、「大したことがないから安心していればいい」というような対応は、やはり正しくないと思います。

埼玉 2人目の感染確認 : NHKニュース
東京 3人目の感染者 : NHKニュース
新型インフル:埼玉で2人目の感染者 関西旅行同行の男性 : 毎日新聞
新型インフル:東京で3人目感染 三鷹市の25歳男性 : 毎日新聞

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「基準」がないのが一番の問題

政府が、新型インフルエンザにたいする「対処方針」を緩和。完全防備の物々しいいでたちでおこなわれていた機内検疫も基本的に中止。学校の一律休校も見直して、「地域の実情に応じた柔軟な対処」に切り替えられることになりました。

それなら、これまでの対応は「過剰反応」だったのか? それとも警戒を緩めすぎ? 今晩の「毎日新聞」の「特集ワイド」は、警戒が必要だと指摘する人、パニックだという人、そして渦中の神戸で暮らす人、三者三様のコメントを紹介しています。

特集ワイド:新型インフル 過剰反応…いや、当然? : 毎日新聞

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感染者に「申し訳ない」と言わせる日本社会の異常

いまテレビのニュースでやっていましたが、新型インフルエンザに感染した高校生の通う学校の校長先生が記者会見し、高校生から「迷惑をかけて申し訳ない」と連絡があったと涙ながらに話していました。

しかし、病気になって入院している人に「申し訳ない」と言わせるとは、まったくもって日本社会は異常すぎます。

首都圏で初の感染者、その余波は : TBS News-i

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東京でも新型インフルエンザの感染を確認

東京でも、新型インフルエンザの感染が初めて確認されました。川崎でも、同じ高校の生徒の感染が確認されたので、今後、感染者が増えることは確実でしょう。

ということで、はたして首都圏ではどんな事態になるでしょうか。

僕も、できれば感染したくはありませんが、しかし絶対に感染しないようにするというのは不可能ですし、危険因子をもっていない人の場合は症状は通常のインフルエンザと同じ程度だということなので、「なるべく感染しないように気をつける」という態度で臨みたいと思います。(「気をつける」といっても、外出する度に手洗い、うがいをやる、休養を十分とって健康管理に注意を払う、という程度ですが)

東京で初の新型インフル、八王子の女子高校生…米から帰国 : 読売新聞
東京都内で初の感染確認 : NHKニュース
川崎 同じ高校の生徒感染確認 : NHKニュース

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世界の感染者数、日本は4番目

「水際作戦」と言っていましたが、もはや日本国内が渡航制限すべき「蔓延国」状態。検疫も、外国が日本からの飛来便に実施した方がいいんじゃない、という状況では、もはや続ける意味がありません。

また、各地の「発熱外来」も、電話が殺到したり、発熱者が直接やってきたり、すでに相当混乱しているようです。もともと、「発熱外来」は、新型インフルエンザが疑われる発熱者が、一般の病院で、他の人と接触しないようにと設置されるもの。そこに、新型インフルエンザではない人が直接やってきてしまったのでは、「発熱外来」を設置する意味がなくなってしまいます。

しかし、一般病院には「新型インフルエンザかもしれないから」といって診察を断られ、なおかつセンターに電話しても通じないとなれば、発熱した人が直接発熱外来にやってくるのは当然です。「発熱外来」を設けて患者を区別する、というやり方は破綻しているのではないでしょうか。

世界の感染者数、9665人…日本は4番目(読売新聞)
機内検疫を週内にも終了…政府、感染拡大防止に重点(読売新聞)
メキシコへの「渡航延期勧告」解除へ…外務省方針(読売新聞)
クローズアップ2009:新型インフル 発熱対応「限界寸前」(毎日新聞)

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新型インフルエンザ 国内感染確認が139人に

兵庫、大阪を中心に新型インフルエンザの感染確認者が139人になりました。気がつけば、感染確認者数で日本は世界4位に。

兵庫県ではすでに感染者を入院させる特別病床が足りなくなり、軽症者については自宅での療養に切り替えざるを得なくなっています。

しかし政府の方針は、依然として、「感染の疑いのある例についてはすべて検査し、感染が強く疑われる場合には、軽症・重症を問わず措置入院し、更なる感染の拡大を防ぐ」(「『基本的対処方針』の実施について」5月16日付)というもの。

自宅待機させて健康観察をするという「濃厚接触者」にしても、兵庫県内で最初に分かった感染者8人についてだけでも161人に上っています。この割合でいくと、現在、感染確認者139人にたいし、濃厚接触者は2800人近くになる計算です。このまま発症者が増えていけば、たちまち「濃厚接触者」を特定する作業も、その全員を自宅待機させて経過観察することもやりきれなくなることは確実です。

ということで、厚生労働省も対策の見直しにとりかかることになったようです。

新型インフル国内感染者数139人に、休校対象134万人(読売新聞)
【新型インフル】医療現場大混乱 発熱外来はパンク状態(MSN産経ニュース)
新型インフル:兵庫県内の8人の「濃厚接触者」は161人(毎日新聞)
新型インフル:「季節性と変わらず」厚労相、新たな対策へ(毎日新聞)

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あっという間に… 国内感染44人

新型インフルエンザの感染例が次々に確認されて、あっという間に44人になりました。神戸高校のバレーボール部と交流試合をした加古川の高校でも感染が確認されたし、大阪の私立高校の場合は通学範囲は大阪、兵庫、京都に広がっています。だから、まだまだ感染確認数が増えていくことは確実でしょう。

国内での感染確認44人に(NHKニュース)

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新型インフルエンザ いよいよ本格的国内流行か

神戸の高校生に続いて、大阪でも高校生の感染が確認され、いずれも海外渡航歴がないとのことで、国内でも新型インフルエンザが流行し始めたようです。

国内感染計21人に 大阪で9人、兵庫で4人新たに確定(朝日新聞)

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新型インフルエンザ騒動で分かったこと(その2)

新型インフルエンザ「疑い例」の検査から、通常の季節性インフルエンザが現在も流行している可能性が浮かび上がってきています。

実際、これまでの「疑い例」は、いずれも季節性インフルエンザ。4月末時点の推定では、患者は17万人にもなるそうです。「インフルエンザは冬のもの」という思い込みはやめて、あらためてうがい・手洗いをしっかりやることにします。(^_^;)

季節性インフル、今も流行? 新型「疑い例」から相次ぎ判明(NIKKEI NET)
A型の季節性患者は推定17万人 新型感染の疑い今後も(共同通信)

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新型インフルエンザ騒動で分かったこと

すでにこの乳児は新型インフルエンザでないことが判明しましたが、米軍基地内はもちろん「外国」扱い、日本の検疫官も保健所も立ち入りはできません。日本政府が「水際作戦」を強調してみても、こうした部分はまったく日本政府の手がおよびません。

共同通信によれば、このチャーター機で横田基地にやってきた乗客は260?270人とかなりの数。いったい日常的に、どれぐらいの人数が在日米軍基地に直接やってきて、日本の税関や検疫を通らずに入国しているのでしょう?

米国乳児が陽性、横田基地 新インフルか、日本も検査(共同通信)

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