本日は、サントリーホールで、新日本フィルの定期演奏会。ダニエル・ハーディング指揮で、
- ディーン:ドラマティス・ペルソネ ※日本初演
- ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ベンヤミン=グンナー・コールスによる新版2015) ※日本初演
前半ディーンのトランペット・ソロはホーカン・ハーデンベルガー。
この間、ハーディングは「復活」とか今回のブル7とか大曲を振るのに、なかなか結果が伴わず、今日のブル7もかなり心配していたが、果たして如何に。
本日は、サントリーホールで、新日本フィルの定期演奏会。ダニエル・ハーディング指揮で、
前半ディーンのトランペット・ソロはホーカン・ハーデンベルガー。
この間、ハーディングは「復活」とか今回のブル7とか大曲を振るのに、なかなか結果が伴わず、今日のブル7もかなり心配していたが、果たして如何に。
すみだトリフォニーホールで、新日本フィルハーモニーの定期演奏会を聞いてきた。ダニエル・ハーディングの指揮で、ブルックナーの交響曲第5番(ノヴァーク版)というプログラム。
期待をしたが、演奏は残念な出来だった。ハーディングは、ゼネラル・パウゼを意識してやたら大きくたっぷりとっていたが、それがこの曲の推進力を妨げてしまったようで、弦や管がバラバラになってしまった。また、対抗配置にしていたが、そのためにヴァイオリンの一体感が損なわれ、かえって演奏が薄っぺらくなったように思う。管のミスもあったし、弦も濁っていた。残念ながら、新日本フィルのいまの技量ではせいぜいこの程度かという出来だった。
当日のツイッターは賛否両論だったので、私の評価は一方的過ぎるのかもしれないが、誰もが認める成功といかなかったことだけは間違いない。
ところで、当日発表されたところでは、ハーディングは1年延長で2015/2016シーズンも指揮をとるが、インゴ・メッツマッハーは今シーズン(2014/2015)で契約期間満了、延長なしということになったらしい。
小沢征爾から新日本フィルを受け継いだアルミンクが退任したあと、新日本フィルは音楽監督(あるいは常任指揮者)不在の状態が続いている。ハーディングもメッツマッハーも年2回4プログラムを振るだけ。年10回の定期演奏会のうち、半分とは言わないが、オケの音づくりに責任を持つにはせめて年4回は振ってもらいたいと思うのだが、それを担当する指揮者がいない。
またハーディングは、マーラーやブルックナーなど大作ばかりをやる“巨艦大砲主義”なところがあって、いろいろと珍しいプログラムをやってくれるメッツマッハーのほうがオケのためにはよいと思うのだが、任期満了でお終いになってしまって残念だ。この間、日フィルがラザレフにしごかれてめきめき腕を上げているだけに、新日本フィルの置いてけぼり感が半端ない。早く新しい音楽監督を迎え、オケのレベルアップに取り組んでほしい。
月曜日に続いて、金曜日、ふたたびアルプス登山に挑戦。こんどは無事、全行程を歩きとおすことができました。^^;
指揮は今年9月から新日本フィルのConductor in Residenceに就任するインゴ・メッツマッハー。
金曜日、すみだトリフォニーで、新日本フィルの定期演奏会を聞いてきました。プログラムは次の通り。
指揮はダニエル・ハーディング、コンサートマスター崔文洙。
新日本フィル定期演奏会。指揮はアルミンク。28日、サントリーホールにて。
ヒンデミット好きの私としては大変楽しみなプログラムでしたが、やっぱりちょっと渋すぎたのか、ホールはかなり空席が目立ちました。
3曲の中で、一番よかったのは、2曲目のブリテンのVn協。ブリテンって、戦争レクイエム以外はあまり聴いたことがないのですが、この曲は、スペイン内戦の迫りくる「不安」をモチーフにした作品。それをソリストのイザベル・ファウストが見事に引き込んでいくという感じで、思わず引き込まれてしまいました。
22日、すみだトリフォニーで、3月に聞くはずだった定期演奏会の代替公演を聞いてきました。指揮はダニエル・ハーディング。会場で、3月に配られるはずだったプログラムをいただきました。
3月の定期演奏会、震災当日夜は、それでもハーディングは、徒歩などで会場にやってきた100人余りのお客さんを前に、演奏をおこなったそうです。しかし、私が聞く予定にしていた12日の演奏会は、残念ながら中止になってしまいました。
5月31日付「読売新聞」夕刊によれば、「地震や津波によって甚大な被害を受けたにもかかわらず、威厳を保つ人々の勇敢さを目のあたりにし、心に刻まれた」というハーディングは、震災後5日間、日本に残り「大震災後の激動を肌で感じ」、「帰国後も地質学の書籍に目を通すなど、日本への関心は薄れることがなかった」そうです。
今回、再来日したハーディングは、マーラー・チェンバー・オーケストラの公演を合わせると、13公演という超ハードスケジュール。それでも、20日にはチャリティーコンサート(すみだトリフォニー)を開き、21日(サントリーホール)、22日(すみだトリフォニー)と代替公演をこなし、それぞれ演奏が終わるとロビーでみずから箱をもって募金を呼びかけました。この日のトリフォニーでも、ハーディングの前には募金の長蛇の列ができていました(僕は、先週の定期演奏会の時に、代替公演のチケット代相当分の募金をしたので、この日は混雑を避けてそのまま帰ってきましたが)。
こちらは、来日前に新日本フィルがおこなったインタビュー。さっそく地質学的所見も披露されています。(^_^;)
ハーディング最新インタビュー : 新日本フィルハーモニー交響楽団 New Japan Philharmonic
先週末、2つのコンサートを聴いてきましたが、どちらも大変充実した演奏でした。
まず17日は、すみだトリフォニーホールで新日本フィルの定期演奏会。指揮は、ダニエル・ハーディング。
ハーディングがブルックナーを振るのは初めてだとか。あの日、日本にいて震災を体験し、それでも当日夜にはコンサートを実施したハーディングが、ふたたび来日して、どんなふうに新日本フィルを振るのか、というのも期待でした。
先週木曜日、サントリーホールで聴いてきた新日本フィルの定期演奏会。
3月の定期は震災で聴けず、4月は演奏会がなかったので、新日本フィルの定期は3カ月ぶり。会場でも、「お宅はどうでした?」「あの日は歩いて帰りまして」とお客さん同士の会話が聞こえていた。当日、歩いてすみだトリフォニーまで出かけて、演奏会を聴いてきたという“強者”もおられた。
ということで、予定されたプログラムに先だってヒンデミットの「葬送音楽」が震災の犠牲者に捧げられた。
この曲と2曲目のクルタークの「断章」(日本初演)でソロをつとめたタメスティのヴィオラは、お見事の一言に尽きる。非常に透明度の高い音をしっとりと響かせて、情感たっぷりのすばらしい演奏。こんなクリアなヴィオラの音色は初めてだった。
東京フィルの荒井英治さん(ヴァイオリン、ソロ・コンサートマスター)、青木高志さん(ヴァイオリン、コンサートマスター)、須田祥子さん(ヴィオラ)、渡邉辰紀さん(チェロ、首席チェロ奏者)が、「ウェブ上でのチャリティーコンサート」ということで、弦楽四重奏の演奏を公開して、募金の呼びかけをされています。
音楽家として今何ができるか。Charity concert on the web|東京フィル公式ブログ「オーケストラをゆく」
曲目は、モーツァルト(L.Kember編):クラリネット五重奏曲イ長調Kv.581より第2楽章。You Tubeでも視聴可能です。
仙台フィルハーモニーは、26日、仙台市内で第1回の「復興コンサート」を開催しました。
11日に、東北巨大地震が起きたあと、日フィルの定期演奏会(ラザレフ指揮)は、サントリーホールの安全が確認され、そのまま夜7時から予定通り行われたそうです(チケットは持ってましたが、交通手段がなく聴けず)。
しかし、そのあとは期待していたコンサートが次々と中止になってしまいました。
今日は、すみだトリフォニーで、ブリュッヘン指揮、新日本フィルによるバッハ「ミサ曲ロ短調」を聴いてきました。
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
通例のミサ曲がキリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイの5部構成であるのにたいして、この曲は4部構成。全部で2時間ほどもかかる作品ですが、第1部が終わったところで休憩をはさんで演奏されました。
フランス・ブリュッヘン指揮のベートーヴェン交響曲全曲演奏会。今日は、新日本フィルの定期演奏会での演奏です。
今日の演奏で一番びっくりしたのは、「第九」の演奏で、第4楽章がすすんでそろそろ歌が始まるというのに、ソリストが舞台にあらわれなかったこと。どうするんだ〜?! と思っていたら、上手から、バリトンのデイヴィッド・ウィルソン=ジョンソンがあたふたと登場し、トロンボーンの後ろあたりで、客席に腕を広げて歌い始めたのです。
古楽器・古楽演奏で有名なフランス・ブリュッヘンと新日本フィルによる「ベートーヴェン・プロジェクト」。錦糸町まで出かけて、第1日目を聴いてきました。
対抗配置10-8(後半は10)-6-4-3の小型の編成、ピリオド奏法による演奏。弦の音は非常にクリアで、管の音がくっきりと浮かび上がってくる。ブリュッヘンの指揮に新日本フィルもしっかりとこたえていて、かなりクオリティの高い演奏でした。第3番では、指揮台に手をかけたところで、まだお客さんが拍手しているあいだに、ひょいと手をふって演奏を始めるお茶目なところも見せていただきました。
1月は、先日の読響第500回定期のあとも3つばかりコンサートを聴きましたが、いささか疲れてしまって、記事をアップするのがすっかり遅くなってしまいました。
ということで、3本まとめていきます。(^_^;)
今期から新日本フィルの定期はサントリー・シリーズに変更。ということで、2日、早速サントリーホールに行ってきました。
先週の金曜日、新日本フィルの定期演奏会ですみだトリフォニーへ。今シーズンは日程があわず、久しぶり。
プログラムは以下の通り。すべてハンガリー作曲家の作品で、かなりマニアックなプログラム。
1曲目のソリストは、パトリツィア・コパチンスカヤ。緑のドレスで登場したけれど、なんだか妙に裾を引きずっているなぁと思っていたら、彼女はいつもステージには裸足で登壇するらしい。曲も相当な現代音楽でひっちゃかめっちゃかだったが、演奏の方も相当のノリで、本人はかなり満足だったご様子。アンコールを2曲も弾いていた。
日曜日、トリフォニーホールで新日本フィルのコンサート・オペラを見てきました。
ドビュッシー:ペレアスとメリザンド
「ペレアスとメリザンド」は、「青い鳥」でおなじみのメーテルリンクの作品。4月には、読響のカンブルラン就任演奏会で、シェーンベルクの交響詩を演奏していましたが、ともかく僕はストーリーさえろくに知らないので、いったいどんなものやら期待して、雨の中、錦糸町まで出かけてゆきました。