朝日新聞が「日本会議」の動きを取り上げた

朝日新聞2016年8月5日付朝刊

朝日新聞2016年8月5日付朝刊

朝日新聞2016年8月6日付朝刊

朝日新聞2016年8月6日付朝刊

朝日新聞が、昨日、今日と連載で「日本会議研究 参院選編」上下を掲載。食い足りないところもあるが、「日本会議」がメディアで取り上げられるようになったことはよいこと。9月から改憲に向けた全国キャラバンを開始するつもりらしい。

アナクロな人たち

「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」という名前の議員連盟の設立総会が開かれた。

9年前にも皇居前で即位10年の「国民祭典」なるものが開かれたが、来年また即位20年の「国民祭典」をやろうというのだ。勝手にやるならともかく、それに政府を巻き込んで、自分たちの私的な集会を国家的行事に仕立てようというのだから、迷惑な話。

来年11月12日、天皇在位20年を休日に 超党派議連(asahi.com)
“即位の礼にちなみ 休日を”(NHKニュース)

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麻生首相の所信表明演説

麻生首相が国会で所信表明演説。

民主党に逆質問をしたり、いろいろ話題を呼んでいますが、そのなかでも一番呆れたのは、その冒頭。

麻生首相の所信表明演説(朝日新聞)
麻生首相:所信表明 「選挙演説」色濃く 民主の「弱点」挑発(毎日新聞)

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鳩山由紀夫氏、天皇の元首化を求める

鳩山由紀夫・民主党幹事長が、都内で開かれた「天皇陛下ご即位20年奉祝委員会」で、憲法を改正して「天皇は元首」と明記するように改めて訴えた。鳩山氏は、自分自身の改憲案でも天皇の元首化をうたった、根っからの「天皇元首化」論者。

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懲りない人々 中川氏らの勉強会初会合

自民党の中川昭一氏や、日本会議国会議員懇談会会長の平沼赳夫氏(無所属)が勉強会をスタート。

読売新聞が勉強会メンバーを載せていたので貼り付けておきます。

自民・中川昭一氏ら勉強会、派閥横断で「健全な保守」推進(読売新聞)

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懲りない面々…

沖縄の「集団自決」への日本軍の関与が検定で削除された問題について、日本会議国会議員懇談会が教科書修正に反対決議。

自分たちに都合のいい人間だけから聞き取りをして「軍関与がなかったことが証言で明らかになった」というのは、盗人の開き直りと同じ。記述を修正したら教科書への信頼がなくなるといっていますが、一部の偏った意見だけを取り上げて軍関与を削除するような教科書こそが信頼されないのです。

「議員懇」教科書修正に反対(NHKニュース)

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懲りない人々―中川昭一氏が勉強会をスタート

自民党・中川昭一元政調会長が保守主義の再結集を目指して勉強会をスタート。これには、無所属の平沼赳夫氏も参加。

平沼氏は、日本会議国会議員懇談会の会長。参院選での自民大敗、安倍前首相の突然の辞任で、大きな打撃を受けた「靖国派」再結集ということであろう。それにしても、懲りない人たちである。

中川昭一氏らの勉強会、平沼氏も参加へ(NIKKEI NET)
中川昭一氏が勉強会立ち上げ 保守主義の再結集めざす(朝日新聞)
中川昭一氏、勉強会発足へ・タカ派の再結集狙う(NIKKEI NET)

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日本会議が10周年大会 保守路線後退をなげく

日本会議が設立10周年の記念大会を開催。あいさつのなかで、三好会長は、安倍政権の退陣で「これまでの流れに対する揺り戻しが危惧される」と危機感を表明したそうです。

日本会議:保守路線後退に三好会長が懸念――10周年大会(毎日新聞)

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久間防衛相が辞任、後任に小池百合子氏

記者会見の頭で、いちおう被爆者などに謝っているようにも読めるけれども、要は、参院選を前に「不用意な発言をした」ことを反省しているというだけ。原爆投下は「しょうがなかった」かどうかについては、何も反省していません。こんな辞め方をしても「しょうがない」です。

久間防衛相が辞任 原爆発言で引責 参院選影響に配慮(東京新聞)
久間氏、一問一答 辞任記者会見(北海道新聞)

ところで、後任の防衛大臣には小池百合子氏が!! 「初の女性防衛大臣」などと言われていますが、それよりも、小池百合子氏は、「歴史教科書問題を考える会」役員、「日本会議国会議員懇談会」副幹事長というバリバリの「靖国派」です。

結局、非「靖国派」の久間氏をうまい具合に辞めさせて、まんまと「靖国派」で防衛大臣も独占した訳です。

新防衛相に小池氏 久間氏辞任、野党は任命責任追及(東京新聞)

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日本の男女平等は世界最低クラス

2007年版「男女共同参画白書」によると、日本の男女平等のすすみ具合は115カ国中79位。女性の社会進出度も75カ国中42位で、いずれも大きく遅れていることが明らかに。

こういう不平等も、日本会議の人たちに言わせれば「日本の美徳」になるのでしょうか。それとも、こういう日本社会の遅れた実態が明らかになるからこそ、「男女共同参画社会基本法」の撤廃を要求しているのでしょうか。

日本の女性国会議員は9.4% 12カ国で11番目(朝日新聞)
日本女性の社会進出、世界でも低水準…男女共同参画白書(読売新聞)

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安倍首相は参院選で改憲を争点にするというが…

安倍首相が、参院選で改憲を争点にすると言っているが、一昨年に発表された自民党の「新憲法草案」についてはすでに見直しを決めていることを見逃してはならない。争点だ、争点だと言いながら、安倍首相がどんな憲法をつくろうとしているのかはさっぱり分からない、そんな奇妙な事態が生まれつつあるのだ。

で、どういうふうに自民党案の「見直し」をすすめようとしているのかというと、一番参考になるのが、「新憲法制定委員会準備会」なるところが5月3日に発表した「新憲法大綱案」。同準備会には自民党国会議員だけでなく、民主党、国民新党の国会議員も名を連ねているが、その正体は「日本会議」国会議員懇談会。つまり、安倍首相に最も近い部分が発表した改憲案だ。

それをみると、

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靖国派が「価値観外交」議連

自民党の若手・中堅議員が「価値観外交を推進する議員の会」を結成。

「価値観外交」とは聞き慣れない言葉ですが、「自由、民主主義、人権の尊重、法の支配」という価値観にもとづいた外交をすすめるというのだ。しかし、その実体は、いわゆる靖国派の集まり。会長の古屋圭司氏は、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の会長でもある。郵政民営化に反対したが、靖国派ということで、復党が認められたクチ。顧問の中川昭一政調会長はいうまでもない。

その主張も、外交にとどまらず、靖国参拝、教科書、「300日規定」の見直し反対などなど、ほとんど言いたい放題の状態。ジェンダー・バッシングの先頭に立っている山谷えり子首相補佐官や稲田朋美氏、西川京子氏もメンバー。

「親安倍」43人が派閥横断の外交議連(朝日新聞)
保守系議連に31人参加(NIKKEI NET)

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「美しい日本をつくる会」は美しくない…

日本会議の別働隊の1つとして、「美しい日本をつくる会」というのが今年2月に発足している。

この会の特徴は、これが、いわゆる「ジェンダー・フリー」攻撃にとどまらず、自民党なども賛成して成立したはずの男女共同参画社会基本法を攻撃の的にしていること。

設立趣意書(昨年10月)では、「社会や学校の乱れの原因は、共産主義的フェミニズムに根ざした男女共同参画社会基本法」「個人の人格を破綻させ家庭を壊す男女共同参画社会基本法を廃棄しなければ、遠からずわが国は亡国の危機に直面する」などとしている。

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自民、民主で仲良く、アナクロ改憲案づくり?!

アナクロニズムと言うべきか、悪のりと言うべきか、呆れてしまいますが、これが自民党だけでなく、民主党、国民新党の議員を含めてやられているというところに御注目を。また、安倍・自民党が、ある意味オブラートにくるんでいるホンネの部分をストレートに表現するとこうなる、という意味でも、改憲策動の本質を分かりやすく示してくれるものだと言えます。

超党派の保守系議員有志 「新憲法大綱案」を提言(北海道新聞)
防衛軍に国益条項… 超党派議員が「新憲法大綱案」(産経新聞)

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男系論の時代錯誤

女系も認めるという皇室典範の改正をめぐって、「日本会議国会議員懇談会」が反対を決議。

「男系による皇位継承の伝統を根本的に改変する」というけれど、現在の憲法になって、天皇の地位は根本的に変わったことをお忘れのようです。現行憲法の成立によって、男系男子による「万世一系」の皇統という「伝統」は否定され、天皇の地位は、あくまで「国民の総意」によるものとなったのです。「国民の総意」以外のもの――男系男子による「血統」などを持ちだして、天皇の地位を正当化しようという人たちは、まず日本国憲法を勉強し直してください。

皇室典範改正案の成立不透明 超党派議連が反対決議(北海道新聞)

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