第2期の日韓歴史共同研究が始まりました。といっても、全部のテーマでの合意にはいたらず。
しかし、第1回のときのように、韓国側が日韓の歴史認識を問う大きなテーマをとりあげたのに対して、日本側は、学会の個別報告みたいな小さなテーマばかり取り上げていたのでは、「共同研究」にならない。韓国側の問題提起を受け止めて、日本側として日韓の歴史をどう考えるのか、真正面からの議論を望みたい。
第2期の日韓歴史共同研究が始まりました。といっても、全部のテーマでの合意にはいたらず。
しかし、第1回のときのように、韓国側が日韓の歴史認識を問う大きなテーマをとりあげたのに対して、日本側は、学会の個別報告みたいな小さなテーマばかり取り上げていたのでは、「共同研究」にならない。韓国側の問題提起を受け止めて、日本側として日韓の歴史をどう考えるのか、真正面からの議論を望みたい。
韓国側から言えば、「韓日歴史共同研究」ですが、報告書についての韓国メディアの反応をピックアップしてみました。
日韓歴史共同研究の報告書を読み始めましたが、古代だけで400ページ近く、近現代は400ページ以上という膨大なもので、印刷するだけで大変…。
しかし、パラパラ近現代史の部分から読み始めたのですが、韓国側が、日本の植民地支配の問題を正面から問うているのにたいし、日本側の立論は細部、末節の問題へと逃げているように読めて仕方ありません。
→日韓歴史共同研究報告書は、日韓歴史共同研究委員会 から、日本側・韓国側両報告の全文がダウンロードできます。
2002年以来、日韓両政府がすすめてきた「日韓歴史共同研究委員会」は最終報告書を提出。近現代史の分野では、両論併記に終わったとのこと。
報告書は近く公表されるというので、日韓双方が何を主張し、どこが一致しなかったのか、詳細な検証を望みたいですね。
歴史共同研究委員会は、もともと歴史分野で相互理解と共通認識を深めることを目的に、2002年3月、日韓両政府の合意にもとづいて設置されたもの。政府レベルでの合意なんですから、韓国側は当然ながら教科書検定などへの反映を求めたのにたいし、日本側は「学問的に事実関係を探求できるが、一致は難しい」という姿勢で、結局、かえって傷を残す結果となってしまったようです。残念です。