大江健三郎氏の『沖縄ノート』で名誉毀損をされたとして、旧日本軍隊長が訴えていた裁判で、最高裁判所が、原告の上告を棄却し、大江健三郎さんの勝訴が確定しました。
おめでとうございます。ヽ(^o^)丿
大江健三郎氏の『沖縄ノート』で名誉毀損をされたとして、旧日本軍隊長が訴えていた裁判で、最高裁判所が、原告の上告を棄却し、大江健三郎さんの勝訴が確定しました。
おめでとうございます。ヽ(^o^)丿
NHKで、こんなニュースが流れていました。
沖縄戦や各地の空襲の歴史、広島・長崎の原爆被害について教えるようにするというのは、ともかく、よいことであることは間違いありません。しかし、戦争全体について、どう教えようとしているでしょうか? 日本が受けた被害とともに、日本が与えた被害についても、私たちは学んでゆく必要があります。
沖縄集団自決にかんする裁判で、大阪地裁が、原告の訴えを棄却する判決。判決要旨を読むと、今回の判決は、日本軍による自決強制を否定しようとする勢力の主張をことごとく批判し、却下していることが分かる。非常に重要な判決だ。
各紙の社説も、判決を妥当なものとし、この裁判を先取りした教科書検定の見直しを求めている。
社説:集団自決判決 歴史を見る「冷静な目」(北海道新聞)
社説:「集団自決」判決 軍のかかわり重い判断(中国新聞)
社説:沖縄ノート訴訟 過去と向き合いたい(中日新聞)
社説:沖縄ノート判決 軍の関与認めた意味は大きい(毎日新聞)
社説:集団自決判決―司法も認めた軍の関与(朝日新聞)
沖縄戦での集団自決にたいする日本軍の関与が削除された問題。文部科学省が訂正申請に「真摯に」対応するとしたことで落ち着くかに見られましたが、「軍による命令を示す資料は見つかっていない」という理由で教科書会社の訂正申請を認めていなかったことが明らかになりました。
メディアによっては、軍の強制「復活容認」としているものもありますが、「集団自決は日本軍など軍・官・民が一体となった複合的な要因で起きた」「今のところ日本軍の命令を示す資料は見つかっていない」として、軍の強制によるものであることを否定する態度は変わっていません。
実際の運用において、事実上記述が復活したとしても、これでは何の解決にもなりません。
“集団自決 命令の資料ない”(NHKニュース)
検定審「軍強制」容認へ 教科書会社に指針提示(東京新聞)
「集団自決」修正/撤回否定に批判集中(沖縄タイムス)
沖縄戦での軍による「集団自決」強制の記述を削除させた教科書検定について、渡海文科相は、検定意見の撤回拒否を明言。多少の表現修正でお茶を濁すつもりらしい。
他方で、教科書検定の「部会」議事要旨の公開について検討を開始したようだが、これはあくまで次回以降のこと。今回の検定については、撤回もしなければ公開もしない、開き直ったまま逃げ切りをはかるつもり。
「琉球新報」に、高校歴史教科書検定の「審議会」の「日本史小委員会」の委員の証言が載っています。それによれば、「小委員会」での委員による審議の場に、文部科学省の職員である教科書審査官が出席・発言しているとのことですが、それはたんに質問に答えて発言するというようなレベルでなく、実態として、委員だけによる審議はおこなわれていない、というのです。
ということは、「検定調査審議会」なるものは、独立の機関でもなんでもないということ。また、審査官が意見を言って、沖縄戦「集団自決」記述が削除されたのだから、これこそ「政治の介入」そのものだ、ということです。
沖縄戦「集団自決」検定削除問題で、沖縄県民大会実行委員会が文部科学大臣に要請。しかし、文部科学省は、検定撤回をあくまで拒否する態度に終始。
政府・文科省が柔軟姿勢を示したということで、なにか問題が解決するみたいな報道もありますが、教科書出版社が訂正申請すれば多少の手直しは認めるというだけ。もともと誤った検定意見が問題の発端なのですから、まずそれを撤回するところから始めるべきです。
教科書検定で、沖縄戦での「集団自決」にあたって軍の関与を削除された問題で、政府が修正の動きを探り始めたようです。
はたしてどんな修正になるか。「軍の命令はなかったが、軍の関与のもとにおこなわれた」程度でお茶を濁すつもりかも知れません。
文科省に修正検討指示 「集団自決」削除で官房長官(朝日新聞)
渡海文科相、姿勢を転換=「沖縄の気持ち受け止める」?集団自決の教科書検定問題(時事通信)
沖縄県側の意見聞き対応=教科書検定で銭谷文科次官(時事通信)
文科相、省内に対応指示 沖縄の「集団自決」検定(中日新聞)
今日午後3時から、沖縄戦の「集団自決」検定削除の撤回を求める県民大会が開かれ、会場となった宜野湾市・宜野湾海浜公園に11万人が集まりました。
教科書検定意見の撤回を求める人たちで沖縄県民大会の会場は埋め尽くされた=29日午後3時49分、沖縄県宜野湾市の宜野湾海浜公園で(朝日新聞)
琉球新報のPDF版速報には、いつ、どこで「集団自決」が起こり、どれだけの人が犠牲になったか、などの資料も収められていて非常に役だちます。
沖縄、11万人が訴え 教科書検定「撤回を」(朝日新聞)
検定撤回へ結集/宜野湾・宮古・八重山で県民大会(沖縄タイムス)
島の惨劇 後世に/決意胸に撤回訴え(沖縄タイムス)
悲惨な思いつなぐ/平和の火リレー(沖縄タイムス)
【速報】検定意見撤回を 県民大会で総意訴え(琉球新報)
手榴弾配り自決命令/住民が初めて証言(沖縄タイムス)
検定によって高校歴史教科書から沖縄戦の「集団自決」にかんする軍の関与が削除された問題で、沖縄県議会が、全会一致で検定撤回を求める意見書を採択。沖縄では、すでに41市町村のうち37市町村議会でも決議がおこなわれています。
沖縄は、もちろん自民党が与党の県。そこで全会一致で意見書が採択されたというのが重要です。
沖縄では、誰もが知っている問題。文書が残っていないから、軍の命令はなかった、などと言っても、誰も納得しません。
「集団自決」軍命削除に抗議 3500人、撤回要求(琉球新報)
集団自決「軍関与」削除意見 修正撤回を 元学徒隊ら署名求め訴え(琉球新報)
歴史 消させない/真実 次の世代へ(沖縄タイムス)
文部科学省の教科書検定で、沖縄戦の集団自決について「日本軍の強制」の記述に検定意見がつき、修正が求められることに。
しかし、軍が自決を命じなかったのであれば、いったい何のために手榴弾を配ったというのでしょうか?
沖縄戦集団自決「強制」記述に修正意見 教科書検定(朝日新聞)
“集団自決に軍関与”を削除(NHKニュース)
文科省、沖縄戦通説に「待った」=教科書検定(時事通信)