サンクトペテルブルク・フィルの音楽監督ユーリ・テミルカーノフによる3週連続読響演奏会。第1週は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(ピアノは河村尚子嬢)とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」のプログラム。
一番印象に残ったのは、チャイコの「悲愴」。第3楽章でど派手に終わったあと、突然第4章がしんみりと始まり、陰々滅々のうちに終わるという曲で、なかなかこの落差についていけないところがありますが、この日の演奏はなんと明るく前向きな「悲愴」。えっ?! と思うような演奏でしたが、しかし、聴いてみると第3楽章→第4楽章の繋がりもこれなら納得! という仕上がり。お見事でした。