ニュートリノが光より早く到達することが観測されたというニュース。「マイムマシン」云々はともかく、事実だとすれば、相対性理論を考え直さなければならないという大発見なのだが、光の速さと比べるにしては730kmという距離はあまりに短い(光の速度は秒速で約30万kmなのだから)。
物理:光より速いニュートリノ? 相対性理論覆す発見か:毎日新聞
マイコミジャーナルには、この観測が「真の値がこの誤差範囲を外れる確率は100万分の3.4程度」というCERNの説明が掲載されているが、これを読んでも、ナノ・レベルの精度で2地点間の距離を測り、また、発射地点と観測地点の時計を正確に合わせることは非常に難しいことが分かる。それに比べると、日本経済新聞にのった研究者が指摘する問題の方がよっぽど巨視的で、事実に合っているような気がするのだが、いかがだろうか。
【レポート】ニュートリノは光より速いのか – 相対性理論を覆す可能性をCERNが提示:マイコミジャーナル
ニュートリノ測定結果「小柴氏の観測と合わず」:日本経済新聞