福田新内閣が発足したが、17閣僚中13閣僚が再任、2閣僚が閣内横滑り、石破防衛大臣の再入閣で、結局、新任は1人だけ。
ということは、安倍改造内閣で一番必要なかったのは安倍首相だった、ということのようです。
福田新内閣が発足したが、17閣僚中13閣僚が再任、2閣僚が閣内横滑り、石破防衛大臣の再入閣で、結局、新任は1人だけ。
ということは、安倍改造内閣で一番必要なかったのは安倍首相だった、ということのようです。
北海道巡りをしている間に、自民党・福田新総裁が決定。9派閥中、麻生派を除く8派閥の推薦を受け、福田勝利は分かっていたこと。メディアは、麻生氏が地方票を合わせて197票と、福田氏の3分の2を獲得したことに注目しているが、派閥として福田を推薦し、なおかつ福田圧勝がつたえられる中で、個人としては麻生氏に投票すれば、結果がどっちに転んでもいける訳で、そんな心理が透けて見えるような話。
問題は、福田新総裁が、国民の期待にこたえるような政治ができるかどうか。地方紙のインタビューを読むと、暮らし、年金、農業、若者の雇用、消費税増税反対、福祉の充実、等々、自民党政治そのもののあり方を問う声が多い。
格差是正に全力を?福田康夫新総裁に県民の声(四国新聞)
自民総裁に福田氏 期待?不安?東北・市民の声(河北新報)
「格差是正取り組んで」「年金問題にけじめを」 自民・福田新総裁 有権者 期待と注文(西日本新聞)
自民総裁に福田氏 育児支援や雇用創出を期待(中日新聞)
福田新総裁に期待の声 派閥的選考に批判も(佐賀新聞)
老練 手堅さ期待 自民総裁選県内の声(神戸新聞)
読売新聞の世論調査。福田、麻生両氏のどちらが人気かはどうでもよい。面白いのは、62%が安倍路線からの転換を求め、58%が安倍元首相の辞任は当然と考え、51%が解散・総選挙をできるだけ早く行うべきだと考えていること。小泉・安倍と続いた政治路線の破綻は明らか。
もう1つ、面白かったのは、今朝の毎日新聞「発信箱」での与良正男記者のコメント。福田・麻生のあらそいに目を奪われ、いつの間にか安倍首相の突然の辞任劇は過去の話になってしまっているが、それが自民党の狙いだという指摘。しかし考えてみれば、福田を支持している派閥の領袖たちは7月末に、麻生と一緒に安倍続投を決めた人たち。こんなことで、安倍政権の失政と政権投げだしの責任をなかったことにされては困る。
「自民党総裁にふさわしい」福田氏58%麻生氏22%(読売新聞)
発信箱:作戦に乗ってなるものか(毎日新聞)
福田氏、閣僚人事「小幅に」 話し合い解散にも言及(朝日新聞)