原発を減らす72%、「不便でも省電力」65% – 毎日世論調査

少し古くなったけれど、20日付にのった「毎日新聞」の世論調査。

「日本の原子力発電を、今後、どうすべきか」の問いには、「危険性の高いものから運転を停止し、少しずつ数を減らす」60%、「できるだけ早くすべて停止する」12%、合わせて72%が原発を減らすべきだと回答。原発を減らすべきだという世論は、もはや定着したといえるだろう。

さらに注目されるのは、65%が「生活程度は低くなっても、電力の消費を少なくすべきだ」と回答していること。30代71%、20代67%と、若い世代でその割合が高いという。生活程度が少々悪くなっても、電力を減らす、ひいては原発を減らすべきだと考える人が3分の2を占めているということだ。

財界・大企業は、「電力供給に不安があると、企業が海外へ流出する」と言って、従来のように好きなだけ自由に電力を使わせろと主張しているが、それがどれほど国民意識から乖離しているか、考えてみるべきだろう。

毎日新聞世論調査:東日本大震災 「不便でも省電力」65%「原発徐々に削減」60%:毎日新聞
毎日新聞世論調査:東日本大震災 国政への不信鮮明:毎日新聞

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35%の節電達成!!

今月の電気使用量のお知らせが届きました。

今月の使用量は、7月15日〜8月15日の32日間で248kWh。昨年の使用量は同じく32日間で386kWhで、節電率35%!!

そんなに節電にがんばった意識はないんですが…。(^_^;)

一番大きな違いは、アパートの西向きの鉄ドアの前にすだれを垂らしたこと。これまでは、この鉄ドアが西日に焼けて熱くなってしまい、夜仕事から帰ってきてドアを開けると部屋の中がもわっと暑かったのですが、すだれを下げてからはそうしたことがありません。やっぱりすだれの効果は大きいなぁと思っていたのですが、その分、エアコンの使用が減ったのかも知れません。

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電力不足は企業の海外シフトの要因にならない!!

少し古い記事だが、ロイターがおこなった企業調査の結果がウェブに出ていた。

記事では「電力不足問題、製造業の海外シフト要因に」となっているが、調査結果をみると、「中期的な電力不足や電力コスト上昇は、業務拠点を海外にシフトさせる要因となるか?」の質問に、「なる」と答えたのは13%だけ、50%は「ならない」と答えている。製造業に限っても、「なる」は25%にたいして「ならない」は38%だ。

海外需要にかんしても、「震災前を下回る」と答えているのは全体の23%、製造業では15%しかない。それにたいして、内需については、全体の42%、製造業の46%が「震災前を下回る」と回答している。むしろ問題なのは、内需の落ち込みなのだ。

ロイター企業調査:電力不足問題、製造業の海外シフト要因に:Reuters

ところで、「電力不足が続くと、企業が海外に出て行ってしまう」という議論にたいし、今日の「しんぶん赤旗」日刊紙がおもしろい話を紹介している。

電力不足 財界「海外移転」いうが/アジア 日本より深刻:しんぶん赤旗

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東京都心、最高気温34.3度で電力消費も震災後最高に

今日は、朝から暑かった…。午前7時で、すでに27度ありました。さらに午後1時には最高気温34.3度(千代田区東京管区気象台)を記録しました。西向きのわが職場は、窓に近づくだけで「暑い」というより「熱い」感じです。(^_^;)

で、電力消費の方もうなぎ登り。午後2〜3時には、東京電力管内で4,570万kwに。本日のピーク供給能力4,900万kwの93.3%にまでせまりました。う〜む、ぎりぎり。

東電電力需要 震災後で最高に:NHKニュース

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やっぱりサマータイムでは節電にならず

サマータイム制は電力節約には役立たないと、前に、ここに書きましたが、産業技術総合研究所の試算でも、午後4時終業で事業所の電力消費は10%減るものの、家庭部門の電力需要は23〜27%増加し、差し引きで電力消費は4%増えることが明らかに。

要するに、企業の電力消費を家庭に振り向けているだけで、これでは全体としての電力需要量を抑えるという目的を達成することはできません。企業にしてみれば、エアコン用電気代の負担を家計に押しつけ、なおかつ「うちは節電に努めています」と企業イメージもアップできるなら、こんなうまい話はないのですが…。

昼間の電力消費を減らすには、企業ごとに輪番で、午前9時から午後8時の時間帯に、2時間ずつぐらい交代で仕事を休むのが一番だと思います。工場は止める。お店も休む。事務所も照明を消して、パソコンも落とす。どうしても止められない機械などは動かしてもいい(そこが「計画停電」とは違う)ことにしても、そうすればかなり減らせるんじゃないかと思うのですが。

電力需要、サマータイムだけでは減らず 産総研が試算:日本経済新聞

産総研の発表はこちら↓。

産総研:主な研究成果 夏季における計画停電の影響と空調節電対策の効果を評価

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サマータイムは電気の使用量を増やしている

22日の電力需要は午後4〜5時がピークだった(「日本経済新聞」2011年6月23日)

22日の電力需要は午後4〜5時がピークだった(「日本経済新聞」2011年6月23日)

6月になって猛暑の日が続いています。

従来、こういう日の電力消費のピークは1〜3時でしたが、21〜23日には、東京電力管内では午後4〜5時にピークを記録したそうです。原因は不明ですが、「サマータイムの実施で退社時間が早まり、4時すぎに家庭とオフィスで同時に冷房需要が出ているのではないか」といわれています。

6月猛暑、電力需要に異変 ピークは夕方に:日本経済新聞

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こんなことするより、もっと簡単な節電法があります

家電メーカーが、「節電」対応と称してバッテリーつきのテレビを売り出すそうな。

節電液晶テレビを投入 東芝、専用バッテリー付き:共同通信

しかし、こんな買い換えをしなくても、もっと簡単にできる節電方法があります。

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エコ商品の罠

今日の「朝日新聞」夕刊に載っていた記事。

たとえば、ブラウン管型テレビ「ワイド28型」の年間電力消費量は、2001年型201kWh→2003年型175kWh→2006年型144kWhと、毎年エコになっています。エネルギー消費効率の改善率は30%近くになっています。

しかし、これでエコになったと思ったら、大間違い。そこに落とし穴があるのです。

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