沖縄・普天間米軍基地の移設問題で、沖縄防衛局の無理やり提出した環境影響評価(アセスメント)の評価書。内容が明らかになるにつれて、そのデタラメぶりに、さらに怒りの声が高まっている。
沖縄の地元2紙は「結論ありき」(沖縄タイムス)、「アセスの名に値しない」(琉球新報)ときわめて厳しい。
社説:[「普天間」評価書]「結論ありき」の内容だ:沖縄タイムス
社悦:評価書全文 アセスの名に値しない 非科学的記述の連続だ:琉球新報
沖縄・普天間米軍基地の移設問題で、沖縄防衛局の無理やり提出した環境影響評価(アセスメント)の評価書。内容が明らかになるにつれて、そのデタラメぶりに、さらに怒りの声が高まっている。
沖縄の地元2紙は「結論ありき」(沖縄タイムス)、「アセスの名に値しない」(琉球新報)ときわめて厳しい。
社説:[「普天間」評価書]「結論ありき」の内容だ:沖縄タイムス
社悦:評価書全文 アセスの名に値しない 非科学的記述の連続だ:琉球新報
オバマ米大統領が、10年間で約34兆円の軍事費を削減する新たな国防戦略を発表。
米が新国防戦略、「2正面作戦」見直し:TBS News-i
米国:新国防戦略 二正面作戦見直し 地上戦力を大幅削減:毎日新聞
アメリカ国務省日本部長のケビン・メア氏が昨年12月、国務省内でおこなった講演の内容を共同通信が暴露した。
アメリカ政府当局者の発想からすれば、政府間で普天間基地の移転について合意をしているにもかかわらず、それが実現する気配もみえない、というのは理解しがたい事態なんだろう。だから、「合意は日本文化」「日本でいう合意とは、ゆすりのこと」という一種の「日本異質論」に行き着いたわけだ。そして、「日本異質論」に行き着けば、「沖縄の人はごまかしとゆすりの名人」「怠惰」という侮蔑的な発言にいたるのは、ある意味当然だろう。
しかし、そもそも彼の認識の根本が間違っている。共同配信記事では省略されているが、メア氏は、もともと普天間は田畑の真ん中だったのに、基地の周辺に住宅を建て、人口が増えるのを沖縄県人が放置したのが悪い、と語っている ((【追記】その後、8日18時13分に配信された共同通信の記事(メア日本部長の発言録要旨:共同通信)では、「普天間はもともと田畑のなかにあった」云々の発言も紹介されている。))。だから、問題解決のために移設で合意したのに、文句をいうのはけしからん、ということになるのだ。
しかし、彼の認識は根本的に間違っている。もともと沖縄の米軍基地は、沖縄占領直後に住民を収容所に強制収用し、その間に県民の土地を勝手に基地にしてしまったのだ。だから、沖縄の人は誰だって、できれば米軍基地はなくなってほしいと思っている。そこで、歴代自民党政権は、何とかカネで「合意」をとりつけてこざるをえなかった。それを「ごまかしとゆすり」というなら、それは、「日本の安全保障のため」といって沖縄に基地を押しつけてきたアメリカ政府と、それに付き従ってきた自民党政権との「ごまかし」が生み出した政治のゆがみといわなければならない。
そこが、沖縄米軍基地の問題と伊丹空港との違うところなのだ。
沖縄県知事選をめぐって、民主党沖縄県連のゴタゴタが続いている。普天間基地の辺野古沖移設を決めた「日米合意」を堅持する民主党本部にたいして、県連代表の喜納昌吉氏が「日米合意を尊重する」ことを認めた上で喜納氏自身か国民新党・下地氏の出馬承認を求めたという。
民主党沖縄県連の方針は、辺野古移設は「不可能」というもの。それを一方的に変更してまで、どうして喜納氏は、独自候補の擁立(あるいは自分自身の立候補)にこだわるのか?
県知事選 喜納・岡田会談 民主、自主投票へ:琉球新報
下地氏か喜納氏擁立 県知事選独自候補:琉球新報
山内氏、民主離党へ 知事選方針 県連に反発:琉球新報
喜納昌吉元参議院議員が沖縄知事選に意欲:日刊スポーツ
米軍普天間基地の移設先となっている沖縄・名護市の市議会議員選挙。基地移設に反対する稲嶺市長を支持する候補者16人が当選し、議会過半数(定数27)を占めました。基地移設反対の意志がさらに明確に示されたと言えます。
おめでとうございます。ヽ(^o^)/
沖縄県議会が全会一致で、米軍普天間基地の辺野古沖移設を決めた「日米合意」の見直しを求める決議を採択。
参院選では、消費税増税をめぐる議論に打ち消されがちだが、「やむを得ない」と沖縄に負担を押しつけ続けることは、同じ日本国民として許されない。
しかし、菅首相は、副総理として鳩山前首相の傍らにいてて、なによりも日米関係にかんする問題ではブレてはならないということを学んだようで、首相就任以前から「日米合意を守る」とアメリカに約束。ブレずに「アメリカ言いなり」を貫こうとしている。
沖縄海兵隊のグアム移転。アメリカ側が、数百億円の追加負担を日本に求めてきた。日米負担はすでに決着したはずだったのだが、アメリカはどこまで追加要求してくるのやら…。
菅直人首相は、民主党代表に選ばれたとたん、まだ首班指名もされていないうちに、オバマ米大統領と、沖縄普天間基地の辺野古沖移設を約束した「日米共同声明の着実な履行で一致」(毎日、6月6日付)、さらに施政方針演説でも「普天間基地移設問題では先月末の日米合意を踏まえ」ると表明しました(6月11日)。
ところが、その菅直人氏が4年前には、民主党代表代行として、「沖縄の海兵隊は全部移って貰うことは十分可能」「沖縄に海兵隊がいるかいないかは、日本にとっての抑止力とあまり関係がない」と発言していたのです!!
その後、チャルマズ・ジョンソン氏が、ロサンゼルス・タイムズ紙でも「沖縄のもう一つたたかい」と題する論説を寄せ、沖縄・普天間の米海兵隊は返還してアメリカ本土の基地に移転させるべきだと主張されているのを発見しました。
沖縄の米軍普天間基地。アメリカのチャルマズ・ジョンソン氏が、ダイヤモンド・オンライン編集部のインタビューに答えて、「米国には普天間飛行場は必要なく、無条件で閉鎖すべきだ」と指摘しています。
鳩山首相は、いろいろ勉強して沖縄に米海兵隊は必要だと思ったそうですが、おそらく鳩山首相よりはもっと米軍の戦略などに詳であろうジョンソン氏によれば、「在日米軍はすでに嘉手納、岩国、横須賀など広大な基地を多く持ち、これで十分だ」「普天間基地が長い間存在している最大の理由は、普天間の海兵隊航空団と嘉手納の空軍航空団の縄張り争いだ」と語っています。
ジョンソン氏はまた、「たとえばフランスなどで米国が同じことをしたら、暴動が起こるだろう」「同じ日本人である沖縄住民が米軍からひどい扱いを受けているのに他の日本人はなぜ立ち上がろうとしないのか、私には理解できない」「もし日本国民が結束して強く主張すれば、米国政府はそれを飲まざるを得ない」とも語っています。
あれこれ移設先探しをやるのではなく、普天間基地の無条件返還ということで一致して、きっぱりとアメリカに要求することが、やっぱり大事なようです。
訪米中の共産党の志位和夫委員長が、アメリカ国務省に乗り込み、沖縄・普天間基地は無条件撤去しかないと米政府に申し入れました。
日本の政党のなかで、党首がアメリカまで行って、沖縄の基地撤去を真正面から申し入れたのは初めて。もちろん、対応した米国務省当局者は「海兵隊の沖縄駐留は必要」「沖縄の負担軽減には現行案が一番」という従来の態度を変えませんでしたが、それでも、沖縄県民や日本の声を伝え、アメリカ政府に問題の深刻さ、現行案であれ鳩山首相が考えている一部徳之島移転であれ、そんなやり方では沖縄県民の不満が解消されないということを自覚させるために、大きな役割を果たしたのではないでしょうか。
鳩山首相が沖縄を訪問し、「辺野古移設(一部徳之島移転)」の考えを表明。
そのあと記者から質問されて、「最低でも県外移設」というのは民主党の「公約ではなかった」と述べたそうです。いまさら、そんなことを言い出すとは…。文字どおりの「食言」です。
普天間、全面県外移設は困難=鳩山首相、沖縄知事に表明?名護市長は拒否 : 時事通信
「最低でも県外」党の考えではない…首相 : 読売新聞
沖縄の県民大会が9万人の参加で始まりました。
今日の集会は、普天間基地の県内移設反対をかかげ超党派で開催。自民党県連や公明党県本部も参加。さらに、仲井真弘多・県知事をはじめ、沖縄の41市町村の全首長も出席し、文字通りの県民大会となっています。
これまで辺野古沖移設案を受け入れていた仲井真知事も参加しているということは、もはや県も県内移設は認めない、ということ。先日、共産党の志位和夫委員長が、ルース米大使と会見したさいに、「沖縄の情勢は決して後戻りすることはない限界点をこえた」と指摘しましたが、まったくその通りで、もはや辺野古案などへの後戻りはあり得ない、ということです。
鳩山政権はもちろん、アメリカもこの沖縄の声を受け入れ、沖縄の米海兵隊基地は無条件撤去するところから、あらためて交渉を出発させるべきです。
「普天間」最低でも県外に…沖縄県民大会:読売新聞
県内移設反対、大会に9万人=「必ず日米を動かす」と仲井真知事?普天間問題・沖縄:時事通信
志位委員長、ルース米大使と会談:しんぶん赤旗
首相、外相、防衛相、沖縄担当相、官房長官、駐日米国大使に送付される大会決議は、以下のとおりです。
沖縄・普天間基地の移設先といわれている鹿児島・徳之島で、島民1万5000人が参加して、米軍基地移設反対の集会が開かれました。
徳之島 移設反対で大規模集会:NHKニュース
全島あげ「私たちの宝、守る」 徳之島で移設反対集会 1万5000人参加:西日本新聞
普天間基地の移設問題で、平野官房長官の発言をめぐって、いろいろ取りざたされています。
その多くは、名護市辺野古沖への移設(現行案)を前提にして、地元合意なしにも強行するつもりか、という批判。しかし、平野長官は、辺野古沖移設案だとは一言もいっていません。
「法的決着も」、重ねて言及=普天間移設で平野官房長官 : 時事通信
普天間「法律的にやれる場合も」 地元合意巡り官房長官 : 朝日新聞
移設の調整 多様なケース : NHKニュース
米軍普天間基地の移設問題で注目された沖縄・名護市の市長選挙で、基地移設反対の稲嶺進氏(与党=民主・社民・国民=と共産党などが推薦)の当選が確実となりました。
おめでとうございます。あらためて、基地移設反対の住民意志が明確にされたことになります。稲嶺氏を推薦した与党のみなさんの責任はいよいよ大ということです。
辺野古へ移設反対の新顔・稲嶺氏が当選確実 名護市長選 : 朝日新聞
名護市長選、移設反対候補が当選確実 : TBS News-i
追記。得票数が分かりました。
稲嶺氏17,950票にたいして、現職の島袋氏は16,362票。約1,600票の差でした。
沖縄の米海兵隊のグアム移転をめぐって、グアムで開かれた公聴会で、住民からは反対意見が相次いだというニュース。しかもその反対理由というのが、海兵隊員が沖縄で起こしている事件・事故や基地騒音だったりする。
アメリカ人から見ても反対するような基地を、どうして日本が受け入れなければならないのか。ますます奇妙な話。
在韓米軍の司令部が2012年をメドにハワイに移転するらしい。
在日米軍基地の司令部もハワイに移転するという話があった。在日米軍基地の再編の中で立ち消えになった格好になっているが、アメリカは、本格的にハワイへの機能集中をはかっているのかも知れない。
在韓米軍司令部、2012年めどにハワイ移転…韓国紙報道(読売新聞)
米第8軍司令部、2012年ハワイに移転(韓国:中央日報)
米第8軍司令部、韓半島専担軍から北東アジア機動軍に(韓国:中央日報)