自民党と公明党が政権合意で決めた高齢者医療費の負担増凍結。今日開かれた両党のプロジェクトチームで、「凍結」は6カ月?1年間程度にとどめることに。
6カ月?1年間って、要するに、衆議院の解散・総選挙まで「凍結しよう」ということじゃないですか。選挙さえやり過ごせば、またぞろ負担増。国民をバカにするにもほどがあります。
自民党と公明党が政権合意で決めた高齢者医療費の負担増凍結。今日開かれた両党のプロジェクトチームで、「凍結」は6カ月?1年間程度にとどめることに。
6カ月?1年間って、要するに、衆議院の解散・総選挙まで「凍結しよう」ということじゃないですか。選挙さえやり過ごせば、またぞろ負担増。国民をバカにするにもほどがあります。
福田首相が所信表明演説。新聞各紙の解説・論評を見ると、共通しているのは、「野党との『話し合い』路線を鮮明にしたのが特徴」(日経)という指摘。同時に、消費税増税を含む税制改革や、高齢者医療費負担や障害者自立支援法の凍結問題について「具体論は依然見えない」(東京)、「あいまいなまま」(朝日)と指摘されている。
福田首相、所信表明「野党と協調」前面に…格差解消へ意欲(読売新聞)
福田首相、初の所信表明演説 話し合い路線重視(中日新聞)
福田首相所信表明、野党へ誠意強調 消費増税あいまい(朝日新聞)
福田新内閣が発足したが、17閣僚中13閣僚が再任、2閣僚が閣内横滑り、石破防衛大臣の再入閣で、結局、新任は1人だけ。
ということは、安倍改造内閣で一番必要なかったのは安倍首相だった、ということのようです。
北海道巡りをしている間に、自民党・福田新総裁が決定。9派閥中、麻生派を除く8派閥の推薦を受け、福田勝利は分かっていたこと。メディアは、麻生氏が地方票を合わせて197票と、福田氏の3分の2を獲得したことに注目しているが、派閥として福田を推薦し、なおかつ福田圧勝がつたえられる中で、個人としては麻生氏に投票すれば、結果がどっちに転んでもいける訳で、そんな心理が透けて見えるような話。
問題は、福田新総裁が、国民の期待にこたえるような政治ができるかどうか。地方紙のインタビューを読むと、暮らし、年金、農業、若者の雇用、消費税増税反対、福祉の充実、等々、自民党政治そのもののあり方を問う声が多い。
格差是正に全力を?福田康夫新総裁に県民の声(四国新聞)
自民総裁に福田氏 期待?不安?東北・市民の声(河北新報)
「格差是正取り組んで」「年金問題にけじめを」 自民・福田新総裁 有権者 期待と注文(西日本新聞)
自民総裁に福田氏 育児支援や雇用創出を期待(中日新聞)
福田新総裁に期待の声 派閥的選考に批判も(佐賀新聞)
老練 手堅さ期待 自民総裁選県内の声(神戸新聞)
読売新聞の世論調査。福田、麻生両氏のどちらが人気かはどうでもよい。面白いのは、62%が安倍路線からの転換を求め、58%が安倍元首相の辞任は当然と考え、51%が解散・総選挙をできるだけ早く行うべきだと考えていること。小泉・安倍と続いた政治路線の破綻は明らか。
もう1つ、面白かったのは、今朝の毎日新聞「発信箱」での与良正男記者のコメント。福田・麻生のあらそいに目を奪われ、いつの間にか安倍首相の突然の辞任劇は過去の話になってしまっているが、それが自民党の狙いだという指摘。しかし考えてみれば、福田を支持している派閥の領袖たちは7月末に、麻生と一緒に安倍続投を決めた人たち。こんなことで、安倍政権の失政と政権投げだしの責任をなかったことにされては困る。
「自民党総裁にふさわしい」福田氏58%麻生氏22%(読売新聞)
発信箱:作戦に乗ってなるものか(毎日新聞)
福田氏、閣僚人事「小幅に」 話し合い解散にも言及(朝日新聞)
自民党総裁選。本命と言われた麻生太郎幹事長に対し、福田康夫元官房長官の出馬に派閥の支持が集まる雪崩現象。しかし、麻生氏が「派閥野合」と批判してみても効き目がないのは、麻生氏は安倍政権もしくは突然の辞任に一番責任があると誰もが思っているから。
面白いのは、福田氏が障害者自立支援法の「抜本的見直し」を提起し、麻生氏が最低賃金の引き上げや「非正規労働者の待遇改善」を公約に掲げるなど、明らかに、小泉「構造改革」路線に対する国民の怒り、不満に対応せざるを得なくなったことを現わしていること。他方で、麻生氏のいう産業界への政策減税というのは、要するに大企業減税のことで、「構造改革」、安倍の「成長」路線継続の要素も。
しかし、消費税の増税路線も然り、インド洋給油を「対外公約」として続けようとする点でも、両氏は共通。国民的には油断できない。他方で、民主党に対する対話路線は、民主党の「対決」路線にとって新しい条件。民主党の正体が問われることに。
消費税上げ、ともに前向き 福田、麻生氏いざ舌戦(中日新聞)
障害者自立支援法見直し 福田氏公約、野党側に配慮(東京新聞)
政策減税など成長路線明示 麻生氏公約、増税にも言及(中日新聞)
記者会見する安倍首相=12日午後2時、首相官邸で(朝日新聞)
お子ちゃま首相・安倍晋三氏が代表質問に「答えられない」と突然辞意を表明して、ぐだぐだな自民・公明政治。毎日新聞が、記者会見の全文を配信していますが、あらためて読んでみて、ほんとにぐだぐだです。
<安倍首相辞任>緊急会見で話した内容の全文掲載(毎日新聞)
<安倍首相辞任>国民の信頼得られなかった……一問一答全文(毎日新聞)
その他、いろいろ関連記事を集めてみました。
1時前に、安倍首相が辞意を固めたというニュースが突然流れました。麻生幹事長が漏らしたというのも異常だけれど、前日に施政方針演説をやった首相が辞任するというのは前代未聞。ほとほと、自民党政治は行き詰まってますなぁ。
産経新聞によれば、安倍首相は、大島理森国対委員長に「首相を辞めるので、代表質問はできない」と言ったそうな。要するに、代表質問であれこれ言われるのが嫌だからといって、職責を投げ出してしまったようです。
安倍首相が、テロ特措法の延長問題で「職を賭していく考え」を表明。「職を賭す」というのだから、延長(あるいは、それに代わる法案)が成立しなければ、ぜひ退陣していただきましょう。
安倍首相が所信表明演説で、参院選大敗の「反省」を踏まえ、改革に伴う「影」の部分にたいして「優しさとぬくもりの政策」を表明することに。
しかし、「美しい」とか「優しさとぬくもり」とか、こういう正体不明の感覚的表現が一番気持ち悪いんですけど…。
こんなことをやっておいて、「訂正したい」ですむなんて、おかしいと思いませんか?
領収書の日付や費目を書き替えたりしたのだから、意図的な偽造であることは明白。それなのに、なんの処罰もないなんて…。
玉沢元農相が五重計上 領収書3枚使い回し377万円(朝日新聞)
活動費の領収書を5重計上 玉沢元農相、政治倫理審査会長を退任へ(中日新聞)
本日の「東京新聞」1面の記事。参院選での歴史的大敗以来、安倍首相は、あれだけ大好きだった「美しい国」というフレーズを一度も口にしていないとか。おめでとうございます。ヽ(^O^)/
参議院神奈川選挙区で、自民党の小林温議員の陣営で、運動員にカネを渡してビラ配りをさせたとして、出納責任者らが買収容疑で逮捕。
安倍首相が、内閣改造にあたって派閥の推薦は受けつけないと表明。
そうやって指導力を発揮しているポーズをとるつもりなのでしょうが、肝心の内閣改造について、1日には「既に決まっているスケジュールを踏まえて判断したい」といって前倒しを否定していたのが、2日後には、今月27日前倒しになっています。
内閣改造で首相 派閥の推薦受け付けず(北海道新聞)
月内に改造 首相が意向(東京新聞)
首相、内閣改造前倒しを否定・時期巡り与党と綱引き(NIKKEI NET)
今度は、塩崎恭久官房長官に事務所経費疑惑が発覚。共産党の志位委員長が記者会見して指摘。塩崎長官は、3つの事務所を合算して、「適正に処理している」と反論していますが、その証拠は? 領収証を示して証明していただきたいものです。
麻生外相が、富山県高岡市での講演で、「7万8000円と1万6000円はどっちが高いか。アルツハイマーの人でも分かる」とか、高齢の参加者を前に、年金問題について「の問題は30年後の話。今払っているやつが心配するのは分かるが、おたくらは関係ないんだ」と発言。
これが暴言だということは誰だって分かります。分からないのは、麻生さんだけ。しかも、年金問題が高齢者に関係ないというのは、暴言どころか真っ赤なウソ、ペテンです。
久間防衛相の原爆投下は「しょうがない」発言。久間防衛相も、7月1日になっても、発言そのものは「訂正する必要はない」と言っていましたが、批判や抗議の高まりを前に、その日のうちに事実上、発言を撤回。
また安倍首相は、当初ははっきりと「問題ない」との立場を表明したにもかかわらず、今日になって厳重注意に。しかし、その理由は「誤解を与える発言」をしたというだけ。原爆投下はやむを得なかったという認識そのものについては、反論もお咎めもなし。
原爆で終戦早まる、「しょうがないな」と久間防衛相(読売新聞)
防衛相「原爆投下はしょうがない」 大学の講演で(産経新聞)
中日新聞:「米国の考え方を紹介」 首相、問題ないとの認識(中日新聞)
原爆投下そのものは許せない=久間防衛相(朝日新聞)
原爆発言、事実上撤回=「大変申し訳ない」と陳謝?久間防衛相(時事通信)
久間防衛相会見の要旨 説明の仕方がまずかった(中国新聞)
現職閣僚の自殺は初めて。事務所経費問題では強気の答弁をくり返していましたが、緑資源機構の官製談合事件では相当苦しい立場に追い込まれていたもよう。27日には、自民党の金子一義衆院予算委員長から「辞職すべき」と言われたほどで、こうなってみると、金子氏の発言もたんなる個人的感想ではなかったのかも知れません。
しかし、安倍首相は、直前まで「問題なし」と弁護していた訳で、その責任はいっそう大きなものがあります。
それから当然のこととして、これで「政治とカネ」問題に“フタ”では困ります。