マツダ工場で元従業員がクルマを暴走させ11人はね、1人死亡

広島のマツダ工場で、男が自動車で11人をはね、1人が死亡するという事件が起きた。

どんな理由であれ、人の命を奪うことは許されない。しかし、本人は、「4月にクビになった」と言っており、マツダでの働かされ方に問題はなかったのか。マツダ側は、3月に期間従業員として6ヶ月の契約で雇用されたが、4月に「一身上の都合」により退職したと説明しているが、大企業ではしばしば会社都合で解雇しておきながら、書類上は「自己都合」退職として片づけることがあるので、マツダ側の説明が正しいとは限らない。工場に配属されて、実際に勤務したのは8日間というが、その8日間にいったい何があったのか。

「クビ恨み」 マツダ工場内暴走11人はねる、1人死亡:朝日新聞
「4月にマツダ工場解雇、恨みがある」:日刊スポーツ

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「派遣切り」「非正規切り」は許さない!!

「派遣切り」「非正規切り」が横行するもとで、一方的に解雇された労働者が、各地で「偽装請負だった」「正社員と同じ扱いをうけていた」として、直接雇用を求め、裁判に訴えて立ち上がっている。

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偽装派遣、直接雇用申し入れ義務違反…まだまだ続く違法行為

派遣にまつわる違法行為の数々。1つめは、パナソニックが、派遣業務の内容を偽って、当時派遣が認められていなかった業務をさせていたというニュース。しかも17年間もずっと派遣というのは、明らかに派遣法違反でしょ。

3つめは、ヤマハが直接雇用申し入れ義務を無視したという事例。5つめは、いわゆる“官製ワーキングプア”の問題。自治体が業務を民間委託するときに、競争一般入札をやるもんだから、単価がぐんと切り下げられてしまって、結局、それを請け負った会社で働く労働者の賃金が切り下げられるという問題。何でも安けれりゃいいっていう問題ではない、ということです。

「パナソニック電工が業務偽装」、元派遣社員が提訴(朝日新聞)
築上町の3セク人材派遣会社 法規制うけ廃業へ 社員100人 町が直接雇用方針 来年4月から(西日本新聞)
是正指導:情報機器労組など、派遣の直接雇用で要請 ヤマハ発動機巡り/静岡(毎日新聞)
マツダ派遣向け説明会始まる(中国新聞)
“派遣”にしわ寄せ 徳島市、競争入札で安い業務委託増加(徳島新聞)
事業停止命令:派遣禁止の港湾倉庫に労働者 会社に業務改善命令/東京(毎日新聞)

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フルキャスト ふたたび業務停止

フルキャストが再び業務停止に。何かと思ったら、前回の業務停止中に業務をやってたんだって。はなから法律守る気のない会社。

フルキャスト再び事業停止へ 停止命令中に派遣繰り返す(朝日新聞)

ところで、こちらは「毎日新聞」の「経済最前線」。記者みずからが派遣会社に登録して、建設現場の「違法」派遣を体験している。違法派遣の実態は、まだまだ告発されるべき問題だ。

経済最前線:40歳、派遣労働9年 悲しき「滑り台社会」(毎日新聞)
経済最前線:建設現場に「違法」派遣 指示と違う作業、再発防止策なく(毎日新聞)

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派遣労働者の「クーリングオフ」は許さない!!

同じ仕事が続けて3年間派遣労働者に出されると、派遣先(派遣を受け入れいている企業)は派遣労働者にたいして直接雇用の申し入れをしなければなりません。これを「直接雇用申し入れ義務」といいます。これは、3年も続くような仕事は一時的・臨時的な仕事とはいえないから、派遣労働者に任せるのではなく、自分で社員を雇いなさい、ということから決められた当然のルールです。

もちろん、3年後に1日だけ派遣をやめて、翌日からまた派遣労働者を使ってもいいというのでは、まったく意味がありません。そこで、厚生労働省は、3年間派遣に任せた仕事をもう一度派遣に任せるには、3カ月+1日以上の間があいていなければならない、と決めました。

ところが、それを逆手にとって、悪質な「直接雇用申し入れ義務」逃れの手口があります。派遣で働いている労働者を、3カ月だけ、たとえば直接雇用(アルバイト)したり請負に切り替えたりして、3カ月+1日たったらまた元の派遣に戻す、というやり方です。これが派遣の「クーリングオフ」です。

しかし、こんなやり方を認めたら、やっぱり「直接雇用申し入れ義務」の意味がなくなってしまいます。そこで、厚生労働省もようやく指導することになったようです。

製造業派遣「正規雇用逃れ」への指導を強化 厚労省(朝日新聞)

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グッドウィル課長ら 二重派遣幇助の疑いで逮捕

グッドウィル社の違法な「二重派遣」事件で、同社の派遣社員をさらに他社に派遣した「東和リース」の元常務とともに、グッドウィル社の課長ら3人が違法派遣(職業安定法違反)の幇助容疑で逮捕された。課長といっても、本社の企画管理部事業戦略課長で関東エリアマネージャーだから、グッドウィル社の幹部だ。

グッドウィル課長ら逮捕 二重派遣ほう助 疑い 警視庁(東京新聞)
グッドウィル:二重派遣・幹部逮捕 拡大路線の裏で 元支店長「数字さえ出せば」(毎日新聞)

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4社で4カ月なら99社だと事業停止は8年間?

今年1月、違法な二重派遣などで2?4カ月の事業停止命令を受けたグッドウィルだが、同社の内部調査で、違法派遣は99社、103事業所にのぼっていたことが明らかに。

4社で2?4カ月なら、99社だと4?8年は事業停止になってもおかしくない計算。グッドウィルは、今月18日から業務を再開するが、厚労省もあらためて調査すべきだ。

派遣先99社で違法労働 グッドウィル昨夏点検 25都道府県で把握(東京新聞)
【関連】安全軽視まん延 グッドウィル派遣先 企業全体で防止努力を(東京新聞)

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グッドウィル 違法派遣で事業停止に

日雇い派遣大手のグッドウィルが、禁止された港湾荷役作業への派遣など違法派遣で、来月にも事業停止になる見込み。

日雇い派遣では、今年8月にフルキャストも事業停止になっている。もともと労働者派遣法は、日雇い派遣のような雇用を想定していなかった。日雇い派遣は全面禁止すべきだ。

グッドウィル事業停止へ 各地で違法派遣 厚労省処分(朝日新聞)

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偽装請負で指導急増!!

2006年度の偽装請負関連の指導件数は2646件で前年度の2.7倍に急増。労働者派遣法違反での指導件数も73.5%増の6281件。

いろいろ違反も増えているのかも知れませんが、それ以上に、請負労働者のみなさんの運動や社会的な批判の高まりで、厚生労働省が取り締まりを強化したことが反映した数字だと思います。しかし、これでもまだまだ”氷山の一角”。日本企業の”ルール”のなさには呆れてしまいます。

偽装請負で文書指導、06年度急増2646件 厚労省(朝日新聞)

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コマツが偽装派遣

建設機械メーカー・コマツが、「偽装派遣」で大阪労働局の指導を受けていたことが明らかに。

もともと、請負業者と請負契約を結んでいたのに、それを「出向契約」に切り替えたうえで、なおかつその請負業者の社員でない人間を「出向」と称して受け入れていたというもの。業務請負では現場で指示が出せないし、派遣では3年たったら雇用通知義務が発生する。その両方を避けるために、請負会社の社員ということにして「出向」させるという方法を考えついたんでしょう。悪知恵の尽きないことです。

コマツ出向を「偽装」と認定、是正指導…大阪労働局(読売新聞)

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スタッフサービスが派遣契約を偽造

人材派遣最大手の「スタッフサービス」のグループ会社が、派遣期限の切れた労働者を、派遣契約を偽造することで、継続して製造工場に派遣し続けていたことが判明。

スタッフサービス系の会社が契約書を偽造し、派遣を継続(asahi.com)

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派遣大手フルキャスト、全社事業停止へ

大手派遣会社のフルキャストにたいし、禁止事業への派遣を繰り返したとして、すべての支店を対象に業務停止命令が出されることに。

フルキャストを事業停止へ 港湾業務で違法派遣 厚労省(朝日新聞)

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人材派遣会社フルキャストがスタッフを違法派遣

大手人材派遣会社のフルキャストが、派遣法で禁止された警備業務にスタッフを違法派遣していた容疑で、宮城県警の捜査を受けました。

県警は、フルキャストに違法性の認識があったかどうかを問題にしていますが、同社は、昨年8月にも違法派遣で神奈川労働局の指導を受けています。いまさら、「禁止されていたとは知りませんでした」という言い訳は通用しません。

フルキャストを捜索 警備業務に違法派遣容疑 宮城県警(朝日新聞)

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