大臣、事務次官が辞めても問題は解決しない…

太田誠一農水大臣が辞任、白須敏朗農水事務次官も更迭されたが、辞めればすむという問題ではない。

国内では生産調整をおこないながら、他方で、「義務だ」といってコメの輸入を続ける。しかも、あれだけ「市場原理」と言っている自民党政府にもかかわらず、輸入米は市場原理では売れてゆかない…。そこをつけ込まれた事件といえるのでは?

事故米、コスト抑制で着色せず 農水省、不正転売の横行招く(NIKKEI NET)
汚染米 農水省が早期売却指示 06年、農政事務所に通達(東京新聞)

ちなみに、「東洋経済」の記事は、事故米だけでなく、コメ流通そのものの問題を指摘していて面白い。

汚染米騒動で露見したコメ流通の暗部、農水省にも批判集中(東洋経済オンライン)

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「事故米は工業用糊に転売」という農水省の説明はウソだった?!

J-CASTニュースが事故米の転売問題で、興味深いニュースを流している。工業用糊業界では「コメを使うことはない」と言っているのだ。これが本当なら、工業用糊用にと売り渡されてきた事故米は実際には工業用糊の原料としては使われていない、ということになる。ならば、事故米はどこへ行ったのか?

J-CASTニュース : 「工業用糊に限り販売」 農水省の説明は大ウソだった

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国産ウナギは5匹に1匹

ウナギの産地偽装が問題になっていますが、たとえば2007年のウナギの国内生産量・輸入量をみると、輸入8万トンにたいし、国内生産量(養殖+天然)は2万3000トン。国内産の比率は全体の約22%しかありません。

つまり、5匹食べれば4匹は輸入もの。たとえ養殖であっても、そう簡単に国内産ウナギは食べられないのです…。

ウナギ偽装、全国一斉捜索(朝日新聞)

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