今日、早めに仕事を終えて、ぷらっと紀伊國屋書店に立ち寄ったら、ありゃりゃ?? 出ちゃいましたか…。
怒れる作家・高村薫さんの最新作『新リア王』。『晴子情歌』(2002年、新潮社)の続編で、晴子の息子・彰之が、今度は、青森県の自民党代議士であり、福澤一族の長、そして彰之の実の父でもある榮と対決することに。
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今日、早めに仕事を終えて、ぷらっと紀伊國屋書店に立ち寄ったら、ありゃりゃ?? 出ちゃいましたか…。
怒れる作家・高村薫さんの最新作『新リア王』。『晴子情歌』(2002年、新潮社)の続編で、晴子の息子・彰之が、今度は、青森県の自民党代議士であり、福澤一族の長、そして彰之の実の父でもある榮と対決することに。
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作家の高村薫氏が、「朝日新聞」のオピニオンのページで「あなたの怒りが政治動かす」と題して、若者に向かって、こんなことを書かれている。
今回の総選挙に突如出馬した某IT企業の青年社長は、「ぼくのような若者が出馬することで政治への関心が高まるのは、意義のあることだ」と語っている。これは一面の真実であろう。さてしかし、こんなふうに語られる「政治への関心」の正体とは何か。
メディア露出の多い著名人が出馬したからといって高くなるような「政治への関心」でいいのか? 高村薫氏は、そう言いたいのである。
今日の朝日新聞「オピニオン」欄で、作家の高村薫氏が、最近の国政選挙の投票率の低さについて、70?80年代の低さと90年代以降の低さの質的な変化ということを指摘して、次のように述べられています。
バブル崩壊後に進行した経済のグローバル化は、「市場原理に基く自由競争」をこの国に広く浸透させた。小泉改革もこれにそったものだが、その結果、人々はこの社会で生きていくことにひどく疲れているように見える。
非常な競争が当然視され、老後の生活設計も含めた「未来」が自己責任とされ、経済格差の広がりも放置されるような状況に、人は耐えられない。選挙へ行って社会を変えようと言う能動的な発想が生まれにくくなった内面的な要因は、この疲労感だろう。