各紙メディアがいっせいに世論調査を実施。鳩山内閣の支持率が、いよいよ20%を割り込んでしまった。「読売」19%、「産経」19%、「朝日」17%、「毎日」20%、「日経」22%、「共同」19.1%と、多少のでこぼこはあっても、大体同じ結果。
で、鳩山内閣の支持率が下がったからといって、自民党の支持率が回復するわけでないのが、昨年の政権交代後の情勢の特徴。その結果、無党派層(「支持政党なし」)が「読売」46%、「毎日」44%、「朝日」45%と大幅に高くなっている。
それにたいして、沖縄・普天間米軍基地の移設問題で、政府の辺野古への移設案にたいする評価は、それぞれの世論調査によって微妙に食い違っている。「読売」は「評価する」30%にたいして「評価しない」58%。「朝日」も「評価する」27%、「評価しない」57%と2倍程度の差がついているが、「毎日」では「賛成」41%にたいして「反対」52%とかなり近接している。こういう問題は質問の仕方によって回答率が違ってくるものだろうが、鳩山首相の迷走ぶりは批判しても「やっぱり米軍基地は必要」というメディアの態度で、世論が「無条件撤去」という真の解決の方向を見いだしていない、ということだろう。まだまだ、この分野では国民的議論が必要なようだ。
内閣支持19%、首相「退陣を」59%…読売調査:読売新聞
「普天間移設方針決定」2010年5月緊急電話全国世論調査:読売新聞
【世論調査】支持率続落19%、初の2割割れ 政党支持率も自民と並ぶ:MSN産経ニュース
内閣支持続落22%、「首相は退陣を」63% 日経世論調査:日本経済新聞
鳩山内閣、無党派層離れ 支持率4%、不支持は8割:日本経済新聞
クローズアップ2010:内閣支持20% 民主、「鳩山降ろし」の兆し:毎日新聞
内閣支持、最低の17% 朝日新聞緊急世論調査:朝日新聞
世論調査―質問と回答〈5月29、30日〉:朝日新聞
「鳩山離れ」加速…内閣支持率19.1%:日刊スポーツ